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zoom RSS 映画のお金のお話。 Money talks on the movies.

<<   作成日時 : 2015/10/19 14:11   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

夏のブロックバスター・シーズンが終わり、“今夏、最もお金を稼いだ配給会社はどこだ?レース”の最終結果が出た模様です。…本日は、北米で先週に封切られた映画の興行成績 Top Box Office を見ながら、お金に絡んだ映画関連ニュースのお話をしますね。


Top Box Office (今週の映画興行順位)

(向かって左側から順に、『映画タイトル』 第一週目の興行成績 / トータルの興行成績 を表しています)

『Goosebumps』 $23.50M / $23.50M / 1 week

画像

『オデッセイ The Martian』 $21.50M / $143.80M / 3 week
『Bridge of Spies』 $15.38M / $15.38M / 1 week
『クリムゾン・ピーク Crimson Peak』 $12.85M / $12.85M / 1 week
『Hotel Transylvania 2』 $12.25M / $136.41M / 4 week
『パン Pan』 $5.86M / $25.74M / 2 week
『マイ・インターン The Intern』 $5.41M / $58.73M / 4 week
『Sicario』 $4.50M / $34.66M / 5 week
『Woodlawn』 $4.10M / $4.10M / 1 week
『メイズ・ランナー 2 砂漠の迷宮 Maze Runner: The Scorch Trials』 $2.75M / $75.41M / 5 week


…世知辛い世の中になったもんよね(苦笑)。

秋から冬にかけての映画賞シーズンに入ると毎年思うのですが、この時期に(最終的にはオスカーを狙って)公開される映画の中で、ファンタジー系の映画が成功する確立が年々下がってきているのではないでしょうかね。アニメーション映画は別よ、もちろん。アニメ映画は、確かに観客の記憶から淘汰されるスピードは実写版より速いかもしれないけど、その分、内容さえ良ければ、公開時期に関係なく成功しますからね。

問題は実写版映画の興行成績だわ。

興行成績(Box Office)なんぞを見てる一般の映画好きが、世の中にどれぐらい存在するのか知りませんが、これを見るときには、映画配給会社、映画製作会社の名前別に作品を分別していくと面白いよーってことだけ書いておきますわ(笑)。えげつない見方ですけどね(大笑)。

ご存知の方も多いでしょうが、念のために。興行成績を見て一喜一憂したいという、変わった趣味をお持ちの人は、Box Office Mojoというページを見てください。今週の分の成績表はこちら


先ほど、ファンタジー系の大作映画が秋冬シーズンに成功を収めるのは、年々難しくなってきているのではないかと書きましたが、個人情報、門外不出の極秘情報をハッキングされてばっかりのソニー・ピクチャーズ Sony Pictures(笑)は、「ピクセル Pixels」や「チャッピー Chappie」等の大失敗をアニメ映画『Hotel Transylvania 2』 に辛うじて救われた形になったようですね。


逆に20世紀FOX 20th Century Foxは、今年は大当たりの年でした。困ったときのアニメ映画頼りと言えないこともありませんが、やはりアニメ映画『Home』、これでやっと地球に戻ってこれそうなマット・デイモンの『オデッセイ The Martian』 (日本では2016年2月公開)、私も思わず映画館まで見に行った『キングスマン Kingsman: The Secret Service』、日本でもこれ早く劇場公開しようぜー絶対面白ぇからーメリッサ・マッカーシーとジェイソン・ステイサムがコンビ組むんだぜーその設定だけで笑えるわーな『Spy』など今の段階で既に“北米だけで1億ドル突破”の成功作品が4つ並ぶことになりました。

・やっぱ、楽しい映画を見たい気分よね、今はね♪な今年の20世紀FOX 20th Century Fox作品の興行成績トップ5

『Home』 $177,397,510
『キングスマン Kingsman: The Secret Service』 $128,261,724
『Spy』 $110,825,712
『オデッセイ The Martian』 $108,715,595
『96時間/レクイエム Taken 3』 $89,256,424

現在、世界中に暗いニュースが蔓延り、世界が一斉に喪に服しているかのような世相ですよね。ここでは昔から何度も繰り返しているように、映画は時代を反映する鏡ですから、今世界で問題になっている事柄が映画の題材に取り上げられます。それが、現在の映画界全体の空気をも重苦しくしているのは確かですが、だからこそ、希望が感じられるような映画、見ていて心底楽しい映画を観客が求めているのは明白。作品完成当初は、「ゼロ・グラヴィティー Gravity」や「インターステラー Interstellar」の出来の悪いパクリだなんだと、かなりバッシングされていた『オデッセイ The Martian』 が、ここへきて、手のひらを返したような好意的な批評に恵まれるようになり、興行的にも成功を収めました。この一発逆転現象の背景には、前述したような、暗い世相を一旦忘れ、人間の良心であるとか善意をもう一度信じたいという観客の願いがあったと思いますよ。人間が最低の生き物でいずれ地球を滅ぼすだろうなんてことは、わざわざ映画に言われなくたって皆さん既に理解していることなんですよ。そりゃ分かっているけど、でも、映画を見ているときぐらい、希望を持っていたいじゃないですか、ねえ?私自身は、この現象をごく自然発生的なものだと理解していますし、単純に素晴らしい出来事だと思っていますよ。


そして、日本では国民的アイドルと認識されている(笑)ギレルモ・デル・トロ Guillermo del Toro監督の新作『クリムゾン・ピーク Crimson Peak』のオープニング興行成績(映画公開第1週目の興行成績)は約1285万ドルとなりました。…映画のカテゴリーはホラー映画ですから、正直な話、ホラー映画でこのオープニング成績は厳しい。厳しいスタートと認めざるを得ません。ホラー映画の特徴として、公開第1週目は盛況であっても、よっぽど面白い作品でもない限り、公開第2週目以降から興行成績がガクンガクンと落ちてしまうものでしてね。ことホラー映画の興行成績については、スタートダッシュが全てである側面がいまだにあるんですよ。しかし、これまでのギレルモの監督作品の興行成績の傾向をみてみると、大体似たような軌跡を辿っていましてね。特に北米以外の国では、派手なオープニング・ダッシュこそないかもしれないけれど、じんわりと細く長くリピーター観客の数を稼いでいる印象を受けます。ギレルモの監督作品はいずれも、マニアックな側面がありますからね。広く一般受けする類の作品ではないのだということを、どうか心に留めておいてください。
ただ、『クリムゾン・ピーク Crimson Peak』の配給会社はワーナーからユニバーサル Universalに変わりましたからね。まあ、今年のユニバーサル Universalは大ヒット御礼が続いて、重役連は笑いが止まらん状態でしょうから、ギレルモの作品が多少うまくいかなくても大丈夫なのかなあとも思ったり。

・恐竜様を称える神殿でも建てたらどうか状態(笑)の、今年のユニバーサル Universal作品の興行成績トップ6

画像

『ジュラシック・ワールド Jurassic World』 $651,128,986 $651,219,411
『ワイルド・スピード Sky Mission Furious 7』 $351,032,910 $351,032,910
『ミニオンズ Minions』 $334,215,500 $334,303,855
『ピッチ・パーフェクト2 Pitch Perfect 2』 $183,785,415 $183,785,415
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ Fifty Shades of Grey』 $166,167,230 $166,167,230
『Straight Outta Compton』 $160,902,085 $160,958,130
『Trainwreck』 $110,008,260 $110,038,130

…とまあ、“北米だけで1億ドル突破”作品がズラズラ並んでいますね。ともあれ、ギレルモの監督作品は、最終的な結果が出るまでに時間がかかるんですよ。オープニング成績だけを見て早くもヒステリーを起こしているファンが一部おられるようですが、もうちょっと待ってあげてくださらんか。結果論だけで戦犯を吊るし上げるような真似に走るのは、もう少し待ちましょうや。慌てないで、慌てないで。


くだんのワーナー・ブラザース Warner Brothersは、現在公開中の『パン Pan』が、膨大な製作費を回収できるのか否かが心配されるほどの、大コケ状態になってしまいました。…ヒュー・ジャックマンさんも懸命にプロモーション活動に励んでおられましたが、残念ですね。でもこれもね、映画が最終的にDVDやBlu-rayになってその売り上げも加算されていくことになるので、映画自体の成功、不成功はまだまだ分からんのですよ。気長にね。落ち着いて、気長に動向を見守りましょう。

・雄臭くて汗臭い映画を作らせたら世界一のワーナー・ブラザース Warner Brothers作品の興行成績トップ5

『カリフォルニア・ダウン San Andreas』 $155,190,832
『マッド・マックス 怒りのデス・ロード Mad Max: Fury Road』 $153,636,354
『Get Hard』 $90,411,453
『マジック・マイク XXL Magic Mike XXL』 $66,013,057
『Black Mass』 $60,221,782

Box Officeがまだクローズしていない作品は、ロック様の『カリフォルニア・ダウン San Andreas』とジョニー・デップへのオスカー・ノミネートが期待されているギャング映画『Black Mass』だそうです。東日本大震災を経た日本人にとって、カリフォルニア全体が文字通り“ダウン”してしまう地震パニック映画を見るのはトラウマが甦って辛いかしら、と心配しなかったわけでもありません。しかし、実際に観賞した印象は、70年代に流行ったパニック・ムービー大作を映像技術を駆使してゴージャスにし、ロック様の筋肉を堪能できる娯楽大作に仕上げました、というものでした。ともあれ、ロック様が立派に一枚看板を背負える俳優になられたことを寿ぎましょう。
もう一つの筋肉映画『マジック・マイク XXL Magic Mike XXL』は現在我が町でも公開中で、近々観に行く予定です(笑)。チャニング・テイタムの“踊る大胸筋”映画「マジック・マイク Magic Mike」は、指摘されないと気付かぬぐらいスティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh監督色が薄い作品でしたが、それが却って良かったのでしょうね、個人的にはかなり好きな映画になっています(笑)。第2作目の方はどうか知らんけど、第1作目「マジック・マイク Magic Mike」は素直なストーリー展開も好感触だし、チャニングのお人好しな素顔が垣間見えるようで良いよ。

ただまあ、こうして上記したユニバーサル Universalのウッハウハ状態と比較すると、見劣りする結果になりそうだというのは分かりますね。今年の興行成績レースは、ユニバーサル Universalが頭一つ分飛び抜けた結果だってことでしょうかね。だってほら、ユニバーサル Universalは今後、『Steve Jobs』の北米拡大公開も控えて(現在は厳選された一部の映画館でのみ上映)いますしね。ファス男がオスカーにノミネートされてくれれば、わたしゃ思い残すことはないんですが、こうなったら興行成績の方でも成功して欲しいですよ。


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