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zoom RSS ゴールデン・グローブ賞受賞結果、アナーキー in USA!追記したったー!

<<   作成日時 : 2014/01/14 13:30   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 0

ハリウッド外国人記者クラブ Hollywood Foreign Press Association主催のゴールデン・グローブ賞、“オスカーの貧乏な従兄弟”と陰口を叩かれ続けて早幾星霜、積もり積もったフラストレーションがついに臨界点を超えちゃったようです(苦笑)。ロスで行われたゴールデン・グローブ賞授賞式が終わり、やけっぱちになったかのような、カオス状態の受賞結果が残され、私もかなり混乱しています。

てか、今年もルーズに派手に挑発的に(女性司会者であるにもかかわらず、オンナを貶めるかのような若干やばいシモネタも躊躇せず投下・笑)オレ様路線の司会っぷりだったティナ・フェイ&エイミー・ポーラーの最強(狂)熟女コンビの悪影響でも受けたんじゃないのかね(笑)?

今年のゴールデン・グローブ賞の結果は、一言で申し上げて♪あなーーーーきーーーーーいんざゆーーーーーーえすえーーーーーーー!!!!♪と叫びたくなるような、意表を突いたラインナップであったと思います(笑)。

まず真っ先に不満に思ったのは、「それでも夜は明ける 12 Years A Slave」が有力候補だと思われていた部門のほとんどの受賞を逃していたこと。申し訳ないけど、“「それでも〜」オスカー戦線から締め出し陰謀説”(爆)があながち荒唐無稽だと思えなくなってきましたわいな。…ただ、一夜明けて落ち着いた頭で考えてみると、今年のゴールデン・グローブのような受賞結果は、予め充分に予想できる内容だったんですよね。



第71回ゴールデン・グローブ賞受賞リスト(映画部門のみ) 71st Golden Globe Motion Picture winners


・映画ドラマ部門 Motion Picture, Drama - それでも夜は明ける 12 Years A Slave

・映画ミュージカル・コメディ部門 Motion Picture, Musical or Comedy - アメリカン・ハッスル American Hustle

・監督賞 Director - アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuarón - ゼロ・グラヴィティー Gravity

・映画ドラマ部門主演男優賞 Actor, Drama - マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey - ダラス・バイヤーズ・クラブ Dallas Buyers Club

・映画ドラマ部門主演女優賞 Actress, Drama - ケイト・ブランシェット Cate Blanchett - ブルー・ジャスミン Blue Jasmine

・映画ミュージカル・コメディ部門主演男優賞 Actor, Comedy or Musical - レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio - ウルフ・オブ・ウォール・ストリート The Wolf of Wall Street

・映画ミュージカル・コメディ部門主演女優賞 Actress, Comedy or Musical - エイミー・アダムズ Amy Adams - アメリカン・ハッスル American Hustle

・助演男優賞 Supporting Actor - ジャレッド・レト Jared Leto - ダラス・バイヤーズ・クラブ Dallas Buyers Club


・助演女優賞 Supporting Actress - ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence - アメリカン・ハッスル American Hustle

・脚本賞 Screenplay - スパイク・ジョーンズ Spike Jonze for Her


・外国語映画部門 Foreign-Language Picture - 
The Great Beauty (Italy) パオロ・ソレンティーノ監督

・アニメーション映画 Animated Feature Film - アナと雪の女王 Frozen

・作曲賞 Original Score - Motion Picture - アレックス・エヴァート Alex Ebert - All Is Lost


・主題歌賞 Original Song - Motion Picture - Ordinary Love - Mandela: Long Walk to Freedom



…まずですね、このファンキーな結果を受けて、ぜひともご忠告申し上げたいことがございます。「それでも夜は明ける」を配給する会社様への私信です。

オスカー直後の“アカデミー賞複数部門受賞!!”という煽り文句は多分使えないと思いますので、この作品を公開する3月7日までに、品良く含蓄ある賢い売り文句を考えておいていただきたい。オスカーでも「それでも夜は明ける」は苦戦を強いられると予想しております。

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この作品は非常に優れた作品ですが、他にもやはり質の高い作品はたくさんあって、レベルはそれぞれ拮抗しています。しかも、今作はアメリカの、できれば忘れ去りたい過去の汚点である“奴隷制度”を美化することなく、真っ向から描こうと挑むリスキーな作品でもありますよね。ハリウッド・レポーター誌のアナリストが、『外国人記者クラブの連中はとにかく、“アメリカ”を描いたアメリカ映画が嫌いなんだ。アメリカっぽくないヨーロッパ的な伝統や美を感じさせる作品を評価しがちだ。でもアカデミー会員は違う。アメリカ人によるアメリカを描いたアメリカの映画を選ぶ。彼らは「それでも〜」を本当にリスペクトし、気に入ってもいる。きっとオスカーでは、GG賞とは違うウィナーズ・リストができると思う』と記事に書いていました。…それが本当なら嬉しいですが、私はそうではないと考えています。

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だって、今までのオスカー受賞傾向を振り返ってみても、このアナリストの分析がいささか的外れであることがわかりますもん(苦笑)。かつて、真に今現在のアメリカの一側面を描いたといえる怜悧な秀作「ソーシャル・ネットワーク」を無視し、伝統的で安定感も抜群、幅広い層にアピールしうる“健全な”、だが面白みに欠ける伝記映画「英国王のスピーチ」を祭り上げたオスカーの過去を忘れたか(大笑)。まだ記憶に新しいオスカーでは、確かにハリウッドの黎明期に題材をとった無声映画「アーティスト」を過大評価していましたが、今回は、ハリウッド黄金時代への甘ったるいノスタルジーとは訳が違う。今も尚世界中に蔓延する人種差別の最たる具現化“奴隷制度”の映画でなのですよ。アメリカの歴史の中でも、最もアンタッチャブルなテーマです。伝統的で安全で程よく保守的で、リベラルは嫌いだけど最後は“アメリカ万歳”になるような映画を好むアカデミー会員の爺様婆様方が、そんなハイリスクで暴力的で非人間的な映画を評価できるのでしょうか?

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個人的な意見ですが、今回のゴールデン・グローブでも、いっかなアメリカ人ではない映画業界人の好みが反映されるとはいえ、やはり「それでも夜は明ける」を真っ向から受け止めるには、結構な勇気が要ったのではないかと。ゴールデン・グローブは作品賞も“シリアス部門(笑)”と“お笑い部門(違)”とに分けられているのを幸いに、「それでも夜は明ける」と「アメリカン・ハッスル」のどちらを高く評価するかという難しい判断を放棄したともとれます。『さあっ、「それでも夜は明ける」と「アメリカン・ハッスル」、一体どっちの娘を選ぶのっ?!あなた、どっちを愛してるのっ?!男らしくはっきり答えなさいよっ!』と迫られて回答に窮したゴールデン・グローブが、「それでも夜は明ける」は確かに素晴らしい作品だし、リスペクトに値するけど…でも…「アメリカン・ハッスル」も小気味良い作品で好き…かなあって…ちょっとね…(ごにょごにょ)…ってな具合に言葉を濁されたまま(笑)、黙ってその場から消えちゃったよ、あんの野郎!…という感じか(大笑)。

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従いまして、今作にとってはオスカーも厳しい戦場になるでしょう。それでも作品に愛情を持って“売る”のが配給会社の使命だと思います。…偉そうなことをほざくなですって?ほざきますよ、毎日でも。洋画への風当たりがやたら厳しい“内向きの”映画市場ニッポン。今のままだと、本当に世界から孤立して、洋画も日本国内で全く公開されなくなる日が来るかもしれません。そんなことにならんように吼えるんですよ。


話を元に戻します。

冷静になった頭で振り返ると、「それでも〜」への厳しい反応(あえて厳しいと書きます)以外では、予想外の結果が続いて凄くエキサイティングな授賞式でした。特に驚いたのが、脚本賞にスパイク・ジョーンズを持ってくるか、お前らは(笑)とツッコミたくなった脚本賞部門、レオナルド・ディカプリオ先生の映画ミュージカル・コメディ部門主演男優賞受賞、ジェニファー・ローレンスちゃんは大好きじゃが、彼女に2年連続して大きな賞をあげるのはいくらなんでもやり過ぎじゃよ、の助演女優賞、本気で椅子から転げ落ちたマシュー・マコノヒーの映画ドラマ部門主演男優賞受賞ですね。

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私も期待していた、ファス男ことマイケル・ファスベンダーの助演男優賞受賞が叶わなかったのは残念ですが、これはもう仕方がないと思いますよ。ファスも頑張りましたが、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のジャレッド・レトの演技もまた、映像の断片を観ているだけでも鳥肌が立つほどに凄いものです。この2人の演技に差をつけなきゃいけないなんて、そんな酷な話はありゃしませんよ。

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あと、監督賞に「ゼロ・グラヴィティー」のアルフォンソ・キュアロン監督が選ばれたのも、これも…僅差でアルフォンソに軍配が上がったなったのかなあと感じます。スティーヴ・マックィーン監督に監督賞をあげたいのはやまやまですが、「ゼロ・グラヴィティー」を観てしまうと…やっぱりね。この映画で駆使された演出術の数々、熟考を重ねた上で構築されたストーリー展開に、映画が終わった後で改めて胸を打たれるような、そんな作品ですしね。壇上でのキュアロン監督は終始ご機嫌でした。受賞スピーチで、監督自らバラした“ヘルペス”聞き間違いネタには吹きましたわ(笑)。監督の英語のなまりが強くて、サンドラ・ブロック兄貴(笑)が恐ろしい聞き間違いをしてしまったという話。これ、兄貴だから笑い話で済んだのではないかとも思いますが(笑)。

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「タイタニック」への主演、スコセッシ監督からの溺愛が足枷となり、映画賞という映画賞から仲間はずれにされてきた感があるレオナルド・ディカプリオ。本当にハードな映画人生だったのではないかと推察します。まあ、中には、“どの映画でもいつも同じように青筋立てて怒ってる演技ばかりだ”なんて批判する向きもありますが、私は特にそのような印象は持っていません。アクの強い、決して観客の共感を得られそうにない複雑なキャラクターに、果敢に挑戦してきた証でしょう。今回は映画ミュージカル・コメディ部門での主演男優賞受賞となりましたが、壇上で受賞スピーチをするレオナルドさんの姿を見るにつけ、今月末から公開される本編の到来が待ち遠しくなってまいりますよね。私は密かに期待しておりますよ、「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」。

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視聴率をとらんといかんのはよく分かる。よく分かるけど、じゃあ、若者に人気で認知度も高い若手スターにばんばん賞をあげればいいのかというと、そういうもんでもないだろうというのが、助演女優賞のジェニファーちゃん受賞の感想です。まだ若い女優さんだし、あまりに早い時期から頂点を極めてしまうと、彼女自身のためにもならないのでは。まだ20代前半なのに、既に40オンナのような、どすこい貫禄をもってる人ではありますけどさ(笑)。

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助演賞にはフレッシュな人選を、ということなら、どうせなら思い切り良く新人のルピタ・ニョンゴ(「それでも夜は明ける」)ちゃんが受賞してもよかったと思いますねえ。オスカーで受賞できたらいいね、ルピタちゃん。主演男優賞部門は有力候補が乱立していて、受賞者の予想ができない部門です。チュイテルの熱演がどこまでアカデミー会員の心を捉えられるか、全てはそこにかかっていますよね…。

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レオの「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」でも怪しい役どころで怪演を披露しまくっていると噂の(笑)、今や俳優というより怪優と呼んだほうがしっくりきてしまう、イロモノ演技派怪優という唯一無二のカテゴリーを打ち立てたマシュー・マコノヒー。彼の大復活は「マジック・マイク」で充分すぎるほど納得していましたが、今回の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」での受賞の感慨はまた格別だったのではないでしょうかね。この作品での演技も、例の“体重の増減”が演技評価に直結するか否かという議論を再燃させておりますが、まあ、まずは、彼の復活を素直に喜んで上げましょうよ。


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