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zoom RSS Vespertine―薄暮性。

<<   作成日時 : 2015/09/14 15:44   >>

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アイスランドが生んだ超個性派シンガーソングライター、ビョークBjörkのソロアルバムに“Vespertine(ヴェスパタイン)”というタイトルの作品がありました。

一度聴いたら最後、決して鼓膜から消えないほど風変わりな歌声と、そのドスのきいた声が時に舌足らずな発音を乗せてしまう、形容のしようがないヘンテコな歌唱法。加えて歌っている御本人の容姿は、声や歌唱からは想像もつかない、幼女を思わせるもの。かのレディ・ガガのコスチュームは大概奇妙ですが、ビョークの衣装デザインはさらにその上手をいき、四次元に足を踏み入れているがごとし(笑)。既に結構な年齢におなりだろうとお察ししますが、今だ年齢不詳の先鋭的なアーティストとしてのイメージを保ち続けている方です。

ヴェスパタイン
ユニバーサル インターナショナル
2001-08-18
ビョーク

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「ヴェスパタイン Vespertine」
●収録曲
1. ヒドゥン・プレイス
2. コクーン
3. イッツ・ノット・アップ・トゥー・ユー
4. アンドゥ
5. ペイガン・ポエトリー
6. フロスティ
7. オーロラ
8. アン・エコー・ア・ステイン
9. サン・イン・マイ・マウス
10. エアルーム
11. ハーム・オブ・ウィル
12. ユニゾン
13. ジェネラス・パームストローク ※ボーナス・トラック

アイスランドの個性的なポップ・バンド、シュガーキューブスでの活動をを経てソロになったビョークは、93年リリースのアルバム「Debut デビュー」を皮切りに、ポップス、ロック、ジャズ、レイヴ、パンク、ダンスミュージック…等々、様々なカテゴリの音楽を共存、融合させる唯一無二の音世界を展開してきました。悪名高い鬼才ラース・フォン・トリアー監督の映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」にも主演して、映画界を騒然とさせたことも。
ことほどさように、ビョークのキャリアはその音楽性同様ユニークなものであり、ジャンル分けもカテゴリ分別も不可能です。彼女の旺盛な創作意欲から生み出された面白いアルバムは数多いのですが、私自身は前述した「Vespertine」が一番好きですね。力強くも美しいメロディーラインと、ルーツ・ミュージックを想起させる重低音のリズムが渾然一体となったエレクトロ・ポップ・ミュージック作品であり、ビョークの集大成的な内容になっています。ハープ、弦楽器、オルゴールの音色が、痰の絡んだような(笑)彼女のだみ声と化学反応を起こし、なんともいえない幽玄の世界が聴こえてきますよ。

上に貼った写真を撮ったとき既に日は沈んでいたのですが、唐突に“vespertine”という言葉を思い出しました。くだんのビョークのアルバム・タイトルですね。この風変わりな言葉は、実は“薄暮性の―日が落ちる寸前の時間に活動するもの―”という意味を持っています。この世とあの世の隙間に迷い込んだような気分にさせられるビョークの音楽世界を表現するのに、とてもしっくりくる言葉だと思いましたね。

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薄暮の時間には、昼と夜を隔てる境界線が、鬼火のようにボウッと目の前に浮かび上がります。なんとも奇妙な、そして心の中の何かが失われていくような、切ない心持ちになりますね。


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