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zoom RSS 地獄いいとこ一度はおいで―「リトル・ニッキー Little Nicky」

<<   作成日時 : 2011/09/29 11:00   >>

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オジー!!!オジー・オズボーン登場に涙した人は、館長のお仲間です(笑)。


パパは悪魔でママ、天使…そしてボクは地上を支配する?!

「リトル★ニッキー Little Nicky」(2000年製作)
監督:スティーヴン・ブリル
製作:ジャック・ジャラプト&ロバート・シモンズ
製作総指揮:ロバート・エンゲルマン&アダム・サンドラー
脚本:ティム・ハーリヒー&アダム・サンドラー&スティーヴン・ブリル
撮影:テディ・カステルッチ&テオ・ヴァン・デ・サンデ
出演:アダム・サンドラー(ニッキー)
ハーヴェイ・カイテル(サタン)
パトリシア・アークエット(ヴァレリー)
リス・エヴァンズ(エイドリアン)
トム・“タイニー”・リスター・Jr(カシアス)
ロドニー・デンジャーフィールド(ルシファー)
アレン・コヴァート(トッド)
ピーター・ダンテ(ピーター)
ジョナサン・ログラン(ジョン)
ロバート・スミゲル(ミスター・ビーフィー・声)
ルー(ミスター・ビーフィー)
リース・ウィザースプーン(天使)
ケヴィン・ニーロン(地獄の門番)
ブレイク・クラーク(ジミー・ザ・デーモン)
ダナ・カーヴィ(NBAの審判)
ジョン・ロヴィッツ(覗き魔)
クエンティン・タランティーノ(ディーコン)
マイケル・マッキーン(警察署長)
ロブ・シュナイダー(タウニー)
クリストファー・キャロル(ヒトラー)
ダン・マリーノ
オジー・オズボーン
ヘンリー・ウィンクラー
ビル・ウォルトン
レジス・フィルビン
シルヴィア・ロペス他。

ださい髪型に垢抜けないニッキーは、地獄を統治する魔王一家の末っ子。趣味は大好きなヘビメタを大音量で聴くこと。彼はおつむは弱いがお人よしで純情、パパである偉大な魔王を心底愛している。彼には冷酷野蛮な兄が2人いた。怪力自慢の筋肉バカ、拷問大好きのカシアスと、権謀術数に優れ、キザで残虐なエイドリアンだ。両者とも大きな魔力をもち、毎日退屈しのぎに非力なニッキーをいじめて遊んでいる始末。それでも魔王は、兄弟の中でこの頼りないニッキーをことのほかかわいがっていた。
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パパに守られ、地獄でお気楽に過ごしていたニッキーであったが、一大事が起こる。パパが在位一万年を迎えて、慣例に則り後継者を選ばねばならなくなったのだ。毎日毎日罪人の魂が放り込まれてくる地獄の管理は重責だ。とてもニッキーには務まらない。かといって、虎視眈々と次期魔王の座を狙うエイドリアンとカシアスには、善悪のバランスを保たねば地上の人間世界が崩壊するということが理解できていない。魔王は、息子達に王座を託すのは時期尚早と考え、次の一万年も自ら地獄を統治すると宣言した。納得できないのはエイドリアンとカシアス。父の下でこきつかわれるのにうんざりした彼らは、人間界のニューヨークに、自分達だけの地獄を創造しようと目論んだ。そこで、地獄の門番の制止を振り切って2人一緒に地獄の業火を抜け、地上に出て行ってしまった。
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実は彼らがいなくなると、地獄の門の業火が凍りついてしまい、罪深き魂が地獄に入ってこれなくなる。悪の魂をエネルギーとして生き続ける魔王は、そうなると存在を維持できなくなる。魔王の身体は急速に崩れていく。彼の命はあと1週間。その間にエイドリアンとカシアスを2人同時に地獄に連れ戻さないと魔王は消滅し、地獄は悪魔として堕落しきった兄2人の思うツボになってしまう!かくして地獄の命運は、自分の部屋から出たことすらないというボンボン悪魔、ニッキーに託されることになった。ニッキーは、ビビリまくりながらも愛する父を救うため、地獄の門を突破する。
エイドリアンとカシアスは地上に降り立つとまず手始めに、高名な司祭とニューヨーク市長に憑依し、教会で“悪をあがめよ!”と説教をぶちかます。熱狂する教徒達。地上の善悪のバランスが崩れ始めていた。一方、地下鉄の脇の穴から地上にやってきたニッキーは、地下鉄がなにかわからず、早速地下鉄に轢かれて即死。10秒で地獄に舞い戻るという醜態をさらす。皆に励まされてなんとか地上に戻ったニッキーは、父の旧友である人語を話すスーパー犬ビーフィーをガイド役に、人間界の作法を学ぶ。
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とりあえずの仮の住みかを、オカマっぽい役者の卵トッドのアパートに求め、早速兄探しに着手するニッキー。だが広いニューヨークで魔力を操る兄達を探すのは至難の業だ。ニッキーはくたびれはて、公園で居眠りしてしまう。その間に兄達を封じ込める魔法の瓶を露天商に盗まれた彼は、美術学校に通うヴァレリーという娘にピンチを救われる。昔エイドリアンにシャベルで顔を殴られた後遺症で、顔が片方にゆがんでしまったニッキーは見るからに怪しい風体だったが、ヴァレリーはそんなことを気にすることもなく、ニッキーの純粋さに惹かれていく。ところがそれを偶然目撃したエイドリアンは、ニッキーに念力を用い、再び彼を地獄送りにするのだった。
地獄から舞い戻ったニッキーは、熱狂的なヘビメタファンで悪魔崇拝にあこがれるおバカ2人組み、ピーターとジョンの協力を取り付ける。トッドが見ていたNBAの中継で、明らかな人種差別的誤審をやって不気味に高笑う審判がいた。あれはカシアスだ!ニッキーは試合が行われているコートに馳せ参じる。騒然とするコートで行われたハーフタイムショーに出場して、見事ロングシュートを決めてみせたニッキーだったが、審判に化けたカシアスに邪魔され、一騎打ちに。隙を突いて魔法の瓶の中に彼を封じ込めた。
とりあえずカシアスの捕獲に成功したニッキーは、トッド、ビーフィー、ピーター&ジョンとハッパ入りケーキで前祝いする。だが彼は、エイドリアンに操られて心にもない罵詈雑言を浴びせてしまったヴァレリーのことが気がかりでしょうがない。初めて恋を経験したニッキーは、彼女に謝りに行く。最初は彼の暴言が許せなかったヴァレリーだったが、空を飛ぶニッキーの姿を見て謝罪を受け入れ、魔王の息子だという彼の話を信じることに。2人でニューヨークの夜空を飛ぶというロマンチックなデートを楽しみ、ニッキーはご機嫌だ。ところがその間にも、エイドリアンは政治的要職につく人物になりすまし、滅茶苦茶な法律を制定したりして、ニューヨークに恐ろしい混乱と恐慌を引き起こしていた。
エイドリアンはニッキーを亡き者にしようと、ニューヨーク市警署長に化け、“モンスター”ニッキーの首に5000万ドルもの賞金をかける。賞金に目がくらんだ街中の人々から追い回される羽目になったニッキーは、追い詰められて眠れる魔力を発揮、無数の蟻に変身して命からがらトッドのアパートに帰るのだった。だが人々はアパートを取り囲んでいる。絶体絶命のピンチだ。トッドに自分を殺させて急ぎ地獄に戻ったニッキー。だが、魔王の肉体は唇と両腕を残すばかりとなり、消滅するのも時間の問題だった。慌てて地上に戻ったニッキーは、ピーター&ジョン、トッドとビーフィーやヴァレリーの力を借りて、警察署長に化けたエイドリアンに一芝居打つことにした。ピーター&ジョンに頼んで警察に自分の居場所を密告させ、署長の身体からエイドリアンを引きずり出すまではよかったが、魔法の瓶に封じ込める段になって、怪しいと感づかれた彼に返り討ちに合ってしまう。ヴァレリーを人質に取られたニッキーは、彼女を守るためエイドリアンを道連れに地下鉄に轢かれる。ところが、地獄に戻ったのはエイドリアンただ1人。彼は、消滅寸前の魔王を玉座から放り出し、自ら玉座に座る。すると、彼の頭から角が生え、彼はついに新魔王となってしまったのだ。
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その頃ニッキーは、お菓子の国のように美しい天国で目を覚ましていた。彼は死ぬ寸前、ヴァレリーを救うという善行を成したので、天国に行ってしまったのだ。そこで彼を出迎えたのは美しい天使。なんと彼女は、ニッキーの母親だと自ら告白したのだ!ニッキーは、天国と地獄で合コンした際に意気投合した、魔王と天使の間に出来た子供だったのである。衝撃の真実に呆れるニッキーだが、地獄とパパを救うため、天使であるママから善パワーをもらう。加えて、最後の切り札にと神様から賜った玉を授けられ、1人地上に舞い降りるのであった。
ニッキーは、ニューヨークに地獄を出現させてやりたい放題のエイドリアンと対決する。善パワーで力比べをし、最後は殴り合いの肉弾戦になる。2人はもみ合いながら、一緒に魔法の瓶に吸い込まれてしまう。瓶の中で、カシアスも加えた兄弟3人が壮絶な兄弟げんかを行う。瓶を取り囲んだ群集はニッキーに声援を送るが、殴り合いを制して瓶から出てきたのはエイドリアンであった。彼はこうもりに化けて空高く逃げていく。ヴァレリーは愛の力でニッキーを呼び戻した。今こそ最後の切り札を出すときだ。ニッキーが玉を投げると、中から出てきたのはなんとオジー・オズボーン!伝説のメタル・マン、オジーの出現にピーター&ジョンはグルーピーよろしく失神してしまう。群集が呆気にとられる中、オジーはこうもりをむんずとつかむと、その首にがぶりと噛み付く。あの有名なステージ・パフォーマンスの再現に、群集は大熱狂。そして彼は、悠然と瓶の中にエイドリアンを放り込むのだった。だが魔王消滅までもう時間がない。ニッキーはヴァレリーに頼んで自分を殴り殺してもらうと、急いで地獄に舞い戻っていった。
ニッキーが兄2人を連れて帰ると、魔王はあっという間に復活。オイタを働いた息子達には、早速“臭い”お仕置きが据えられた。魔王はニッキーに、地上の愛する女性の下へ戻るよう言い聞かせる。地獄にはパパがいるし、天国にはママがいる。間の地上はお前が支配しなさい、と。ニッキーは懐かしい我が家を後にして、ヴァレリーの待つ地上へ向かったのであった。
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1年後、結婚したニッキーとヴァレリーの間には、天使のようにかわいらしい子供が生まれる。だが、この子は地獄ゆずりの天賦の才能を発揮して、炎を吐き、ミルクをおしっこに変えて、見事保育園を“退園”になった。ビーフィーは、昔愛した女、ドブネズミ嬢と結婚し、2人の間にはみるもおぞましい子供たちが誕生。そしてトッドは1人芝居を上演したが、客も1人だけだった。ピーター&ジョンは賞金を元手に、ツェッぺリンがかつて使用した機材と自家用機を買ったが、肝心のパイロットを雇うのを忘れてあっさり飛行機を墜落させる。2人は仲良く地獄へ行き、ニッキーの部屋でヘビメタ三昧の結構な日々を送っているという。そうそう、エイドリアンとカシアスを止められなかったあの門番は、罰として頭にオッパイをくっつける羽目になったが、地獄のチューバッカといい仲になり、2人の間にはやがてかわいい子供たちが生まれたそうだ。

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アダム・サンドラー(ご注意:本物のサンドラーは火を吹きません。←わかっとる)

1966年生まれ
ニューヨークはブルックリン出身

1991年から「サタデー・ナイト・ライヴ」のレギュラーに抜擢され、数々の人気芸を生み出した後1994年に同番組を降板。その後は映画界に活躍の場を移し、 1996年の「俺は飛ばし屋 プロゴルファー・ギル」や1997年に大ヒットしたラブコメ「ウェディング・シンガー」、1998年の「ウォーターボーイ」と1999年の「ビッグ・ダディ」の2本で驚異的なヒットを記録。押しも押されもしないコメディアンとなる。

…そんな彼が満を持して製作したのが、この「リトル・ニッキー」です。ここ日本では、残念ながら評価は芳しくありません。興行成績もたいしたことなかったですしね。おそらく、いかにもアメリカン・テイストなおバカギャグ、下ネタ&楽屋落ち的ギャグ満載だったのが敗因でしょう。
この作品には、サンドラーが子供の頃から敬愛していたコメディアン、ロドニー・デンジャーフィールドや、大好きなHR/HMのアイコン、オジー・オズボーンなどが登場します。他にも、彼の昔からの仲間たち (トッド役のアレン・コヴァート、覗き魔役のジョン・ロヴィッツ等)をはじめ、数々の有名人が自分の役で(例えばダン・マリーノなど)、あるいはほんのチョイ役で(NBAの不気味な審判を怪演したダナ・カーヴィーが出色)画面をにぎやかに彩っていきます。コメディ、HR/HM、バスケットボールの各界から著名人を集め、サンドラーが彼なりの方法で、彼ら愛するものたちへ盛大にオマージュを捧げた作品だと言えるでしょうね。しかし、これだけの層々たるゲスト陣が集まってきたのも、自作自演した作品を次々とボックス・オフィスに仕立て上げたサンドラーの才能ゆえ。概して「サタデー・ナイト・ライヴ」出身者 (ダン・エイクロイドやビル・マーレーもそう)は、俳優に留まらず、自ら脚本を手がけたり製作にも関与したり多才です。中でもこのサンドラーは、一番の出世株と言ってもいいでしょう。そして、一度でも仕事を共にして、意気投合した仲間をとことん大事にするという彼の性格も、広く業界に慕われているようですね。
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今回サンドラーが大暴れの舞台に選んだのが地獄。地獄を支配する魔王の末っ子である、へなちょこニッキーが彼の役です。HR/HMオタクでビビリ、イケてない外見のニッキーは、彼がこれまでに何度も演じてきた、おバカでマザコンで童貞で…でも根はとっても純情という役柄を踏襲するもの。実は脱いだら意外にマッチョだったというパターンも結構ありますね(笑)。彼はどんな悪人を演じても、またどんないけ好かない奴を演じても、一見アンビバレントな、でもあくまで根っこは善人というキャラクターが得意です。あのぬぼーっとした、何にも考えてなさげな独特の風貌も手伝っているのでしょう。また、そんな“基本は善人”というキャラクターは、総じてアメリカ人が好む理想像でもあります。いわばサンドラーは、アメリカ人の好みの傾向にうまく乗って成功した例でしょう。2人の兄のせいで愛する世界が崩壊の危機に陥ったとき、この頼りないニッキーが思いがけないど根性を発揮するのですね。これもサンドラーお得意の展開。どうしようもない負け犬男が、ピンチに火事場のバカ力を発揮して周囲を驚嘆させるというプロットも、ありがちと言えば確かにそうなんですが、いかにもお人よしそうなサンドラーが演じると不思議とイヤミがないんです。それに今回のニッキーは、HR/HMお好きな方ならわかると思うのですが、その界隈にいかにもよくいるタイプのオタク君なのですよね。思い当たるフシ、ありませんか(笑)?自分の部屋でだけ、ヘッドホンつけて(つけないとおかあちゃんに叱られるから)大音量でメタルを流してギター弾く振りして、1人寂しくノリまくる…。生きがいはHR/HMの名曲を集めたオリジナル・ベスト盤テープを作ること。うん、わかる、わかる、と画面のこちらで頷いたのは私だけではないはず(笑)。外見はそりゃアレですし、おまけにニッキーは、エイドリアンに顔を殴られてゆがんでるっていう設定ですから、始終しゃべり方も変だし。それが気持ち悪いだとか、笑えないとかおっしゃる方々には、この作品はたぶん楽しめないと思われます。
そんな、世間から冷遇されがちなHR/HMバンドとそのファン達の魂の叫びを代弁するのが(笑)ニッキーなのです。当初は周囲からバカにされても、努力の結果、最後には勝利をもぎ取るという構図。この辺りの描写は、自身ロック系のコミック・シンガーでもあるサンドラーが特に力を入れたものですので、非常にリアルですよ。最後の最後に登場するオジーが、神様の切り札だという設定も痛快。オジーこそ、長年悪魔崇拝の象徴みたく貶められ続けた存在ですもんね。あほらしい。この皮肉に悶絶できる方には、このジョーク、最高に笑えるでしょう。
この作品は、ストーリーを云々するタイプの映画ではありませんし、そのテーマがどうしたこうしたと論じるような内容でもありません。要は、雑多な登場人物達が繰り出すギャグに、くすくす笑って楽しむのが一番。アメリカの有名人が実名で登場して、自らとんでもないギャグをやらかしたり、本編と関係ないサイド・ストーリーでの小ネタが異様に念入りだったり。
またニッキーは、地獄と地上を行き来する際に、いちいち命を落とすのですが(魔界の住人でも地獄に戻るときは死なないとダメらしい)、その描写が結構えげつない。命の尊厳などクソ食らえ、てなもんです。しかしニッキー最後の死のシーンは、不覚にも感動すらするシロモノなのですよ。命の大切さを踏みにじるかのようなブラック・ジョークが連続する末に、思いがけなく死への考え方を再考させられる、と言いましたら褒めすぎでしょうか。

劇中登場する地獄の美術、魔界のクリーチャーの造形、衣装はさすがに力が入っています。特に美術監督のドナルド・ウッドラフは、ゲスト出演したオジー・オズボーンにその手腕を気に入られ、彼のツアー“オズフェスト”のステージも担当したほどです。クライマックス、エイドリアンとニッキーの対決の場となる公園に出現した地獄絵図も、地獄というよりは熱狂的なライヴステージみたいな感じでした。


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