結局何処に居ても、私達はその気になれば、ちゃんとお天道様が顔を出す様子を見ることができます。 そこからは、雲一つない青空の下で一日が始まるのかもしれないし… 青空のキャンバスに白色の絵の具で一筆描きしたような、なんだかアートな青空があなたの一日を見守っているかもしれない。 盛況だったお芝居の幕が引かれ、重い緞帳が舞台と客席の間を仕切ったような夜空。見上げると、お祭り騒ぎの後のようで、やっぱり何やら寂しい感慨があるけれど、その下では他の国に居る誰か他の人の一日が始まっているんですよねえ。 今日は、月に一度のお楽しみ、シネマ歌舞伎を見に行きました。出し物は2008年の中村座による公演「法界坊」。故中村勘三郎氏の、歌舞伎の様式美と様式美をぶち壊すアドリブが溢れんばかりに叩き込まれ、伝統芸能と今現在の舞台様式が真っ正面から激突した、圧巻としか表現しようのないパワフルなお芝居でありました。その、客席に座っているお客さん達をも巻き込んで、その場でしか再現し得ない舞台の同時性をもたっぷり感じられる、まさしく“ライブ”なライブ芝居。 いやーそれにしても。なんかもうもの凄い芝居を観たわー…(しゅうぅぅぅ)…てな風に、尻子玉を抜かれちゃった館長。 古き良き日本の伝統芸能を、今の言葉と今の空気で“今の物語”として最も躍動的に魅せた天才、中村勘三郎氏。恐らく歌舞伎界きっての伝統芸能の理解者且つ実践者は、歌舞伎界きっての伝統の破壊者たる、歌舞伎界最高の破戒歌舞伎役者でありました。 「法界坊」についてはまた後程書きますね。これから、「フランク Frank」を観ますのでね。では、バイビー♪♪ ![]() にほんブログ村 |
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