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zoom RSS スカイツリーではなく「007 スカイフォール Skyfall」。

<<   作成日時 : 2012/12/01 12:02   >>

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まさか初日に観ることになろうとは思いもしませんでした「007 スカイフォール Skyfall」。

とにかくIMAXで、ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドの“漢”と書いて“男”と読むの美学を観てまいりますよ。


…観てきました!

今回、ストーリーが驚愕の展開をみせるので、興奮のあまりネタバレを書きそうで手が震えるんですが(笑)、未見の方のためにも踏ん張ります。

結論から言いますとね、クレイグ=ボンド3作品の中でベストの仕上がり。近年のボンド映画の中でも最良の部類に入る内容でした。

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「007 スカイフォール Skyfall」(2012年)
監督:サム・メンデス
製作:バーバラ・ブロッコリ&マイケル・G・ウィルソン
製作総指揮:カラム・マクドゥガル
キャラクター創造:イアン・フレミング
脚本:ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド&ジョン・ローガン
撮影:ロジャー・ディーキンス
プロダクションデザイン:デニス・ガスナー
衣装デザイン:ジェイニー・ティーマイム
編集:スチュアート・ベアード
音楽:トーマス・ニューマン
テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:アデル“スカイフォール”
出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
ハビエル・バルデム(シルヴァ)
レイフ・ファインズ(ギャレス・マロリー)
ナオミ・ハリス(イヴ)
ベレニス・マーロウ(セヴリン)
アルバート・フィニー(キンケイド)
ベン・ウィショー(Q)
ジュディ・デンチ(M)他。

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ストーリーにはあまり詳しく触れられないのでアレですが、戦いの発端、その理由、決着に至るまで、全て英国内でストーリーを動かしたのが勝因だと思います。外国のエキゾチックな背景は最小限に抑え、最終的に“英国人としての誇りと忠誠心”が敵味方の勝敗を分けるという結末が、英国らしい景色の中で見られるわけです。007映画は、“英国のスパイ・アクション映画”ですよという矜恃を改めて垣間見た気がしましたねぇ。

アクションも、冒頭の国家機密の奪い合いバイクチェイスinイスタンブール・シークエンスから、流れるような演出で大満足。細切れのショットをちまちま繋げるのではなく、かなりすごいアクションをCGなどに頼らず生身の人間がぶちかましている(笑)のがね、素晴らしいよ。また、時代の移り変わりによってスパイの世界も変容を余儀なくされている状況が背景にあり、新時代と旧世代の対立構造の中で、ボンドが古き良きもの…オールド・ファッションを守りつつ如何に生き抜くかというテーマも隠されていたと思います。だからこそ、爆発シーンやアクション・シーンも、本物の火薬の量、生身の人間によるアクションに拘ったのかなと。

アクションだけでなく、今回のお話のキーパーソンであるMの過去に絡み、複雑な人間関係の後ろに哀しいドラマが潜んでいたり、クライマックスではボンドの過去にも言及するなど、ドラマ部分の筋だてもよく掘り下げられていました。クレイグ版ボンド・シリーズが始まってから、製作陣が目指しているであろう“スパイという存在を荒唐無稽なキャラクターにはせず、今の時代背景を充分に盛り込んだリアリティあるものにする”という目標は、今作ではかなりの部分で達成できていたのではないでしょうかね。

ボンドをはじめ、この物語に登場する全ての人物を現実に即した存在にするというモットーの下、ボンドの上司MやMに圧力をかけるギャレス・マロリー、新入り局員Q、冒頭の任務でボンドとコンビを組んだイヴ、そしてボンドを凌駕するやもしれない最強の敵に至るまで、各自のキャラクターの描き分けに均等に時間が割かれていたと思います。従来のボンド映画では、スーパーマン・ボンド一人にあらゆるパワーが集中していた印象もありましたが(笑)、クレイグ=ボンドになってからは周囲の人間にそのパワーが分散され、ボンド自身は時にはミスも犯す、より人間臭い男になりました。

任務遂行にあたっても、ボンドはチームの中で働くという位置づけが明確に示されていましたね。“チーム・プレー”という印象をより強めたのが、先日少し触れたベン・ウィショー演じるQの存在感でしょう。Qは単なる兵器開発担当者ではなく、コンピューターの分野において天才的な知識を有する、MI6の電脳面を支える局員だという設定になっていました。ドラマ「クリミナル・マインド」をご覧になっていた方なら、BAUチームの情報分析官ペネロープ・ガルシアと、天才ドクター・リードを思い出したんじゃないかしら(笑)。いってみれば今回のQは、ドクター・リードとガルシアを足して、自信と野心をたっぷりふりかけたようなキャラクターだといえるでしょうかね。このQの、いかにも今風のコンピューター・オタっぽい頭でっかちな青年の雰囲気と、長年のスパイ稼業にスレてしまった感のある老兵ボンドの組み合わせが、定石とはいえ、ボンド・シリーズにおいてはかなり新鮮だったのも事実。今後、もし同じ面子で続編が製作されるとしたら、お互いに憎まれ口を叩きながらも、いいコンビ関係を築くのではないかなあと思いますよ。

ボンドとQのコンビネーションが新鮮に見えたのは、今までの作品であまりなかった設定だったからでしょうね。おにゃのことの関係は、まあ、手を変え品を変えいろんなパターンがあったわけですが、同じような立場でのバディ的コンビってなかったのでは?それから、クレイグ=ボンドになってからは特に、綺麗どころのヒロインとのラブシーンがほとんど皆無という傾向が顕著になり、余計に他の局員とのチームワークが目立って見えるという現象もあるかもしれません。

この手のアクションもので欠かせないのが、悪役の存在感でございます。ヒール役がより強力で負の意味で魅力的であればあるほど、またヒーローが悪役に苦しめられればられるほど、その後の戦いがエキサイティングになるのはもう基本のセオリーでございます。その点、今回の悪役シルヴァのキャラクター設定と、それを演じたハヴィエル・バルデムは、もちろん及第点ではあるけれど、まあまあ可もなく不可もなく…といったところであったかなあと。なぜストレートに素晴らしい!と評価できないかというと、そりゃあまあハヴィエルといえば、オスカーを獲得した「ノーカントリー」のあの衝撃のオカッパヘア・シリアルキラー、シガーのインパクトが凄すぎたのと、シルヴァの造形が「ダークナイト」のジョーカー(故ヒース・レジャーの名演)に似ていたからです。映画をご覧になった方の中には、ちらほら、今回のシルヴァとジョーカーの類似点に気づいてらっしゃる方もいるようですけどね(笑)。名優ハヴィエルをして、あのシガーを超える演技ができなかった(クレイグ=ボンドとの絡みシーンは文字通りエロエロでそこだけ18禁でしたが!爆)ことを踏まえると、やはりシガーとジョーカーというのは、映画史に残る名悪役だったのだと改めて感じ入りましたね。

なんにせよ、脚本が見事に構築されていたという印象が最も強かったです。そりゃレイフ・ファインズも出演するわけだわ。レイフ・ファインズ先生の今回の役回りですが、これも一捻り効かせてあって面白かったですね。最初は、またまたヒール的ポジションなのかと見せかけて実は…という、ファンの方々には堪えられん設定でありました。お楽しみに。うちのショーン豆にも、こんな役をやらせてやってください、お願いしますよ(切実)。

なにはともあれ、サム・メンデス監督やるじゃんね(笑)。ちょっと見直しちゃいました。多分もう一回観に行くことでしょう(笑)♪

ただ、本編のクオリティーにはいささかも関係しないことですが、苦言をひとつ。今回もまた私は字幕版の方で観たのですが、字幕が明らかに間違っている箇所があったように思うのですが(問題になっているMa'am と Motherじゃなくて。これに関しては字幕の解釈で合ってると思う)、気のせいかしら?私の見間違いかしら?字幕に関しては、難しい部分もあるでしょうけど、細心の注意と本編への敬意を払って頂きたいと思います。

クレイグさんのボンド映画シリーズは、当館でも過去に記事を書いております。「スカイフォール」ではじめてダニエル・クレイグのボンドを見たけれど、なんかちょっと違和感あるわーという方は、ぜひ一読を。

クレイグ=ボンド・シリーズ第1作目「007/カジノ・ロワイヤル 007 Casino Royale」(2006年)のブログ内記事はこちら

クレイグ=ボンド・シリーズ第2作目「007/慰めの報酬 007 Quantum of Solace」(2008年)のブログ内記事はこちら

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今回の「007 スカイフォール」は、“ジェームズ・ボンド”という世界で最も著名なスパイが誕生して、ちょうど50年目にあたる記念碑的作品であったそうです。ああなるほど、それで“英国らしさ”にことさら拘ったストーリーだったのですねえ。


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