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zoom RSS "David Cronenberg: Evolution" has started! by TIFF

<<   作成日時 : 2013/11/05 23:29   >>

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さてさて。

2013年度のトロント国際映画祭(Toronto International Film Festival以下、TIFFと略)直前、トロント出身の映画監督デヴィッド・クローネンバーグ David Cronenbeeg(愛称は“ウチの師匠”)の孤高のキャリアをリスペクトする、TIFF初の独自企画による回顧展“David Cronenberg: Evolution”の開催が発表されました。映画祭に先立ち、クローネンバーグ監督自身も参加して記者会見が行われ、その模様がYouTubeを通じて中継されました。

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映像と独自のアートの融合をフィルム上で追及し続けた映画作家クローネンバーグの軌跡をまとめた、マルチ・プラットフォーム型の回顧展の詳細が、現地時間で今週木曜日の朝、TIFFのCEOであるピアース・ハンドリングと同じくTIFFのアート・ディレクターであるノア・コーワン両氏によって正式に発表されました。回顧展自体は11月1日から来年の1月19日までTIFFのBell Lightboxにて行われます。“David Cronenberg: Evolution”開催直前には、師匠一家のみならず「戦慄の絆 Dead Ringers」と「M.バタフライ M. Butterfly」に主演した俳優ジェレミー・アイアンズ Jeremy Irons氏や、キャリア黎明期の師匠に多大な影響を与えたとされるロナルド・モロジック Ronald Mlodzik氏(「ステレオ/均衡の遺失 Stereo」等)なども招かれ、にぎやかなパーティーも催されたようです(いいなあ…(涎))。

"Next Projection: David Cronenberg Evolution Images; Interview with Noah Cowan"

このエキシビジョンの模様を紹介する動画。解説はキュレーターの1人であるノア・コーワン氏です。

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回顧展会場であるBell Lightboxでは、3つのセクションが設けられ、師匠の40年以上にわたる息の長いキャリアを彩る、暗くて美しくてグロテスクな映画を形作ってきた様々なものたちが展示されることになりました。

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師匠最大のヒット作「ザ・フライ The Fly」に登場した物質転送装置テレポッドはじめ、皆大好き「裸のランチ Naked Lunch」のマグワンプの等身大模型、「戦慄の絆 Dead Ringers」のグロテスクな現代アート作品のような手術道具(師匠初期のヒット作「スキャナーズ Scanners」に主演したスティーヴン・ラック Stephen Lack作。彼は厳密にはプロの俳優ではなくアーティスト)、「イグジステンス eXistenZ」の内臓のような造形の奇妙なゲーム機器等、大小さまざまの道具たち。

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あるいは、「M.バタフライ M. Butterfly」で女装の麗人スパイを演じたジョン・ローンが実際に身に着けた京劇の衣装、師匠初の時代物のドラマ作品「危険なメソッド The Dangerous Method」で多用された20世紀初期の優雅なドレスなどの衣装。その多くは師匠の自宅の物置やガレージから救出された、60にものぼる展示物が師匠の長く多彩なキャリアを証明するように、所狭しと飾られているそうです。

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TIFFはこれまで、Bell Lightboxギャラリーにてティム・バートンやフェデリコ・フェリーニ、グレース・ケリーやジェームズ・ボンドなどの展示会を催してきましたが、今回は地元トロントが生んだクローネンバーグ監督のキャリアを改めて世に問うための挑戦に踏み切りました。展示されるのは、師匠の映画で使用されたものだけでなく、映画撮影中の舞台裏を映したフッテージ映像、もちろん師匠自身へのインタビュー映像、トロントのアートシーン全般の歴史を振り返る学術的な論文や書籍などまで含まれています。師匠のキャリアの総括と同時に、地元の様々なアーティスト達とコラボレートしてきた師匠の足跡をたどることで、トロントのアート・シーン全体を見直そうという意図もあるのはないかと思いますよ。TIFFは、この“David Cronenberg: Evolution”をトロントに留まらず世界のいくつかの都市で開催する予定であるようです。ええ、ぜひともぜひとも、日本にも来て下さい、お願いしますよ。

・David Cronenberg: Evolution回顧展全体の雰囲気を見ることが出来る動画は、ここ(City News Toronto)ここ(City News Toronto)に。

・当記事でも写真をお借りした、回顧展内の画像がスライドショー形式で見られる記事はこちら(Toronto Life)


最後に、“David Cronenberg: Evolution”回顧展前夜祭の模様をTIFFのInstagram公式アカウントが画像で伝えてくれていますので、ここでいくつかお借りして、その楽しそうな雰囲気だけでも味わってみましょう(自虐)。

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The transmitter pod used in THE FLY in 1986 & today. See the real thing beginning tomorrow. #CronenbergEvolution
師匠のファンには、それこそいろんなタイプの方がおります。師匠のキャリアは本当に長いですからね。しかも、一つ所にじっとしているのをよしとしない師匠は、その長いキャリアの中で様々なカタチに進化・変態し続けています。従って、60年代、70年代、80年代、90年代、それ以降では、作品のテーマ性も雰囲気もがらりと変化しているのです。
まあ中でも、「ザ・フライ」までの初期トロント土着時代に製作された映画群がやっぱ一番狂ってて面白いわ、というご意見の方も結構大勢いらっしゃるんですよね。師匠の名前を聞いて誰もが真っ先に思い出すのも、興行成績的な意味で最も成功した作品「ザ・フライ」でしょう。で、「ザ・フライ」の象徴といえば、このテレポッドだというわけでしてね。私も、実際に撮影に使用されたというテレポッドを間近で見たい。見たいったら見たい。できれば中に入りたい。(←落ち着け)

…そして私はといえば、安定を嫌い、時代と共に進化し続ける師匠の修行僧的生き方を尊敬しているので、初期の作品も時代を下った最近の作品も、同じように愛しておりますよ。

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師匠ご一家のご到着。ファッション・フォトグラファーとして頑張っている愛娘ケイトリン Caitlin Crinenbergちゃんの姿も見えますね。

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…えーと、これは師匠の胸像ですか(笑)?しかもスケルトンの?師匠のリアクションが可愛いです。

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“Cronenberg: Evolution”とタイトルが書かれたパネルに、よう分からん塗り絵をさせられる師匠。適当に色を塗りたくる師匠。

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このパーティのハイライトではないかと思われる、ジェレミー・アイアンズ Jeremy Irons様のご来場。この2ショットは貴重ですよ〜。アイアンズ様は以前、別の映画のためのインタビューで、“これまで組んできた映画監督の中で最も独創的でアーティスティックだったのは、デヴィッド・クローネンバーグだ”と発言されたそうです。まあリップ・サービスかもしれないけれど、このニュースを知った時、私の涙腺が決壊しかかったことをここで白状しておきます、はい。

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こちらがですね、前述した師匠のキャリアの始まりに大きく関係したロナルド・モロジック Ronald Mlodzik氏です。この方ももとは学者でプロの俳優ではないのですが、1969年の「ステレオ/均衡の遺失 Stereo」、1970年の「クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立 Crimes of The Future」の2つの作品に主演しています。「裸のランチ Naked Lunch」(1991年)の人気者マグワンプと一緒にバーで呑んでますね(笑)。


あああああ、それにしてもだ。“Cronenberg: Evolution”、日本にもぜひ来て欲しい回顧展です。絶対絶対、日本でも開催してください。お願いいたしますです(目血走り)。

★Erikoさん、記事のお知らせをありがとうございました!


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