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zoom RSS 火星の人の「オデッセイ The Martian」

<<   作成日時 : 2016/03/13 15:57   >>

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【他の惑星にたった一人取り残された際のサバイバル心得】

1)決して諦めない。
2)一時的にパニック状態に陥るのは仕方がないが、ずっとパニクったままではいけない。
3)自分1人きりだからといって食料を食べ過ぎてはいけない。
4)命綱ともなる家庭菜園を甘く見てはいけない。
5)DIY精神をフルに発揮せよ。
6)使えるものは何でも使え。たとえそれが仲間の残した糞であっても。
7)常に計算を怠ってはいけない。今自分がいる位置、救援が到着する日にちと場所、食料や燃料、装備の残量など。
8)どんなに細かい事柄でもきちんと記録せよ。それが何時何処で誰の役に立つか分からないのだから。
9)ディスコ・ミュージックを好きになる努力をせよ。特に1970年代後半に大流行した懐かしのディスコ・ソングは。
10)最悪の事態への心構えは必要だが、それが済めば、無理矢理にでも全てを前向きに考えよ。


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「オデッセイ The Martian」
監督:リドリー・スコット Ridley Scott
製作:サイモン・キンバーグ、リドリー・スコット、マイケル・シェイファー、マーク・ハッファム、アディタヤ・スード
脚本:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー「火星の人 The Martian」(ハヤカワ文庫SF)
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:マット・デイモン(マーク・ワトニー)
ジェシカ・チャステイン(メリッサ・ルイス指揮官)
クリステン・ウィグ(アニー・モントローズNASA広報統括責任者)
マイケル・ペーニャ(リック・マルティネス少佐)
ショーン・ビーン(ミッチ・ヘンダーソン、フライト・ディレクター)
ケイト・マーラ(ベス・ヨハンセン)
セバスチャン・スタン(Dr.クリス・ベック)
アクセル・ヘニー(アレックス・フォーゲル)
チュイテル・エジオフォール(ビンセント・カプーアNASA火星探査統括責任者)
ジェフ・ダニエルズ(テディ・サンダースNASA長官)
ベネディクト・ウォン(ブルース・ンJPL所長)
マッケンジー・デイヴィス(ミンディ・パークNASA衛星制御エンジニア)
ドナルド・グローヴァー(リッチ・パーネルJPL研究員)他。

マーク・ワトニーは、NASAの火星有人探査計画である“アレス3”に、クルーとして参加していた。専門は植物学で、植物学者の見地から火星の地質調査に協力していたのだ。ところが地上での任務中、予想外の早さで襲来した火星の大砂嵐に見舞われたため、クルー一行は全ミッションを放棄し、急遽火星から退避を決めた。砂嵐の中、ロケットへ向かう途中で、吹き飛ばされたアンテナがマークに直撃。彼の姿はすぐ嵐の中に消えてしまい、彼の宇宙服からの追跡信号も途絶えたため、指揮官ルイスは苦渋の決断を下す。他のクルーを守るためにマークを捜索することを諦め、火星上の軌道へ戻り、さらに地球へ帰還するために母船ヘルメス号に乗って出発したのだ。ところが、死んだと思われていたマークは奇跡的に生きていた。腹に折れたアンテナが刺さったまま、なんとかクルー用の居住テントまで戻ってきた彼は、そこで、自分が火星に1人きりで取り残されてしまったことを知った。“アレス4”のクルー達が火星に到着するのは4年後であり、地球で遭難した時のように、すぐに救助隊が駆けつけてくれるわけではない。従って、まずは緊急に必要な水や酸素、電気を確保し、直に足りなくなる食料を自前で供給せねばならない。マークは諦めず、植物学の知識、アレス計画のクルーとして学んだこと、クルーたちが残していった食料や物資をフル活用して生き延びる方法を編み出す。火星の土をテント内に運び、ハウス栽培の要領で周囲をシートで覆い、やけどを負いながらも水を生み出す。土にクルーの残した排泄物を混ぜて堆肥とし、見事にジャガイモの自家栽培に成功するのだ。

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その一方で、マークは基地周辺を探索し、昔のミッション後に打ち捨てられた旧式のマーズ・パスファインダーを発見した。その通信機能を回復させ、自分が生きていることをNASAに知らせるためだ。ところがNASAの方でも、火星でマークが生き延びるために奮闘していることに気付いた者がいた。NASA衛星制御エンジニアの1人である。ローバーの位置が毎日変わっていること、電力を得るためのソーラーパネルが稼動していたためだ。アレス計画の全責任を負うビンセントは、NASA長官に直談判してマーク救助のための計画を大急ぎで決行することになった。マークがパスファインダーを通じ、原始的な方法で地球にメッセージを送ることに成功すると、NASAはマーク側の通信システムをアップグレードさせる方法を指示した。
NASAは、マーク生存の事実が他のクルーたちに与える心理的打撃を考慮し、クルー達にはマークのことを伏せたまま、急遽食料等の追加支援物資を火星に送ることを決定。JPLの科学者、エンジニアを総動員して輸送用ロケットを大急ぎで製作し、打ち上げに漕ぎ着けたが発射直後に爆発してしまう。不運は続き、火星特有の砂嵐がマークの住むテントを再び襲った。ジャガイモを栽培していたテントのシートに穴が開き、氷点下にまで下がる外気に触れたジャガイモの苗は瞬時に凍り付き、全滅した。これでマークが食糧を自給する道は断たれたことになる。

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NASA輸送ロケット打ち上げ失敗のニュースは、世界中に動揺をもたらした。極秘にブースター技術を開発していた中国国家航天局は、極秘技術を世界に公開することになるのを承知の上で、NASAの救助計画に必要な援助物資を輸送するロケットの打ち上げを代わりに引き受ける。その頃JPLの科学者リッチ・パーネルが、最もロスの少ない最短コースでの救助計画を思いつく。中国の輸送ロケットをそのまま火星まで飛ばせるのではなく、地球の軌道にのったヘルメス号とランデブーさせて援助物資をヘルメス号に渡し、ヘルメス号は地球の軌道をぐるりと一周した後に再度火星を目指し、マークを救助するというもの。次の“アレス4”用のロケットを飛ばしたり、あるいは救助用のロケットを一から製作するより遥かに速やかに、また確実にマークを生還させることができる。

背に腹はかえられないので、NASAサンダース長官は中国からの申し出を受け入れたが、ヘルメス号のクルーたちの地球への帰還を更に1年以上も先延ばしにして火星での救助任務に駆りだすことは、断固として拒絶する。マーク1人だけでも生還させられる可能性は低いのに、その上他のクルーたちの葬式を行う危険性を高めるような真似はできないと。NASAでヘルメス号のフライト・ディレクターを務めるミッチ・ヘンダーソンは、大胆な決断を下せない長官に痺れを切らし、独断でヘルメス号クルーにメッセージを送った。曰く、マークが火星でたった1人で生きていること、長官は却下したが、中国ロケットからの追加支援物資をヘルメス号が受け取り、そのまま火星に戻ってマークを救助する案が有効であることだ。
これを受けてメリッサ・ルイス指揮官はクルー達と話し合う。救助作戦に参加するか否かの最終決断は、クルー達自身が下すべきだからだ。マークを助けに火星に戻ることはNASAの命令への反逆を意味し、無事マークを連れて地球に帰還できたとしても、クルーには全員厳しい処分が下されるだろう。ルイス指揮官とリック・マルティネス少佐は軍法会議にかけられるし、ヨハンセンもベック医師もフォーゲルも今後二度と火星のミッションには参加できない。だがそれでも、クルー全員が火星に戻ることに賛成した。クルー達は、長い間連絡すら取れなかったマークと通信のやり取りで“再会”する。

サンダース長官とヘンダーソンは急遽中国に飛び、中国国家航天局のロケット打ち上げを見届けた。ヘルメス号は、中国の輸送ロケットからの追加物資を地球の軌道上で受け取ることをNASAに連絡する。マーク生存と彼の救助案をクルー達に無断で洩らした件で、長官はヘンダーソンに辞職を言い渡した。物資を搭載したヘルメス号は火星に戻る。ヘルメス号が火星に到着する日数を逆算し、マークは餓死しないぎりぎりまで食料を切り詰めることになった。

ヘルメス号が火星の軌道上に乗る日がやってくる。“救助ダイエット”でげっそりとやつれたマークは、それでもこの日のために改造したローバーで長距離走行を行った。ヘルメスは火星の地上に着陸できないため、マーク自身が火星の重力を振り切って宇宙空間に飛び出す必要がある。その唯一の手段となるのが、アレス4のクルー用にすでに火星に送り込まれていたMAV (Mars Ascent Vehicle)だった。MAVはヘルメス号からの遠隔操作が可能だからだ。だが、MAVにマークの体重を上乗せすることを鑑み、可能な限り軽量化を図らねばならない。マークは、MAV操作用の装置全て、天上すら撤去して、住居テント用の保護シートで上部を覆う。こんな心許ない乗り物で宇宙空間に単身飛び出すなんて、無謀な賭け以外の何物でもない。だが、1年半に及ぶ火星での単独サバイバル生活で、あらゆる不測の事態に対応できる心構え、覚悟は既にできている。マークは一つの可能性に賭けることにした。
しかし、天井を覆う保護シートが打ち上げの衝撃に耐えられず宇宙空間で剥離し、それに伴う空気抵抗で、マークの乗るMAVはヘルメス号が待つ軌道から大きく離れてしまう。ヘルメス号のクルーは船内の一部の扉を手作り爆弾で爆破して、中の空気を強制的に宇宙空間に放出。こうして起こしたエアブレーキで、マークのMAVとの距離を縮めようとした。マークはマークで、自身の宇宙服の一部に穴を開けて自家エアブレーキを敢行し、無事ヘルメス号に近付き保護された。こうしてマークは1年半ぶりにクルーと再会し、仲間と一緒に地球への帰路についたのである。

4年後、NASAではアレス4計画のロケットがクルー達を乗せて宇宙に旅立った。かつてのアレス3のクルー達は、現在各々の暮らす場所で様々な思いを胸に、そのニュースを見ている。しかしマルティネス少佐は再び火星に飛ぶミッションに就いたようだ。マークはといえば、NASAで宇宙飛行士の訓練生達を前に、火星での過酷だった経験を語っていた。困難な状況に陥っても必ず道は開けると信じて、とにかく一つ一つ問題を解決することが何より重要なのだ。ジョーク好きなマークらしく、真面目な話の合間にも笑いが絶えないが、未来の宇宙飛行士達はしかし、“火星の人”の言葉に真剣に耳を傾けていた。

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この作品が昨年初めて登場して以降、しばらくの間は、「インターステラー Interstellar」や「ゼロ・グラヴィティー Gravity」等の作品に共通する“宇宙空間でたった1人でサバイバルするお話”というテーマを踏襲していたこと、NASAで既に開発されたか若しくは実現可能である実際の技術に、今作がどのぐらい忠実かといった観点から、作品への評価は賞賛と批判が拮抗するものであったと記憶しています。しかし、映画がトロント国際映画祭などの映画祭でお披露目されると、実際に作品を見た人たちや映画批評家からの反応は良好となり、映画が興行的な意味で大きな成功を収めてからは、一般的な評価もポジティヴに転じていきました。また、各映画賞へもノミネートされ、特に、主役を文字通りの“独り芝居”で演じたマット・デイモンや、ベテランの余裕を取り戻したリドリー・スコット御大の演出、あるいは作品そのものへの評価が定着したことをうかがわせました。

そして先日、私もようやく本編を見ることができましてね。初見時には、元のストーリーの独創性と、それを支える丁寧な考証に基づいたリアリティ、そして映画版の脚色の巧さに感心しました。宇宙空間で予想外のハプニングが起きるスリルや、映像の美しさ、リアリティ、ダイナミックさなどは、これはもう、スコット御大の映画なんだから凄くて当然なの。寧ろ私は、宇宙を舞台にしたマークの孤独なサバイバル劇と、彼を救おうと地球で奮闘する多くの人達の群像劇が絶妙に合体した面白さの方に強い印象を受けました。
色々な立場の人達のドラマが複雑に交錯する綴れ織り状のストーリー形態は、「グランド・ホテル Grand Hotel」(1932年)(エドマンド・グールディング Edmund Goulding監督)や、故ロバート・アルトマン Robert Altman監督の諸作品など、昔から優れた作品に見られたものです。「オデッセイ The Martian」も、この“グランド・ホテル Grand Hotel”形式に則った作品だったと思いますよ。おそらく観客の好みは分かれるんじゃないかと思うのですが、このストーリーをグランド・ホテル形式で描いたからこそ、“火星に宇宙飛行士を生きたまま取り残してしまった”という、映像にしたらかなり地味になるのではないかと危惧されるお話に、躍動感とスピード感が付加されたのでしょう。それに、“1人の宇宙飛行士を別の惑星に残してきた”という単純な事実の周囲に、信じられないほど多くの、立場を異にする人々の人生が複雑に関わっていて、無数のドラマがそこから新しく派生してゆくのだということが明確にもなりましたね。たった1つの事柄から、たくさんの異なるドラマが生まれてくるわけです。私自身は、マーク・ワトニーの孤軍奮闘振り以上に、そのダイナミックな人間ドラマ俯瞰図の方に感銘を受けました。

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マークによる、DIY精神、自家菜園スピリット炸裂の火星サバイバル劇の中で、個人的に最も感動したのは、やはりジャガイモ栽培に成功したくだりですね。火星の土を持ち込んで、仲間の排泄物を肥やしにして、更に水は原始的な道具で生み出して…という細かいプロセスが、サイエンスというより寧ろ、現在深刻な食糧危機に陥っている国々で、農業技術支援などを行っているボランティアの人達の努力を思い起こさせましてね。なんかもう、泣けてきましたよ。

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火星に打ち捨てられた旧式のパスファインダーも、マークの命を救う重要な役割を担います。単純なカメラによる映像のやり取りで、はじめてマークが地球との交信に成功するシーンも良かったなあ。その後、十六進法 hexadecimalが加わって通信方法が進化し、最終的にキーボードから文章を打ち込めるまでになる過程も興味深かった。スピルバーグ監督の名作「未知との遭遇 Close Encounters of the Third Kind」(1977年)で、人類とエイリアンがはじめて意思の疎通を試みるシーンを思い出しましたよ。あるいは、「奇跡の人 The Miracle Worker」(1962年)(アーサー・ペン Arthur Penn監督)におけるサリヴァン先生とヘレン・ケラーの初めての“交流”―冷たい水の感覚を感じ取ったヘレンの手のひらに、サリヴァン先生が“水 Water”と書き、ヘレンの暗闇の世界と外の世界を繋げた名シーン―を思い出したり。前述したジャガイモの栽培に成功したくだりといい、どうも私は、この映画で描かれる“何もない(と思われる)所から、重要な意味のあるものが生まれる瞬間”に感動していたようですね。

この作品に登場する技術やアイデアは、NASAで実際に開発されていたり、実現間近なものに基づいているそうです。なるほど、宇宙服や細かい機器のデザインに至るまできちんと考証されているだろうことは、映像を見ていればよく分かりますね。

さて、マークを無事帰還させるべく、地球の人々が奮闘するドラマも相当にドラマティックですよ。大勢のキャラクターが登場しますから、個々のキャラの登場時間は短いけれど、この物語の中で誰がどんな役割を担って、それぞれがどんな思いを秘めてこの事態に立ち向かっているかが、順を追うごとにはっきり分かるように作られています。脚色が良かったせいですが、無駄なくエピソードを拾い上げてストーリー全体をてきぱきと動かしていく編集の鮮やかさのお陰でもあるでしょう。今作の編集は本当に素晴らしかったと思います。

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劇中、思い切った手段に訴えることに尻込みし、ウチのショーン豆 Sean Beanおぢさん(フライト・ディレクター、ミッチ・ヘンダーソン役)に“腰抜け”呼ばわりされる(笑)NASA長官にしても、彼の立場に立って考えれば、彼の躊躇も充分理解できます。

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個人的に大変楽しみにしていたチュイテル・エジオフォールが、情熱的でしかもやり手のアレス計画の責任者という役柄で、しかも眼鏡をかけて登場してくれたことに、心から感激いたしました(笑)。出演時間が短くてもオケー。グッジョブ、スコット御大。

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気になったキャラの1人、リッチ・パーネル君。演じるのはドナルド・グローヴァーという若き俳優さんですが、どっかで見た顔だと思ったら、チャニング・テイタムの「マジック・マイクXXL Magic Mike XXL」(2015年)でアンドレ役を演じてた子ですよね。ラッパー、歌手でもあるそうで、やたら歌が上手かったわ、そういえば。彼も作品中の登場時間は少ないですが、画期的なマーク救出作戦を思いつく重要な役割でした。今後の活躍に期待。

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そして、“出てきた途端におっ死ぬ俳優”だの“まるでサブリミナルのようにほんのちょっぴりしか登場しない俳優”だの、散々な言われ様のショーン・ビーンおっちゃん。結論から申しますと、この作品でのショーンの登場時間は、他の“NASAチーム”と同じぐらいだし、NASAの長官を捕まえて“腰抜け”呼ばわりするシーンもあったりして(笑)、結構目立ってましたよ。ヘルメス号のクルー達に情報を漏らした後、プルプルと落ち着かない様子だったのがポイントでした(笑)。まあ、つまり、ショーンおいちゃんは最後まで死なないし、そんなに世間様が騒ぐほどサブリミナルというわけでもなかったよということです。

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ここまで大きな興行的成功は、本当に久しぶりだったのではないかしら、スコット御大。齢70を超えてもなおスケールの大きなSF映画を撮ってしまう体力に脱帽です。多彩な登場人物による細かいエピソードを器用に拾い上げ、観客がこんがらがることなくスムーズに1つの大きなストーリーに繋げた演出力、各キャラクターの描き分けもそつなくこなしたベテランの手腕が、今回大いに発揮されました。次の作品も上手くいくといいですね。

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マークの救出が成功することは始めから分かっているわけですが、それでもアレス3のクルー達がこんな状態で宇宙空間に出ようとするシーンを見るとどうしても、どこかにエイリアン Alienの卵が潜んでいるんじゃないかと怖くて、思わずスクリーンを凝視してしまうのは、SF映画ファンの悲しい性なのでしょうね(笑)。

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ジョークばかり飛ばして周囲をウンザリさせるものの、奇抜なアイデアとガッツと底抜けのポジティヴィティに溢れる愛すべきマーク・ワトニー。なんかもう彼自身が実はマーク・ワトニーそのものなんじゃないかと思える程ナチュラルにマークを演じたのは、こちらも愛すべきアメリカ人俳優マット・デイモンでありました。ブラッド・ピットや、先日念願のオスカー・ウィナーになったレオナルド・ディカプリオといった問答無用の“大スター”オーラを発揮するタイプではありませんが、人畜無害なお人好しそうなイメージのまま、まるでカメレオンのように多彩な役柄を飄々と演じる役者さんだとお見受けします。ヒーローから卑怯者まで多種多彩。こういうタイプの役者さんが、息の長い活躍をしていくのでしょうね。彼の、インディペンデント系の作品群も好きなんですよ、私。

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大ベストセラーとなった原作「火星の人 The Martian」を執筆した小説家アンディ・ウィアー。この作品を書き上げるにあたり、彼は事前の取材を綿密に行い、読者からも意見を募って記述の間違いを訂正したりと、物語の信憑性をアップするために努力を重ねたそうです。しかしそれでも、出版された小説の中には、科学的に正しいとは言えない内容も含まれているそうですけどね。私自身は、湖に石を投げ込んだように、マークの事件を中心にして彼の周囲に広がっていく波紋のドラマこそが面白いと感じられました。興味がおありの方は、是非原作小説の方も読んでみてくださいね。

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