テーマ:歴史劇、西部劇の映画

美しく、哀しき「怪談 Kwaidan」(1964年)小林正樹監督

追記しましたよ。 Finished additionally writing. 恐怖というのは、人間が持つ本能の中でも最も原始的なものの一つです。恐怖小説やホラー映画の類いが、人類の文化の片隅でひっそりと、しかし絶えることなく存続してきたのは、恐怖が人間の感情の根幹にしっかりと結びついているからでしょう。 私自身は、“私達が何を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「ターナー、光に愛を求めて Mr. Turner」

「ターナー、光に愛を求めて Mr. Turner」が私の町で劇場公開されたのは、2015年に入ってからだった。この伝記映画は、英国の名匠マイク・リー Mike Leigh監督が12年の歳月をかけて練り上げたという、名匠念願にして入魂の企画である。作品そのものは2014年に完成し、世界中の映画祭でのお披露目を経て海の向こうでは同年中に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

私達は民主主義の夢を見る―「コリオレイナス Coriolanus」

…ちょっとだけ政治の話をしよう。まあ、そんな嫌な顔をせずに。あなたにとっても私にとっても、政治は日常生活そのもの。政治は対岸の火事なんかじゃない。私たち国民の生活から切り離して考えられるべきではないのだから。 シェイクスピア最晩年の作品「コリオレイナス Coriolanus」では、かつて繁栄を誇った強力な国家が、“民主主義”の真意…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「天国の門 完全版 Heaven's Gate」で待っていて。

「天国の門 Heaven’s Gate」完全版を観つつ、マイケル・チミノ Michael Cimino 監督を偲んでみたいと思います。以下の記事は2016年7月に書かれたものです。 マイケル・チミノ Michael Cimino監督が2016年7月2日土曜日、家族に見守られながら77歳で死去しました。カンヌ国際映画祭ディレクターの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「ナルニア国物語/第3章 アスラン王と魔法の島 The Chronicles of Narnia」

Netflixでオンライン配信されるマーベルとNetflixとの共同製作テレビ・シリーズの新顔が、この「パニッシャー The Punisher」である。元々は優秀な兵士であった主人公が、社会に戻ってから闇に乗じて悪党どもを処刑する“パニッシャー”となっていくお話。この作品で、かつての主人公の親友でありながら、結局はその因縁の敵にまで…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ガンスリンガー Gunslingerは唯一人―The Dark Tower

スティーヴン・キング Stephen King先生のライフワークにしてベストセラー大作「ダーク・タワー The Dark Tower」(英国幻想文学大賞 British Fantasy Awardsを受賞)の映像化は大昔から噂されていました。しかし、原作の世界観があまりに壮大でストーリーも長いため、実際に作品として結実するのはかなり困難…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

失われた都市を求めて―"The Lost City of Z"

このブログでも以前ご紹介した「エヴァの告白 The Immigrant」(2013年)、私の大好きな「リトル・オデッサ Little Odessa」(1994年)などの監督として知られる映画作家ジェームズ・グレイ James Gray監督の、公開が待たれる新作『The Lost City of Z』について。当ブログ内の同作についての記…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

結束は壊れない―「ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇- United」

英国ではBBCでテレビ放映された「ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇- United」は、日本をはじめ英国以外の国では劇場公開されました。私も2012年に劇場で観たのですが、初見直後は、もう一つ焦点のはっきりしない消化不良気味の作品だったと感じていました。ですが、この作品に関しては、体調が万全のときにもう一度見直してみた方がいいような気も…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

銃を取るのは誇りのため-「荒野の七人The Magnificent Seven」

「最後にはいつでも農民が勝つのだ」 「荒野の七人 The Magnificent Seven」(1960年製作) 監督:ジョン・スタージェス 製作:ジョン・スタージェス 共同製作:ルー・モーハイム 製作総指揮:ウォルター・ミリッシュ 原作:黒澤明&橋本忍&小国英雄「七人の侍」 脚本:ウィリアム・ロバーツ&ウォルター…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

恋と王冠の人生―「エリザベス:ゴールデン・エイジElizabeth: The Golden Age」

人間エリザベスの物語。 「エリザベス:ゴールデン・エイジ Elizabeth: The Golden Age」(2007年製作) 監督:シェカール・カプール(シェーカル・カプール) Shekhar Kapur 製作:ティム・ビーヴァン他。 製作総指揮:マイケル・ハースト Michael Hirst他。 脚本:ウィリアム…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ユーモア+ファンタジー+ラブ・ストーリー=「スターダスト Stardust」

クリスマスが近いですね。当ブログでもロマンチックぽい映画の話でもしようかと思いましたが、そういう映画を普段からほとんど見ない私には、思いがけず難題でありました。 実は今作、劇場で観賞している。もう随分前の話になる。そのとき、今作と同時期に公開されていた作品が、「ヘアスプレー Hairspray」、「ブレイブワン Brave O…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

真実は白日の下へ―「羅生門 Rashomon」(Dir. Akira Kurosawa)

“お前さんだって、死人の身体から刀を盗んだじゃねぇか。放っておきゃ直に死んじまう捨て子のべべを俺が持っていくことと、どこがどう違うってんだ?” 「羅生門 Rashomon」(1950年) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明&橋本忍 製作:箕浦甚吾 音楽:早坂文雄 撮影:宮川一夫 編集:西田重雄 製作会社:大映京都撮影所 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

本当は悲しい白雪姫―「ブランカニエベス Blancanieves」

“過去を懐かしむことは去った風を追うことに等しい。” 過去の栄華を懐かしむようになると、人は誰しも、他ならぬ自分自身の“老い”を痛感させられます。しきりに“昔の日本は良かった”と壊れた蓄音機のごとく繰り返す人達は、上記したロシアの格言を肝に銘じておいて下さい。今はもう存在しない幻影に手を伸ばしたところで、あなたの手は虚しく空を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

マリー・アントワネットとスーダラ節―「Marie-Antoinette」

この映画を観たときのことは、今でも鮮明に覚えている。…その日、私は疲れていて、とにかく甘いものが食いたかった。そして気がつくと、ヴィヴィッドな若い女性の間で大人気のオッサレ~な映画「マリー・アントワネット」を上映する映画館の中にいた…。 マリー・アントワネット:「あ゛~だっる~」 侍女:「……」 「マリー・アントワネッ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

アラン・チューリングの伝記映画“The Imitation Game”公式トレーラー2種。追記。

日本時間で昨日、ベネディクト・カンバーバッチ氏主演の伝記映画『The Imitation Game』のオフィシャル・ティーザー・トレーラーが公開されました。ベネディクト氏関連の情報については、うちなんぞより数万倍詳しくて、しかもスピードも速い映画サイトや映画ブログが他にございますので、正確な情報を早く知りたい方はそちらに飛んでくださいま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

恋と王冠の人生Part1―「1000日のアン」「わが命つきるとも」

良き女王エリザベス1世を辿る旅。 アン・ブーリン Anne Boleyn 1507年頃生まれ 1536年5月19日没 駐フランス大使トーマス・ブーリンの次女として生まれた。私立学校で学んだ後、一時フランス宮廷に入り、1526年頃英国に帰国。ヘンリー8世の最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンの侍女として宮廷内で働い…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

消え去った愛の記憶―「エドワードII (Edward II)」

コロス―「世界がこれほど嫌っている者をなぜ寵愛なさるのか?」 エドワードー「全世界を併せたよりも、彼が私を愛してくれるからだ」 エドワード2世(プランタジネット朝第6代イングランド王) Edward II 1284年4月25日生まれ 1327年9月21日没 在位1307年~1327年 イングランド屈指の名…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

恋と王冠の人生Part2―「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり Lady Jane」

エリザベス1世の父親ヘンリー8世が崩御した後、英国の歴史はどう動いていったのでしょうか。エリザベス1世に関係する作品をご紹介したいと思います。 レディ・ジェーン・グレイ Lady Jane Grey 1537年10月12日生まれ 1554年2月12日没 暴君ではあったが絶対君主制を英国に築いたヘンリー8世亡き…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ホビット 竜に奪われた王国 The Hobbit: The Desolation of Smaug

公開されたばかりの映画ですし、とにかくたくさんの方に観ていただきたいので、内容に触れるような記述はありません。 …初日、初回に、わたくしめ、「ホビット 竜に奪われた王国」を観てまいりました…。頭は沸騰しているし胸がいっぱいで、今はまだ何か感想らしきものは書けそうもなく…。エンドクレジットにエド・シーランの歌う“I See Fi…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

Unsung Shakespeare―「もうひとりのシェイクスピア Anonymous」

“私はこれまで、たった一人の人物からの賞賛の言葉を聞きたいがために、戯曲を書き続けてきた…。その人物とは、ジョンソン君、君のことだ” 「もうひとりのシェイクスピア Anonymous」(2011年) 監督:ローランド・エメリッヒ 製作:ローランド・エメリッヒ他。 製作総指揮:フォルカー・エンゲル&マルク・ヴァイガート&…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ムスタングに捧げるバラード―「Hidalgo(オーシャン・オブ・ファイヤー)」

馬と共に生きたある男の物語。 「Hidalgo(オーシャン・オブ・ファイヤー)」(2004年製作) 監督:ジョー・ジョンストン 製作:ケイシー・シルヴァー 脚本:ジョン・フスコ 撮影:シェリー・ジョンソン プロダクションデザイン:バリー・ロビンソン 編集:ロバート・ダルヴァ 特撮:ILM/Industrial Lig…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今こそ観るべきなのか…「リンカーン Lincoln」

今日は、当初観る予定だった「マリア・ブラウンの結婚 The Marriage of Maria Brown」(ファスビンダー監督、リバイバル上映)を諦め、悩んだ末にスピルバーグ監督入魂の一作「リンカーン Lincoln」を観ようと決意。 この作品に対しては、ポジティヴな意見も、それこそネガティヴな意見も、賛否両論たくさん寄…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

始まりのない、終わりの映画―「ニーチェの馬 The Turin Horse」

1889年イタリアのトリノ。街路上で荷馬車の御者が狂ったように馬を鞭打っている。馬が一向に動こうとしないからだ。長年の過酷な労働のため、馬は疲弊しきっていた。もう一歩も足を踏み出すことが出来ないのだろう。その凄惨な様子を目撃したニーチェは慌てて外に飛び出すと、泣きながらその馬に駆け寄って首をかき抱き、卒倒した­。ニーチェはその…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

でく“のぼう”の夢の後先。ー「のぼうの城」…やっと追記完成!!

ここ名◯屋でも、野村萬斎氏が8年ぶりに主演した異色時代劇「のぼうの城」は好調な興行成績を記録しているとか。 ですがこれは、なにも邦画市場が活気付いているぞーということを意味するのではなく、混迷する現在の日本社会で最も求められているリーダー、すなわち、低迷を一気に打破するだけのカリスマ性を持った力強いリーダーというものを、日本中…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

無法者の正義―「牛泥棒 The Ox-Bow Incident」Part2

日本にいよいよ陪審員制度が導入される。1999年7月27日から2001年7月26日までの間、内閣に設けられた司法制度改革審議会が制度導入に関する骨子をまとめ、次いで意見書が作成された。この意見書に基づいて、小泉純一郎内閣下の司法制度改革推進本部が“裁判員の参加する刑事裁判に関する法律”法案を国会に提出し、2004年5月21日に正式に成立…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

無法者の正義―「牛泥棒 The Ox-Bow Incident」Part1

ロバート・レッドフォード監督の「声をかくす人 The Conspirator」を観てきました。リンカーン大統領暗殺事件に際し、犯人グループに潜伏地を提供したとして裁判にかけられ、アメリカではじめて絞首刑を受けた女性囚人となったメアリー・サラットの物語です。彼女が、最も重要な秘密を最後まで明かさなかったための死刑宣告ではありましたが、集団…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「タイタンの逆襲」と子豆2号 vs. 父豆仁義なき戦い。

長かったゴールデン・ウィークも今日でお終い。楽しい時間はあっという間に過去ってしまうものですが、今年のGWは天気が安定せず、行楽の予定を入れていた方々にとってはちょっと残念でしたね。 我が家の場合は、GWだからといって特別に何かをするでなし、いつもの週末が繰り返されただけという感じでした(笑)。まあ、強いてGW的イベントを挙げるな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

寝坊の朝と「J・エドガー J.Edgar」…ちょっぴり追記。

今日は朝から、「お母さんお寝坊さん♪」と子豆2号にからかわれてしまった…orz。 普段なら、例え寝不足でも絶対に朝5時には目が覚めるものを、今朝は珍しく身体が覚醒しなかった。目覚める直前まで、穴の中に生き埋めになる夢を見ていて、結局1時間近くも寝坊してしまったわよ。うぬぬ、不覚。 しかしな、2号よ。お母さんが起きるまで、君ら…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

“エル・トポ(もぐら)”、再び地上に這い出る。…「エル・トポ」リバイバル上映

1969年に製作され、翌70年にニューヨークの場末の映画館でひっそりと公開されたメキシコ映画「エル・トポ El Topo」。そのハイリスクな思想性と刺激に満ちた映像で、アンディ・ウォーホールなど、セレブたちが熱狂した元祖カルト・ムービーである。 エル・トポ [DVD]エスピーオー 2003-07-04 Amazonアソシエイト b…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more