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zoom RSS 絶対零度のリアリズム。

<<   作成日時 : 2014/09/24 15:08   >>

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フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ Friedrich Wilhelm Nietzsche (15th October, 1844 - 25th August, 1900)

ドイツ、リュッケン出身
1844年10月15日生まれ
1900年8月25日没

ドイツの古典文献学者、哲学者。詩や音楽にも深い造詣を持ち、古典研究や哲学に優れた才覚を発揮、「ツァラトゥストラはかく語りき」等の大作を短期間のうちに上梓した。だが生前は著作はあまり売れず、物質的な成功とは縁遠かった。時代が追いついてゆけぬ程の極端な思想を恐れずに言葉にする大胆さや、反面、厳しい現実に耐えられなかった精神が変調し、発狂に至った病の苦悩もあり、明晰な頭脳と曇りのない視線で世界を分析していた著作が一部誤解される不運もあった。ニーチェへの評価が定まりにくい原因には、反ユダヤ思考を持っていた妹エリーザベトによる、ニーチェの著作群の恣意的編集の悪影響もあるとされる。
私生活では、一時期心酔していたワーグナーとの手酷い決別、パウル・レー、ルー・ザロメとの三角関係がエリーザベトの画策で壊れてしまった傷心等によって、精神を病んでしまう。


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しかし彼にとって、社会的に孤立したことは逆の意味にも作用します。ニーチェの代名詞でもあるニヒリズムとは、つまり、現実を美化することも理想化することもなくありのままに捉えるという考え方。何もかもに行き詰まり、抑圧された現在の社会では、却って本当の意味で理解が進むのではないかと、個人的には考えますね。現に、彼が遺した数々の言葉を紐解いていくと、非常に共感を覚える内容のものが多いですから。


"In reality, hope is the worst of all evils, because it prolongs man's torments."

(実は、希望は一切の悪のなかでも最悪のものである。なぜなら人間の苦悩を引き伸ばすからだ)

今、何を言っても何をやっても、必ず何処かから反対されたり、それだけでなく見ず知らずの他人から罵倒すらされる世の中です。自分は“匿名”の陰に隠れておいて、気に入らない個人を誹謗中傷する不寛容が大手を振っているというね。一つ前の記事でも怒ったのですが、もう一度怒ります。SNSだのは、そんな卑怯な真似をするために発明されたわけではないし、発展したわけでもない。真実はひた隠しにしてデマや誹謗中傷を垂れ流し、国民の意識を操作し、徒らに社会を不安定にして国を孤立させるすることの、何が未来への架け橋じゃアホんだら。何が昔ながらの美しい日本だ、美しい日本が聞いて絶望して清水の舞台から投身自殺するわ。

…話を戻します。

そんな相互監視・密告社会を生き延びるために、私達はおそらく私達が意識する以上に気を張って生活しているはず。それはもう、細心の注意を払って余計なことを言わないように、波風立てないように(日本人の事なかれ主義の元凶)目立たないようにそーうっと行動してさ。ストレスを溜め込んでいるからこそ、一人きりになった時、あるいはネットの匿名性という魔法のツールを与えられると、普段の言動からはにわかに連想できない程の暴れん坊将軍に変貌するのでしょ?まあ、そこまでではないにしても、日常の締め付けから解放されると、思わず普段は言えない本音が飛び出したりしますわな。
ニーチェのこの名言も有名ですが、今の社会なら“口に出してはいけないこと”ブラックリストに載りそうです。人間誰しも、希望があると信じるからこそ踏ん張れるのであって、それを頭から否定されてしまうと生きる気力が萎えますもんね。というより、皆さん多かれ少なかれ頭の中ではそれが事実だと認めているけれど、子供達世代のためにも口が裂けても言うまいと思ってらっしゃるはずなのです。


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“希望”という人間最後の砦ですら、躊躇なく捻くれた真実の槌で破壊するニーチェの哲学は、生理的に受け付けないという方もたくさんおられるでしょう。特に私達はウェットな精神論を身上とする国民ですからね。皆で仲良く、輪を乱さぬように一緒に。それは基本的にとても良いことだし、日本人の善良な部分を端的に表しているとは思います。でもね、“わざわざ口にすべきではない”と忌み嫌われる事柄に限って、私達がしんどくても辛くても嫌でも向き合わなくてはいけないことでもあります。ただ闇雲に“希望を捨てるな、信じろ、後ろを振り向くな、頑張れ頑張れ”と疲れた身体に鞭打つだけでは、何の意味もありません。無駄な苦痛が長引くだけです。苦しい現実と闘うのが困難になったのなら、現実の方を変えるために策を立てるといった方向に考え方を変えなければ。

ニーチェの、シニカルで醒めきった、虚無的ですらある辛辣なリアリズムは、ひょっとしたら、従来の価値観と考え方の大幅な転換を迫れている今の私達に最も必要なものかもしれませんよ。


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