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zoom RSS 第38回トロント国際映画祭、現地時間の9月5日夜開幕。追記。

<<   作成日時 : 2013/09/05 10:47   >>

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北米最大の映画のお祭り、トロント国際映画祭は、現地時間で9月5日の夜に著名な映画評論家だった故ロジャー・エバート氏(Roger Ebert 1942年生まれ、2013年病没)のトリビュート映画の上映を皮切りに開幕します。

そして、目下のところ、映画監督としてのビル・コンドンのキャリアが立ち直れるか否かの瀬戸際に立たされている(と私が勝手に思い込んでいる)問題作「The Fifth Estate」(主演ベネディクト・カンバーバッチ)が、映画祭初日にワールド・プレミアを迎えることになっています。プレミア上映が行われる場所はRoy Thomson Hallだそうですよ。

ウィキリークスと、そのリーダー、ジュリアン・アサンジの半生を描くこの作品については、当館でも以前ここで簡単に触れました。この記事では、ビル・コンドン監督の紹介も行っているので、興味のある方は「The Fifth Estate」と併せてどうぞ。
ウィキリークスという集団が一体どういう存在なのか、私にはいまだによく分かりません。私ら一般市民にとって味方なのか敵なのか。あるいは、そんな単純な二元論では推し量れない程の、大きな力を秘めた末恐ろしい連中なのか。いずれにしても、ウィキリークスと彼らを率いたジュリアン・アサンジという男は、いろいろな面で基盤がぐらついている現在の不安定な社会を反映しているのでしょうね。


2013年度トロント国際映画祭公式サイトはこちら
フェスティバルのスケジュール一覧(作品の上映時間等)はこちらから
フェスティバル期間中に上映される全作品のタイトルはこちらから
上映される全作品に関連する動画は、TIFFの公式YouTubeページをご覧になると便利です。今年の上映作品からの映像をマッシュアップした、2013年度TIFFの紹介動画もございます。



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5日初日のスケジュールはざっとこんな感じです。

・9月5日上映予定作品(招待作品、特別企画作品含む)

“Exit Marrakech”
監督 Director: Caroline Link
Germany 122 minutes
9:00 PM start


“Only Lovers Left Alive”
監督 Director: Jim Jarmusch
USA 123 minutes
9:00 PM start
カンヌ国際映画祭にも出品され、俳優陣のアンサンブル演技が評価されたヴァンパイア映画です。インディ映画の雄、ジム・ジャームッシュ監督が長年温めてきた題材だったそうですが、映画化に着手するまでに「トワイライト」シリーズを筆頭にしたヴァンパイア・ムーブメントが起こってしまい、あのジャームッシュ監督が流行に乗っかったのかと誤解されそうなのが気の毒(苦笑)。内容は、ジャームッシュらしい独特のユーモアも纏った、一癖あるラブ・ストーリーだそうです。英国を代表する大女優ティルダ・スウィントン、「マイティ・ソー」「戦火の馬」等の人気俳優トム・ヒドルストン主演。今破竹の勢いの若手ミア・ワシコウスカも共演するという、映像から若々しいエネルギーが立ち上ってくるような作品ですね。日本でも早く劇場公開が決まりますように。


“The Past”
監督 Director: Asghar Farhadi
France / Italy 130 minutes
9:30 PM start
裁判劇の面白さも兼ね備えた緊迫感あふれるドラマ「別離」で、ベルリン国際映画祭の金熊賞、銀熊賞2つを獲得し、第84回アカデミー賞の外国語映画賞も制したイランの俊英アスガル・ファルハーディー監督の新作です。イランのアイデンティティーと異文化との衝突を、男女の関係性、夫婦や家族の絆からあぶりだしてきたファルハーディー監督の新作は、舞台をパリに移し、「アーティスト」のベレニス・ベジョを主演に迎えたものですが、これもまた力強く素晴らしい出来だと高い評価を勝ち得ています。


“An Episode in the Life of an Iron Picker”
監督 Director: Danis Tanovic
Bosnia and Herzegovina / France / Slovenia 74 minutes
9:00 PM start
戦争の不条理と無情を、寓話的な設定の中で痛烈に描いた「ノー・マンズ・ランド」(2001年)で鮮烈なデビューを果たした、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の映画監督ダニス・タノビッチの待望の新作。ボスニア・ヘルツェゴビナに住む少数民族ロマの一家の物語を、現実にも夫婦であるNazif MujićとSenada Alimanovićを起用して撮影しました。先に行われた第63回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、審査員グランプリと主演のNazif Mujićに対して男優賞が贈られたそうです。


“Closed Curtain”
監督 Directors: Jafar Panahi, Kambozia Partovi
Iran 106 minutes
9:15 PM start


“The Big Chill”
監督 Director: Lawrence Kasdan
USA 105 minutes
6:00 PM start
ローレンス・カスダン監督の「再会の時 The Big Chill」が製作されて30周年を迎えるため、それを記念して特別上映されます。当時のキャストとクルー、そしてもちろんカスダン監督も迎えてのQ&Aトーク・セッションも予定されているそうですので、行ける方は参加されてみては。


“Something Necessary”
監督 Director: Judy Kibinge
Kenya / Germany 85 minutes
9:15 PM start


“Shivers”
監督 Director: David Cronenberg
Canada 87 minutes
3:30 PM start

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今年のトロントの特別企画のうちの一つが、デヴィッド・クローネンバーグ監督へのトリビュート企画“David Cronenberg Transformation”です。この、めちゃくちゃ懐かしいホラー作品(笑)「シーバーズ」再上映もその一環。我が師匠の歩んだ決して平坦ではない道のりを振り返り、映画界の未来のために、この唯一無二にして孤高の映像作家が映画界に与えた影響を今一度学ぼうじゃないかというですね、本当にマーベラスな企画です。これを思いついて形にしてくれた人全員に、館長から盛大なハグチューをお見舞い…もとい、プレゼントしたいぐらい、涙ちょちょぎれつつ感激しておるところですよ。実はこの“The Cronenberg Project”は、The Museum of Contemporary Canadian Art(MOCCA)が共催するという、想像以上に規模の大きな企画になっているようです。また後ほど追記することになると思いますので、しばしわたくしめの歓声にお付き合いくださいませ(笑)。トロント国際映画祭の公式サイト内にある師匠万歳エキシビジョン(笑)“The Cronenberg Project”の紹介ページはこちらに。うわぁ、なんだかドキドキしてきたよ(笑)。
…いやあ、それにしても楽しみですねえ!途中で、師匠がひょっこりゲスト出演しちゃうとかなんとか、ハプニングがないかしらん、うへへ。…ええ、私が現地に行けりゃ言うこたないんですがね(涙笑)。……うわーん、師匠ーーー!!

THE CRONENBERG PROJECT Press Conference | Festival 2013
shared from tiff. You Tube
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“The Cronenberg Project”の発起人であり、トロント国際映画祭の運営も手がけているPiers HandlingとNoah Cowanは、映画祭のオープニング直前にクローネンバーグ監督自身を迎えてプレス・カンファレンスを行いました。このプロジェクトの詳しい解説を行っています。

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The Cronenberg Projectの中心人物であるPiers HandlingとNoah Cowanと、クローネンバーグ師匠。


“Blue Is the Warmest Color”
監督 Director: Abdellatif Kechiche
France 179 minutes
7:00 PM start
今年の第66回カンヌ国際映画祭で賛否両論を巻き起こした作品ですが、私自身は、時代の流れを敏感に察知し、この作品をパルム・ドールに選出したスピルバーグ審査員長(当時)の英断に感謝しています。チュニジア出身でフランス映画界で活躍するアブデラティフ・ケシシュ監督が脚本も担当したラブ・ストーリーです。原作はコミックス「La vie d'Adèle」だそうですが、同性を愛した感受性豊かな少女アデルの生き様を力強く焼き付けたこのドラマは、人種や男女、年代の別なく、多くの人々を惹きつけると思います。


“Salinger”
監督 Director: Shane Salerno
USA 129 minutes
8:00 PM start
小説「ライ麦畑でつかまえて」を執筆した謎多き作家J.D.サリンジャーの実像に迫るドキュメンタリー作品です。


“Unbeatable”
監督 Director: Dante Lam
China / Hong Kong 110 minutes
6:00 PM start


“The Fifth Estate”
監督 Director: Bill Condon
USA / United Kingdom / Belgium 124 minutes
6:30 PM | 8:00 PM start (2回上映)
ウィキリークスの設立者ジュリアン・アサンジを演じて大きな注目を浴びるベネディクト・カンバーバッチは、今作を含む合計3つの作品「12 Years A Slave」「August: Osage County」がトロントに招待されています。間違いなく、今年のトロントで台風の目となる俳優でしょう。どの作品も評価の行方が気になる、賞レースに絡んできそうなものばかりなので、トロントでの反響も追いかけたいところですね。


“Norte, The End of History”
監督 Director: Lav Diaz
Philippines 250 minutes
4:00 PM start


“Standing Aside, Watching”
監督 Director: Yorgos Servetas
Greece 90 minutes
9:15 PM start


“The Summer of Flying Fish”
監督 Director: Marcela Said
Chile / France 88 minutes
6:30 PM start


“Ilo Ilo”
監督 Director: Anthony Chen
Singapore 99 minutes
6:15 PM start


“Tim's Vermeer”
監督 Director: Teller
USA 80 minutes
6:30 PM start
オランダのアーティストJohannes Vermeerの創作の秘密に迫るドキュメンタリー映画です。


“A Story of Children and Film”
監督 Director: Mark Cousins
United Kingdom 101 minutes
6:00 PM start
映画史に残る名作に主演した子役達を追う英国産のドキュメンタリー映画。従来、地味な存在だったドキュメンタリー映画という分野は、昨今、批評的にも興行的にも大きな注目を浴びるようになり、にわかに優れた人材がドキュメンタリー作品を手がける事例が目立つようになってきました。映画に登場してきた子役達に関するドキュメントということで、これはいわゆる“バックステージもの”の変形版だとも考えられますね。


“Grosse Fatigue”
監督 Director: Camille Henrot
France / USA 13 minutes
11:00 AM start


“Story of My Death”
監督 Director: Albert Serra
Spain / France 148 minutes
9:30 PM start


“All Cheerleaders Die”
監督 Directors: Lucky McKee, Chris Sivertson
USA 90 minutes
11:59 PM start


“Ralph Steadman For No Good Reason”
United Kingdom
12:00 PM start
ハンター・S・トンプソンの著作の挿絵を描いたことで知られるイラストレーター、Ralph Steadmanのドキュメンタリー作品だそうです。


“Sweat”
9:00 PM start
Drake Hotelにて毎日開催されるアート企画。ロスを拠点に活動する監督コンビKirby McClureとJulia Grigorianが、殺人などの現代社会の象徴をコラージュし、マルチレイヤー。プロジェクションウォールいっぱいに映し出します。


“To Repel Ghosts: Urban Tales from the African Continent”
105 minutes
6:00 PM start
短編映画を上映。

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