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zoom RSS 2013年度セザール賞は「愛 アモール」の独り勝ち!―Cesars 2013

<<   作成日時 : 2013/02/23 16:57   >>

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第38回セザール賞では、ミヒャエル・ハネケ監督の「愛 アモール Amour」が作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、男優賞、女優賞の主要5部門を独占し、大方の予想通り、ハネケ監督のこの傑作はセザール賞における覇者となった。―L'EXPRESS 記事より抜粋


アカデミー賞授賞式が現地時間の24日、日本では25日の午前中に開催されます。本国アメリカは、映画界のこの一大イベントにかこつけて、ただいまお祭り騒ぎの喧騒に包まれております。映画関係者の中にも、このあまりに加熱しすぎるオスカー周辺の“大人の事情”と馬鹿騒ぎに辟易している向きもあるでしょうね。それは心中お察しいたしますが、まあ年に一度のお祭り騒ぎじゃけん、大目に見てやってつかあさいとお願いしておきます(笑)。

そのオスカーに対抗してんのかしてないのか知りませんが(笑)、フランス映画界で最高の映画賞であるセザール賞の授賞式が、よりによって日本時間の今朝未明辺りですかね、オスカー受賞式のホントに目と鼻の先っちゅう日付で行われました(笑)。いやぁ、やっぱりこれって絶対対抗してるよね(笑)。
今回のセザール賞レッド・カーペットは、パリがとんでもない寒波に見舞われたこともあって、雪が横殴りに降りつける状態だったそうです。したがって、レッド・カーペットのお楽しみであるインタビューや写真撮影もそこそこに、スター達は足早に会場入りしたとか。

前述しましたように受賞結果の方は、昨年のカンヌ国際映画祭でも最高賞のパルム・ドールを獲得し、絶賛されたミヒャエル・ハネケ監督の「愛 アモール Amour」が主要5部門で受賞を果たし、2012年のフランス映画界最高の作品だと名実共に認められました。では受賞結果を見てみましょう。


第38回セザール賞受賞結果一覧

最優秀男優賞 Meilleur acteur
ジャン=ルイ・トランティニャン「愛 アモール」 Jean-Louis Trintignant, dans Amour

最優秀女優賞 Meilleure actrice
エマニュエル・リヴァ「愛 アモール」 Emmanuelle Riva, pour Amour

最優秀作品賞 Meilleur film
「愛 アモール」ミヒャエル・ハネケ監督 Amour de Michael Haneke

最優秀監督賞 Meilleur réalisateur
ミヒャエル・ハネケ「愛 アモール」 Michael Haneke, pour Amour

最優秀助演女優賞 Meilleur second rôle féminin
ヴァレリー・ベンギーギ『Le prénom』 Valerie Benguigui pour Le prénom

最優秀オリジナル脚本賞 Meilleur Scénario Original
ミヒャエル・ハネケ「愛 アモール」 Michael Haneke, pour Amour

最優秀オリジナルスコア賞 Meilleure Musique Originale
アレクサンドル・デスプラ「君と歩く世界」 Alexandre Desplat pour De rouille et d'os

最優秀編集賞 Meilleur Montage
ジュリエット・ウェルフラン「君と歩く世界」 Juliette Welfling pour De rouille et d'os

最優秀衣装賞 Meilleurs Costumes
クリスチャン・ガスク「マリー・アントワネットに別れをつげて」 Christian Gasc, pour Les adieux à la reine

最優秀美術賞 Meilleurs Décors
カティア・ワイズコフ「マリー・アントワネットに別れをつげて」 Katia Wyszkop pour Les adieux à la reine

最優秀短編映画賞 Meilleur Film de Court Métrage
『Le cri du homard』二コラ・ギオ監督 Le cri du homard de Nicolas Guiot

最優秀ドキュメンタリー映画賞 Meilleur Film Documentaire
『Les invisibles』セバスチャン・リフシツ監督 Les invisibles de Sébastien Lifshitz

最優秀新人賞(女性) Meilleur Espoir Féminin
イズィア・イガラン『Mauvaise fille』 Izia Higelin, dans Mauvaise fille

最優秀新人賞(男性) Meilleur Espoir Masculin
マティアス・スーナールツ『君と歩く世界』 Matthias Schoenaerts, dans De rouille et d'os

最優秀アニメーション映画 Meilleur Film d'Animation
『Ernest et Célestine』監督:ベンジャミン・レニエ、ヴァンサン・パタル、ステファン・オビエ Ernest et Célestine de Benjamin Renner, Vincent Patar, Stéphane Aubier

最優秀外国語映画賞 Meilleur Film Étranger
「アルゴ」ベン・アフレック監督 Argo de Ben Affleck

最優秀新人監督作品賞(処女作品賞) Meilleur Premier Film
『Louise Wimmerde』シリル・メネガン監督 Louise Wimmer de Cyril Mennegun

最優秀助演男優賞 Meilleur second rôle masculin
ギヨーム・ド・トンカデ『Le prénom』 Guillaume De Tonquedec pour Le prénom

最優秀脚色賞 Meilleure Adaptation
トーマス・ビデガン、ジャック・オーディアール「君と歩く世界」 Thomas Bidegain, Jacques Audiard, pour De rouille et d'os

最優秀録音賞 Meilleur Son
ブリジット・テイランディエ、フランソワ・ワグニエール、オリヴィエ・ゴワナール「マリー・アントワネットに別れをつげて」 Brigitte Taillandier, Francis Wargnier, Olivier Goinard pour Les adieux à la reine

最優秀撮影賞 Meilleure Photo
ロマン・ウィンディング「マリー・アントワネットに別れをつげて」 Romain Winding pour Les adieux à la reine

L'EXPRESS記事より抜粋


フランス人の名前の呼び方を日本語表記にするのは、英語圏の人たちのそれより更に難しいことです。特に、日本ではあまり知られていない映画人の名前の表記に関しては、間違っている部分もあるかもしれません。ご了承ください。

それにしても。

セザール賞までもが、今年の英語映画の最優秀作品(セザール賞はフランスの映画賞ですので、英語圏の作品は全て“外国語映画”になります)に「アルゴ」を推してきましたよ(笑)。英国アカデミー賞にしろ、このセザール賞にしろ、ベン・アフレックを監督賞にノミネートしなかったオスカーの愚挙に当てつけるかのように、“作品賞は「アルゴ」でいったれや”と申し合わせたんじゃないかと思われてなりませんよ(笑)。

実際、これだけ世界中から暗に非難されているオスカーは、作品賞にどの作品を選ぶのでしょうね。ビン・ラディンを捕獲することにのみ己の正義を見出したCIAエージェントが、やがて正義の存在意義すら見失っていく「ゼロ・ダーク・サーティ」?それとも、先日公開されて大変に好評を博している「世界にひとつのプレイブック」?はたまた、スクリーンの中に独特の絵本的世界観を構築し、ハートウォーミングな物語を映画ならではのダイナミズムで語った「ムーンライズ・キングダム」?うーんでもやっぱりオスカーは腐ってもオスカーだし、アメリカ建国の父の晩年をリベラルな立場から描いた「リンカーン」で落ち着くのかしら?…世界各国の映画賞からかけられたプレッシャーに屈し、監督賞空席のまま「アルゴ」に作品賞をあげてしまうのかい?

なんだかもう、オスカーの行方は混沌としていてさっぱり分かりません。


画像

ま、考えても分からんものは放っておいて、まずは、セザール賞でも主演女優賞を獲得したエマニュエル・リヴァに、最大限のリスペクトを贈りたいと思います。美貌の絶頂期にあった「二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)」から何十年も経過した現在、リヴァはこんなにもエレガントに年齢を重ねることに成功しました。女優としてのキャリアは決して平坦なものではなかったと思いますが、その苦労も全て昇華して己の血肉と化し、彼女は唯一無比の存在となったようです。この作品の演技には、彼女自身のこれまでの人生の全てが投影されているのでしょう。そのことが、こうしてきちんと評価されたことに胸を打たれます。


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