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zoom RSS 天国のデニスへの贈り物。―Love from Henry & Kathy to Dennis

<<   作成日時 : 2013/05/29 22:16   >>

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3年前の今日2010年5月29日、デニス・ホッパー永眠。享年74歳。実は2009年10月の段階で既に前立腺癌と闘病中であることは報じられていたのですが、翌2010年1月に入ってから容態が急激に悪化、癌細胞が骨にまで転移していることが明らかにされました。

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同年3月に殿堂入りが決定し、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名を刻むことになったデニス。しかし、自力で立ち上がることも不可能な状態のため、愛娘、孫たち、大勢の友人たちに付き添われてのセレモニー参加となりました。上の画像は、デニスのためにセレモニーに駆けつけたヴィゴ・モーテンセンとの写真です。ヴィゴとデニスは、映画「インディアン・ランナー」で共演以来、写真、絵画、彫刻等々、多分野に秀でたアーティストというお互いの共通点のため、長い長い親交を育んできました。

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ヴィゴが「ダイヤルM」で画家の役を演じた際、画面に登場する全ての作品を彼自身が制作したのですが、デニスは自身のアトリエを彼に提供。劇中でも、デニスのアトリエで制作されたヴィゴの作品が多数見られます。

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すっかり衰弱してしまった親友の姿を、ヴィゴがどんな思いで見つめていたかと思うとね。言葉になりませんね。

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…元気だった頃の、あの狂気がにじみ出るような鋭い眼光は、この姿からは思い出せません。セレモニーでの彼のスピーチ通り、山も谷も踏み越えたこれまでの人生全てに感謝する、達観した1人の老人の姿があるばかりです。

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酒とドラッグで一時は完全に途絶えた彼の映画界での軌跡は、天国に旅立つ直前に“ハリウッドの星”として永遠にこの地に残ることになりました。それを他の誰よりも驚いていたのは、実はデニス本人だったかもしれませんね。

当館内のデニス・ホッパー追悼記事はこちら


さて、本当なら、デニスの誕生日5月17日にご紹介すべきであったかもしれませんが、彼の4番目の妻キャサリン・ラ・ナサ(1989年に結婚、1992年に離婚)と、彼とキャサリンの間に生まれた息子ヘンリー・ホッパーが協力して作った“デニス、誕生日おめでとう!”という手作りビデオを、あえて命日である本日、見てみたいと思います。

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“Dennis Hopper Birthday Movie”


〜To Dennis from Henry (son), Katherine (Henry's mother), and Chris (friend)〜

Directed by Henry Hopper and Katherine LaNasa
Produced by Chris Raymond and Katherine LaNasa
Art Direction by Katherine LaNasa
Edited by Chris Raymond and Henry Hopper.
Music by Nat King Cole “Love Nest”

(ご注意:このショートムービーのオリジナル版は、ロスにあるデニス・ホッパー記念館で観ることができるそうです)

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全てが手作り。

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大金を投じて作られた豪奢な映像ではないけれど。

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デニスが愛した街の、なじみ深い風景を切り取りながら。

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デニスからヘンリーに受け継がれただろう“映画”の遺産の片鱗をも、知らず、あちこちに示していく。

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ふとした瞬間に、デニスの面影が垣間見えるような気がする初々しいヘンリー、デニス唯一の息子。

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ヘンリーからの“Love”と、別れた妻とはいえ大切な家族、キャサリンからの“Love”ももちろんたくさんたくさん詰まってる。

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見慣れた光景ではあるけれど、はるか水平線の向こうに沈んでゆく夕日の残照はいつも美しい。

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ハッピー・バースデイ、デニス!

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あなたはここにはいないけれど、私たちは今も昔も変わることなくあなたを愛している。あなたにとって、この日が愛に溢れた一日となりますように。

ホームビデオで撮られたとおぼしき、全てが手作りのほんわか動画であります。でもね、デニスへの素直なリスペクトと精一杯の愛情が明確に伝わってくる内容であると同時に、BGMに使用されているナット・キング・コールの“Love Nest”のイメージ・ビデオとしてもきちんと成り立っているのですよ。
たかがホームビデオと侮っちゃいけません。映像に登場するランダムなイメージが、実は一つのテーマで緩やかにまとめられていたり、ヘンリーの動作をキャサリンが韻を踏むように繰り返したり、クライマックスにはこれまでに登場したイメージが走馬灯のように流れたり…と、なかなかよく考えられた演出です。一つのショートフィルムとしても、充分楽しめますものね。その辺りは、さすが、デニス・ホッパーから受け継いだDNAの為せる技なのでありましょうかねえ。

ともあれ、もし私がデニスの立場だったら、おそらく号泣すること必至の、家族への愛情に満ちた心優しいショートフィルムでありました。

…デニスも天国で観てくれているといいなあ。


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