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zoom RSS きっと、パンが食べたくなる絵本3冊。

<<   作成日時 : 2013/06/05 22:59   >>

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子豆たちがもっとちっちゃかった頃、我が家の朝食といえば大抵パンでしたねえ、そういえば。某子豆2号さんとかいう人が、小麦粉星からやってきた小麦粉坊やだったこともあり(大笑)、朝はとにかくパンを出しとけという習慣がついていました。

今では、嗜好の上では完全に和食派である子豆1号の意見も汲んで、ご飯朝食3に対してパン朝食2ぐらいの割合になっていますかねえ。

さて、絵本にはいろいろな食べ物が登場しますが、中でもパンの登場率って、実はとても高いのではないかと思います。パリに住んでいた頃は、毎日の朝食は必ずパンを食べていましたが、パンも毎日食べていますと、どうしても舌が肥えてしまいますよね(笑)。やれ、あそこの店のパンはおいしいだとか、そちらのパン屋のはイマイチだとか。

今日はですね、パン通の方がご覧になっても、きっとご満足いただけるであろう絵本を3冊ご紹介してみたいと思います。


焼きたてのふっくらパンは、赤ちゃんの手のひらに似ている。

もりのパンやさん (あかちゃんのおいしい本)
童心社
松谷 みよ子

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「もりのパンやさん」
松谷みよ子:文 平山英三:絵 (童心社)

森の中にある小さなパン屋さんでは、毎日ふっくらほっこらしたパンが焼かれていました。様々な形の焼きたてパンは、朝一番にお店に並べられます。森の中はこんがり焼けたパンのいい匂いでいっぱいです。
ある晩のこと、きつねがパン屋さんを訪ねてきました。「ぼくも自分のパンが作りたいの」
パン屋のおじさんときつねは、一晩かかってふっくら尻尾のフランスパンを焼き上げました。
次の晩、今度はたぬきがやってきました。「ぼくにもパンを作らせて」
パン屋のおじさんとたぬきは懸命に粉をこね、一晩かかっておへそ付きのあんパンを焼き上げました。
次の晩にやってきたのはりすです。「私、ジャムパンを作りたいの」
りすはざるにいっぱいイチゴを持ってきましたよ。イチゴをとろとろ煮込んでジャムにして、りすが抱えきれないほどずっしり重いジャムパンができました。
次の晩、パン屋のおじさんはほとほとくたびれ果てて、寝込んでしまいました。するとドアを叩く音がします。
翌朝目が覚めると、おじさんはとびきりふっくら焼けたお月様のパンと、お星様のパンがあることに気がつきました。いい匂いです。それを見たお日様は、今夜はお日様パンを作るぞう!って言ったんだって。

赤ちゃんにとって、パンを食べるという行為は、自分の手でなにかを食すおそらく最初の具体的な行動だと思います。もちろんミルクを飲むことも大切ですが、ミルク以外で赤ちゃんが初めて手にする食べ物、それがパンではなかろうかと。
暖かい焼きたてパンを手に取り、ふかふかの生地をちぎって食べる、あるいはそのままかぶりつくという幸せは、大人になっても何物にも代えがたい喜びです。ましてそれが赤ちゃんであるならば。生まれて初めての“食”体験が、そんな幸せな出会いであればいいと願うわけですが、現実にはなかなかうまくいかないものです。しかしこの絵本では、生まれて初めてパン作りに挑戦する動物達を通じて、赤ちゃんと美味しい食べ物とが出会う喜びを上手に表現できていると思いますね。初めて焼いたパンが、ふくふくとおいしそうな湯気を漂わせている様子。そんな心のこもったパンがまずかろうはずがありませんものね。
また、そんな動物たちの先生役を務めることになったパン屋のおじさんも、彼らと一緒にパンを焼くことで、毎日のルーチンワークと化していたかもしれないパンに対して、感慨を新たにしたのではないでしょうか。初めて思い通りのパンが焼けたときの感動、パンを食べてもらったお客さんから、初めて“おいしい”という言葉を聞いたときの喜び。最後のお月様パンとお星様パンは、動物たちと共にがんばったおじさんへのご褒美だったのでしょう。
食との出会いは、本来ならこんな風に純粋な感動を伴うものでなければならないのですが、実際にはそうもいきません。ですが、これを読まれたお母さん方が、 “食育とは食べる喜びを子供と一緒に見出す行為である”ということに気づいていただければ幸いです。


ねずみさんの長〜いパンには、家族への愛情が詰まってる。

ねずみさんのながいパン
こぐま社
多田 ヒロシ

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「ねずみさんのながいパン」
多田ヒロシ:文、絵 (こぐま社刊行)

ねずみさんが、長い長いパンをもってひた走る。

ゾウさんのおうちに行くのかな?―いえいえ、ゾウさんのおうちでは、もうバナナとリンゴのご飯を食べている。
キリンさんのおうちに行くのかな?―いえいえ、キリンさんのおうちでも、もう野菜サンドイッチのご飯を食べてるよ。
ライオンさんのおうちに行くのかな?―いえいえ、ライオンさんちでも、もうステーキとハンバーグのご飯を食べている。
うさぎさんのおうちに行くのかな?―いえいえ、うさぎさんちでも、もうにんじんスープににんじんパンのご飯を食べてるよ。
え?まさかねこさんのおうちに行くの?―いえいえ、ねずみさんは自分のおうちに帰るところだったんだね。

この絵本は、身の丈の何倍もあるような、長いパンを抱えて走るねずみさんを追いかけながら、様々な動物たちの食卓の光景を覗いていく構成になっています。
ゾウさんの食卓には果物が並び、キリンさんの食卓にはお野菜のご馳走が並びます。ライオンさんは肉食ですから、ご馳走は当然お肉ですが、お皿の横にはちゃーんとサラダも乗っているのが微笑ましいです。かつての子豆1号は、肉しか食べないと思っていたライオンさんが野菜サラダを食べてる!というので、ちょっと感心した風でしたね(笑)。もちろん、実際のライオンの生態とは違いますが、野菜嫌いの子供を洗脳する(笑)にはいいチャンスですよね。
我が家の長男がことさら気に入った食卓の風景は、うさぎさんちのにんじん料理。赤ちゃんの頃からなぜかにんじんが大好きだった彼は、にんじんスープやにんじんパンの絵にいたく心を動かされたようです。
ねずみさんがとうとう自分の家に帰りつくと、パンの到着を待っていた大勢の家族が大きな食卓を囲んでいて、その様子は実に壮観です。ねずみさんは、大きなパンを切り分けて、大きな丸いチーズを切り分けて、みんなのご馳走にするのですね。どんな食事でも、家族が1つの食卓を囲めば、そこには安らぎと笑顔が生まれます。これこそ“食事”の原点、本来あるべき姿です。子供が大きくなるにつれて個食化が進み、家族が食卓に一堂に会しないことも珍しくはない昨今、もう一度“食卓”の意味を考え直す必要があるのではないでしょうか。
読み聞かせは2歳ぐらいから大丈夫。平易でわかりやすい言葉ばかりのお話です。漫画調の絵もなかなか愛嬌がありますね。


パンの国は夢の国。

たのしいパンのくに (PHPにこにこえほん)
PHP研究所
深見 春夫

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「たのしいパンのくに」
深見春夫:文と絵 (PHP研究所刊行)

大きな雲の中にあるパンの国に、2人の兄妹が住んでいました。ある日、お城のお姫様からお誕生パーティーへの招待状が届きます。
次の日、2人はパンの汽車に乗ってお城を目指しました。パンでできた雲、パンでできた木、パンでできた草原、見渡す限りパンの風景です。汽車は、途中でうさぎとライオンとぞうを乗せ、パンでできた煙を吐きながら進んでいきました。メロンパンとクロワッサンとアーモンドパンたちも乗せた汽車は満員です。
汽車がパンの橋にたどり着くと、なんときょうりゅうパンの子供が、その橋を食べてしまっていました。汽車はあっという間にミルクの川に落ちていきます。パンでできた汽車ですから、このままではミルクでふにゃふにゃになってしまいます。みんなが困っていると、きょうりゅうパンのお母さんが汽車を引き上げてくれました。
汽車は、妙な形をしたパンでできた森に入っていきます。すると突然、大きな大きなカニパンが木の上から飛び降りてきて、パンの汽車をその大きな口に挟み、ぴょんぴょん宙返りを始めました。みんなは一計を案じ、カニパンの口の中をこちょこちょとくすぐります。くすぐったいカニパンは、たまらず汽車をころんと吐き出しました。カニパンはみんなにいたずらを謝り、自分の子供を一緒にパーティーに連れて行ってくれるように頼みました。もう席がないので、カニパンの子供は客車の上に乗っかりました。さあ、お城に向けて出発です!

「そらとぶパン」の作者である深見春夫さんには、パンにまつわる愛らしい作品がもう1つあります。それが、この「たのしいパンのくに」ですね。
この絵本は、前回の「そらとぶパン」で登場したパンの国でのお話となっています。この国では、住人も皆おいしそうにこんがりと焼けたパンでできており、もちろん国中のものがパンで作られているのです。なので、とにかくもうどのページを開いても、パン、パン、パン、パン…。一面パンだらけ(笑)。色も形もトッピングも様々なパンたちが、パステル調の水彩画で所狭しと描かれていて、見ているだけで幸せな気分に浸れますね(笑)。もっとも、お腹のすいているときに読むと、余計にひもじくなるかもしれませんが(笑)。
おいしそうなコッペパンの煙を吐き出しながら走るパンの汽車は、途中いろいろな事件に遭遇し、ピンチを迎えます。でもその都度助けを得たり、機転をきかせたりして危機を脱出。仲間をどんどん増やしていきます。いたずらをした者も最後は謝ってパーティーの仲間に加わり、見るからにおいしそうなお姫様のパンのお城で、仲良く楽しいひと時を過ごすわけですね。いたずら者も乱暴者も、おいしいパンを食べれば皆にっこり、心を1つにできるというメッセージが、焼きたてのパンの香りに乗って伝わってきますよ。
子豆1号は3歳のときに初めてこの絵本を見て、いたく気に入ったようです。あまりに何度も読み聴かせをせがむので、親は内容を暗唱できるようになってしまいました(笑)。それぐらいシンプルな文章ですので、“4〜5歳から”と銘打たれてはいますが、2〜3歳から読んであげても問題はありません。これを読めば、お子さん達もうんとこさ食欲が刺激されるのではないでしょうか。


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