更年期障害と「ブロークン・フラワーズ Broken Flowers」

ここのところ、蒸し暑かったり急に肌寒くなったり、晴れていたかと思えば突然雨が降ってきたり…と、不可思議な天候が続いています。そういえばパリに住んでいた頃も、朝のうち雨が降ったかと思うと、午後から嘘のように晴れ間が広がったり、一日の中で天気が気まぐれに変化しておりました。“女心とパリの空”てなもんですね。 そして、そのような不安定極…
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生命の唯我主義者―「SOLIPSIST」(short film)

今をさかのぼること約5億4200万年前から5億3000万年前の間、つまり古生代カンブリア紀に突然起こった生命の大爆発(カンブリア爆発、カンブリア大爆発 Cambrian Explosion)の原因は、現在でもよくわかっていないというのが正直なところです。諸説出されていていますが、結局どれも決定打に欠ける。どの説にしろ、カンブリア爆発…
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掃き溜めに咲くブリキの花―「第9地区 District 9」

“人間”と“エイリアン”を隔てるものは何か。 「第9地区 District 9」(2009年製作) 監督:ニール・ブロンカンプ 製作:ピーター・ジャクソン&キャロリン・カニンガム 脚本:ニール・ブロンカンプ&テリー・タッチェル 撮影:トレント・オパロック プロダクションデザイン:フィリップ・アイヴィ 衣装デザイ…
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Nostalgia de Paris―「ダニエルの不思議な絵」

パリには美しいものがたくさんある。疲れたと思うときには、パリの街並みを歩いたり教会を訪れてみるといい。 ちょっと上を見上げれば、息を呑むほど精緻な彫刻が施された塔が見える。 教会には荘厳な空気が漂う。 教会にステンドグラスがあるのは、建物の中に美しい日差しを招き入れるためだそうだ。 しかしそれ以上…
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「真夜中のピアニスト」―ジャック・オディアール監督Jacques Audiard

僕の心はピアノの音色に揺れ続ける。 「真夜中のピアニスト Da battre mon coeur s'est arrêté」(2005年製作) 監督:ジャック・オーディアール 製作:パスカル・コーシュトゥー 脚本:ジャック・オーディアール&トニーノ・ブナキスタ オリジナル監督&脚本:ジェームズ・トバック…
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ネバーエンディング・エンドロール Never Ending "End Credit Roll".

映画館に行く回数そのものがうんと減った感のある館長ですが、それでも大きなスクリーンで映画という別世界を旅する感動は、他の何にも代え難いものがあります。たとえ、今製作されている映画の全てが、既に過去の熱狂が形骸化してしまった抜け殻だったとしても、私に生涯愛することのできるものを与えてくれた映画には、言葉に尽くせぬ絆が存在すると信じています…
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Let's make a movie!!―「アルゴ Argo」

映画界では、相も変わらず“真実の物語を基にした”作品の製作が盛んでありますね。しかし、史実に基づいた映画を作る際には、必ずといっていい程事実と脚色の間に格差が生まれ、それが作品そのものへの評価を左右してしまうジレンマに悩まされることになります。 実は、俳優ベン・アフレックがメガホンをとった「アルゴ Argo」も、史実との違いを指摘…
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音楽が再び私達を立ち上がらせるまで―「ソング・オブ・ラホール Song of Lahore」

“僕たちを、テロリストとしてではなく、音楽家として受け入れて欲しいんだ” -- バーキル・アッバース Baqir Abbas 音楽が聴衆を救うのではない。音楽はただ其処かしこに漂っているだけ。楽器を使ってそれを集め、メロディーに乗せて聴衆の耳に届けるのは、音楽家にしかできないことなのだ。だから、“音楽の美を知る音楽家が聴衆を救って…
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花はどこへ行った―Where have all the flowers gone?

日中は汗ばむ陽気になり、いかに世界的規模で天候異変が進もうとも、今のところはまだ、世界が初夏の装いを纏うようになったことが感じられます。 私もあなたも、ほんのちょっと周りを見渡せば、実に多種多様な花が咲き乱れているのを目にできます。人の手によって鉢に植えられたものから、アスファルトを突き破る勢いで咲く逞しき野生の花まで、色…
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おっさん臭さと汗臭さ― 「最後の追跡 Hell or High Water」(2016年).

"俺は生まれてからずっと貧乏だった。貧困はまるで病気だ。祖父から父親へそして俺に受け継がれてきた病だ。だが息子たちは大丈夫だ。これ以上病を受け継ぐことはない。 I've been poor my whole life, like a disease passing from generation to generation. But n…
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2つの「王子と踊り子 The Prince and the Showgirl」物語。

誰にも言わないが、実は密かに愛しているロマンティック映画の一つがこれ。 ロマンティック系の映画は苦手であると以前告白したことがあります。いわゆる“ロマコメ romantic comedy”と称される作品を観ると尻が痒くなるんですわ(←もういい・笑)。でもまあしかし、なにをもって“ロマンティックな映画”と考えるか、その判断基準は人そ…
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調和と情熱―ベルナール・ラップ Bernard Rapp

“監督の仕事は、スタッフとキャストの仕事の全てをうまく調和させること。調和こそがいい作品の条件だと思っている。そして僕の作品のスタッフは、それぞれが自分の仕事だけではなく、常に作品全体に神経をいきわたらせていたんだ” harmonie et passion ベルナール・ラップ Bernard Rapp 1945年2…
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「フリックス Flix」―トミー・アンゲラー Tomi Ungerer

彼は、真に自由で真に幸福な生を生きた犬。 フリックスBL出版 トミ ウンゲラー Amazonアソシエイト by 「フリックス Flix」 トミー・アンゲラー Tomi Ungerer:文と絵 今江祥智:訳 (BL出版) ゼノ・クラル氏と奥さんのコルザさんは、とてもとても幸せな夫婦だった。仕事は万事順調、夫婦仲も文句なし…
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カール・Th・ドライヤーCarl Theodor Dreyer…胸に残るは母の面影

―あなたにとって映画とは何ですか? 「…それは私のただひとつの偉大なる情熱です。」 カール・Th(テオドア、テホ)・ドライヤー Carl Theodor Dreyer カール・テオドール・ドライエル カール・T・ドライエル カール・ドライエル 1889年2月3日生まれ 1968年3月20日没 デンマー…
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「イル・ポスティーノ Il Postino」―マイケル・ラドフォード監督

いつか来た詩の道。 「イル・ポスティーノ Il Postino / The Postman」(1996年製作) 監督:マイケル・ラドフォード Michael Radford 製作:マリオ・チェッキ・ゴーリ&ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ他 原作:アントニオ・スカルメタ『バーニング・ペイシェンス』 脚色:アンナ・パヴィニャー…
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「メル・ブルックスの大脱走 To Be Or Not To Be」

生か死か?いやいや、名優か大根なのか、それが問題だ。 メル・ブルックスの大脱走 [DVD]20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-05-25 Amazonアソシエイト by 「メル・ブルックスの大脱走 To Be or Not to Be」(1983年製作) 監督:アラン・ジョンソン Alan…
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第70回カンヌ国際映画祭 Festival de Cannes 2017

今年のカンヌ国際映画祭は、例年よりちょっぴり遅い開幕になるようです。公式招待作品がほぼ出揃いましたので、記録しておきますね。 第70回カンヌ国際映画祭 Festival de Cannes 2017 オフィシャル・セレクション The Official Selection (2017年5月17日~5月28日 17…
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“運命”を変えるのは9番目―「9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~ 9」

世界は一度終わり、一回りしてまたゼロから始まるんだ。 9&amp;lt;ナイン&amp;gt;~9番目の奇妙な人形~ スタンダード・エディション [Blu-ray]Happinet(SB)(D) 2013-02-02 Amazonアソシエイト by 「9&amp;lt;ナイン&amp;gt;~9番目の奇妙な人形~ 9」(2009年) 監督:シェーン・アッカ…
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ガンスリンガー Gunslingerは唯一人―The Dark Tower

スティーヴン・キング Stephen King先生のライフワークにしてベストセラー大作「ダーク・タワー The Dark Tower」(英国幻想文学大賞 British Fantasy Awardsを受賞)の映像化は大昔から噂されていました。しかし、原作の世界観があまりに壮大でストーリーも長いため、実際に作品として結実するのはかなり困難…
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ネイサンは鳥の夢を見るか?-“Je m'appelle Nathan”

SUPINFOCOMで3Dアニメーションを学んでいたBenoit Berthe君が、学校の卒業制作として6ヶ月かけてコツコツと作り上げたショート・フィルムをご紹介します。Vimeoでは、既に5年前に紹介されていた作品ですね。非常にシュールかつ美しい世界観が見られますので、ご覧になってみてください。 Je m'appelle N…
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