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zoom RSS ゴッサム映画賞といってもバットマンは関係なし―Gotham Awards 2013ノミネート発表

<<   作成日時 : 2013/10/25 16:22   >>

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アカデミー賞の各部門へのノミネート作品及び受賞作品が、最近益々、インディペンデント・スピリッツ賞はじめインディ作品の映画賞と内容が似通ってきているのは、皆さんご承知の通り。今年の映画賞シーズンの台風の目となるだろう「12 Years A Slave」も、実は、FOXサーチライト・ピクチャーズ(FOX Searchlight Pictures:良質のインディペンデント映画を文字通り発掘して製作、配給する会社)の手になる作品であり、立派な(笑)インディペンデント映画なのでありますよ。

このFOXサーチライト・ピクチャーズは、たとえ無名のクリエイターの作品であっても新しくて良質の映画を世に問う経営方針に特化することで、おそらくここ数年間で、最も元気な映画会社になったのではないでしょうか。ざっと振り返ってみても、FOXサーチライト印の映画は「JUNO/ジュノ」「リトル・ミス・サンシャイン」「ファミリー・ツリー」「ラストキング・オブ・スコットランド」「ブラック・スワン」「スラムドッグ$ミリオネア」などなど、低予算のインディ映画ながら、たくさんのヒット作、話題作のみならず、アカデミー賞にも輝いた作品までも提供しています。
つまり、星の数ほどもいる無名の監督や脚本家、俳優、女優たちの中から真の才能を引き抜き、メインストリームに押し上げる方針そのものが、良質の映画を製作する会社としての自社のブランド価値を高めることに繋がっているわけで、これからの映画会社のあり方の一つの理想形なのではないかと思いますね。
ちなみに、そのまぎらわしい会社名から、メジャー・スタジオの20世紀フォックス社の子会社だと誤解されることもありますが、そうではありません。フォックス・ブロードキャスティングなどと並び、映画部門の会社として、20世紀フォックス同様、独立した一つの部門を占めているそうです。

まあ、早い話が、オスカー様を最終ゴールとする映画賞シーズンの行方を予測したいなら、メジャーどころの映画祭や映画賞以上に、インディペンデント系の映画祭、映画賞の動きを睨んでいろ、という結論に到達するというわけですね。それほど、近年の映画界では、“メジャー”と“インディペンデント”の境界がなくなっているともいえます。

そこで、以前うちのクローネンバーグ師匠に特別賞を授与してくれたことから、私の中で注目度が格段にアップしたという(笑)ゴッサム・インディペンデント映画賞の話題に触れてみたいと思います。

2013年度ゴッサム・インディペンデント映画賞も、IFPの協賛でニューヨークにて開催されます。目的は一つ。良質のインディペンデント映画を世界に向けて発信すること。翻って、無名の映画監督たちに、映画製作を実地に学んでチャンスを掴む機会を与えることです。今年のノミネート作品が発表されたので、メモっておきましょう。


Gotham Independent Film Awards 2013 ノミネート


・最優秀作品賞 Best Feature プロデューサーに贈られる賞 ()内は製作会社

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'12 Years a Slave'
スティーヴ・マックィーン監督 Steve McQueen, director
ブラッド・ピット、デデ・ガードナー他製作 Brad Pitt, Dede Gardner, Jeremy Kleiner, Bill Pohlad, Steve McQueen, Arnon Milchan, Anthony Katagas, producers. (Fox Searchlight Pictures)

'Ain’t Them Bodies Saints'
デヴィッド・ロウリー監督 David Lowery, director
トニー・ハルブロックス、ジェームズ・M・ジョンストン他製作 Tony Halbrooks, James M. Johnston, Jay Van Hoy, Lars Knudsen, Amy Kaufman, Cassian Elwes, producers (IFC Films)

'Before Midnight'
リチャード・リンクレイター監督 Richard Linklater, director
リチャード・リンクレイター他製作 Richard Linklater, Christos V. Konstantakopoulos, Sara Woodhatch, producers (Sony Pictures Classics)

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'Inside Llewyn Davis'
ジョエル&イーサン・コーエン監督 Joel Coen and Ethan Coen, directors
スコット・ルーディン他製作 Scott Rudin, Joel Coen, Ethan Coen, producers (CBS Films)

'Upstream Color'
シェーン・カルース Shane Carruth, director
Shane Carruth, Casey Gooden, Ben LeClair, producers. (erbp)



・最優秀ドキュメンタリー賞 Best Documentary

'The Act Of Killing'
Joshua Oppenheimer, director
Signe Byrge, Joshua Oppenheimer, producers (Drafthouse Films)

'The Crash Reel'
Lucy Walker, director
Julian Cautherly, Lucy Walker, producers (HBO Documentary Films)

'First Cousin Once Removed'
Alan Berliner, director and producer (HBO Documentary Films)

'Let the Fire Burn'
Jason Osder, director and producer (Zeitgeist Films)

'Our Nixon'
Penny Lane, director
Brian L. Frye, Penny Lane, producers (Cinedigm and CNN Films)



・ビンガム・レイ新人監督賞 Bingham Ray Breakthrough Director Award

ライアン・クーグラー Ryan Coogler for 'Fruitvale Station' (The Weinstein Company)

アダム・レオン Adam Leon for 'Gimme The Loot' (Sundance Selects)

アレクサンダー・ムーア Alexandre Moors for 'Blue Caprice' (Sundance Selects)

ステイシー・パッソン Stacie Passon for 'Concussion' (RADiUS-TWC)

エイミー・サイメッツ Amy Seimetz for 'Sun Don’t Shine' (Factory 25)



・最優秀男優賞 Best Actor

チュウィテル・エジオフォール(注:キウェテル・イジョフォー表記は間違いだそうです。豆酢館では、原語の発音にできるだけ近いカタカナ表記を心がけます) Chiwetel Ejiofor in '12 Years A Slave' (Fox Searchlight Pictures)

オスカー・アイザック Oscar Isaac in 'Inside Llewyn Davis' (CBS Films)

マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey in 'Dallas Buyers Club' (Focus Features)

ロバート・レッドフォード Robert Redford in 'All Is Lost' (Lionsgate and Roadside Attractions)

イザイア・ワシントン Isaiah Washington in 'Blue Caprice' (Sundance Selects)



・最優秀女優賞 Best Actress

ケイト・ブランシェット Cate Blanchett in 'Blue Jasmine' (Sony Pictures Classics)

スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson in 'Don Jon' (Relativity Media)

ブリー・ラーソン Brie Larson in 'Short Term 12' (Cinedigm)

エイミー・サイメッツ Amy Seimetz in 'Upstream Color' (erbp)

シェイリーン・ウッドレイ Shailene Woodley in 'The Spectacular Now' (A24)



・最優秀新人賞 Breakthrough Actor

デイン・デハーン Dane DeHaan in 'Kill Your Darlings' (Sony Pictures Classics)

キャスリン・ハーン Kathryn Hahn in 'Afternoon Delight' (The Film Arcade and Cinedigm)

マイケル・B・ジョーダン Michael B. Jordan in 'Fruitvale Station' (The Weinstein Company)

ルピタ・ニョンゴ Lupita Nyong’o in '12 Years A Slave' (Fox Searchlight Pictures)

ロビン・ウェイガート Robin Weigert in 'Concussion' (RADiUS-TWC)


インディペンデント映画界では大御所の存在であり、メジャーとインディの間を自由に行き来して旺盛な創作活動に勤しんでいるコーエン兄弟の、音楽を題材にしたドラマ「Inside Llewyn Davis」。この作品も、各映画祭で絶賛されているスティーヴ・マックィーン監督の「12 Years A Slave」同様、賞レースに頻繁に顔を出す作品だと思います。音楽ドラマは大好きな私も、早く観てみたい作品の一つ。

男優賞部門は、皆どんぐりの背比べ状態で、誰が受賞してもおかしくない選考です。個人的にはチュウィテル・エジオフォールにとらせてあげたい気持ちですが、実際はどうなりますことか。「マジック・マイク」「マッド MUD」を経て、クセモノ俳優というか、いっそ怪優と呼んだほうがよいのか、そんな異色なスタンスでスランプから復活を遂げたマシュー・マコノヒーもおりますしね。HIVに感染し、活動家になった実在の男性を演じるため、激痩せしたマシューの役者根性が報われるのでしょうかね。

“どんぐりの背比べ”なのは女優賞部門も同様。コメディ映画で演技賞を受賞する人が、いい加減出てきて欲しいという願望も加味して、スカヨハ姐さんに女優賞をあげたいもんですなあ。

新人賞は、未来の映画界を活性化するためにも重要だと考えています。才能と魅力を併せ持つ原石は、正しいキャリアによって一層美しく研磨されるべきだからですね。「12 Years A Slave」のルピタちゃんに受賞させてあげたい気もしますが、ここはやっぱり、最近出演作品を量産しているデイン・デハーン君に落ち着くのでしょうか。この部門から巣立った才能がどのように成長していくのか、見守る楽しみもありますよね。


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