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zoom RSS 「スタートレック イントゥ・ダークネス Star Trek Into Darkness」

<<   作成日時 : 2016/06/20 12:32   >>

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日本時間で今朝未明、俳優アントン・イェルチン Anton Yelchinが自動車事故で急逝したというショッキングな訃報が世界中に広まりました。イェルチンはまだ27歳の若さでした…。アート・シアター系のインディペンデント映画を中心に、ここ数年の間で主演、助演含め急速に出演作品を増していた若手有望株の俳優さんでしたのに。彼と一緒に仕事をした仲間達、彼を応援していたファンの皆さんの哀しみは計り知れないとお察しします。

またそれ以上に、27歳の若さで亡くなった彼を見送らねばならないご遺族の方々の衝撃は、如何許りであったか。それを思うと言葉になりません。

どうか、彼の魂が安寧な眠りに守られますように。心からご冥福をお祈り申し上げます。


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本日は急遽、J.J.エイブラムス監督が2度目のメガホンを取った、リメイク版「スタートレック Star Trek」シリーズ第2作目「スター・トレック イントゥ・ダークネス Star Trek Into Darkness」(2013年)が公開された時の当ブログの記事を再掲いたします。ロシア訛りの抜けないキュートなチェコフが、カーク艦長から突然大役を任されてオロオロしつつも、懸命に頑張る映画です。ええ、このお話はそういうストーリーです。それで良いです。では、過去に書いた記事を以下に再掲しますね。


ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3




●ミッション・コンプリート/司令本部への報告書を書き上げました。これで私は任務から一旦離れます。


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本日のミッション: 噂の「スタートレック イントゥ・ダークネス」先行上映に潜入し、「スター・ウォーズ」全シリーズより面白いのか否かを調査すること。



―本部へ。指令を確認しました。これより、「スタートレック イントゥ・ダークネス」上映館に潜入します。

エージェント豆酢



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生まれて初めて映画館で観た映画は旧「スター・ウォーズ」シリーズ2作目、つまりエピソード5の“帝国の逆襲”だった私にとって、本日の任務はいろいろな意味で困難を伴うものだ。

結局、“帝国の逆襲”の刷り込みによって、その後もこのレトロ・クラシックなスペース・オペラ・シリーズを観続けてきた私は、こちらも宇宙を舞台としたクラシックなシリーズ「スタートレック」観賞を完全におざなりにしてしまった。テレビで再放映されていたウィリアム・シャトナーのカーク艦長シリーズも、大好きなサー・パトリック・スチュアートのピカード艦長シリーズも、映画化された作品も、ほんの一部をかじっただけ。複雑な設定と背景を持つストーリーは、観賞前にシリーズへの一定の知識を要求するので、作品を追いかけるのが段々面倒になってきたというのもある。

ところが、以前報告した映画「ファンボーイズ Fanboys」にもあったように、「スター・ウォーズ」を崇めるオタと「スタートレック」を崇めるオタは、なぜだか昔から険悪な関係にある。私は幸か不幸か「スター・ウォーズ」を信仰するほどのめり込んでいるわけではないのだが、つまりは“スター・ウォーズ派”に分類されてしまう。そのような人間が、J.Jエイブラムス監督によって再生された新「スタートレック」シリーズを観てもよいものだろうか…。任務なので私情は排して観てきたが。

結論からまとめると、私は「スタートレック」という歴史あるSFシリーズに格別な思い入れもこだわりもないためか、本作「スタートレック イントゥ・ダークネス」を一つのSci-Fi映画として認識、理解し、そして非常に楽しめた。バランスの取れた良い作品だと思う。次世代のスピルバーグであるエイブラムス監督が仕掛けるアクションの連打は、よく練られておりスリリング。多くのメイン・キャラクター達の描き分けも、彼らのアンサンブルも大変にドラマチックであり、今回のキーパーソンである謎の男“ジョン・ハリソン”の登場によって、キャラクター間のケミストリーも彼らが織り成す物語の行く末も転調に転調され、作品のドラマ部分も飽きさせない。アクションとドラマ部分が密接な相互関係を保っているのだ。これなら、旧シリーズを知らない人でも充分楽しめ、続編が製作されるだろうクリス・パインによるカーク艦長シリーズを、新たな伝統の始まりとするファンも増えるのではないか。

私が最も感心したのは、カークとスポックの友情と、カークのリーダーとしてのアイデンティティという、「スタートレック」の根幹を成す部分が試練に晒されるストーリーを第2作目で持ってきて、なおかつ、新しいキャラクターであるジョン・ハリソンの謎を順を追って明らかにする過程も同時進行で描いている点だ。そして、彼の行動の理由が判明することそれ自体が、カークとスポックの関係を新しい局面に押し上げていく流れ。若き日の“カークとスポック”が、どのようにして私たちがよく知る“カークとスポック”になったのか、その瞬間をこの目で確認できるという寸法で、なかなかによく練られた脚本だったと思う。脚本には、ハリウッドで今最も多忙なクリエイターといわれるデイモン・リンドルフが噛んでいる。彼が関わった他の作品には例の「プロメテウス」もあり、実は私自身は彼を手放しで絶賛する世間の風潮には同意していない。だが、ジョン・ハリソンの背景に、技術革新に血道をあげるあまり、様々なモラルと良心を踏みにじってきた、他でもない私たち人類の愚行を暗示させる目論見は、今回は充分に成功しているといえるだろう。そして、カーク、スポック、他のエンタープライズ号の乗組員、もちろんジョン・ハリソンそれぞれのサイド・ストーリーは、最後に“カークとスポック”の絆の物語に収束し、“エンタープライズ号の新たな冒険”にエンジン点火する。映画が終わってみれば、これが結局は“カークとスポックの物語”であったことに、観客は納得するのだ。

ところが、旧シリーズをよく知り、愛している“トレッキー”たちの意見はまた異なるようだ。エイブラムス監督もギレルモ・デル・トロ監督同様に相当なオタであり、SFのみならずいろいろな分野に関して秀でた知識をもつ人間だ。当然、「スタートレック」からも「スター・ウォーズ」からも大きな影響は受けているに違いない。彼が、長寿と繁栄を誇った後静かな眠りについていた「スタートレック」シリーズを再び蘇生させること自体は、そんなに大きな人選ミスだとは私は思わない。だが、やはり旧シリーズを愛する人たちの中には、J.Jの旧シリーズ全体の解釈と再構築に違和感を覚える向きも決して少なくはないだろう。
私自身のたとえ話を引き合いに出して恐縮だが、かつてデヴィッド・クローネンバーグ監督がリメイクさせて成功した「ザ・フライ」の続編が、正式に製作されたことがあった。SFホラー映画としてはそこそこの出来だし、アメリカ人が大好きな“悪い奴は死に、ヒーローは死なない”という単純明快な正義論を直球で描くものだ。興味がある人は観てみたらいいとは思うが、私自身はこれをクローネンバーグ監督の「ザ・フライ」の続編だと認めていない。世界観からキャラクターの造形やら、とにかく全てにおいて全く異なる別物の作品だ。だから、トレッキーの方々のご不満も充分に理解できる。

思うに、J.J監督による「スタートレック」第1作目も、この第2作目「〜イントゥ・ダークネス」も、エンタープライズ号の物語の前章譚だったのではないだろうか。この「〜イントゥ・ダークネス」のラストシーンから、いよいよ本当の意味での「スタートレック」本編が始まるのだ。そう考えれば、J.Jエイブラムス監督の指揮する新「スタートレック」の船出を祝い、未来に期待してみたくはならないか。


J.Jエイブラムス監督は、新たなる「スター・ウォーズ」シリーズの監督も務める人材だ。彼の能力、資質、「スター・ウォーズ」シリーズへの適性を、あらゆる角度から調査するのが今回の私の任務だった。司令本部へは、彼を「スター・ウォーズ」シリーズに快く迎え入れるよう、報告するつもりである。

エージェント豆酢


―・―・―・―オフレコ―・―・―・―

司令本部への報告は終わったので、ここからはわたくし豆酢の個人的なつぶやきです。お暇なら、お付き合いください。

「スタートレック イントゥ・ダークネス」に出演している俳優陣は、皆役柄に本当によく似合った好演で、アンサンブル・ドラマとしてもとても心地良い作品でした。カークを演じたクリス・パインの直情、暴走型熱血漢っぷり、スポックに扮したザッカリー・クィントの冷静沈着さ、医者なのに医者以外の仕事を押し付けられ、そのたびにいい具合にボヤくドクター・マッコイのオカンっぷり、ブリッジで何くれとなくカークを補佐するが、普段は隠された冷酷さがいかすヒカル・スールー、今回は波乱の出だしから、後半は大活躍に転じるスコッティを演じるサイモン・ペッグの安定感、対して、突然の配置換えに翻弄される訛りの可愛いチェコフは、ソバカスのキュートなアントン・イェルチン、いつも完璧なスタイルに完璧なメイクの、誇り高き美女ウフーラ、暴走するカークを諭し、彼に成長を促す良き理解者にして、真に懐の大きな人間であるパイクの存在感。
ただし、この“心地良いアンサンブル”を一層楽しむためには、最低でもJ.J版「スタートレック」シリーズ第1作目ぐらいはちゃんと観ておきましょうね。メイン・キャラクターたちの相関関係、それぞれの立ち位置は事前に頭に入れておいた方がいい。ネタバレを異常に怖がったり嫌う人が世間には多いですが、映画を楽しむ上で、“ネタバレ”は必ずしも大きな弊害にはならない場合も多々あります。それに、第1作目を観たからといって、今作のネタバレには何もなりゃしませんし。…ケース・バイ・ケースで柔軟に対応しましょう。

今回、悪役的役回りを話題のベネディクト・カンバーバッチ氏が演じるということで、彼のポジションが一人歩きしている印象を受けます。確かに、確かに、今作に於けるカンバーバッチ氏は素晴らしかった。彼の演技と独特のオーラのおかげで、“善と悪の境界線”を曖昧にするジョン・ハリソンが大きな意味を持ち、このSF譚に深みとほろ苦い陰影が与えられたと思いますよ。
でも、このシリーズは、やはりあくまでもカークとスポックが主軸のドラマであり、彼らを中心にして、エンタープライズ号という比類なき美しい宇宙船の冒険が繰り広げられるのです。次の作品が楽しみですね。


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「スター・トレック イントゥ・ダークネス Star Trek Into Darkness」(2013年)
監督:J・J・エイブラムス
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ他。
製作:J・J・エイブラムス&ブライアン・バーク&デイモン・リンデロフ&アレックス・カーツマン&ロベルト・オーチー
脚本:デイモン・リンデロフ&アレックス・カーツマン&ロベルト・オーチー
原作:ジーン・ロッデンベリー
撮影:ダニエル・ミンデル
音楽:マイケル・ジアッキーノ
編集:メリアン・ブランドン&メアリー・ジョー・マーキー
出演:クリス・パイン
ベネディクト・カンバーバッチ
ザカリー・クイント
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