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zoom RSS You can see through the future.―「Hominid」

<<   作成日時 : 2012/10/02 22:27   >>

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もしも、この世の生きとし生けるものが、何者からも隠れることができないとしたら?これからご紹介するショート・フィルムは、人と他の生き物との間に境界線がなくなり、様々な生き物のハイブリッドと化した生物の生態であります。(注意:多少グロテスクな描写を含みますので、苦手な方は回避を)

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Hominid

Hominid from Brian Andrews on Vimeo.



「Hominid」
監督&脚本:Brian Andrews
アニメーション・スーパーバイザー:Joe Daniels
Lead Character Technical Director:Rodney Brett
Character Technical Director:Omar Garcia&Rob Garcia&Andrew Manuel
Story Artist:Janine Labar
Animation:Jason Alas &Brittany Barnes&Denice Dehelean &Andrew Manuel&John Treleaven&Tim Xenakis
Shading:Vincent Jaramillo&Matthew Picasso
Modeling:Pedro Ferreira&Dakota Fulmer &Sam Hedberg &Abraham Rodriguez&Joshua Roth&Darrell White
Compositing:Kyle Greenberg&Nate Rodriguez
Dynamic Effects:Tyler Giusti
音響効果:Bryan Atarama&David Claudio
作曲:Jordan Suhr
タイトル・デザイン:Adrian Amler
Patches:Angela Yu
Thanks to:Andrew Dayton&Adrian Miller&John Scanlon&Andrew Schlussel&Josh Qualtieri
Ex'pression College for Digital Arts制作

Hominid公式サイト

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いつの世界でも、水のある所に生き物は集う。この日も水際は様々な生き物でごった返している。その中には、人間とも動物とも言い難い、人型生物とその他の生物のハイブリッド鳥人間もいた。彼らは人のような骨格と外観を持ち、鳥の羽と手足を持っていた。

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しかし、のんびりと水を飲む彼を、草陰からひっそりと見つめる目が。この生き物も人型の頭蓋骨を持つようだ。

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鳥人間を狙っていたのは、彼をはるかに凌駕する大きさの、巨大な蜘蛛人間だった。人間と蜘蛛のハイブリッド。“人間”は繊細で不安定な生き物だ。環境が激変する未来には、他生物と混血することによって生き延びていく運命なのか。

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元々人であったものが何と混血しようと結局は、食物連鎖の頂点に君臨するものが、自らの足元に跪く生き物を捕食して生きるという古来からのシステムに、何の変わりはない。

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人間の文明が栄えようと滅びようと、全ての生きとし生けるものは“食物連鎖”の運命の輪からは逃れられないのだ。そして、最後に生き残るのは、与えられた環境に適応したものだけなのである。


この「Hominid」という作品は、ブライアン・アンドリュースというアーティストによる、写真と他要素との合成(ハイブリッド)のアート作品を基にしたショート・アニメーションだそうです。このアニメーションのアイデアの源泉となった写真アートシリーズ“Hominid”は、香港エキシビジョン・センターの中のSIGGRAPHをはじめ、世界中の著名なギャラリーに既に展示されるまでになっており、かなり話題になったそうですよ。
そして、Ex’pression College for Digital Artsの協力と大勢のスタッフを得たアンドリュースは、グロテスクなんだけど例えようもなく美しい、オリジナリティ溢れる摩訶不思議な美世界を映像に移植することに成功しました。未来か、それとも他の惑星か。人と他種の生き物のハイブリッド生物が、原始的な食物連鎖の掟を演じる様子を、彼らの骨格や内臓まで隠しようもなくさらけ出した透明な世界で描いています。まるで、顕微鏡で対象物を細密に凝視するかのようですね。
彼らが飲食し、歩き、飛び、逃げ、捕食され、心臓の鼓動が止まるまでの生き様を、外皮で隠すことなく隅々まで見つめるという体験からは、なにかしら特別な感慨を覚えます。外皮や流される血液等で惑わされない分、生きることと死ぬことの意味を徹底して客観的に理解することができるというか。

生きることの喜び、あるいは死ぬことの悲しみとは、案外、皮膚一枚の上に見えているモノに誘導されて、生まれる感情なのかもしれません。


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