House of M

アクセスカウンタ

zoom RSS 第85回アカデミー賞受賞リスト。―Oscars,Oscars!

<<   作成日時 : 2013/02/25 16:48   >>

ナイス ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0

第85回アカデミー賞授賞式が終わり、一年がかりで続いた狂騒曲もようやく終焉を迎えました。やれやれです。

私が昨日作成した受賞予想リスト、結構な高確率で当たっていたのですが、誰も褒めてくれないので自分で自分の健闘を称えたいと思います。

よく当てたよ、自分。


第85回アカデミー賞受賞リスト The 85th Annual Academy Awards

作品賞 Best Motion Picture of the Year
WINNER
「アルゴ」 Argo (2012): Grant Heslov, Ben Affleck, George Clooney

主演男優賞 Best Performance by an Actor in a Leading Role
WINNER
ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis for Lincoln (2012)

主演女優賞 Best Performance by an Actress in a Leading Role
WINNER
ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence for Silver Linings Playbook (2012)

助演男優賞 Best Performance by an Actor in a Supporting Role
WINNER
クリストフ・ヴァルツ Christoph Waltz for Django Unchained (2012)

助演女優賞 Best Performance by an Actress in a Supporting Role
WINNER
アン・ハサウェイ Anne Hathaway for Les Misérables (2012)

監督賞 Best Achievement in Directing
WINNER
アン・リー Ang Lee for Life of Pi (2012)

オリジナル脚本賞 Best Writing, Screenplay Written Directly for the Screen
WINNER
「ジャンゴ 繋がれざる者」 クゥエンティン・タランティーノ Django Unchained (2012): Quentin Tarantino

脚色賞 Best Writing, Screenplay Based on Material Previously Produced or Published
WINNER
「アルゴ」 クリス・テリオ Argo (2012): Chris Terrio

長編アニメーション映画賞 Best Animated Feature Film of the Year
WINNER
「メリダとおそろしの森」 Brave (2012): Mark Andrews, Brenda Chapman

外国語映画賞 Best Foreign Language Film of the Year
WINNER
「愛、アモール」 Amour (2012)(Austria)

撮影賞 Best Achievement in Cinematography
WINNER
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 クラウディオ・ミランダ Life of Pi (2012): Claudio Miranda

編集賞 Best Achievement in Editing
WINNER
「アルゴ」 ウィリアム・ゴールデンバーグ Argo (2012): William Goldenberg

美術賞 Best Achievement in Production Design
WINNER
「リンカーン」 リッチ・カーター他 Lincoln (2012): Rick Carter, Jim Erickson

衣装デザイン賞 Best Achievement in Costume Design
WINNER
「アンナ・カレーニナ」 ジャクリーン・デュラン Anna Karenina (2012/I): Jacqueline Durran

メーク・ヘアスタイリング賞 Best Achievement in Makeup and Hairstyling
WINNER
「レ・ミゼラブル」 リサ・ウェスコット他 Les Misérables (2012): Lisa Westcott, Julie Dartnell

作曲賞 Best Achievement in Music Written for Motion Pictures, Original Score
WINNER
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 ミカエル・ダンナ Life of Pi (2012): Mychael Danna

歌曲賞 Best Achievement in Music Written for Motion Pictures, Original Song
WINNER
「スカイフォール」 アデール他 Skyfall (2012): Adele, Paul Epworth("Skyfall")

音響録音賞 Best Achievement in Sound Mixing
WINNER
「レ・ミゼラブル」 アンディ・ネルソン他 Les Misérables (2012): Andy Nelson, Mark Paterson, Simon Hayes

音響編集賞 Best Achievement in Sound Editing
WINNER
「スカイフォール」パー・ハルベルグ他  Skyfall (2012): Per Hallberg, Karen M. Baker
「ゼロ・ダーク・サーティ」 ポール・N・J・オットソン Zero Dark Thirty (2012): Paul N.J. Ottosson

視覚効果賞 Best Achievement in Visual Effects
WINNER
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 ビル・ウェステンホファー他 Life of Pi (2012): Bill Westenhofer, Guillaume Rocheron, Erik De Boer, Donald Elliott

長編ドキュメンタリー賞 Best Documentary, Feature
WINNER
「シュガーマン 奇跡に愛された男」 Searching for Sugar Man (2012): Malik Bendjelloul, Simon Chinn

短編ドキュメンタリー賞 Best Documentary, Short Subject
WINNER
『Inocente』 (2012): Sean Fine, Andrea Nix

短編アニメーション映画賞 Best Short Film, Animated
WINNER
「紙ひこうき」 Paperman (2012): John Kahrs

短編実写映画賞 Best Short Film, Live Action
WINNER
「リッチーとの一日」 Curfew (2012/I): Shawn Christensen


今回のオスカーでは、“サプライズ受賞”部門が実は3つありました。一つは音響編集賞(Best Achievement in Sound Editing)でして、私は「ゼロ・ダーク・サーティ」だと予想しましたが、結果は驚いたことに2作品の選出でした。「ゼロ・ダーク・サーティ」と「スカイフォール」ですね。こりゃ驚いたわ、ずるいなあ(笑)。

二つ目は、世界中が驚いた監督賞。アン・リー監督(「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日)、作品賞はただの一つも獲れないまま、二度もオスカーの監督賞を授与されることになりました(前回は「ブロークバック・マウンテン」での受賞)。この不可思議な現象は、個人的には、明らかにアカデミー側の選出の不手際のせいだと思っています。おそらく、消去法、消去法を重ねられた挙句、結果的にリー監督に…という裏事情ではなかったかと推察します。もちろん、リー監督が名実共に世界的名匠であることは間違いありません。ありませんが、リー監督への真の敬意を表するというならば、作品賞も受賞できるような作品でトロフィーをあげて欲しかった気もします。なんともはや、もどかしいですなあ。

三つ目のサプラ〜〜イズ♪は主演女優賞。「世界にひとつのプレイブック」の可愛い可愛いジェニファー・ローレンスちゃん。おめでとう!でもね、私はこの選出だけは納得できないんですよ。文句ばっかり垂れてすいませんね。ジェニファーちゃんは優れた資質を持つ女優さんです。可愛いし。順調にキャリアを積めば、大女優になれる可能性を秘めています。でも、オスカーに値するかどうかは、今の段階ではまだ未知数の部分が大きい。彼女にこの作品でトロフィーをあげてしまうのは、いくらなんでも早すぎると思うのですよ。この早すぎるオスカー受賞が、若くてキャリアもまだまだこれからの女優さんの未来を歪めないかと心配。変なプレッシャーが彼女自身にかかりそうで…。ま、最近の若ぇ娘は、あっけらかんかーんとタフだからいいのかな。余計な老婆心は出さないようにしましょう。

それに、今回のジェニファーちゃんの受賞には、アカデミー賞離れの進む若者層を引き戻したいというアカデミー会員の願いも込められていると思います。授賞式の司会に、若手コメディアンで、映画「テッド」の製作でも知られるセス・マクファーレンを起用したこともその現れでしょう。全体的に斜陽の目立つ映画界をリフレッシュしたいという意欲は買いますし、権威や威厳を強調してきた割に中身が伴っていなかった、近年のオスカーの失敗を繰り返すまいとする姿勢も良いでしょう。受賞の間口をもっと広げ、観客の納得できるチョイスにするべきだというオスカーなりの路線変更もちゃんと見えます。
…私自身は、主演女優賞はジェシカ・チャステインかエマニュエル・リヴァにあげて欲しかったですけれど、まあ、気が利かない奴だとはいえ、今回結構頑張ったことがわかるので、許してやるよ、なぁオスカー(笑)。

画像

「アルゴ」に関しては、批評的な意味で再度逆風が吹いており(日本だけの現象かもよ)、映画の架空と政治のリアルを混同して“アメリカ帝国主義的内容だ”と批判する輩が増えているように感じます。違うんですよ。この「アルゴ」は政治映画じゃないんです。何度もここで書いているように、映画そのものへの愛憎を描いた作品なのですよ。やれ史実と違うからダメだの、アメリカ万歳映画だからダメだの、表層的なものだけを歪にとりあげて、すぐ批判するのはやめたほうがいいと思うよ、本当に。「アルゴ」への的外れな批判を見ていると、さすがの私でも不愉快になってきます。
そして、ミッシェル・オバマ・ザ・ファースト・レディが作品賞のプレゼンターを務め、世界中をドッキリさせましたが(笑)、あの演出はやめた方が良かったのでは?映画と政治を結びつけるなって、再三にわたって私が主張し、口を酸っぱくして繰り返している努力が水の泡だよおっ(爆)!

…はぁ。

全体的に“過渡期”を感じさせる、ちょいと不安定な授賞式でしたね、今年のオスカーは。トークやネタが下品だったし(特に司会君が…苦笑)。映画「テッド」ではあの下ネタ加減が面白かったですが、オスカー授賞式にマッチしたかどうかまでは分からないな。「レ・ミゼラブル」キャストのステージは素晴らしかったですけどね。まあでも、なんとも摩訶不思議な内容だったということで、後世まで語り継がれるような授賞式だったのではないでしょうか。


…そうそう、フランスのテレビ局CANAL+の公式Twitterアカウントが、オスカーに関してこんなことを呟いていましたね。

画像

Jolie image : Quvenzhané Wallis & Emmanuelle Riva, la plus jeune et la plus âgée des nommées, ensemble...
(このアカデミー賞で)美しかったシーン…クヮベンジャネ・ウォリスとエマニュエル・リヴァ、この最年少の女優と最年長の女優が共にノミネートされたこと。

本当だ。どの映画祭にもいろいろなドラマがあるものですが、最も美しいシーンは、表彰台で涙に暮れたり大喜びしたりする勝者の姿ではなく、本来はこんなところに見られるものだったんですね。

…やれ勝っただの、負けただのに右往左往するあまり、大切なことを忘れていましたよ。


にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
第85回アカデミー賞受賞リスト。―Oscars,Oscars! House of M/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる