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zoom RSS おぢさんはかわいい。―「チアガール VS テキサスコップ Man of The House」

<<   作成日時 : 2011/10/28 14:45   >>

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堅物オヤジ、ハジケる。

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「チアガール VS テキサスコップ Man of The House」(未)(2005年製作)
監督:スティーヴン・ヘレク
製作:トッド・ガーナー他
製作総指揮:デレク・ドーチー&マーティ・P・ユーイング&トミー・リー・ジョーンズ
原案:ジョン・J・マクローリン&スコット・ロブデール
脚本:ロバート・ラムゼイ&マシュー・ストーン&ジョン・J・マクローリン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:トミー・リー・ジョーンズ(シャープ)
セドリック・ジ・エンターテイナー(パーシー)
クリスティナ・ミリアン(アン)
ポーラ・ガーセス(テレサ)
モニカ・キーナ(イーヴィ)
ヴァネッサ・フェルリト(へザー)
ケリ・ガーナー(バーブ)
アン・アーチャー(モリー・マッカーシー教授)
ブライアン・ヴァン・ホルト(ゼーン)
シェー・ウィガム(レンジャー・ホルト)
テリー・パークス(レンジャー・リッグス)
R・リー・アーメイ(ニコルス警部)
パジェット・ブリュースター(ビンキー)
シャノン・マリー・ウッドワード(エマ・シャープ)他。

テキサス・レンジャーの雄シャープは、ある大実業家の犯罪を立証する重要参考人を追っていた。その男とかつて刑務所で同房であり、現在は牧師を務めているパーシーからの情報で、男を工場に追い詰める。ところが、男を護送する直前に何者かの狙撃を受け、シャープの誇り高い女性相棒が殉職する。混乱する隙を突いて再び男は逃亡するが、シャープとFBI捜査官ゼーンが路地裏に追い詰めたとき、そこで姿なき暗殺者に射殺された。ゼーンも撃たれて腕を負傷し、暗殺者を取り逃がしてしまう。ところが、その暗殺の模様を目撃している者がいた。現場近くの店にいた、テキサス大学のアメフトチームのチアリーダーたち5名である。

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シャープとニコルス警部は、そのチアリーダーたち、アン、テレサ、イーヴィ、へザー、バーブを警察に呼び証言を求めるが、今どきの女子大生たちはツワモノぞろいであった。殺しの現場に居合わせたというのに、まるで緊張感がなく、友達の家にでも遊びにきている感覚だ。堅物で頑固なシャープは、さんざん彼女たちに振り回されて疲れ果てる。犯人の割り出しには協力したものの、結局犯罪人リストに載っていない人物だと判明しただけだ。巨大な組織犯罪に繋がる事件だけに、犯人を逮捕するまでは5人を極秘裏に守らねばならない。冷酷な暗殺者がいつ彼女たちを消しに来るかわからないからだ。大学生でチアリーダーでもある彼女たちのために、シャープはチアのチームの副コーチという名目で護衛につくことになる。シャープはさらに、部下のホルト刑事とリッグス刑事を連れ、大学内の女子寮に5人を匿って共同生活を送り、万全を期した。かくして、ある意味暗殺者よりたちが悪いイケイケ・チアリーダー5人組と、頑固親父シャープの戦いの火蓋が切って落とされたのである。
その頃、雇い主から暗殺の不手際を責められる男がいた。シャープの親しい友人でもあるFBI捜査官ゼーンだ。彼こそが、暗殺をお膳立てした張本人だったのである。彼は、暗殺を依頼したフリーの殺し屋をその場で始末すると、シャープが護衛しているはずの暗殺の目撃者たちを探しに出るのだった。
外見も私生活も派手なチアガールたち5人。誰に対しても厳格なのが祟って妻に逃げられた挙句、年頃の娘エマには疎んじられる初老の男シャープ。生きる環境も立場も考え方もなにもかもが異なる彼らが、一つ屋根の下に暮らしていて無事に済むわけがない。護衛のためと称して、彼女たちの生活態度全般にまで厳格なルールを課すシャープに、自由奔放な5人組は猛反発。ある日、チア活動のせいで学業からおちこぼれ気味のバーブの授業に同席したシャープは、英文学担当教授のモリー・マッカーシー教授と知り合う。彼女から、「マクベス」に関するレポートを独力で仕上げなければ単位を落とすと迫られ、シャープはバーブのレポートの監督までする羽目になる。
共同生活当初はいがみ合いばかりしていた彼らだが、徐々に妥協点を見つけ合い、暗殺者の目をくらますことにも成功していた。家に軟禁状態のチアガールたちの不満を解消すべく、シャープはエマが幼い頃に遊びに行ったというスケートリンクに彼女らを伴った。そこで、彼女たちそれぞれが厳しい事情を抱えていること、シャープ自身もエマとの関係に悩んでいることなどを吐露しあう。年齢のギャップを越えて、彼らの間には信頼関係が築かれていった。

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夜のスーパーマーケットでモリーと再会したシャープは、出会った当初から好意を抱いていた彼女を、不器用ながらもディナー・デートに誘う。いつのまにやらシャープに恋をしていたバーブは大ショックを受けるが、5人組は、デートを成功させるべく、シャープ改造大作戦を敢行する。その甲斐あって、モリーはシャープの朴訥とした真っ直ぐな人柄に惚れ、シャープも同じ離婚の痛みを知るモリーに惚れ直すのだった。
ゼーンは姿を消したシャープを追っていたが、ニコルス警部は取り合わない。彼は仕方なくシャープの娘エマに接近していく。イーヴィがこっそりシャープの携帯を使ってエマと話をし、肉親の安堵感から潜伏場所をうっかり彼女に伝えてしまう。エマは、まさか父親が重要証人を護衛する任に就いているなどとは知らず、ゼーンに請われるまま、父親の居場所を教えた。
シャープは、チアに誇りを持つ5人組の熱意に折れ、暗殺犯に狙われる危険を承知で、テキサス大学フットボールチームの決起集会に彼女たちを連れて行った。これまで冗談ひとつ口にしたことのなかったシャープが、副コーチとしてチームを鼓舞する大スピーチを披露すると、5人組も大声援を送った。ところがその帰り道、彼らの乗る車に爆弾が仕掛けられていることを、シャープはすんでの所で察知する。目の前で爆発炎上する車を見て、5人組は改めて自分たちが恐ろしい殺人犯に狙われていることを自覚するのだった。
犯人はゼーンで、帰宅した頃合を見計らうかのようにゼーンからの連絡を受けたシャープは、ゼーンがエマを人質にとっていることを知らされる。シャープへの挨拶代わりだ。ゼーンは、エマと引き換えに金を要求した。
翌日シャープはゼーンの指示通り、金の入ったカバンをもってメキシコ国境近くの町に赴いた。ゼーンは金だけ受け取ると、そのままエマを盾にして去ってしまう。なすすべもないシャープの前に、チアガール5人組が現れた。へザーは車泥棒だった前科を生かして戦利品と共にシャープを助け出し、他の4人はゼーンとエマが乗り込んだバスに同乗した。そこで一芝居打ち、騒動を起こした隙にエマを逃がそうという作戦である。土壇場で怖気づくイーヴィであったが、なんとか手はずどおりに計画を進めるうち、苛立ったゼーンに銃口を突きつけられて、頭の回線がショート。思わず気を失うほど相手の鼻っ柱を強打してしまう。そのおかげで、シャープがバスに追いついた頃には、エマは無事に救い出されていた。5人の天使たちに感謝しつつ、シャープは猛然とゼーンを追い詰め、メキシコ国境の手前で彼を捕縛する。ゼーンは一転して検察側の証人となり、かくして未曾有の組織犯罪が明るみに出たのである。
半年後、シャープとモリーの結婚式が、パーシーの教会でとりおこなわれた。立会人は6人の天使たちである。アン、テレサ、イーヴィ、へザー、バーブ、そしてエマ。

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演歌の心を知る男(笑)トミー・リー・ジョーンズ。

ハリソン・フォードを執拗に追跡した「逃亡者」(1993年)や、作品自体はダメだったけど、戦争後遺症に苦悩するベトナム帰りの元兵士が涙を誘う「天と地」(1993年)、黒服に身を固めたクールでお茶目な捜査官の「メン・イン・ブラック」(1997年)、あるいは、友人の遺体を故郷の土に還すために旅に出るカウボーイに扮した「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」(2005年・兼監督)等々、数々の大作、佳作で男臭い個性を披露してきた名優ですね。
で、何で今更、こんなDVDスルー作品をわざわざ取り上げたというと、いかにもな感じの緩いコメディであるにも関わらず、なんと製作総指揮に彼自身が名を連ねているからなんです。上記のストーリーを読んでいただければ分かるように、この作品のポイントは、真面目で頑固な初老の男が、ピチピチ・イケイケ女子大生(死語)にただひたすら翻弄される微笑ましさ、その一点に尽きるのですよね。まあ、セドリック某とかいう芸人が出てきて、超おデブちゃん体型を生かしたお笑いをかましますが、あくまでもゲスト扱い。ギャグもあんまり面白くないしな(笑)。

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正露丸50錠を間違って噛み砕いちゃったような、苦み走った表情がセールスポイントのトミーおぢさん。主役を張れるカリスマ性も持ちながら、脇でも強烈に光って主役を食ってしまう、ワルでも善人でもイケてるしごく真面目な演技派トミーおぢさん。監督作も生真面目で骨太で男臭すぎて、ホントに素でも冗談など言わないようなイメージがあるトミーおぢさん。そんなおぢさんが、これまでに築き上げてきた名声をかなぐり捨てるように(笑)、ただただ、軽〜い女子大生たちにおもちゃにされ続けるのですよ。しかも、普通に撮れば30分ぐらいで終わってしまうような内容のお話を、わざわざ100分まで引き伸ばして(笑)。しかもおぢさんたら、当初の脚本では主役はFBI捜査官の方だったのを、わざわざテキサス・レンジャーに変更させてまで、故郷テキサスで撮影を敢行させてますし(笑)。テキサス大学の全面的な協力もちゃっかり取り付けちゃって、おぢさん、やたらやる気に満ちています。それもそのはず、この作品では、従来の “硬派なマッチョ俳優”というイメージを覆すような、キュートなシーンがこれでもかと登場するのですよ。年頃の娘とどう会話していいかわからずガールズに教えを請うたり、宅配ピザを嫌がるガールズのためにダイエット食事法を勉強したり、外出できないガールズに頼まれて生理用品を買いに行かされたり。あのトミー・リーが、真剣にタンポンだのウィング付きだのをためすすがめつしてるんですよ!笑ってあげなきゃバチが当たるってもんです(笑)。極めつけが、一目ぼれしたモリー教授とデートするシーン。ガールズが寄ってたかっておぢさんにエステを施したり、メークしたり、果てはデートを成功させるために警察無線を使っておぢさんに指示を出したり。おぢさん、されるがままに無抵抗です(笑)。ちょっぴりうれしそうな感じすらします(笑)。でもしっかり見せ場もあって、ちょっと目を離した隙にバーに繰り出したアンとテレサを、与太者から守ってあげたりもします。還暦を過ぎたりといえど、アクションの切れはさすがですよ。

シャープという人物が、頑固者で厳格だけど、基本的に善良な人であることがわかり、まるでおぢさんの素の顔を覗いているような気になりますねえ。今どきのお嬢さんたちのおてんばに振り回されているように見えて、その実、彼女たち1人1人をしっかり受け止めてあげる懐の広さを感じさせます。そうですねえ、今まである側面しか見られていなかったトミーおぢさんの隠れたチャームを知って、新たに惚れ直したというところでしょうか(笑)。シャープとガールズが次第に信頼関係を築いていく過程も、ありきたりと言ってしまえばそれまでですが、要所要所に笑いを交えつつ、かなり丁寧に描写されているので好感をもてます。“笑わない”トミーおぢさんの、とびきりキュートな笑顔も飛び出しますし。

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おぢさんと対決する(?)チアガール5人組は、まだ無名の若手女優さんたちですね。モテモテの金髪2名(イーヴィとバーブ)、敬虔なカトリックのくせにやたらエロいヒスパニック系1名(テレサ)。本業はミュージシャンでしたっけ?クリスティーナ・ミリアンが演じるのは、ガールズのリーダー格で、“皆の模範になろう”が口癖のポジティヴ・シンキング娘です。そして、私が個人的に楽しみにしていたヴァネッサ・フェルリトちゃん扮するへザーは、ぽってりと色っぽい唇が印象的でした。両親の離婚を経験して、車泥棒の前科もあるという屈折した役どころ。他のガールズとは明らかに異質のキャラクターで、シャープにキューブリック監督の名作「フルメタル・ジャケット」の薀蓄を垂れたりします。

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これたぶん楽屋オチでして、「フルメタル・ジャケット」で新人兵士達をいびりまくる鬼教官役で有名になった、R・リー・アーメイを意識してのこと。そのR・リー・アーメイは、今回シャープの上司ニコルス役で、少しだけ顔を見せてくれます。ガールズのかしましいキャピキャピ会話についていけず、思わず深いため息をついちゃうのがかわいかったですわ(笑)。この5人組のキャラクターも、各人描き分けがなされていて見せ場もあり、なかなか好感触。もっとも、チアリーダーというわりには、肝心のチアを見せるシーンが少なかったのが難か。

そうそう、ここでひとつ余談を。セドリック某が、オレも昔はテキサス大学のチアをやってたんだぜ〜と、チアガール5人組を挑発するシーンがあるのですよ。
普通チアリーダーというと、かわいい女の子がポンポンをもって超ミニをはいて踊るというイメージがあるでしょ?まあ大概そうなんですが、実はこのチアリーディング、立派なスポーツとして世界中に定着しているのだそうです。NHKで時折“チアリーディング選手権”なるものが放映されてまして、何度か観たことがあるのですが、いやすごい迫力ですよ。女子だけで構成されたチームや、男子混成型のチームなどいろいろな部門に分かれてまして、それぞれに選手を放り投げて空中で回転させたり、ダイビングする選手を空中でキャッチしたり、人間ピラミッドを瞬時に成形したりと、ものすごいアクロバット技が連続するのです。まるで中国雑技団です。もちろん世界選手権も開催されまして、各国のチームともほとんど命がけで演技に臨んでいます。実際、練習中に落下して怪我するのはしょっちゅうで、なかなかに過酷なスポーツであるようです。と同時に、男女が一緒になってひとつの競技を行うのが常識な世界でもあり、感心した覚えがありますね。

総じて緩い感じのアクション・コメディではありますが、爆破シーンはかなり本気でぶっ飛ばしてます(笑)し、最近流行のエロとパロディだけのコメディ映画などより、数倍良心的な作品でした。トミーおぢさん、こういうのもやりたかったんですねえ。


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