クリント・イーストウッド監督の賛否両論を呼んだ伝記映画「J・エドガー」には、亡くなる直前に自伝を執筆させているJ・エドガー・フーバーの姿が登場します。 レオナルド・ディカプリオが実在の悪名高きFBI長官J・エドガー・フーバーを演じました。 老年のフーバーを演じる際には、もちろん入念な老けメイクを施しました。あの幾つになっても童顔な素顔が、まるで別人のように感じられるほどのリアルさ。メリル・ストリープが英国史上ただ一人の女性首相マーガレット・サッチャーを演じたときも、老年に達したサッチャーを表現するメーキャップは精緻を極め、メリル女史共々オスカーを受賞しましたね。ことほどさように、近年のメイク技術の進歩はすさまじく、ほとんど特殊メイクの域にまで到達すると思われます。 上の画像も、レオが実際に年を取っておじいちゃんになったら、おそらくこんな顔になるんだろうなあと感心してしまいますね。「J・エドガー」では、もう一人のキーパーソンであるクライド・トルソンを演じたアーミー・ハマーも、リアルそのものの老けメイクで熱演しておりました。かさついた肌に浮き上がるシミ、一本一本が細くなった毛根、節くれだった手の甲等、若き頃の生気あふれる姿と老いさらばえた後の姿の落差を、これほど明確に対比させた作品もそうないでしょう。「J・エドガー」のもう一つの隠された主題は、ひょっとしたら、この“若さと老いの対比”なのかもしれません。 さて、話がそれましたが、この「J・エドガー」で老フーバーを演じるレオを見ていて、どうにも気になったことが一つ。 私が愛して止まない俳優、フィリップ・シーモア・ホフマンちゃん(「カポーティ」でタイトル・ロールを演じて見事オスカーに輝いた名優ですが、当館では愛情を込めて“ちゃん”付けで呼ばせていただきます)に似てない?!と。 老フーバー長官。 「カポーティ」で冷血執筆時のトルーマン・カポーティを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンちゃん。 演じているキャラクターの年齢もあって、顔のしわの数の違いはいかんともしがたいですが、全体的に、老けメイク時のレオナルド・ディカプリオは、私のフィリップちゃんによく似ておられるんですわ。 …てことはですよ。万が一にもフィリップちゃんが痩せることがあれば(今後彼は痩せないでしょうし、第一私が彼に痩せることを許しませんが・笑)、レオナルド・ディカプリオに似たイケメンになってしまうのではないでしょうか! そこのあなた、今鼻で笑いましたね? そんなアホなことがあるわきゃないだろって、呆れましたね? …いえいえ、分かりませんよ? 天下の童顔レオ様だって、ちょっと気を抜くとすぐにプクーっと膨らんでしまわれる、太りやすい体質。近い将来、レオ様がフィリップちゃん並みのふくよかさんになり、フィリップちゃんが触れれば切れそうなハンサムになってしまうかもしれません。あのリッキー・ジャーベイスだって痩身して別人28号になったぐらいですし、この世の中、何が起こっても不思議じゃありませんものね。 ……でもやっぱり、フィリップ・シーモア・ホフマンちゃんは痩せちゃダメだ。ふっくらふくよかさんでこそのフィリップちゃんですもの。 ![]() ついでながら、この豆の人も、ゲッソリ痩せちゃダメ。ふっくらしてるぐらいが可愛くてよろしいのよ。今の世の中、猫も杓子も暇さえありゃダイエットダイエットと姦しいことこの上ないですが、大体、年食ってから痩せると、病気でもした後のようにやつれて見えるからあんまりお勧めしないなあ。 ![]() 映画 ブログランキングへ |
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