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zoom RSS 「フランケンシュタインFrankenstein」「ドラキュラZERO Dracula Untold」

<<   作成日時 : 2014/10/23 11:02   >>

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わが街では、かねてからお伝えしている通り、“ナショナル・シアター・ライブ2014 in Japan”の前哨戦として映画館で封切られた「フランケンシュタイン Frankenstein」(ダニー・ボイル演出、ベネディクト・カンバーバッチ&ジョニー・リー・ミラー主演)が10月末日31日からアンコール上映されることになりました。いやー、確か前の再上映は一部の都市限定だったと記憶していますので、地方都市に住む身としては本当にありがたいことです。



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そして、わが街で上映予定の映画館TOHOシネマズ名古屋ベイシティでは、「フランケンシュタイン」上映は昼12時30分からと、夕方6時30分からの2回上映になっておりますね。やったー、これも主婦にはありがたいですわー。

当館では既に「フランケンシュタイン Frankenstein」記事は納入済みですが、この機会にもう一度、この名舞台を目に焼き付けておく所存です。

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こちらは、ベネさん=クリーチャー版のステージの一コマ。この舞台では、フランケンシュタイン博士によって生み出されたクリーチャーの精神と、博士自身のそれが深い部分で共鳴し、やがて否応無く一体化していく過程がスリリングでした。
二目と見られぬ醜悪な外見を持ち、赤ん坊同様、まっ白の無知の状態で産み落とされたクリーチャーは、博士自身が養育を放棄したにもかかわらず生き延びました。元々頑健で人間を凌駕するパワーをもった肉体には、苦労の末に身に付けた知性が加わり、最終的に博士をも超越した存在に成長します。しかし、生きとし生けるもの全てに根差すといっても過言ではない“孤独”だけは、如何にクリーチャーが超人となっても克服できない病だったのですねえ。
クリーチャーと博士の力関係は、ある時を境に入れ替わっていくのですが、ベネさんがクリーチャーを演じた際には、このパワーバランスの変化が舞台に大きな緊迫感を与えていました。ベネさん=クリーチャーの肉体が力強く躍動し、その感情が爆発する度に、何か大変なことが勃発するのではないかと見ている方も身構えましたものね。ベネさん=クリーチャーの存在感は、時間の経過につれてどんどん巨大に、優雅に、手の届かない領域にまで達し、観客を圧倒します。博士と2人きりで対峙した時に、彼らの違いが無慈悲なまでに明らかになっていました。

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しかしながら、クリーチャーとフランケンシュタイン博士の関係をウチの子豆たちで再現すると、全く逆の結果が得られます(笑)。子豆2号クリーチャーは、まだまだ子豆1号博士には敵わないようですよ。

【オマケ(笑)】
フランケンシュタイン博士とクリーチャーを子豆ズで再現したら、なんか色々漲ってきたので(爆)、もういっちょ、“子豆イラスト de ベネさん”をこっそり追記しておきます。ベネさんファンの方々、怒らないでね。

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で、実は10月31日からは、当館でも応援しておりますところのルーク・エヴァンス(「ホビット」シリーズ、「インモータルズ 神々の戦い」等)初の完全主演映画「ドラキュラZERO Dracula Untold」が日本でも封切られます。これよく考えたら、「フランケンシュタイン」を観る予定の方は、同じ場所で「ドラキュラZERO」も一緒に観ちゃえばいいんでないかな(営業スマイル)?
時間の都合がつく方はぜひぜひ、ルーク・エヴァンス主演、日本のソフトバンク社と提携を結んだばかりのレジェンダリー・ピクチャーズ提供「ドラキュラZERO」にもお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。レジェンダリーは今現在、マーベルとは少し違ったテイストのヒーロー・ファンタジー大作シリーズ路線を開拓しようとしています。「ドラキュラZERO」は、そのスターター的立ち位置にある作品なのでしょう。レジェンダリーの試みが成功することを祈って、私らもせっせと映画館に通おうではありませんか、ね。それに、「フランケンシュタイン」とセットで観れば、“フランケンシュタイン vs. ドラキュラ”という、あの懐かしのハマー社製作モンスター映画のような体験が劇場で味わえてしまいますぜ、旦那♪


【【【【【【【ご注意:ここから先は、実在の人物であるヴラド3世の背景について少しご紹介しています。彼が生きた時代のバルカン半島情勢は非常に複雑なので、表面だけざっとなぞる程度のご紹介ですが、ネタバレが嫌な方は避けてくださいね! Spoilers Alert!!】】】】】】】

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この「ドラキュラZERO」は、現在のルーマニアの一部、バルカン半島にあった小国ワラキアの君主、ワラキア公ヴラド3世の伝承からインスパイアされた小説「ドラキュラ」に基づいたもの。小説家ブラム・ストーカーの創造した吸血鬼ドラキュラ伯爵は、もちろん完全に架空のキャラクターなのですが、実在のヴラド3世自身に数多くの血なまぐさい伝説があるために、後世ではブラド3世の史実とストーカーの脚色が混同される事態を招きました。

またやっかいなことに、ヴラド3世が守ろうとしたワラキア国は、有力な諸侯が寄り集まってできた非常に不安定な連合政権で、東欧への侵略を続けていたオスマン・トルコ帝国の脅威に何度も晒される運命にもあった国家でした。しかもワラキア国の政敵はオスマン・トルコ帝国だけではありません。隣接する大国ハンガリー、諸国に分かれて群雄割拠していたバルカン半島の他のライバルである豪族たちが、ワラキア国の権力を手中に治めんと暗躍していたのです。本当の意味で、今日の味方は明日の敵、今日の敵が明日は味方になるという具合。ワラキアのような小国を維持するためには、兎に角その時々の有力者にくっつくしかない状況だったのですねえ。そのように、国際政治の風向きがめまぐるしく変化するバルカン半島で、なんとかワラキア国の中央集権化を進め、絶対君主制を根付かせようと奮闘したのがヴラド3世でした。

彼は知略に富んだ人でもあり、十字軍を率いていた父ドラクル公(ヴラド2世)譲りの奇策で、数少ない兵士を駆使して超大国オスマン・トルコの侵略を何度も退けてきました。ハンガリー国軍肝いりの十字軍がさっぱり戦果を挙げられない一方で、ヴラド3世率いるワラキア国軍はオスマン・トルコに善戦していたわけで、カトリック教徒でもないヴラド3世(ワラキア国は正教の国)が西ヨーロッパ諸国でその名を高めていたのには理由があったのです。

不安定な政治状況の中、ヴラド3世は、小さな国家内で病気が蔓延するのを未然に防ぐためと称して、重病(特に伝染病)に罹患した貧しい庶民やロマの人々を集めてそこに火を放ったり、当時(15世紀)は重罪を犯した身分の卑しい者のみに処されていた串刺し刑を、ヴラド3世の治世に不満を持つ貴族たちにも科すなど、かなり強引な粛清を推し進めました。それもこれも、ワラキア国の命令系統を一本化し、国土を健全に保って国力そのものをアップさせるため。そして実際、当時の東欧ではこれらの粛清が功を奏し、伝染病の蔓延と外国からの侵略から東欧を守る結果に繋がったと評価する声が多かったことも、後世の研究で明らかになっています。

ただまあ、なんぼ政敵でも貴族にまで串刺し刑を科して見せしめにしたこと(オスマン・トルコからの使者にも残酷な見せしめを行ったことがある)、なんぼ最下層の人々であっても、彼らを村ごと燃やし尽くしたりといった容赦の無さが、他の国々に恐怖と嫌悪を与えたのは明白ですね。ヴラド3世を評価する声がある一方で、ハンガリーや西欧諸国の貴族、オスマン・トルコ帝国、はたまたワラキア国内でヴラド3世から離反した貴族たちは、隙あらばヴラド3世を権力の座から追い落とそうと躍起になります。発明されたばかりの印刷技術で、ヴラド3世の残酷な悪行を捏造、誇張して書き記した小冊子が作られ、ヨーロッパ諸国中にばら撒かれたのも、全てヴラド3世の政敵たちの仕業。カトリック教徒ではなかったヴラド3世は政治の舞台で孤立し、根も葉もない罪をでっちあげられて12年間もの長きに渡り、ハンガリーにて幽閉される羽目に。ヴラド3世の政敵による“ヴラド・ネガティヴ・キャンペーン”が、彼をして“人の生き血を飲む異常者”だの“人々を惨殺して楽しんでいる狂人”だの“キリスト教を疎んじる悪しき異教徒”だのと呼ばわる、実に不名誉な迷信を生んでしまったのです。そのことも祟ったか、ヴラド3世の最初の妻は塔の上から身を投げて自死を遂げました。

そして、単にドラクル公(竜公)ヴラド2世の息子という意味だった“ドラキュラ公(小竜公)”というあだ名も、本人が好んで使っていたにもかかわらず、数々の捏造された迷信と結びついてさらに曲解され、串刺し公、人の生き血を飲むモンスター、ヴラド3世ことドラキュラ公というイメージが合体し、ついにドラキュラ=生き血を飲むモンスター=ヴァンパイアという認識が出来上がってしまったというわけです。

【【【【【【【…重度のネタバレにつながる部分は終了】】】】】】】


そして今では、ブラム・ストーカー創造のドラキュラ伯爵は、実は昔はワラキア国の君主ドラキュラ公であったのだとする裏設定まで出来てすっかりポピュラーになり、ゾンビ作品同様、たくさんの亜種、変形種を生み出すことになったのです。レジェンダリーの「ドラキュラZERO」も、基本的にはそのドラキュラ伯爵=ワラキア国ヴラド3世ことドラキュラ公という設定に則っているようですね。レジェンダリー・バージョンではさらに、“ヴラド3世は実はワラキア国を守るためにオスマン・トルコ帝国と果敢に戦った勇者だった”というヴラド3世再評価の風潮も取り入れ、昨今のヒーロー映画で顕著になっている、“ヴィラン(悪役)も元からワルだったわけではなく、悪に堕ちたのには同情すべき理由があったのだ”と認識する、いわゆる善悪の境界線の曖昧さをも踏まえた解釈になっていますね。

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映画では、オスマン・トルコの侵略から国と家族…とりわけ血を分けた実の息子…を守るため、ヴラド3世は自ら怪物ドラキュラに堕ちる運命を選択した、悲劇のヒーローとして描かれています。ヴラド3世が、ヴァンパイアに魂を売ってでも強大な力を欲したのは、妻はもちろんだが息子との絆の方が大きく影響しているという点が、レジェンダリー版のニュー・アレンジとして打ち出されています。

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つまり「ドラキュラZERO」は、我が子への愛情ゆえ善悪の境界線を踏み越え、修羅の道を選んだおとうちゃんの物語になっていそうですね。なので、当館でも、おとうちゃんこと父豆にご登場いただきました。しかしなにぶん我らはお豆ーズであるため、父豆ドラキュラが率いるのは無数の蝙蝠ではなく、無数のお豆さんではありますが。

『ドラキュラZERO』予告編 'Dracula Untold' Japanese trailer




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