House of M

アクセスカウンタ

更新情報

zoom RSS 星空の下の暗黒寓話ー「マップ・トゥ・ザ・スターズMaps to the Stars」

<<   作成日時 : 2014/12/26 23:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

今年最後の豆酢館的〆めの映画は、12月20日から日本で公開されているウチの師匠ことデヴィッド・クローネンバーグ監督の「マップ・トゥ・ザ・スターズ Maps to the Stars」でした!


画像

結論からハッキリ書きますと、いや、これは良い作品ですよ!!!!あの懐かしい「デッドゾーン Dead Zone」や「イースタン・プロミス Eastern Promises」などの、非クローネンバーグ派の観客層に優しい作品群の系列に連なるものです。とても観やすく、それでいて、人間の内面の汚泥を白日の下に晒すクローネンバーグ節はバッチリ決まっていました。ハリウッドの肥溜めをぶちまけたような、厳しいにもほどがある“虚飾にまみれた映画の都の暗黒譚”として、複数の人生が否応無く悲劇に絡め取られていくストーリー展開も良かった。これはやたら存在感のあるスキンヘッド脚本家ブルース・ワグナーの功績ですね。

画像

そして、ケネス・アンガーが見ていたら泣いて喜んだであろう、21世紀版ハリウッド・“ファッキン”・バビロンの悪夢譚は、すべてが狂った世界で唯一奇跡的に穢されていなかった悲恋の成就へと収束していきます。すべての汚泥が、すべての狂騒が、この悲恋のために存在し、この悲恋を成就させるために叩き壊されていったのです。この世界で最も純粋な愛情は、生きている限り絶対に実ることはない愛のカタチだったという皮肉も痛烈で哀しい。

画像

海外メディアでは“ハリウッドに代表される映画産業を皮肉った風刺劇”だと評された今作、実はこの悲しい愛の物語で幕を閉じるのです。ダーティー・ワード満載の(苦笑)下品で残酷で攻撃的で愚かな風刺は、自身の魂の中にあえて混沌を受け入れたことで皆から拒絶された“狂人”によって、皮肉にも“浄化”されてしまいます。それこそが、今作の持つ最も大きな“風刺”であると私は思いますね。全てが正常な世の中では、唯一狂人だけが全ての束縛から解放されているといいますが、今作はまさにその理論に則ったストーリーでしょうよ。

画像

今作の狂人の魂とリンクしたクローネンバーグ監督自身の持つ、意外な程ウブでピュアな恋愛観も最後にちょっぴり垣間見れて嬉しかったなあ。今年最後を〆る劇場鑑賞作品として、「マップ・トゥ・ザ・スターズ Maps to the Stars」を見ることができて本当にラッキーでしたよ。

マップ・トゥ・ザ・スターズ Blu-ray
松竹
2015-05-08

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by マップ・トゥ・ザ・スターズ Blu-ray の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


さてさて、これで、感想記事を書いていない作品が溜まりに溜まってしまいましたので、そろそろアウトプット作業に入らねばなりませんね。


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

にほんブログ村

星空の下の暗黒寓話ー「マップ・トゥ・ザ・スターズMaps to the Stars」 House of M/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる