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zoom RSS Focus on Anton Corbijnーアントン・コービンのフォーカス

<<   作成日時 : 2015/12/31 17:17   >>

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アントン・コービン(“コルバイン”が正しい発音)Anton Corbijn

1955年5月20日生まれ
オランダ、ストライエン出身

写真に目覚めた時期とロックに目覚めた時期が同時であったコービン。後に、ロック・ミュージシャンを被写体に得たポートレイト写真家として著名になる下地はできていたわけだ。

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1979年からロンドンに活動の拠点を定め、錚々たるセレブたちのポートレイトを独特の美的感覚で撮り続ける。長年N.M.E誌(英国の音楽専門誌)の専属カメラマンとして活躍し、その縁でミュージシャンたちのポートレイトを多数撮る。デイヴィッド・ボウイやビョーク、U2、デペッシュ・モードなど、手がけたアーティストは数知れない。U2に至っては、なんと20年以上の長きに渡りその姿を写真に収めている。彼らのビジュアル・イメージを決定付けたカメラマンだとも評されている。
モノクロでざらついたイメージのフォトグラフが多く、時に捩れたユーモアを表出する個性的な感覚の持ち主である。1983年からは映像の世界にも進出し、数多くのミュージック・ビデオやコマーシャル・フィルムを手がけた。2007年には、故郷を離れてロンドンに向かうきっかけとなった思い出深いバンド、ジョイ・ディヴィジョンのカリスマティックなボーカリストであったイアン・カーティスの伝記映画「コントロール」を製作。英国ロック・シーンに多大な影響を与えておきながら、23歳の若さで自ら命を断ってしまったイアンの短い人生は、かのカート・コバーン(ニルヴァーナ)を髣髴とさせる。「コントロール」は、処女作ながら第60回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール、英国インディペンデント映画賞にて旋風を巻き起こした。


DIRECTORS LABEL アントン・コービン BEST SELECTION [DVD]
角川エンタテインメント
2005-10-28

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このシリーズは、有名ミュージシャンのミュージック・ビデオを手がけた映像作家たちの作品を収めたものです。コービンの映像も、写真同様モノクロを多用し、独特の傾斜がかかった構図のものが多く、一見して彼の作品だとわかるほど際立った個性ですね。この不思議なアングルは、オランダ生まれのコービンが、大抵の被写体より頭1つ抜きん出て長身であるが故のものらしいです。被写体と目線の高さが合わないので、自然とカメラが傾いてしまうというわけですね(笑)。DVDには、彼が担当したミュージシャン達へのインタビューも収録されていますが、彼らは皆口をそろえてその長身振りを強調するのですよ(笑)。オランダには背の高い方が多いそうですが、それが彼の撮影に何らかの影響を与えていたのでしょうかね。
自身の美意識に適ったミュージシャンとだけ、納得のいく仕事をしてきたことが伺える楽曲群です。80年代に優れた作品が多いですが、さすがに今見ると時代を感じさせる映像処理も見受けられますね。しかし、それを差し引いてもなお、陰影の深い物悲しさを湛えた映像美は不変です。あまり出回っていないクリップが多く、非常に希少価値の高いDVDでした。

●収録内容

『ミュージック・クリップ集』
・U2“Electrical Storm”“One”
・ニルヴァーナ“Heart-Shaped Box”
・ジョニ・ミッチェル&ピーター・ガブリエル“My Secret Place”
・ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ“Straight to You”
・ジョイ・ディヴィジョン“Atmosphere”
・メタリカ“Hero of the Day”
・マーキュリー・レヴ“Opus 40”“Goddess on a Highway”
・デペッシュ・モード“Barrel of a Gun”“Walking in My Shoes”
・エコー&ザ・バニーメン“Seven Seas”“The Game”
・デイヴィッド・シルヴィアン“Red Guitar”他。

『コマーシャル・フィルム、ショート・フィルム集』
・「Some YoYo Stuff」(ショートフィルム)
出演:キャプテン・ビーフハート
・「MTV Promos」(MTVコマーシャル)
出演:ベック&デイヴ・グロール
・「It's No Good」(ツアー中映像素材)
出演:デペッシュ・モード
・「Hockey」(初監督ミュージック・ビデオ作品)
出演:パレ・シャンブルグ

『特典映像』
・U2“Electrical Storm”のメイキング映像
・「NotNa」(アントンを巡るドキュメンタリー)
U2、サマンサ・モートン、ニック・ケイヴ、ニュー・オーダー、カート・コバーンなどへのインタビュー
・音声解説

収録ミュージシャンは錚々たるメンツです。でも傾向は似通っていて、いかにもという印象がありますよね。インタビュー映像は、コービンが担当したミュージシャンの現在の姿が拝める、ある意味大変貴重なものでしょう。80年代に輝いていた彼らが、今ではただのオッサンと化しているのも、なにやらうら寂しい時の流れを感じさせます(苦笑)。私たちも同様に若かったあの頃を思い起こして、切なくなってしまいますわ。個人的にはやはり、今は亡きカート・コバーンがしゃべる姿が感慨深かったです。

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イアン・カーティスは、80年代の英国ロック・シーンで起こった “ニュー・ウェイヴ”“ポスト・パンク”などの潮流の中で生まれた異端児でした。ジョイ・ディヴィジョンを結成し、繊細な感性から紡がれた詩を独特の歌唱で歌い上げ、バンドのカリスマ的フロントマンとして一躍時代の寵児となります。しかし、名声が海を越えようとしていたさなか、彼はその外的プレッシャーに押しつぶされようとしていました。音楽活動と家庭との均衡を保つことも、彼にとっては難題であったようです。世界的なスターになるには、彼はあまりに内省的で破滅型でありすぎたのでしょう。「コントロール」は、イアンの妻であったデボラ夫人が著した克明な記録を元にして製作された映画です。



この原作本には、イアンの書いた全ての詩と、バンドのディスコグラフィーなど、活動の足跡が記されています。イアン・カーティスという人物を知るには最適の手引書でしょうね。ただ、破滅的な人間が抱える闇の世界をのぞき見ることにもなるので、手に取るにはそれ相応の覚悟が必要です。ジョイ・ディヴィジョンが活躍した時代の、英国ロック・シーンの背景もうかがえます。その辺りの音楽史に興味のある方にもお勧めですね。

イアン・カーティスを1980年5月18日に失ったジョイ・ディヴィジョンは、“ニュー・オーダー”として生まれ変わりました。


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