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zoom RSS 「Cosmopolis」プレミアの旅その2―ロンドンとトロント・プレミアの巻

<<   作成日時 : 2012/06/07 12:20   >>

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さて、ロバート・パティンソン主演の新作スリラー「Cosmopolis」をひっさげ、カンヌ国際映画祭以降もヨーロッパでプレミア兼プロモーション活動にいそしむデヴィッド・クローネンバーグ監督とロブ君。とりあえず、ヨーロッパ・プレミアの旅は、6月1日のロンドンでのスクリーニングとQ&A形式のトークショーで区切りがつけられたようですね。


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ロンドンでのプロモーションは、リージェント・ストリートにあるアップル・ストアで行われました。クローネンバーグ監督とロブ君がステージに登場し、司会者を挟んで「Cosmopolis」に関して質疑応答を行いました。

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ロンドンの熱心なロブ様フリークの足元をみたか、主催側が一般用の入場チケットの代金を法外な値段に設定し、一般の映画ファンからブーイングが起こったとか何とかという話も流れています。実際のところどうだったかは分からないのですが、本編とは無関係なところで師匠の映画が引き合いに出されるのは、非常に残念なことですね。

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不適切な発言があったようなので、削除いたします。

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“映画の評価”というものは、映画を熟知したいわゆる“通”の意見ではなく、映画のことなどなんも知らん、その作品に関する前知識もなにも無い状態で、その作品を観た人の正直な感想をこそ、基にするべきではないかと仰る方もおります。確かにそれも一理ある考え方ですね。特に、なんらかの思い入れのある作品に対峙するときは、一切の雑念を排除し、頭を空っぽにした状態で観賞する方が、却って客観的な見方が出来ることもあります。

しかし、明らかに無知で未熟であるがゆえに、映画を理解する力を持たぬ人間の場合、そんな観客が発する感想はフェアなものにはならないでしょう。悪しき先入観と凝り固まった独断と卑劣な偏見に満たされた人間が、自分の理解が許容できぬ映画を頭から否定するのと大差ない気がします。

映画を公平に評価する力とは、たくさんの玉石混交の映画を観続け、良いものとダメなものを比較検討し続けた上で、ようやく獲得される判断能力に他なりません。そうまでしてもなお、完全にフェアで客観的、エゴを排した判断(=評価)を行うのは至難の業なのです。ゆえに、一億総“映画レビュアー”状態になって久しい映画市場ですが、本当に正しく映画を理解して評価できる観客というのは、ほとんどいないと思っています。今、ネットも含め、巷にあふれかえる“映画の評価”というのは、結局のところ、私情にまみれた個人的意見の集合体に過ぎません。


さて、同日1日、同じロンドンで、「Cosmopolis」の特別上映と一般観客とのQ&A形式のトーク・セッションが、Curzon Mayfairの主催によって行われました。司会を務めたのは、映画を愛する映画レビューサイト、LondonFilmFanatiq.com。上映後のステージに登場し、観客からの質問に答えたのは、もちろん我らが師匠とロブ君でございました。

では、LondonFilmFanatiq.comから、当日のトーク・セッションの模様が伺える音声を共有させていただきます。音声のみ、33分に渡る怒涛の英会話攻撃ですので、耐えられる方のみどうぞ(笑)。

“Cosmopolis” Q&A with David Cronenberg and Robert Pattinson

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ヨーロッパから戻った「Cosmopolis」プロモーション御一行(実質2名)は、6月4日、今度は師匠のお膝元トロントでのプレミアに登場いたしました。

「Cosmopolis」カナダ、トロント・プレミア 6月4日“TIFF Bell Lightbox”

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なんだか、お疲れのようなご様子の師匠…。ハードスケジュールなので、師匠の体調が心配です。

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でも、地元っちゅうのはいいもんですよね(笑)!トロントは師匠の生まれ故郷だし、長い間、映画製作の本拠地でもありましたし。「イースタン・プロミス」をロンドンで撮ってからは、撮影もワールドワイドになってきましたが、師匠のお膝元はやっぱりここトロント。私も持ってる師匠の研究本(笑)を手にしたファンとパチリ。…いいなあ(本音)…。

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やたーっ(喜)!ポール・ジアマッティも会場に到着!

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今後のご活躍を期待しています、館長も一押しのサラ・ガドンちゃん。カナダ出身の女優さんです。かのグレース・ケリーの系譜に連なる、由緒正しいブロンドのクール・ビューティーです。

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会場に勢ぞろいした「Cosmopolis」キャスト軍団のフォト・セッション。エミリー・ハンプシャーとケヴィン・デュランドの姿も見えます。

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「Cosmopolis」は、NYウォール・ストリートの申し子エリック・パッカーの物語。いつかはNYでもプレミアを行うとは思いますが、今のところ情報は出回っていないようです。

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いや〜しかし。ホントにお疲れ様でした、師匠。

・「コズモポリス Cosmopolis」とは?

コズモポリス
新潮社
ドン・デリーロ

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「コズモポリス」
ドン・デリーロ著
上岡 伸雄 訳

現代アメリカ文学の巨匠ドン・デリーロの、シニカル極まるサスペンス小説「コズモポリス」。これを、デヴィッド・クローネンバーグ監督と主演ロバート・パティンソンのコンビで映像化した作品が「Cosmopolis」です。何もかもが歪んだ、夢か現か幻かはっきりしない空間の中を、リムジンで彷徨うウォール・ストリートの申し子エリック・パッカー。彼に迫りくる狂気を饒舌に物語る小説ですが、かのブレット・イーストン=エリス著の「アメリカン・サイコ」を思わせる雰囲気も漂います。

ハイテク設備を備えたバカでかいリムジンに乗って、NYの街中を移動する若者エリック・パッカーは、秒単位で巨額の金を投資し巨万の富を得た時代の寵児だった。だが、ある投資に失敗したことから全財産を失う危機に瀕している。実体の無いカネの動きに一喜一憂しつつ、まともに生きる感覚が麻痺してしまったエリックは、婚約者がいながら常軌を逸した乱痴気騒ぎに興じて不安から逃れようとする。彼のリムジンの行く手を邪魔するのは、様々な変人、奇人たち、そしてウォール・ストリートを憎悪する民衆の暴動だ。しかし、密かにエリックの命を狙うストーカーが、彼の背後に忍び寄っていた。


“Cosmopolis” (2012) - Official Trailer [HD]



……to be continued.

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