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zoom RSS ギレルモ・デル・トロ監督の「Crimson Peak」公式トレーラー。

<<   作成日時 : 2015/05/15 00:00   >>

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残念なお知らせです。ギレルモ・デル・トロ監督の新作「クリムゾン・ピーク Crimson Peak」の日本での公開が来年2016年1月8日からに延期されました。多くの国では既に封切られていますが、ギレルモ・デル・トロ監督のファンが多い日本だけ、なぜいつも劇場公開が待たされるのか、解せませんね。まあしかし、来年1月までには、今現在この作品の周囲で起こっている奇妙な空騒ぎも収まって落ち着いていることでしょう。雑音に惑わされず、作品そのものに集中できるので、作品の為には却って良かったのかも知れません。



既に開幕している第68回カンヌ国際映画祭The 68th Cannes Film Festival。本日ご紹介するゴシック・ホラー映画「クリムゾン・ピーク(原題) Crimson Peak」を監督したギレルモ・デル・トロ Guillermo del Toroも審査員としてカンヌ入りしています。追記いたしました。

カンヌでは、コンペ部門、特別企画作品共々、今年の期待作品や要注目作品の見極め、品定めに余念のない怒涛の毎日がスタートしています。本日はそんな喧騒から少し離れ、ギレルモ自身の期待の新作「クリムゾン・ピーク(原題) Crimson Peak」の公式トレーラーを貼っておきますね。


英国で1948年に設立された映画製作会社ハマー・フィルム・プロダクションズ(Hammer Film Productions)は、フランケンシュタインやドラキュラなど、古典的なモンスターを登場させたクラシック・ホラー映画を量産していました。最盛期は1950年代後半から1970年代の前半にかけて、ピーター・カッシング、クリストファー・リーがハマー製ホラー映画の多くに主演し、大ヒットを飛ばしていた時代です。
大きな戦争がようやく終わり、世の中が安定に向けて変化していた頃、庶民にも娯楽を求める余裕が生まれました。比較的安価で大きな楽しみを得られる映画への需要は再び高まり、映画産業そのものもさらに変化していったのですね。そんな中、戦後にホラー映画というジャンルが急成長した原動力となったのが、ハマー・フィルム・プロダクションズ(Hammer Film Productions)でした。

しかしながら、時代の変遷と共に古典的ホラー映画も飽きられ、大衆はさらにえげつない刺激をホラー映画に求めるようになりました。幽霊や悪魔が棲む壮麗な屋敷を舞台にしたゴシック・ホラーは徐々に廃れ、人体をチェーンソーで切り刻んだり、内臓が身体から飛び出したり、悪魔がとり憑いた少女が首を360度回してみたり、死人が生きた人間を喰らったりすることが、新しい恐怖として大衆の意識に定着していったのです。

ホラー映画の定義は今も刻々と変化していると思います。えげつないグロテスク・シーンも行き着くところまで行き着いた感のある今、むしろ昔ながらの伝統的なゴシック・ホラー映画を現代に復活させてみようというホラー映画復古主義計画(適当につけた名前です・笑)が、我らがギレルモ・デル・トロ Guillermo del Toro監督によって始動しました。陽のあたる場所こそ他のカテゴリー映画に譲ったものの、ジャンル映画ファンは死に絶えたわけではありません。ギレルモが「Crimson Peak」で、古典的ゴシック・ホラー映画の雰囲気を、現代の技術と考え方を用いながら可能な限り忠実に再現すると明言したとき、ゴシック・ホラーを密かに愛し続けていたジャンル映画ファンは嬉し涙に暮れたものです(笑)。

さて、そんなわけで、作品の完成はまだかまだかと痺れを切らしているジャンル映画ファン、並びに、トム・ヒドルストン Tom Hiddleston、ミア・ワシコウスカ Mia Wasikowska、ジェシカ・チャステイン Jessica Chastain、チャーリー・ハナム Charlie Hunnamといった、実力も人気も活きの良さもピカ一の出演陣のファンの方々に、ようやく朗報が届きました。配給元のユニバーサル・ピクチャーズとレジェンダリー・ピクチャーズから、それぞれ少し趣きを異にするインターナショナル・トレーラーが発表されました。


Crimson Peak - Official International Trailer (Universal Pictures)
from Universal Pictures UK

La Cumbre Escarlata (Crimson Peak) | Trailer Internacional |
from Universal Pictures Mexico
・メキシコはギレルモの出身国ということもあり、ユニバーサル・メキシコの公式トレーラーには、主演のトム・ヒドルストンのインタビュー映像、撮影中の映像が少し納められたスペシャル・バージョンになっています。

Crimson Peak - Official Theatrical Trailer (Legendary)


これらのトレーラーを見ると、「Crimson Peak」の持つイメージ、内容をもう少し詳しく捉えることができそうです。

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イーディス・カッシングは幼い頃から“第6の感覚”に優れ、異界に棲む魔物に付きまとわれる悩みを持っていた。

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彼女の家族を襲った悲劇から立ち直り、野心あふれる作家となった彼女は魅力的な貴族サー・トーマス・シャープと出会う。

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舞踏会で急接近した2人。トーマスはイーディスに姉ルシールを紹介。イーディスは初対面からルシールから冷ややかな敵愾心を感じ取るが、トーマスからの求婚を受け入れた。

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トーマスは妻となったイーディスを連れて自身の邸宅に戻ってくる。

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イーディスはこの屋敷そのものから尋常ならざる敵意と、この世ならぬもの達の重苦しく禍々しい気配を感じ、怯える。

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殺人事件が起こる。

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過去の呪縛であった幽霊から逃れるためにここまでやってきたのに。

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恐怖は去るどころか、明確な殺意を持ってイーディスに迫っている。

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ただ1人、彼女が信頼していた夫トーマスも、彼女の恐怖を取り除いてはくれない。

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それどころか、トーマス自身もこの屋敷に戻ってから徐々に様子がおかしくなってくる。

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イーディスの幼馴染みであるアラン・マクマイケル医師は、挙動不審な義姉ルシール、腑に落ちぬ怪異現象に悩むイーディスを救う為、やって来た。

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地獄の底から聞こえてくるような不気味な声、それが言う“お前は既にこの家のものだ”とは何を意味するのか。

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イーディスは、この屋敷とシャープ家に秘められた過去を探り始める。

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屋敷とシャープ家の秘密は、イーディスを恐ろしい事態へと導いてゆく。果たして彼女は屋敷とシャープ家の呪縛から逃れることができるのだろうか。


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私はジャン・エプスタンが監督した映画版「アッシャー家の末裔 La Chutte de la Maison Usher」が大好きなのですが、この作品は、エドガー・アラン・ポーの原作の解釈を独自に推し進め、アッシャー家の屋敷そのものが禍々しい魔物にとり憑かれており、屋敷の存在がこの世とこの世ならざる世界を結ぶ中継点だったのではないかと読み取れます。この世と異界の境界線って、私はどこかに必ず存在すると信じているのですが、そんな“異質の存在”を求める人達によって、過去から現在に至るまで粛々とホラーやファンタジー作品が生み出されてきたわけですね。

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ひとりでに閉まる扉、背後を何かが通り過ぎる気配、家の中のどこにいても、目に見えない何かにずっと監視されている中で、ふと投げた視線の先にこの世ならぬものの影を見つける絶望…。

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サイレント映画の黎明期からハマー・フィルムの全盛期にかけて確立された、“人々の恐怖を掻き立てる映像表現”の方程式をフル活用しつつ、時代を経た建物に染み込んでいた陰惨な過去の悲劇が息を吹き返し、時間を超えて主人公に襲いかかるという伝統的なプロットをゴージャスに再現した今作。古典的な映像表現に、ギレルモならではの、彼の「デビルズ・バックボーン El Espinazo del Diablo」や「パンズ・ラビリンス El laberinto del fauno / Pan's Labyrinth」をご覧になれば明白なように、子供の視線で炙り出されるこの世の不条理と悲しみをプラスしている今作には、もう一つ捻りが加えられています。

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…ギレルモが頻繁に自作のテーマに挙げる、“悲劇に襲われる子供の痛み”を、成人したトーマスとルシール姉弟というキャラクターに引き摺らせていることです。彼らは、まるで共犯者のように秘密と苦悩を共有しています。実はこの姉弟もまた、過去の何らかの悲劇の被害者だったのではないかと想像できますね。

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実は、「Crimson Peak」のトレーラーを見て、映画「悪魔の棲む家 The Amityville Horror」を思い出しました。この作品が作られる基になった、1974年にロングアイランドのアミティヴィルで起こったとされる怪異現象も、結局はその前に起こっていた信じ難い殺人事件が引き金になっていました。

1974年11月13日。ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルに建つ瀟洒な邸宅に暮らすデフェオ一家が全員、長男ロナルドによって射殺されてしまいます。ロナルドは自ら警察に通報し、自首。しかし、家族惨殺の直接の動機は一切不明でした。彼は『この家が家族を殺せと命じたので、自分はそれに従ったまでだ』と繰り返すばかり。彼は精神監獄送りになったわけですが、その後、このデフェオ家が所有していた邸宅には“悪魔が憑いている”という噂がまことしやかに流れることに。

でもね。

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家になんぼ悪魔や魔物が棲んでいようと、結果的にそんな事態を誘導してしまうのは、いつも人間の方です。恐ろしいのは幽霊やモンスターではありません。彼らをこの世に出現させてしまう、人間の深い業そのものなんですね。自ら呼吸し、血を流す屋敷に支配されているトーマスとルシール姉弟も、怒り、悲しみ、嫉妬、欲望といった彼ら自身の心の中に棲む“魔物”によって既に魂を食い尽くされていたのかもしれません。抜け殻の如き生に執着せざるを得ない姉弟の、なんとも哀れなことよ。

現地時間の9月28日、イタリアのローマ、続いてフランスはパリで、「クリムゾン・ピーク Crimson Peak」のプレミアが行われました。レジェンダリー・ピクチャーズお膝元のアメリカでは10月16日、ギレルモ・デル・トロ監督の熱心なファンが多数生息する我が日本では、10月31日にそれぞれ劇場公開される予定です。

シャープ家の秘密、そしてヒロイン、イーディス自身の抱える苦悩と過去の因縁がどこでどのようにリンクするのか、その真相を探っていくミステリー作品の側面も持つようですね。19世紀の風俗を再現した豪華な映像に加え、ギレルモ作品群特有の原始的恐怖演出、グロテスクさと美の危うい融合、そして彼の作品群に唯一欠けがちだった“エロティシズム”が、美しく、才能ある役者陣によって付加されました。



さて。

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子豆2号さん、最近また「パシフィック・リム Pacific Rim」熱がぶり返してきたようで、次の日曜日、おうちでパシリムのBlu-rayを観たいと仰りました。

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というのもね。こないだ、日本が誇る海洋堂製のパシフィック・リムのフィギュアのガチャガチャを発見したものですから、ついついやってしもうたんですわ(笑)。

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第1世代のイェーガー、しかも日本製の“コヨーテ・タンゴ Coyote Tango”に乗っていたという伝説のパイロット、ペントコスト将軍の大ファンであるわたくしめ。

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俺たちのイェーガー、コヨーテ・タンゴのフィギュアをぜひとも手に入れたいと奮起したのだよ!

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今、ガチャガチャ展開されているフィギュア・シリーズは既に第2弾なのだそうですよ。コヨーテ・タンゴ、クリムゾン・タイフーン Crimson Typhoon、ジプシー・デンジャー Gypsy Dangerと、怪獣が2種類あったかな。

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1つ400円もするガチャガチャを気合いと共に回し、見事一発目でコヨーテを引き当てたわたくし。

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怪獣レザーバック狙いだった子豆2号は、三つ子のタン兄弟のクリムゾン・タイフーンを当てました。

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「パシフィック・リム」本編中で、コヨーテとクリムゾンが一緒に戦うなんてシーンを見たかったもんですなあ。

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「パシフィック・リム2 Pacific Rim 2」が2017年に公開されるとか製作が延期された、もしくは無期延期された(Nooooo!)とかされないとか、色んな噂が飛び交っていますが、まずはギレルモとレジェンダリーの共同作業第2弾であるところのこの「クリムゾン・ピーク Crimson Peak」が、興行的にも成功することを祈っておきますね。


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