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zoom RSS 一発屋のほろ苦い思い出…カジャグーグーとリマール

<<   作成日時 : 2012/11/17 23:18   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 16 / トラックバック 0 / コメント 0

現在、つま先から頭の天辺まで、プログレッシヴ・ハードやらインダストリアル系やらにずっぽり漬かっている館長です。皆さん、今日も元気にヘドバン(これも死語・笑)してますか?

男くっさい音楽を好んで聴いている館長にも、かつてはナイーヴな青春時代がありました。本日は、館長が甘酸っぱいメモリーを今だひきずっている、80年代に活躍したミュージシャンをご紹介。


カジャグーグー(Kaja Goo Goo)。

変な名前です(笑)。

これだけで“ああっ”と思い当たる節がある方は、きっと私と同年代です。こんにちは、同年代(笑)。

しかし、この赤ちゃんの泣き声(GagaGooGoo)から名づけられた変なバンドは、80年代の一時期、確かに女の子達の心を捕えて離しませんでした。

“君はToo Shy”、“ウー・トゥ・ビー・アー”、“ハング・オン・ナウ”。聴かされるこちらの方が思わずToo Shyになってしまいそうなほど、彼らの音楽は露骨に80年代ブリティッシュ・ポップスの特色を反映しておりましたね。ボーカル、リマールの中性的なベルベット・ボイスを覚えておられる方も多いでしょう。志摩あつこさんの「8ビートギャグ」でも、そりゃもう毎月のように登場していましたよねえ(遠い目)。

80 年代というのは、ラグジュアリーなイメージがなにより重視される時代でした。ですから、いくら音楽性がよくっても、ブサイクなご面相のミュージシャンは見向きもされなかったのですね。ミュージシャンたちは、性別を問わず、売れるための戦略としてこぞって美しい衣装で身を飾り、女性も顔負けな熱心さでメイクに時間を費やしました。ここだけのはなしですが、“知的”“哲学的”“難解”と呼び習わされるあのクィーンズライチ(シアトル出身のプログレシッヴ・メタル・バンド)でさえ、1986年のアルバム「Rage For Order」のときのプロモーション・ビデオでは、メンバー全員お化粧塗りたくってました。彼らが全盛期の頃発売されたPV集の中に収録されていたのですが、そりゃもう見た瞬間から大笑いですよ。似合わなくて。
80年代、第二次ブリティッシュ・インベーション、あるいはニュー・ロマンティック、様々な名称で表されたブリティッシュ・ロック&ポップスの一大ムーヴメントが一世を風靡しました。デュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、ワム!、 ABC、スパンダー・バレエ、ペット・ショップ・ボーイズ、トンプソン・ツインズ、ティアーズ・フォー・フィアーズ…あ、ジーザス・ジョーンズなんてのもいましたね(笑)。いやいや、キュリオシティ・キルド・ザ・キャットやハワード・ジョーンズ…、ジャパンとかバナナラマは入るのかしら?ちなみに私はジャズ、フュージョン系のレヴェル42や、ジョニー・ヘイツ・ジャズが大好きでした(笑)。
もちろんムーヴメントと関係なく成功を収めていたアーティストもいましたが、あの頃ブリティッシュ・ロック&ポップス界の一部は、現在の韓流ブーム並みに盛り上がっていましたよね。華やかでしかも確かな音楽性、美しいルックスを武器にした彼らは、当時丁度黎明期を迎えていたMTVブームの火付け役にもなりました。ゴージャスで、趣向を凝らしたプロモーション・ビデオが盛んに製作されたものです。

さて、カジャグーグー誕生には、かのデュラン・デュランが大きく関わっています。1980年、ニック・ベッグス(ベース)を中心として結成されたバンド、アール・ヌーヴォーに、ボーカリストとしてクリストファー・ハミル(後のリマール)が加入してできあがったカジャグーグーは、1981年、既にヒット曲を出してスーパーバンドになっていたデュラン・デュランのフロントマン、サイモン・ル・ボンのつてで、同バンドのキーボード、ニック・ローズの知己を得ます。ローズとプロデューサー、コリン・サーストン(デュラン・デュランのアルバムも手がけた)が、共同で彼らのデビュー・アルバムをプロデュースし、メジャー・デビューの後押しをしました。そして、“You are Too Shy Shy〜♪”のサビでおなじみ(笑)の大ヒット曲「君はToo Shy」が生まれたわけですね。「君はToo Shy」は、英国やヨーロッパの音楽シーンのみならず、日本やアメリカでも受け入れられました。
不思議な浮遊感のあるメロディー、現在ならクラブでかかっていそうなグルーヴィーなリズム、そこに絶妙なタイミングで乗るリマールの滑らかなボーカル、無視されがちですが楽器を担当するメンバーたちの演奏技術の高さ、リマールとベッグスのキュートなルックスで、バンドはたちまちアイドルに祭り上げられたのです。ええ、私が通っていた学校でも、彼らの写真が掲載された雑誌を持ってきている子がいたり、写真の切抜きを下敷きに挟んでうっとりしている子がいたりしましたねえ。懐かしいです。
で、私は当時彼らに対してどういう反応を示していたかといいますと、ティアーズ・フォー・フィアーズとケイト・ブッシュ、ピーター・ガブリエルを礼賛し、カジャグーグーなんてハナにも引っ掛けないというポーズをとっていました(笑)。典型的天邪鬼系B型の本能で、皆が夢中になっているものをどうしても素直に“好き”と言えない(笑)。それに当時においても、カジャグーグーは“デュラン・デュランの弟分”的なアイドル・グループと目されていましたしね。かっこよくアウトサイダーでいたかった私は、彼らを指して「けっ、どうせかわいこちゃんバンドでしょ!」とうそぶき、クラスメートからブーイングを食らったこともありました。

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・カジャグーグー&リマール
EMIミュージック・ジャパン
2004-05-26
カジャグーグー

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●収録曲
1. 君はTOO SHY
2. ウー・トゥ・ビー・アー
3. ハング・オン・ナウ
4. ビッグ・アップル
5. ライオンズ・マウス
6. バック・オン・ミー
7. 涙の傷あと
8. 危険な裏街
9. オンリー・フォー・ラヴ
10. ネバーエンディング・ストーリーのテーマ
11. アイ・ワズ・ア・フール
12. インサイド・トゥ・アウトサイド
13. モノクロマティック
14. テイク・アナザー・ヴュー
15. ユア・ラヴ
16. ショック
17. 瞳ときめいて
18. TOO MUCH トラブル
19. ター・ビーチ

ところがですよ。学校から戻ると、私はこっそり自分のラジカセ(コンポは兄貴が専有していましたので)で彼らの曲を聴いていたのですよね(苦笑)。いやだって好きでしたもん「君はToo Shy」(爆)!ファースト・アルバム「White Feathers」も、楽曲によって完成度にいささかバラツキはあるものの、全体的に高度にソフィスティケートされたポップ・アルバムに仕上がっていましたし。なんといっても、あの独特のグルーヴ感は一度耳にするとクセになりますね。だったら“リマールの大ファンでした”って言いなさいよ、当時の私(大笑)!

The Best of Limahl
Laserlight
1999-03-01
Limahl

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●収録曲
1. Never Ending Story
2. Don't Suppose
3. That Special Something
4. Your Love
5. Too Much Trouble
6. Only for Love
7. I Was a Fool
8. Waiting Game
9. Love in Your Eyes
10. Colour All My Days
11. Nothing on Earth (Can Keep Me from You)
12. Tonight Will Be the Night
13. Working Out
14. Don't Send for Me
15. Shock
16. Inside to Outside

… いやあ、お恥ずかしい。白状しますと、私、リマールの声が大好きでしたの。彼は「君はToo Shy」の大成功の後、ギャランティの問題で揉めてバンドからクビを宣告され、ソロになってから映画「ネバーエンディング・ストーリー」のテーマソングで大ヒットをものにしました。ジョルジオ・モロダー(この方も80年代にピークを極めた作曲家、プロデューサーでした。“フラッシュ・ダンス”覚えてます?)作のこのファンタジックな曲は、あのリマールの柔らかい声があってこそ名曲たり得たと思っています。「君はToo Shy」も「ネバーエンディング・ストーリー」も、カラオケで歌えるぐらい練習しましたものねえ(笑)。つい一緒に歌いたくなってしまうのですよ。まあ結局私は、80年代独特の徹底的にポップでメロディアスな音楽が大好きだったというわけですね。

リマールはソロ・アーティストの道を歩み、「ネバーエンディング・ストーリー」の後は表舞台から遠ざかってしまいますが、現在でも現役の歌手として地道に活動中だそうです。現在の彼の姿や活動状況をお知りになりたい方は、彼の公式サイトへ飛んでみてください。1958年12月19日生まれだそうですから、ヴィゴやショーンと同年代です。でも画像を見る限り、身体もちゃんと鍛えてあるようですし、つるんとした女の子のような顔のイメージも80年代から変わっていないですね。プロ意識を感じますよ。彼は確か、ゲイであることをカムアウト済みだったと思いますが、英国のDJ、Paul Gambaccini氏と同棲しているとの噂があったようです。
片やカジャグーグーの方ですが、ベッグスがボーカルを兼任するかたちでアルバム「Islands」を発表したり、はたまたバンド名を“カジャ”に変更してみたりと迷走しましたが、1985年末にバンドは正式に解散。メンバーはそれぞれの道を歩むことになりました。ベッグスはギターとベースをミックスした楽器“チャップマン・スティック”の名プレイヤーとしても知られ、ソロ・アルバムも発表しています。2003年には、一日限りのオリジナル・メンバー5人による再結成が実現しましたが、その後はベッグス、スティーヴ・アスキュー(ギター)、スチュワート・ニール(キーボード)の3名のみでカジャグーグーを再始動させているそうです。

なお、カジャグーグーのバイオグラフィーについては、ウィキペディア内の解説を参考にさせていただきました。

カジャグーグー、及びリマールは、80年代ブリティッシュ・ポップ界に一瞬だけ咲いたあだ花だったのでしょう。現在日本で手に入る彼らのベスト・アルバムを聴き返すと、懐かしい“あの頃”の思い出が鮮明に蘇り、正直なところ正確な判断はできません。ただ、ほろ苦い感傷の中で、たゆたうように甘く美しいメロディがゆっくりと満ちていくだけなのですね。それはきっと、二度と戻らぬ私の青春の残光であるのでしょう。


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