テーマ:書籍

お父ちゃんのブルース―「パパのしごとはわるものです」

このお話を、世界中の頑張ってるお父ちゃんに捧げます。そしてこの世の中が、“善玉”と“悪玉”のバランスの上に成り立っていることを忘れちゃいけない。 パパはがんばってわるいことをしているんだ。わかるか? 今から、宿題になった「おとうさんのしごと」について調べてきたことを発表します。 ぼくのお父さんは、髪の毛はちょっ…
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愛のカタチはふわふわ毛玉―「タンタンタンゴはパパふたり and Tango makes three」

世界中の愛すべき人間たちと、ペンギンを愛する子供たちへ。 2004年2月7日付けの電子版サンフランシスコ・クロニクル紙に、こんな記事が掲載されました。 マンハッタンのセントラル・パークの名物、セントラル・パーク動物園の人気ペンギン・ハウスには、素敵なペンギンのカップルが住んでいるそうだ。彼らの名前はロイとシロ。共にヒゲペンギ…
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美しく、哀しき「怪談 Kwaidan」(1964年)小林正樹監督

追記しましたよ。 Finished additionally writing. 恐怖というのは、人間が持つ本能の中でも最も原始的なものの一つです。恐怖小説やホラー映画の類いが、人類の文化の片隅でひっそりと、しかし絶えることなく存続してきたのは、恐怖が人間の感情の根幹にしっかりと結びついているからでしょう。 私自身は、“私達が何を…
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「ゼラルダと人喰い鬼」―トミー・アンゲラー

“鬼”と“人”は紙一重。 ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)評論社 トミー・ウンゲラー Amazonアソシエイト by 「ゼラルダと人喰い鬼 Zeralda's Ogre」(1967年) トミー・アンゲラー Tomi Ungerer:文と絵 田村隆一と麻生九美:訳 (評論社刊行) 昔々あるとこ…
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妖艶に、残酷に、やがて哀しき―「わにくん」とビネッテ・シュレーダーの世界

ビネッテ・シュレーダー Binette Schroeder 1939年12月5日生まれ ドイツ、ハンブルグ出身 スイスのバーゼルにある実業学校で、商業美術及び石版印刷を学ぶ。1969年、30歳ではじめての絵本「お友だちのほしかったルピナスさん」を発表して以来、「こんにちはトラクター・マクスくん」や「ぞうさんレレブム」「…
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第七官界転生―「ウィリアム・S・バロウズ/路上の司祭」 William S. Burroughs

幻視を水中深くに潜行することに例えれば、肺の中の酸素が欠乏するにつれ現れる死の走馬灯は、彼が見る幻影の全てに似ているだろう。もし一時でも顔を水の上に出すことが叶うなら、酸素の流入によってほんの一瞬戻ってくる明瞭なる意識こそ、彼にとってのささやかな現実に他ならない。 抗しがたい誘惑を以って彼を誘う幻想世界は永遠の命を得、我が身に苦痛…
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悲しみの処方箋―「悲しい本 Sad Book」

特に訃報に敏感になっていなくとも、同じ時代の空気を吸った人々が、次から次へと天に召されていくことに戦慄を覚えている人は多いはず。 今は、私達が上の世代の人たちを見送っていますが、次は私達が下の世代に見送られることになります。こうやって、命のリレーバトンは順番に受け渡されていくものですが…。 いくら、あらかじめ定められた順序で…
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「あおい目のこねこ」は生きる。

この絵本、実は私にとっては特別な位置を占めるものです。小学生の頃に初めて図書館で手にとって以来、虜になってしまったからですね。 初めて読んだものは、残念ながら図書館に所蔵されている本でしたから、期限が来れば返さねばなりません。泣く泣く本を手放した後、いろいろな書店でこの「あおい目のこねこ」を探し回りましたが、なぜか発見する事が出来…
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Nostalgia de Paris―「ダニエルの不思議な絵」

パリには美しいものがたくさんある。疲れたと思うときには、パリの街並みを歩いたり教会を訪れてみるといい。 ちょっと上を見上げれば、息を呑むほど精緻な彫刻が施された塔が見える。 教会には荘厳な空気が漂う。 教会にステンドグラスがあるのは、建物の中に美しい日差しを招き入れるためだそうだ。 しかしそれ以上…
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「フリックス Flix」―トミー・アンゲラー Tomi Ungerer

彼は、真に自由で真に幸福な生を生きた犬。 フリックスBL出版 トミ ウンゲラー Amazonアソシエイト by 「フリックス Flix」 トミー・アンゲラー Tomi Ungerer:文と絵 今江祥智:訳 (BL出版) ゼノ・クラル氏と奥さんのコルザさんは、とてもとても幸せな夫婦だった。仕事は万事順調、夫婦仲も文句なし…
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真実の“無敵艦隊”―「アルマダの戦い スペイン無敵艦隊の悲劇」

先日記事を書いた「エリザベス:ゴールデン・エイジ Elizabeth: The Golden Age」ですが、いろいろな方の感想を伺っていると、面白いことがわかりました。 配給会社による映画の“売り”は、この作品が歴史超大作であるということと、アルマダの海戦 Battle of Armadaのスペクタクル・シーン、エリザベス1世を…
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“命”が生まれる―「こいぬがうまれるよMy Puppy is Born」

子豆1号こと長男が、まだ幼稚園児だった頃のこと。そう、子豆2号が生まれた直後ぐらいでしたかね。ある日、こんな本を幼稚園から借りてきたことがありました。 こいぬがうまれるよ (かがくのほん)福音館書店 ジョアンナ・コール Amazonアソシエイト by 「こいぬがうまれるよ My Puppy is Born」 ジョアンナ・コー…
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「オットー戦火をくぐったテディ・ベア Otto」―トミー・アンゲラーTomi Ungerer

ひょっとしたら、ボクがたどった数奇な運命というのは、大いなる力によって人と人の間に結ばれた、目に見えない一本の糸だったのかもしれない。それを人は“絆”と呼ぶのだろう…。 たとえば、ボクらの仲間は世界中に無数に散らばっている。その顔も表情も製法も、そして作られた国も、何もかも千差万別だ。 そしてボクらの仲間の中には…
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「つみきでとんとん」「おまかせコックさん」

つみきでとんとん金の星社 竹下 文子 Amazonアソシエイト by 「つみきでとんとん」 竹下文子:文 鈴木まもる:絵 (金の星社刊行) つみきとつみき、並べて重ねてベンチの出来上がり。 もっとつみきをとんとんすると、きりんが出来た。 もっともっとつみきを持ってきて、家かな?車かな?お城?それともお船?出来たのは、怪…
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シネマで(余計な)一言劇場「アメリカン・サイコ American Psycho」編

映画「アメリカン・サイコ American Psycho」(2000年)から一言。 只今キャンペーン期間中につき、お客様に、髪のダメージを最小限に抑える最新式のドライヤーをお使いいたしております。 …さて、その使い心地たるやいかが? どうんなんだろ、原作者のブレット・イーストン・エリス Bret Easto…
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お友達はどこにいる?―「うしろにいるのだあれ」シリーズ

遊び感覚の絵本をご紹介。「うしろにいるのだあれ」シリーズです。 うしろにいるのだあれシリーズ(全4冊)新風舎 ふくだ としお Amazonアソシエイト by うしろにいるのだあれ―サバンナのなかま新風舎 ふくだ としお Amazonアソシエイト by ふくだとしお:文と絵 (新風舎刊行) ぼくの後ろにいるのは…
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睥睨する子宮―ノートルダム大聖堂Cathedrale Notre-Dame de Paris

考えてみれば、このノートル・ダム大聖堂という建物は、一種の異形であるでしょう。 1163年から建築が始まった本聖堂は、当時隆盛したゴシック建築様式を大胆に取り入れつつ、最終的に1345年に完成を見るまで実に200年近くの歳月がかけられています。 ヨーロッパ社会、ヨーロッパ史における“宗教”の占める位置は、私たち日本人…
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常に時代を先駆けたマイケル・クライトンMichael Crichton

「ジュラシック・パーク Jurassic Park」シリーズや「アンドロメダ… The Andromeda Strain」、「タイムライン Timeline」等々、ベストセラー娯楽SF小説を量産し、テレビドラマ「ER緊急救命室 ER」の原案・製作総指揮などを務めてきたヒットメイカー、マイケル・クライトン氏が2008年11月4日、ロサンゼ…
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ゴリラだってパン屋をやりたい― 「ゴリラのパンやさん」

他人に偏見を持っちゃいけないとは言うけれど…。これが難しいことなんだよねえ。 ゴリラのパンやさん (こどものくに傑作絵本)金の星社 白井 三香子 Amazonアソシエイト by 「ゴリラのパンやさん」(金の星社発行) 白井三香子作、渡辺あきお絵 秋の終わり、ゴリラさんが小さくて素敵なパン屋を丘の上に開きました。彼は…
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父性の役割と「とうさんはタツノオトシゴMr. Seahorse」―エリック・カール

「とうさんはタツノオトシゴ Mister Seahorse」 エリック・カール Eric Carle/作 さの ようこ/訳 (偕成社刊行) タツノオトシゴのかあさんは、ある日たまごを産みました。とうさんは、そのたまごをおなかのポケットの中に大切にしまいます。赤ちゃんが生まれてくるまで、とうさんはたった1人でたまごを守るのです。…
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地球は「へんないきもの」でいっぱいの愉快な星。

かなり前に、「へんないきもの」というタイトルの、文字通り地球上の奇妙な生き物ばかりを集めて紹介する本が、大変評判になりました。 へんないきものバジリコ 早川 いくを Amazonアソシエイト by 「へんないきもの」 文:早川いくを 絵:寺西晃 バジリコ出版 地球上に現存する、容貌、生態共に奇妙でグロテスクな生き物た…
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「二十日鼠と人間 Of Mice and Men」 NT Live in Japan 2015

“実はジョン・スタインベックが原作「二十日鼠と人間 Of Mice and Men」を執筆した当時、この作品に描かれているような季節労働者たちはアメリカ社会からはいなくなっていた。スタインベックは過去の彼自身の経験と見聞に基づいてこのストーリーを創造したけれど、いわばこの作品は、もうその頃にはアメリカから消え去っていた‘幽霊’について語…
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哲学者からの手紙―A letter from philosopher.

哲学者アラン・ド・ボトン Alain de Botton氏は現代に生きる思索家であり哲学者。彼の著作は、哲学にカテゴライズされるものの、非常にユニークな体裁をもっています。彼の「小説 恋愛をめぐる24の省察」はこちら。 小説 恋愛をめぐる24の省察白水社 アラン ド・ボトン Amazonアソシエイト by 「小説 恋愛をめぐる…
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人種と文化の“垣根”を超えてみよう―「かきねのむこうはアフリカ」

垣根の向こうには、きっと僕の知らない世界が広がっている。 「かきねのむこうはアフリカ Afrika achter het hek」 バルト・ムイヤールト Bart Moeyaert作 アンナ・ヘグルンド Anna Hoglund絵 佐伯 愛子訳 ほるぷ出版 (2001年刊行) 僕の家はドアが左側、窓が右側について…
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ソレルさんと探索する文豪の旅―「文豪の真実 Literary Lives」Part3

天才モラリスト舌好調!ソレル氏の次なるターゲットは、ジャン=ポール・サルトル、ジョージ・エリオット、ベルトルト・ブレヒトという、いずれ劣らぬ文学界の巨星であります。 【ジャン=ポール・サルトル Jean-Paul Charles Aymard Sartre】 1929年。ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴ…
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ソレルさんと探索する文豪の旅―「文豪の真実 Literary Lives」Part2

最強のモラリスト、エドワード・ソレル氏の次なる犠牲者(笑)は、W.B.イェイツ、リリアン・ヘルマン、カール・グスタフ・ユングです。 【W.B.イェイツ William Butler Yeats】 1888年。ウィリアム・バトラー・イェイツは、既にアイルランドを代表する詩人になっていた。ケルト伝説の色濃く残る町で、母の実家…
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ソレルさんと探索する文豪の旅―「文豪の真実」Part1

エドワード・ソレル Edward Sorel 1929年3月26日生まれ ニューヨーク、ブロンクス出身 エドワード・ソレルは、アメリカが世界に誇るイラストレーター、グラフィック・デザイナー、そして何より風刺漫画家として知られる。著名な雑誌『The Atlantic』『The New Yorker』等の常連作家にして、そ…
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シスの暗黒卿は子煩悩―「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」

祈るがよい、世界中の父親にフォースの導きのあらんことを… 「ダース・ヴェイダーとルーク(4才) Darth Vader and Son」 絵と文:ジェフリー・ブラウン Jeffery Brown 訳:とみながあきこ 刊:辰巳出版 後援:ルーカス・フィルム 遠い昔、はるか銀河の彼方で… エピソード3.5:…
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「ワニになにがおこったか What Happened to the Crocodile?」

“みんな違って、みんないい”って金子みすゞが言ったじゃないか。 ワニになにがおこったか偕成社 マリーナ マスクビナー Amazonアソシエイト by 「ワニになにがおこったか What Happened to the Crocodile?」 マリーナ・マスクビナー Marina Moskvina /作、ヴァレンチン・オリ…
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