大胸筋保存会活動報告書8―汝、クリスチャン・ベイルの大胸筋を愛でたまえ

さて、アカデミー賞助演男優賞部門でノミネートを受けたクリスチャン・ベイルさん。彼の誕生日(1月30日)が近いということもあり、オスカー祈願の意味もこめて大胸筋特別企画をば。


先日、クリストファー・ノーラン版バットマン・トリロジー最後の作品『The Dark Knight Rises』に、アン・ハサウェイがキャスティングされました。セリーナ・カイル/キャットウーマンが、彼女の役柄だそうです。女性キャラを登場させるにしても、ノーラン版のバットマンでは安直な描写は許されませんので、女優の演出には少し不安要素もある監督のお手並み拝見といったところでしょうか。

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ノーラン版バットマン第1作目「バットマン・ビギンズ」には、ブルース・ウェインがチベットでニンジャ特訓をするという設定がありました。

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アメコミ映画ならではの頓狂なストーリーも、世界観の構築がしっかり為されていればさほど気になりません。素直に楽しめばよいのです。

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尤も百戦錬磨の執事アルフレッドは、若さ溢れる主人の大胸筋の張り具合に、目のやり場に困ってる風でしたが(笑)。

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ところが、第2作目「ダークナイト」では、一転して作品全体がリアル志向になり、暗い世相を反映してか世界観も重苦しくなりました。

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それに伴い、坊ちゃまの大胸筋露出もぐっと控えめに。ただ、「マシニスト」直後の撮影で体重のコントロールが大変だったという第1作目に比べ、筋肉の質は格段に向上しているように感じます。

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赤身のパーセンテージが増し、より戦士らしくなったというのか。大胸筋の密度でそのキャラクターの背後にある歴史を察することが出来れば、立派な“大胸筋ウォッチャー”といえるでしょう(笑)。


主にヨーロッパ、英国の俳優たちは、役のためとあらばヌードも辞さない姿勢の方が多いですね。それは老若男女問わずで、たとえ、客観的に余り美しいと言えない裸であっても、その生々しい質感を観客に感じさせてくれます。ボディ・ダブルを使ったり肌を隠したがるのは、お堅いハリウッド産スターの悪しきモラルでございますよ。裸を恥じることなんて、なにひとつないというのに。

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我らがショーン・ビーンも出演した映画「リベリオン」は、内容・出来上がりはともあれ(笑)、半ばカルト化したSFアクション作品です。ざっと見渡したところ、意外にこの作品を気に入っておられる方は多いと睨んでいます。むしろ今作は、クリスチャンさんのプロモーション映画的なニュアンスも感じられますね。

薬によって感情を規制された近未来社会。“ファーザー”をトップに頂く独裁政権のために働く武闘集団クラリックであったプレストンは、ある出来事をきっかけに感情規制に反発するようになります。薬の摂取をやめ、生まれて初めて感情の発露を経験した彼は、その慣れぬ感覚に戸惑うわけですね。

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この画像は、悪夢から目覚めて混乱するプレストンの様子です。…が、どう見ても、カメラがクリスチャンさんのバストにフォーカスしているように思われるのですよ。元々彼は身体が分厚いタイプ。ちょっと鍛えると、たちまち立派な大胸筋が出来上がり、バストなんて女性でも負けるぐらい豊かになってしまいます(笑)。私はこのシーンを観るたびに、長男を出産した後おっぱいが張って辛かった頃を思いだしますね。夜中でも張ってくると痛くてね、これが。どんなに疲れて眠くても、この痛みで目が覚めて「搾乳しなくちゃ!」と思ったもんです(笑)。人間の身体って不思議ですね。


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クリスチャン君がキリストを演じたテレビ・ムービー「ジーザス」から。キリストが磔に処される場面ですが、不謹慎ながらちょっとエロティシズムを感じてしまいます。作品自体は、キリストの母マリアの物語であるので、クリスチャン=キリストの登場率はそれほど高くありません。また、キリスト教について格別なにかを論じたいといったスタンスもなく、広く見れば普遍的な母と息子のお話に帰着していたと思います。その淡々とした語り口が物足らないという意見もあるでしょうが、スコセッシ監督の「最後の誘惑」のように、題材に製作陣の過重な思い入れがないぶん、私たちにとっては見やすい作品かもしれません。


そして、クリスチャン君的大胸筋といえば、これを避けては通れないでしょう。

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アメリカン・サイコ」は、原作があのブレット・イーストン・エリスの不謹慎極まる小説。80年代ヤッピーのバブリー具合を徹底的にコケにし、物質依存主義の現代人が抱える空虚をあぶりだそうとした作品です。しかし映画版では、主人公ベイトマンの現実と妄想の線引きが実に曖昧な表現に終始し、混乱する人も出た模様です。個人的には、ベイトマンの殺戮シーンから“お笑い要素”を引き出そうとしたハロン監督の勇気を讃えたいです。いくら過度な恐怖は笑いにつながるとはいえ、サム・ライミのホラー映画じゃあるまいし(笑)、なかなかそうした演出はできないもの。まあ、この辺りに不快感を覚える人もいるでしょうが、現代人の不毛はそこまで酷くなっているのだ、と解釈したいと思います。

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ベイトマンは父親の証券会社で働くヤッピー。金も美しい婚約者も愛人もいて、人生の物質面に不満はないはず。しかし彼には“感情”がありません。あるのは快感と嫌悪感だけ。鬱屈とたまっていくストレスを発散させるため、以前から燻らせていた殺人衝動をある夜爆発させてしまいます。それからというもの、彼は夜ごと獲物を求める血に飢えた殺人鬼と化していくわけですね。そんなベイトマンの趣味が、エクササイズとボディ・ケア。80年代物欲の申し子らしく、ナルシシズムは人一倍強くて、美しくケアした自分の身体を鏡に映して悦に入るような人間です。自分の内面を磨くのではなく、空っぽの自我から目をそらすために外面ばかり気にするという…。尤も、今でもこういった人間は多いでしょうけどね。
劇中でもエクササイズに没頭するシーンはいくつかありますが、実際クリスチャン君もこの役のためにかなり身体を作りこんだそうです。ただ、実用的な筋肉ではなく、あくまでも“観賞用”のそれですから、いまひとつ現実味に乏しいのが残念。生活臭がないというか…。筋肉も、日々使い込まれてこそ、味わい深さが増すというもの。言ってみれば、ベイトマンの筋肉は彫刻や絵画的な美しさ…2次元的な美なのです。手に触れてその感触を確かめるような実感は沸きません。

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撮影中ショット。この後、あの魅惑のシャワー・シーンに突入するのでしょうね。思わずデッサンしたくなる立ち姿。非常に審美眼を刺激される姿ですが、やはりリアリティに欠ける美であります。今作では、ベイトマンという虚無のキャラクターを物語るツールとして、クリスチャンさんの美しい肉体を幾度となく映し出していました。ただ、ただ、そのケアされた大胸筋が表面的な美でしかないことを印象付けるためだけに。この屈折した逆説的な表現方法も、今作を理解するうえで、思わぬ障害になってしまったかもしれませんね。


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実はジェラルド・バトラーとマシュー・マコノヒーも出演していたという、知られざる怪獣退治映画「サラマンダー」。クリスチャンさんは、火吹き竜サラマンダーの脅威から逃れた人々を守る青年の役でした。監督が確かロブ・ボーマンじゃなかったっけ。彼は「X-ファイル」の演出で一躍名をあげた監督さんです。今作を観た限りでは、厳しい低予算をアイデアで乗り切るだけのパワーもなかったようで、実に残念な出来でしたね。しかしながら、クリスチャンさんの綺麗に割れた腹筋と実用的な大胸筋には眼福です。

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ただ、今作では、クリスチャンの印象がイマイチ薄くなってしまったのも確かなこと。その元凶は、この海坊主、もとい、マシュー・“四六時中身体鍛えてます”・マコノヒーの固そうな大胸筋でした。その持ち主以上に自己主張する大胸筋。大胸筋にもいろんな性格があるものです。奥が深い世界でありますね、大胸筋保存会は。


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