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zoom RSS シネマで(余計な)一言劇場…ジェレミー・アイアンズ氏編

<<   作成日時 : 2013/11/30 00:57   >>

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我がデヴィッド・クローネンバーグ師匠の回顧展が、トロント国際映画祭のディレクターの主導で、まずは地元トロントにて開催中であります。なんとか、日本でも開催していただきたい、いやむしろ、師匠の忠実なるファンが大勢生息する(笑)ここ日本でこそ、師匠回顧展は華やかに催されるべきであると、わたくしなぞは考える次第であります。

そこで、あまりに久しぶりすぎて、一体何をやるんだったかすっかり忘れていた企画、“シネマで(余計な)一言劇場”を復活開催。

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ジェレミー・アイアンズ(画像向かって右側)は、師匠の過去の作品2つ「戦慄の絆」「M.バタフライ」に出演してくれた方です。



バリ・ウッドの小説を下敷きにした(でもあんまり参考にはしていない・笑)「戦慄の絆」では、ジェレミーは一人二役に挑戦し、本当にこれでオスカーが取れなかったのは何かの陰謀ではないかと思うほど圧巻の演技を見せ付けました。オファーを渋るジェレミーを師匠が執念深く説得した甲斐があったと、映画観賞後に深く納得したものです。そして、名優の演技と脂が乗っていた頃の師匠の演出の鋭さが高次元で融合し、「戦慄の絆」は哀しみ色した心理サスペンス映画のカルト的古典作品になりましたとさ。


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デヴィッド・ヘンリー・ホァングの戯曲を基にした「M.バタフライ」は、中国に文化大革命が起こっていた時期に実際にあった、フランス情報部内の背信事件を描いています。師匠初の伝記ものとあって、この作品は公開当時、随分話題になりました。ところが、いざ映画が公開されるや、作品をこきおろす批評が大多数を占め、興行的にも失敗したほろ苦い経緯がございます。実際の事件における奇妙な特徴が、この作品を観る際の足枷になっていたのではないかと、今にしてみれば考えられる敗因はいくつか挙げられますが。

リンクを貼らせていただいた当館内の紹介記事でも明記しておりますように、私自身は、世間での評判がどんなに悪かろうとも、この作品を密かに大切に愛でて止まぬ映画です。誰とも共有したくない、心の深いところにある、とても個人的な心の痛みが感じられるからです。社会の中に居場所をなくした2人の人間の、不器用極まる愛情の行方があまりに痛ましく、いつまでもその痛みを忘れることが出来ないほどです。この作品で描かれる愛の形は、実は、師匠が長年のキャリアの中で追求し続けてきた、人間の絶対的な孤独というテーマ性と根幹を共有します。作品の内容から鑑みて、師匠ではない別の映画監督のほうが向いていたのではないかという批判も多く見られましたが、今ならそうではないと反論できますね。結局のところ、主人公の精神の変遷は、師匠のライフワークに通ずるものがあったのだと。

最近のインタビューの中でジェレミーは、今までに一緒に仕事をしてきた多くの監督達の中でも、師匠を殊のほか独創的でクリエイティヴな才人だったと評してくれていました。その師匠の回顧展のオープニング・パーティーに、ジェレミーが特別ゲストとして登場したことは、先日の記事でお伝えしたとおり。師匠とジェレミーの2ショットが再び拝めるなんて。これは嬉しかったなあ。

そこで一句(違)。

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ジェレミー「……そこでだ、デヴィッド。“M.バタフライ”でのストーリーの解釈には、私はいまだに不満を抱えているんだ。僕の演技もそうだが、もう少しアプローチを変えてみた方が良かったのではないかと、今でも思うんだ。…もし君さえ承知してくれるなら、もう一人のデヴィッド(ホァング氏)も呼んで、この作品をもう一度練り直してみたい。この作品なら、舞台でもテレビドラマにもできる。…どうだろう、良いアイデアだと思わないかい?……(演説は続く)」

マグワンプ「あ…あのぅ…、ボク、クローネンバーグさんぢゃないんです…けど……。人の話、聞いてます…?」


お後がよろしいようで。


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