テーマ:愛の映画

「みなさん、さようなら The Barbarian Invasions」

20世紀と1人の男の終焉、或いは、親子と友情の再生の物語。 「みなさん、さようなら。 Les invasions barbares / The Barbarian Invasions」(2003年製作) 監督&脚本:ドゥニ・アルカン Denys Arcand 製作:ダニエル・ルイ&ドゥニ・ロベール 撮影:ギイ・デュフォー …
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「リード・マイ・リップス Sur mes levres」―ジャック・オディアール監督

貴方は唇で私の愛を読む。 「リード・マイ・リップス Sur mes levres」(2001年製作) 監督:ジャック・オーディアール Jacques Audiard 製作:フィリップ・カルカソンヌ&ジャン=ルイ・リヴィ 脚本:ジャック・オーディアール&トニーノ・ブナキスタ 撮影:マチュー・ヴァドピエ 音楽:アレクサンドル…
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「ひつじ村の兄弟 Rams」…突拍子もない愛の行方。

人が生きることと死ぬことは全く同義であり、切り離して考えることは出来ない。実は人は、母の胎内からこの世に生れ落ちた瞬間から、死を影法師として引き連れている。死は常に生と共にあり、目には見えないがいつも私やあなたの隣にひっそりとたたずんでいる。死が私やあなたの視界の中に現れるようになるのは、病気や不慮の怪我といった場合を除いては、大抵は年…
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夢見るころを過ぎたら…「柔らかい殻 The Reflecting Skin」

少年期は悪夢のよう…ひどくなるばかりね。でもある日目覚めると通り過ぎているわ…。 「柔らかい殻 The Reflecting Skin」(1990年製作、本邦初公開1992年) 監督:フィリップ・リドリー Philip Ridley 製作:ドミニク・アンシアーノ&レイ・バーディス 脚本:フィリップ・リドリー 撮影:ディック…
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「ぼくのバラ色の人生 Ma Vie En Rose」と、パステルカラーの愛

幸せになりたいの 誰よりも… 「ぼくのバラ色の人生 Ma Vie En Rose」(1997年製作) 監督:アラン・ベルリネール 製作:キャロル・スコッタ 脚本:クリス・ヴァンデール・スタッペン&アラン・ベルリネール 撮影:イヴ・カペ 音楽:ドミニク・ドルカン 主題歌:ザジ 出演:ジョルジュ・デュ・フレネ(リュドヴ…
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「ダンサー・イン・ザ・ダーク Dancer in the Dark」

太陽の光が輝く昼間を現実だとしたら、漆黒に沈む闇夜は幻想。真昼間には明るすぎて存在がかき消されているものが、また、闇夜には紛れてしまって見えなくなるものが、それらの狭間に一瞬浮き上がる薄暮(vespertine)の時間にだけ姿を現すことができる。ならば薄暮とは、きっと現実と幻想がぶつかって飛び散る軋轢の火花なのだろう。芸術は、現実世界と…
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宿無しと神様―「聖なる酔っ払いの伝説 La Leggenda del Santo Bevitore」

最近、自分自身の“老い”について考えることが増えたせいでしょうね。キラキラした若者を主人公にした映画より、老境に達した人間を描いたものに強く惹かれるようになりました。 名匠エルマンノ・オルミ監督のフィルモグラフィーの中でも、国際的に名を知られたある俳優を起用したことで特に知られる「聖なる酔っ払いの伝説」は、死を前にした一人の男に起…
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さよなら、愛しい映画-「愛の奴隷 A Slave of Love」

我々はみな、映画への愛の奴隷。 「愛の奴隷 A Slave of Love」(1976年製作) 監督:ニキータ・ミハルコフ Nikita Mikhalkov 脚本:フリードリフ・ゴレンシュテイン&アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー 撮影:パーヴェル・レーベシェフ 音楽:エドゥアルド・アルテミエフ 出演:エレー…
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「ラブ・アクチュアリー Love Actually」ーみんな誰かの愛しい人

人とのつながりを実感したいなら、空港に行くべきだ。 「ラブ・アクチュアリー Love Actually」(2003年製作) 監督:リチャード・カーティス 製作:ティム・ビーヴァン&エリック・フェルナー&ダンカン・ケンワーシー 脚本:リチャード・カーティス 撮影:マイケル・コールター 編集:ニック・ムーア…
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赤と白の愛のかたちー「赤い風船 白い馬 Le Ballon Rouge/Crin Blanc」

映画を撮る上で最も大切なのは、映像を3次元で捉えることだと言われる。しかしもちろん、いくら3次元的に撮影された映像であろうと、私たち観客にとってはそれは平面のスクリーン上で展開される、あくまでも2次元の世界でしかない。映像を記録するカメラのレンズもまた、2次元の世界に属するものだからだ。それでも映画史が始まって以来、世界中の映画作家たち…
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不幸な愛の物語-「M.バタフライ M. Butterfly」

クローネンバーグの新作と聞いただけで、観客はある種の期待を寄せてしまいます。かくいう私もそうです。それが、「M.バタフライ M.Butterfly」がきちんと評価してもらえない一番の原因ではないでしょうか。 この作品に対するいろいろな方のレビューを読みましたが、否定的な評価が圧倒的でした。日本で公開された当初、観た私の印象も実は「…
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異形の美がたどり着いた楽園―「海神別荘」(Kabuki in Cinema)

坂東玉三郎 (Bandou Tamasaburou)氏による、シネマ歌舞伎第2弾「海神別荘」の巻。「天守物語」より、ゆるやかに続く。 これから「海神別荘」を映画館で見ます。泉鏡花ならではの捻れたハッピーエンドまで見届ける所存です。 先日観た「天守物語」にも、そしてこの「海神別荘」にも、鏡花作品に通底するテーマー“異界、異…
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所詮、女には向かない場所-「ラッキー・ユー Lucky You」

最近とみに、家族の中での女親の役割って何なんだろうと考えることが多いです。何らかの意味があるのかなって。ひょっとしたら私は、家庭の中では、毎日常駐している家政婦以上の存在ではないのかもしれない…と思うこともしばしば。それにほら、よく言われるじゃないですか、“親はなくとも子は育つ”と。 多分、私の子供たちが2人とも男の子だから、唯一の女…
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真実は白日の下へ―「羅生門 Rashomon」(Dir. Akira Kurosawa)

“お前さんだって、死人の身体から刀を盗んだじゃねぇか。放っておきゃ直に死んじまう捨て子のべべを俺が持っていくことと、どこがどう違うってんだ?” 「羅生門 Rashomon」(1950年) 監督:黒澤明 脚本:黒澤明&橋本忍 製作:箕浦甚吾 音楽:早坂文雄 撮影:宮川一夫 編集:西田重雄 製作会社:大映京都撮影所 …
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終わりなき妄執-「Jの悲劇 Enduring Love」

日常の裂け目から染み出す“愛”という名の恐怖。 「Jの悲劇 Enduring Love」(2004年製作) 監督:ロジャー・ミッシェル 製作:ケヴィン・ローダー 製作総指揮:フランソワ・イヴェルネル&キャメロン・マクラッケン&ダンカン・リード他。 原作:イアン・マキューアン「愛の続き」(新潮社刊) 脚本:ジョー・ペンホー…
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「ベント Bent」―マーティン・シャーマン Martin Sherman

―私はこれまでに映画や芝居でどれだけのラブ・シーンを見てきたかは数えきれないが、「ベント」のラブ・シーンくらい痛ましく悲しく美しく強烈なラヴ・シーンに接したことはなかった。―淀川長治 朝日新聞掲載の劇評より ベント (1981年)劇書房 マーテイン・シャーマン Amazonアソシエイト by ウェブリブログ 「ベント Ben…
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「グリニッジ・ビレッジの青春 Next Stop, Greenwich Village」

ニューヨーク、ブルックリン、ユダヤ人として生きることと、愛すべき映画…=ポール・マザースキー。 グリニッチ・ビレッジの青春 [DVD]20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-05-02 Amazonアソシエイト by 「グリニッジ・ビレッジの青春 Next Stop, Greenwich Vil…
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老いるということ。―「しわ Arrugas / Wrinkles」…追記完了。

2011年、スペインの漫画家パコ・ロカは、あまり漫画の題材にはならない“老い”と“死”、さらにはその間に挟まる難関とでも言えそうな“認知症”を真っ向から描く、漫画作品「皺 Arrugas」を上梓しました。この作品は、家族に見捨てられた挙句養護老人施設に放り込まれた老人達の生態を、認知症の疑いでここに連れてこられたエミリオと、施設…
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水面に映る幸福-「ピクニック Partie de Campagne」

“私は幸福だった。私はつくりたい映画をつくった。共犯者たちと一緒につくった”―ジャン・ルノワール自伝より抜粋 「ピクニック Partie de Campagne」(1946年製作) 監督:ジャン・ルノワール Jean Renoir 製作:ピエール・ブロンベルジェ 原作:ギイ・ド・モーパッサン短編「野あそび」 脚本:ジャン・…
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歴史と天才の狭間ー「イミテーション・ゲーム The Imitation Game」追記。

追記しました。 「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 The Imitation Game」(2014年) 監督:モルテン・ティルドゥム 脚本:グレアム・ムーア 原作:アンドリュー・ホッジス 製作:ノーラ・グロスマン他。 製作総指揮:グレアム・ムーア 出演:ベネディクト・カンバーバッチ キーラ・ナ…
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「愛情は深い海の如く The Deep Blue Sea」(1955, 2011)

2011年、テレンス・デイビス Terence Davies監督の手によってリメイクされた「愛情は深い海の如く The Deep Blue Sea」は、1955年に一度映画化されています。この時の監督と製作はアナトール・リトヴァク Anatole Litvak、主人公のヒロイン、へスター・コリアーを演じたのはヴィヴィアン・リー Vi…
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芸術は混沌だぁっ―「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Birdman」

“なぜいつも、俺が愛を乞う側なのだ?” 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」(2014年) 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ 製作:アレハンドロ・G・イニャリトゥ他。 製作総指揮:クリストファー・ウッドロ…
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「バンビ Bambi」、愛の調べ。

愛は終わりのない歌のよう 人生が慌しく過ぎてゆき 希望が消えても愛の調べは不滅 夜明けと共によみがえる ―“Little April Shower”より 「バンビ Bambi(デジタル・リマスター版)」(オリジナル版は1942年製作) 監督:デヴィッド・D・ハンド 製作:ウォルト・ディズニー 原作:フェリックス…
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「はじまりのうた Begin Again」をもう一度。

上手く言葉に出来ない感情というのはやっぱりあるもので、それを映像にするには、音楽に代わりに語ってもらうのが一番ではないかと思います。 ONCE ダブリンの街角で [DVD]NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 2014-11-27 Amazonアソシエイト by ジョン・カーニー監督が2007年に製作した映画「ONC…
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「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン Bridesmaids」は悪夢の片道切符?

そうそう、昔、誰かが言っていた「オンナの友情は、薄切りハムより更に薄し。」という名言を思い出しましたわ(笑)。オトコの友情とオンナの友情は、その成り立ち、組成、どんな点に重きを置くかという価値観に至るまで、やはりちょっぴり異なると思いますよ。 今日はちょいと予定を変更して、アメリカでは予想外の大ヒットを記録した“女性版「ハ…
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夢かうつつか幻か…「ダスト Dust」が描く“物語”

1991年のデビュー作「ビフォア・ザ・レイン Before the Rain」で、ベネチア国際映画祭金獅子賞を含む10部門を独占、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた上に世界中で30以上の賞を獲得したという、マケドニア出身の監督ミルチョ・マンチェフスキーの7年ぶりとなる第2作目です。 何故突然この作品を発掘する気になったか…
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