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zoom RSS 我が心のジョン・カーペンター(笑) John Carpenter

<<   作成日時 : 2012/05/14 12:52   >>

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2005年、フランス人監督ジャン=フランソワ・リシェ監督によって製作された「アサルト13 要塞警察」は、昔懐かしいジョン・カーペンター監督の「要塞警察」のリメイク作品です。一部のB級映画ファンに愛され続けて30年以上にもなる、このカーペンターおぢさんの魅力とは。

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ジョン・カーペンター (John Howard Carpenter)

1948年1月16日生まれ
アメリカニューヨーク州カーセージ出身

幼少の砌にハワード・ホークス監督の「遊星よりの物体X」に衝撃を受け、以降映画製作を志すように。UCSフィルムスクール在学中に製作した短編が、アカデミー短編賞を受賞したことで注目され、大学卒業後1974年に、ダン・オバノンらと「ダークスター」を完成させました。
その後1976年「要塞警察」がヒット。いくつかのテレビムービーの監督を経て、78年の「ハロウィン」で大ブレイク。「遊星よりの物体X」(リメイク)、「ニューヨーク1997」等で示した、過去の名作への多大なるリスペクトと奇想天外なアイデアで人気監督になります。
「マウス・オブ・マッドネス」、「エスケープ・フロム・LA」、「ゴースト・オブ・マーズ」…と、SF、ホラー、アクションなどジャンルの小差はあれども、ひたすら映画に“エンターテイメント”を追求し続けて現在にいたります。
ともかく作品数が多いのですよ、この方。製作指揮を務めたものも含めると、長ーいリストができちゃいます。また無類の音楽好きで、監督作品の多くで自分で作曲して音楽つけちゃったりもしてますね。

Halloween theme song by John Carpenter
shared from Horrormoviefan7's channel
大ヒットした「ハロウィン」のテーマソングです。これも御大が自分で作曲しました。

●フィルモグラフィー

監督作だけリストアップします。
『ダーク・スター』(1974)
『要塞警察』(1976・日本劇場未公開)
『ハロウィン』(1978)
『ザ・フォッグ』(1980)
『ニューヨーク1997』(1981)
『遊星からの物体X』(1982)
『クリスティーン』(1983)
『スターマン ―愛・宇宙はるかに』(1984)
『ゴーストハンターズ』(1986)
『パラダイム』(1987)
『ゼイリブ』(1988)
『透明人間』(1992)
『マウス・オブ・マッドネス』(1995)
『光る眼』(1995)
『エスケープ・フロム・L.A.』(1996)
『ヴァンパイア 最期の聖戦』(1998)
『ゴースト・オブ・マーズ』(2001)
『世界の終り』(2005) (TVムービー)


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「ジョン・カーペンターの要塞警察 Assault on Precinct 13」(1976年製作)
監督:ジョン・カーペンター
製作:J・S・カプラン
製作総指揮:ジョセフ・カウフマン
脚本:ジョン・カーペンター
撮影:ダグラス・ナップ
美術監督:トミー・ウォーレス
編集:ジョン・T・チャンス(ジョン・カーペンターの変名)
音楽:ジョン・カーペンター
出演:オースティン・ストーカー(イーサン・ビショップ警部補)
ダーウィン・ジョストン(ナポレオン・ウィルソン)
ローリー・ジマー(リー)
マーティン・ウェスト(ローソン)
トニー・バートン(ウェルズ)
ナンシー・ルーミス(ジュリー)

大都会ロサンジェルスの一角にある閉鎖間際の警察署に、ある男が逃げ込んできた。ストリートギャングに娘を殺され、自らも命からがら逃げ出してきたのだ。しかし、警察署は移転を目前に控えわずかな職員しか在駐していなかった。ギャングたちは警察署を包囲し、容赦なく一斉攻撃をしかける。署に護送されてきていた凶悪犯と当直の警察官ビショップはわずかな人間とともに、やむなく協力してギャングたちを迎え撃つ。電話線も切られ、署の外へ連絡をつける術も断たれた彼らに助かる道はあるのか。…

カーペンター自身が、ハワード・ホークス作西部劇「リオ・ブラヴォー」へのオマージュとして作ったと言及しているこの作品。確かに、投げ渡された拳銃を受け取りざま、敵に向かって発砲するなどのシーンにその心酔ぶりがうかがえますね。
また、夜の闇にまぎれて姿が全く見えない敵の恐怖、大都会の真ん中でいとも簡単に「陸の孤島」と化す恐怖、また突然敵による一斉射撃が始まる恐怖、閉ざされた空間で緊張が高まり、仲間同士で疑心暗鬼に陥っていく恐怖…。その後のカーペンター監督のサスペンス、ホラー作品にみられる要素も見られます。
もうひとつ、どんな窮地に陥ってもクールなアウトロー(犯罪者)がヒーローになっていくパターンも、その後の「ニューヨーク1997」「エスケープ・フロム・LA」の主人公、犯罪者スネーク像に踏襲されていきます。言ってみれば、カーペンター作品の原点なんですね。
リメイクされた「アサルト13」では、舞台を真冬で吹雪くデトロイトに移し、ストーリーの基本はそのままに、さらに女性の活躍や、包囲される敵の目的に警察の人間が絡むなど、新機軸を打ち出しているようで面白いです。また、ローレンス・フィッシュバーン、イーサン・ホーク、ガブリエル・バーン、マリア・ベロ等の出演者を得て、低予算映画の臭いを払拭できなかったオリジナル版より華やかな雰囲気を出すことに成功していますね。SFXやらCGに何億ドルものお金を費やさずとも、アイデアひとつでいくらでも面白い映画をつくることができる。この映画は、カーペンター作品のエンターテイメントへの基本姿勢をわかりやすく示したものであると同時に、映画が本来あるべき姿を示しているのかもしれません。

作品リストをご覧になればおわかりいただけるかと思いますが、迫りくる恐怖、アクション、孤高のアウトローが活躍する点、女性キャラはあくまで引き立て役、サム・ペキンパーも思わず逃げ出す過剰な暴力描写等がカーペンター監督作すべてのカギだと思います。ですから、後年人気者になって予算も充分使えるようになっても、作風にどこか“低予算”のイメージがついてまわるのでしょうね(笑)。
ま、そんな彼をファンは愛するわけです。カーペンターが高尚になってしまってはおもしろくない(多分一生ならないでしょうが)のです。クローネンバーグ監督は内臓バカ一代ですが、カーペンター監督はB級バカ一代。オスカーなどには一ミリも縁がないかもしれませんが、ひとつのジャンルを頑固に突き進めば、若いクリエイターたちのリスペクトを得ることができるわけですね。

私が、そんなカーペンターおぢさんの作品の中で一番好きなものは。実は長編デビュー作となった「ダーク・スター」なんです。これおもしろかったですよー。

ジョン・カーペンターは、大学在学中に脚本家ダン・オバノン(「エイリアン」の草案、脚本など)と「ダーク・スター」という映画を自主制作しました。1974年、それを長編映画デビュー作として盟友オバノンとリメイク。しかし予算の関係で、それぞれが音楽や編集、特殊効果と出演を兼任するという手作り感あふれるキッチュな作品になりました。

「ダーク・スター Dark Star」(1974年製作)
監督:ジョン・カーペンター
製作:ジョン・カーペンター
製作総指揮:ジャック・H・ハリス
脚本:ジョン・カーペンター&ダン・オバノン
撮影:ダグラス・ナップ
音楽:ジョン・カーペンター
出演:ブライアン・ナレル
ドレ・バヒッチ
カル・カニホルム
ダン・オバノン
ジョー・サウンダース

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21世紀。人類は新天地を求めて、光速探査船ダーク・スター号を宇宙に放つ。乗組員は、ドゥーリトルはじめ、肉体をなくし脳みそだけで冷凍庫内で生きる指揮官など4名。彼らは優れたコンピューター制御により、航海に邪魔となる惑星をことごとく破壊しつつ宇宙探査を続けていた。
しかしある日小惑星群の嵐に遭遇し、レーザーに異常が。そのことに誰も気づかぬまま、惑星爆破作業を敢行する乗組員。ところがなんと、レーザーの故障でダーク・スター本体から離脱できない20号爆弾が、その場でコンピューターの指令通り爆発しようとしたから大変。
乗組員の一人が宇宙服を着、船外から20号爆弾のもとに行くと、爆発しないでくれるよう懸命に説得する。はじめはかたくなに指令通り爆発しようとしていた20号爆弾も、根負けして取りやめる。
ところがコンピューターも制御不能となり、20号爆弾に繰り返し爆破指令を出し続けてしまう。そのたびに20号爆弾に思いとどまるよう必死で説得する乗組員。いよいよ頭に来た20号爆弾は、そのまま爆破する決意を固める。
長く続いた航海もついに終わりを告げた。肉体の復活を望む指揮官は、冷凍庫ごとフェニックス星を目指してダーク・スターを離脱。乗組員2人を巻き添えにしてダーク・スターは大爆発を起こす。一人宇宙に取り残されたドゥーリトルは、残骸の鉄くずをサーフボードにして大好きなサーフィンを始める。ご機嫌なカントリーソングをバックにいつまでも…。

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これはねえ…。学生時代に初めて観て以来、自分にとって本当に愛しい映画となった大切な作品です。正直に告白しましょう。最後のシーンで泣きました、私(涙笑)。
自主制作の域を出ていない作品ですから、全体的に画面は安っぽいわ、演出もゆるゆるだわ、SFXはちゃっちいわ…なんですが。でも、ボールみたいなエイリアンが出てきたり、脳みそだけ指揮官が冷凍庫から指令を出してるとか、爆弾が意思を持っちゃうとか、おもしろアイデアが満載。
おまけにラスト、もう生き残る望みがないことをわかってて、主人公は宇宙でサーフィン始めちゃうんですよ。これも悪くないとかうそぶきながら。…ねえ、かっこよくないですか、これ(笑)?人生の終わりを目前にして、のんきにサーフィンですよ。バックに流れるゆる〜いカントリーが、またなんともいえない余韻を残してしまっているんです。

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わたくしめの人生の師匠といえば、このお方以外にはもちろんありえないのですが、うっかりBの路線のファンにも愛されちゃうのがジョン・カーペンター監督の人徳(笑)でありましょうね。

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