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zoom RSS 第39回セザール賞(Cesar 2014)ノミネート発表。―追記し倒しました。

<<   作成日時 : 2014/02/01 02:28   >>

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第39回セザール賞のノミネート作品が発表されました。フランスらしい選択かなあと思いましたね。ファミリー層向けコメディ映画『Les Garcons et Guillaume a Table!』が最も多くのノミネートを勝ち取ったのですから。

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授賞式は2月28日、テアトル・ドゥ・シャトレで開催されるそうです。司会は「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼと、セドリック・クラピッシュ監督作品「スパニッシュ・アパートメント」「ロシアン・ドールズ」でセザール賞主演女優賞(「スパニッシュ〜」)と同賞助演女優賞(「ロシアン〜」)を獲得し、演技派女優としての地位を確立したセシル・ドゥ・フランスの予定。今回の映画祭では、パトリス・シェロー監督にオマージュを捧げる特別企画があるそうで、イザベル・アジャーニが主演した「王妃マルゴ」が紹介されるそうです。ですからセザール賞のポスター・デザインも、美貌の最盛期にあったアジャーニ扮する王妃マルゴです。


第39回セザール賞ノミネート一覧

・作品賞 Meilleur film
「アデル、ブルーは熱い色 La Vie d'Adèle」 d'Abdellatif Kechiche アブデラティフ・ケシシュ監督
『L'Inconnu du lac (Stranger at the Lake)』 d'Alain Guiraudie アラン・ジロディー監督
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne ギヨーム・ガリエンヌ監督
『9 mois ferme』 d'Albert Dupontel アルベール・デュポン監督
『Jimmy P. (Psychothérapie d'un Indien des Plaines)』 d'Arnaud Desplechin アルノー・デプレシャン監督
『La Vénus à la fourrure』 de Roman Polanski ロマン・ポランスキー監督
「ある過去の行方 Le Passé』 d'Asghar Farhadi アスガル・ファルハーディー監督

・監督賞 Meilleur réalisateur
アブデラティフ・ケシシュ監督 Abdellatif Kechiche (La Vie d'Adèle)
アラン・ジロディー監督 Alain Guiraudie (L'Inconnu du lac)
アルベール・デュポン監督 Albert Dupontel (9 mois ferme)
アルノー・デプレシャン監督 Arnaud Desplechin (Jimmy P. (Psychothérapie d'un Indien des Plaines))
アスガル・ファルハーディー監督 Asghar Farhadi (Le Passé)
ロマン・ポランスキー監督 Roman Polanski (La Vénus à la fourrure)
ギヨーム・ガリエンヌ監督 Guillaume Gallienne (Les Garçons et Guillaume, à table !)

・主演男優賞 Meilleur acteur
ギヨーム・ガリエンヌ Guillaume Gallienne dans Les Garçons et Guillaume, à table !
アルベール・デュポン Albert Dupontel dans 9 mois ferme
マチュー・アマルリック Mathieu Amalric dans La Vénus à la fourrure
ファブリス・ルキーニ Fabrice Luchini dans Alceste à bicyclette
グレゴリー・ガデボア Grégory Gadebois dans Mon âme par toi guérie
ミシェル・ブーケ Michel Bouquet dans Renoir
マッツ・ミケルセン Mads Mikkelsen dans Michael Kohlhaas


・主演女優賞 Meilleure actrice
レア・セドゥ Léa Seydoux dans La Vie d'Adèle - Chapitres 1 et 2
サンドリーヌ・キベルラン Sandrine Kiberlain dans 9 mois ferme
ファニー・アルダン Fanny Ardant dans Les Beaux Jours
サラ・フォレスティエ Sara Forestier dans Suzanne
エマニュエル・セイナー Emmanuelle Seigner dans La Vénus à la fourrure
ベレニス・ベショ Bérénice Bejo dans Le Passé
カトリーヌ・ドヌーヴ Catherine Deneuve dans Elle s'en va


・助演男優賞 Meilleur acteur dans un second rôle
フランソワ・ダミアン François Damiens dans Suzanne
パトリック・ダッサンコ Patrick d'Assumçao dans L'Inconnu du lac
ニール・アレストリュップ Niels Arestrup dans Quai d'Orsay
オリヴィエ・グルメ Olivier Gourmet dans Grand Central
パトリック・シェネ Patrick Chesnais dans Les Beaux Jours


・助演女優賞 Meilleure actrice dans un second rôle
アデール・エネル Adèle Haenel dans Suzanne
フランソワーズ・ファビアン Françoise Fabian dans Les Garçons et Guillaume, à table !
ジェラルデーヌ・ペラッセ Géraldine Pailhas dans Jeune & Jolie
マリサ・ボリーニ Marisa Borini dans Un Château en Italie
ジュリー・ガイエ Julie Gayet dans Quai d'Orsay


・新人賞(男性) Meilleur espoir masculin
ポール・バルテル Paul Bartel dans Les Petits princes
ピエール・ドラドンカンプ Pierre Deladonchamps dans L'Inconnu du lac
ポール・アミー Paul Hamy dans Suzanne
ヴァンサン・マケーニュ Vincent Macaigne dans La fille du 14 juillet
ネモ・シフマン Nemo Schiffman dans Elle s'en va


・新人賞(女性) Meilleur espoir féminin
ルー・ド・ラーグ Lou de Laâge dans Jappeloup
ポーリーヌ・エティエンヌ Pauline Etienne dans La Religieuse
アデル・エグザルホプロス Adèle Exarchopoulos dans La Vie d'Adèle - Chapitres 1 et 2
ゴルシフテ・ファラハニ Golshifteh Farahani dans Syngué Sabour - Pierre de patience
マリーン・バック Marine Vacth dans Jeune & Jolie


・オリジナル脚本賞 Meilleur scénario original
アラン・ジロディー L'Inconnu du lac d'Alain Guiraudie
アルベール・デュポン 9 mois ferme d'Albert Dupontel
カテル・キレヴェール Suzanne de Katell Quillévéré
アスガル・ファルハーディー Le Passé d'Asghar Farhadi
フィリップ・ル・ギィ Alceste à bicyclette de Philippe Le Guay


・脚色賞 Meilleure adaptation
アブデラティフ・ケシシュ La Vie d'Adèle d'Abdellatif Kechiche
ギヨーム・ガリエンヌ Les Garçons et Guillaume, à table ! de Guillaume Gallienne
アルノー・デプレシャン Jimmy P. (Psychothérapie d'un Indien des Plaines) d'Arnaud Desplechin
ベルトラン・タヴェルニエ Quai d'Orsay de Bertrand Tavernier
ロマン・ポランスキー La Vénus à la fourrure de Roman Polanski


・処女作賞 Meilleur premier film
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne
『La Bataille de Solférino』 de Justine Triet
『En solitaire』 de Christophe Offenstein
『La Fille du 14 juillet』 d'Antonin Peretjatko
『La Cage Dorée』 de Ruben Alves


・長編アニメーション映画賞 Meilleur film d'animation de long métrage
『Aya de Yopougon』 de Marguerite Abouet et Clément Oubrerie
『Loulou, l'incroyable secret』 de Éric Omond et Grégoire Solotareff
『Ma maman est en Amérique, elle a rencontré Buffalo Bill』 de Marc Boreal et Thibaut Chatel


・オリジナル音楽賞 Meilleure musique originale
『Casse-tête chinois』 de Cédric Klapisch セドリック・クラピッシュ
『Alceste à bicyclette』 de Philippe Le Guay フィリップ・ル・ギィ
「ムード・インディゴ うたかたの日々 L'Ecume des jours」 de Michel Gondry ミシェル・ゴンドリー
『Michael Kohlhaas』 de Arnaud des Pallières アルノー・デ・パリエレ
『La Vénus à la fourrure』 de Roman Polanski ロマン・ポランスキー


・編集賞 Meilleur montage
『9 mois ferme』 d'Albert Dupontel
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne
『L'Inconnu du lac』 d'Alain Guiraudie
「アデル、ブルーは熱い色 La Vie d'Adèle」 d'Abdellatif Kechiche
「ある過去の行方 Le Passé」 d'Asghar Farhadi


・音響賞 Meilleur son
『L'Inconnu du lac』 d'Alain Guiraudie
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne
『Michael Kohlhaas』 de Arnaud des Pallières
『La Vénus à la fourrure』 de Roman Polanski
「アデル、ブルーは熱い色 La Vie d'Adèle」 d'Abdellatif Kechiche


・撮影賞 Meilleure photographie
『L'Inconnu du lac』 d'Alain Guiraudie
『L'Extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet』 de Jean-Pierre Jeunet
『Michael Kohlhaas』 de Arnaud des Pallières
「ルノアール 陽だまりの裸婦 Renoir」 de Gilles Bourdos
「アデル、ブルーは熱い色 La Vie d'Adèle」 d'Abdellatif Kechiche

・プロダクション・デザイン賞 Meilleurs décors
「ムード・インディゴ うたかたの日々 L'Ecume des jours」 de Michel Gondry
『L'Extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet』 de Jean-Pierre Jeunet
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne
『Michael Kohlhaas』 de Arnaud des Pallières
「ルノアール 陽だまりの裸婦 Renoir」 de Gilles Bourdos


・衣装賞 Meilleurs costumes
「ムード・インディゴ うたかたの日々 L'Ecume des jours」 de Michel Gondry
『L'Extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet』 de Jean-Pierre Jeunet
『Les Garçons et Guillaume, à table !』 de Guillaume Gallienne
『Michael Kohlhaas』 de Arnaud des Pallières
「ルノアール 陽だまりの裸婦 Renoir」 de Gilles Bourdos


・ドキュメンタリー映画賞 Meilleur film documentaire
『Comment j'ai détesté les Maths』 de Olivier Peyon
『Le Dernier des injustes』 de Claude Lanzmann
『Il était une forêt』 de Luc Jacquet
『Sur le chemin de l'école』 de Pascal Plisson
『La Maison de la radio』 de Nicolas Philibert


・外国語映画賞 Meilleur film étranger
『La Grande Bellezza』 de Paolo Sorrentino
『Alabama Monroe』 de Felix Van Groeningen
「ゼロ・グラヴィティー Gravity」 de Alfonso Cuarón
「ジャンゴ 繋がれざる者 Django Unchained」 de Quentin Tarantino
「ブランカニエベス Blancanieves」 de Pablo Berger
「ブルー・ジャスミン Blue Jasmine」 de Woody Allen
『Dead Man Talking』 de Patrick Ridremont


・短編映画賞 Meilleur court métrage
『Avant que de tout perdre』 de Xavier Legrand
『Bambi』 de Sébastien Lifshitz
『La Fugue』 de Jean-Bernard Marlin
『Les Lézards』 de Vincent Mariette
『Marseille la nuit』 de Marie Monge


・短編アニメーション映画賞 Meilleur film d'animation de court métrage
『Lettres de femmes』 de Augusto Zanovello
『Mademoiselle Kiki et les Montparnos』 de Amélie Harrault


監督としては新人のギヨーム・ガリエンヌ監督の処女作『Garçons et Guillaume, à table ! 』がなんといきなり10部門でノミネートを受ける大快挙。カンヌ国際映画祭でスピルバーグ監督が最高賞の栄誉を与えた「アデル、ブルーは熱い色」とロマン・ポランスキー監督の新作『La Vénus à la fourrure』が、その後に続く多部門でのノミネートを果たしました。セザールだけではなく、他の映画賞での「アデル」への賞賛ぶりを見るにつけ、カンヌでこの作品にブーイングを浴びせた人達は、今頃どんな気分なのだろうと思いますね。まあ、余計なお世話でしょうが。自分の趣味嗜好、哲学を他人に押し付けたり、自分が気に入らないものを、ただそれだけの理由で暴力的に拒絶する権利は、誰にもありません。


フランス、アングレームで開催中の“アングレーム国際漫画祭”で、日本の歴史を修正しようと暴力的な手段に出た者達、それに対抗しようと攻撃的な行動に走ろうとした者達、双方が罰せられるのは当たり前のこと。両者とも、それをしようとした動機も方法も共に暴力的攻撃的であり、著しく理論性に欠け、一市民としての常識すらも持ち合わせていないよういにしか見えませんね。
彼ら自身の個人的な不平不満をぶちまけるためだけに、彼らは揃ってアングレームに乗り込んでいったようなものでしょう。双方共に猛反省すべきなのでは。こんな子供じみた恥ずかしい行動を平気でやらかすから、“白い人達”は私達アジア人を見下げるのですよ。喧嘩両成敗の意味をよく考えてください。


話を戻します。

今回のセザール賞では、「アデル」の他にもLGBTを題材にした映画『L'Inconnu du lac (Stranger at the Lake)』(アラン・ジロディー監督)が計8部門でノミネートされており、私自身は驚くと同時に喜ばしい気持ちでいっぱいです。この作品をNY映画祭を通じてアメリカに紹介した、ニューヨークのNY Film Society Lincoln Centerも、今回の快挙に祝福のメッセージを発表していましたよ。

Trailer: Stranger by the Lake (L'Inconnu du lac)

カンヌはアラン・ジロディー監督に監督賞を授与しました。NY Film Societyは、映画祭期間中のみならず継続してこの作品を高く評価しました。セザール賞も多部門ノミネートという形で、今作に敬意を表しました。ともすれば黙殺されてしまいがちのデリケートな題材に、知性と勇気と誠意と信念でもって真っ向から取り組み、思慮深い作品に仕立て上げた監督の苦労が報われたといってもいいでしょうね。

"The #1 film of the year!" ―Cahiers du Cinema (“今年一番の映画!”―カイエ・ドゥ・シネマ)
"Absorbing and intelligent." ―Boyd van Hoeij, Variety (“大変興味深く、また知性的だ”―ヴァラエティ)
"Thoughtful and provocative." ―Fionnuala Halligan, Screen Daily (“思慮深く、かつ挑戦的でもある”―スクリーン・デイリー)
"An absorbing contemplation on love, sex, desire, and murder." ―Jordan Mintzer, Hollywood Reporter (“愛と性、欲望、殺人に関する興味深い考察だ”―ハリウッド・レポーター)


「アデル」と今作が映画界のメインストリームで大々的に取り上げられ、評価された2013年は、“性の多様性”という社会の一要素にとっても、非常に重要な節目になったのではないかと思います。いろいろ問題が噴出してはいますが、同性婚はじめ、大きな前進を記録したのは確かでしょう。

さて、アルノー・デプレシャン監督とロマン・ポランスキー監督というベテランの新作が、揃ってセザール賞ノミネート入りしていて感慨深いものがありました。「そして僕は恋をする」や「キングス&クィーン」の印象が強烈で、私にとってデプレシャン監督とは“永遠の青年”だったのですが、よく考えれば彼ももう53歳なんですよね。円熟の年代に入った監督の演出の冴えを、日本でも早く堪能したいものです。

ポランスキー監督に至っては、もう80歳のおじいちゃまでございますよ(笑)。いや、相変わらず精力的に演出を続けていて、監督の執念とタフネスには頭が下がる思いしかございません。この人ほど浮き沈みの激しい人生を送ってきた映画人もいないのではないでしょうか。過去に彼の身にどんなことが起こり、また彼自身が何をしたのかは、私には全く分かりませんし、口を出すべきものでもないと考えています。ただ、私にとって最も大切なことは、“彼がどんな人間か”なんてことではなく、“彼がどんな作品を生み出したか”であるだけです。

その意味で、長い長い監督人生の中では多少の好調・不調の波があるものの、ジャンルを問わずレベルの高い作品群を作り続けている闊達な創造性、淘汰のサイクルが極端に短い映画界でしぶとく生き残っている強靭な精神は、やはり尊敬に値するでしょう。時代に流されない確固としたアイデンティティを保ち、しかし自家撞着に陥ることなく
時代の空気も貪欲に取り込む。だからこそ、彼はいつの時代でも“新しい才能”であり続けられたのだと思いますよ。
言うは易しですが、実際に実行するのは至難の業。天賦の才と彼自身の努力、実人生の喜びも悲しみも一つ残らず“映画”に捧げてきたその覚悟の大きさは、私達凡人など瞬時に踏み潰してしまえるほど巨大でありましょう。それこそ、自身の命を削って、映画の絶対的な美の炎を燃やし続ける行為だと言い換えてもいい。どんなものでも何かを生み出すという行為には、その人の人生と生命と魂が代償として求められるけなのですね。


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