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zoom RSS サブリミナル近未来―「イントゥ・ザ・ストーム Into the Storm」

<<   作成日時 : 2014/11/28 14:12   >>

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皆さんは既にお気づきであろうか。

私は時々、自分が見た映画から思いついたイラストをちょろっと描いちゃあ、記事の隙間隙間にさりげなく貼り付けて知らん顔をしていたんですが(大笑)。


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…めっちゃ適当に描かれ、勝手気ままに記事に貼られていたように見えるこれらのイラストたち。実は、サブリミナル効果を利用して、来館者に館長の落書きイラストを印象付けようとする、壮大かつ邪悪な計画(大笑)の一部だったのであります!ぶわーっはっはっはっは(高笑)!


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…冗談はともかく、自分が実際に見た映画や、これから公開される話題作などのイラストを、暇つぶしに描いていたのでは確かでしてね。上記のイラストは、今年の夏に公開されたディザスター・ムービー「イントゥ・ザ・ストーム Into the Storm」を見た後に描きました。

実際に映画をごらんになった方々からの反応をみていたら、あの懐かしの竜巻映画「ツイスター Twister」(1996年)を引き合いに出して酷評している方が結構いたのですよね。IMDbやRotten Tomatoes等の映画採点偏差値サイト(笑)でも、今作に対するスコアは総じて低く抑えられていますし。

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でも、私も映画館で本編を観てみて率直に感じたのは、「イントゥ・ザ・ストーム」の臨場感、リアルさはハンパないわということでした。空中の漏斗雲から大型竜巻がスルスルと誕生し、あっという間に直径3.2キロまで成長して周囲のものや人を飲み込んでいく様子を捉えたリアルそのものの俯瞰ショット。それが、スマフォやホームビデオで偶然撮られた映像を今観ているという設定の、いわゆるPOV(主観)ショットに切り替わった途端、今度は、観客のすぐ目の前で阿鼻叫喚の実物大の大惨事が展開し、観客は腰が抜けてしまうという始末。まさしく、実際にこんな竜巻に巻き込まれたとしたら、こういう心理状態に陥るのだろうなと予想できる反応を、映画を観ている間中、自分自身がしていましたね。

都合で2Dでしか観られなかったのですが、腹の底の方から、ドッシンドッスンぐごごごごごごという轟音が響いてきて、4DXでもないのに、竜巻に巻き込まれて座席ごとガタガタ揺れているような錯覚まで覚えましたもの。観客を飽きさせることなく、技術と演出の工夫でもってこれだけの臨場感をキープできていたという意味で、この映画そのものが手堅く正確に作られていたと考えていいでしょう。

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「イントゥ・ザ・ストーム Into the Storm」(2014年)
監督:スティーヴン・クエイル
製作:トッド・ガーナー
製作総指揮:リチャード・ブレナー他。
脚本:ジョン・スウェットナム
撮影:ブライアン・ピアソン
プロダクションデザイン:デヴィッド・R・サンドファー
衣装デザイン:キンバリー・アダムズ
編集:エリック・シアーズ
音楽:ブライアン・タイラー
出演:リチャード・アーミティッジ(ゲイリー)
サラ・ウェイン・キャリーズ(アリソン)
マット・ウォルシュ(ピート)
アリシア・デブナム=ケアリー(ケイトリン)
アーレン・エスカーペタ(ダリル)
マックス・ディーコン(ドニー)
ネイサン・クレス(トレイ)
ジェレミー・サンプター(ジェイコブ)
リー・ウィテカー(ルーカス)
カイル・デイヴィス(ドンク)
ジョン・リープ(リービス)他。

アメリカ中西部の街シルバートン。この日、ゲイリーが教頭を務める高校では卒業式が行われようとしていた。一方、竜巻の撮影に執念を燃やすピート率いるストーム・チェイサー・チームのメンバーで気象学者のアリソンは、シルバートンの気象状況にかつてない巨大竜巻の可能性を見出す。さっそく一行は、特別仕様の装甲車を駆って現地へと向かう。そんな中、ついに想像を絶する巨大竜巻が発生し、シルバートンの街を襲う。卒業式を中断し、避難する生徒や父兄の誘導に追われるゲイリー。やがてその中にいるはずの息子ドニーの姿がないことに気づくが…。
allcinema Movie & DVD Databaseから抜粋

1970年代に流行ったパニック・ムービーものの伝統を踏まえ、この映画では複数のキャラクターたちが登場し、それぞれの行動に伴って起伏あるドラマが展開します。複数のドラマが同時進行する群像劇ですね。高校の教頭先生であるゲイリー、その長男で、クラスメイトのケイトリンと一緒に別行動をとっていたドニー、兄ドニーに頼まれ、卒業式の様子を撮影するためにカメラを持って行動していた弟トレイ、竜巻を出来る限り至近距離で撮影するのを使命とするストーム・チェイサーたち、そして、この手のディザスター・ムービーでは真っ先に死亡フラグが立つ、You Tubeにバカ動画を投稿して視聴者数を稼ぐのが生きがいのアホコンビ。

群像劇タイプのディザスター/パニック・ムービーでは、映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以降、複数のキャラクターが、目の前の出来事を記録できる道具をそれぞれ携えて行動するようになったため、複数の異なる視点から巨大竜巻の恐怖を描くことが可能です。そのおかげで今作も、ストーリーそのものは“超でかい竜巻が小さな町に襲来して大惨事になった”だけであるにも関わらず、観客も巻き込んでハラハラドキドキの緊迫感が持続することになりました。
あまり褒めている人がいなかったようなので、ここに書いておきますが、複数のキャラクターの描き分けも、そりゃまあ定石通りといえばその通りですが、無駄なく、しかし手抜きせずに丁寧に演出されていたのが好印象でしたよ。また、ジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」や「アバター」で第2監督を務めていただけあり、異なる視点から集められたバラバラのエピソードを繋げ、最終的に一つのストーリーラインにまとめていく手際の良さ、視点の切り替えのタイミングの良さ、パニックシーンと人間ドラマの絶妙なさじ加減等々、今作のスティーヴン・クエイル監督の演出能力に感心した次第です。

高校の廊下に身を伏せていた人達が、竜巻の襲来と同時に悲鳴を上げながら木の葉のように吹き飛ばされ、車に乗りかけていた人間を吹き上げる。飛行機もトラックも、ふわりと吹き上げられたかと思うと、次の瞬間には竜巻の渦に沿っておもちゃのようにクルクル巻き上げられている。地下水路もそこに逃げ込んだ人々を守れない。竜巻の進路方向にあるものは全て、学校も教会も何もかも粉々になる。竜巻に踏み潰されたものが爆発炎上し、その炎を竜巻が再度飲み込んで火炎竜巻に変身、不用意に近づきすぎた人間をあっという間に焼いてしまう。命懸けで竜巻撮影用装甲車に乗り込んだ男は、身をもって竜巻に飲み込まれ、天高く吹き上げられた先にやっと竜巻の渦の神秘を目の当たりにしたにも拘らず、生還は成らず。竜巻は、出会う全てのものをことごとく破壊したが、サバイブした人々の団結力や自立心、失われた親子の絆は、復興のための新芽として残していった…。

映画を観ている間中、本当に怖ろしかったですね。映画で描かれるような凄まじい事態は、今のところまだ起こっていないとはいえ、既に直径2キロ越えの竜巻は発生し、オクラホマに甚大な被害をもたらしています。「イントゥ・ザ・ストーム」を見ていると、直近の未来には、このような大型竜巻が世界のあちこちで誕生しそうな気がしてならないのですよ。地球上の天候変動は既にかなりのスピードで進んでおり、各地に異常気象を引き起こしています。手遅れにならないうちに、これ以上の天候変動による災害や被害を防がねばなりません。映画を観終わった後、そんなことを考えてしまいました。

…今思うに、これって、来るべき未来に向け、最悪の近未来シナリオを映画で観て心の準備をしておこうとする、サブリミナルの変形のような心理作用じゃないか?


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