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zoom RSS 『Cosmopolis』のティーザー・トレーラーを観る。…私的には合格(妖笑)!

<<   作成日時 : 2012/03/23 11:51   >>

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クローネンバーグ師匠関連の情報も実はいろいろありまして、記事にしたいと思いつつ、変な風邪ウィルスのせいでダウンしておりました。ちょうど、新作『Cosmopolis』のティーザー・トレーラーがフランスから出てきたので、併せてご紹介します。

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『Cosmopolis』ポスター。格好良いじゃん。少なくとも『A Dangerous Method』よりかはセンスを感じるわ(笑)。

Cosmopolis Teaser Trailer

字幕がフランス語なのはご容赦を。師匠の映画には、フランス資本からも製作資金が出ているので、フランスからの情報の方が早い場合があります。

ま、このトレーラーを見る限り、豆酢館長的には『Cosmopolis』は合格の仕上がりだと思われるので(笑)、どこの国からリリースされようが問題なしだがな!

『A Dangerous Method』で文芸心理ドラマとでも呼ぶべき領域に進出した師匠の作品を評して、やれクローネンバーグらしくないだのなんだのと、知ったかぶりでほざいてた評論家の皆さ〜ん。

我が師匠、デヴィッド・クローネンバーグ監督は、骨の髄まで奇人変人バカ一代なんです(笑)。

大変申し訳ないけど、この師匠の“誰もやらないことを映像で実験してみたくてたまらない”本質は、メジャーで映画を撮ろうが、お上品な、おヨーロッパで、お文芸作品を撮ろうが、変わりようがありませんのよ。

もし、師匠の内的な“変化”を期待していたむきがあったのなら、それはごめんなさいね。師匠のサガは変わりません。作品のジャンルや表現方法に進化、変化はみられても、本質的に目指す方向性は昔から同じで、彼が映画に抱いている哲学も変わりません。

お分かりあそばしたかしら?←何様・笑

逆に、ヴィゴ・モーテンセン先生と組んだ「ヒストリー・オブ・バイオレンス」以降に師匠を知った方々にとっては、あからあまにweird(気味の悪い)でkinky(変態的な、倒錯した)な『Cosmopolis』の映像に引いてしまわれるのではないかと心配(笑)。まあ考えてみれば、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」にも「イースタン・プロミス」にも、それなりにweirdでkinkyなシーンはあったわけで、これが師匠なりに洗練された“禁忌の表現(暴力とか性などの描写のことね)”の完成形だと思っていただければ幸いです。

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いやむしろ心配なのは、ロバート・パティンソン君ファンの女の子たちか。

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「きぃぃぃぃぃっ、アタシのロブ様に何さらすの〜っ!」とか、怒っちゃう人がたくさんいそうだ…。

この物語の設定として、主人公は、若くして大金持ちになって綺麗な嫁はんがおって…という、世間一般の判断では十分に“勝ち組”ではあっても、その内面は人生に倦み疲れた老人と同じ。刺激を求めてフラフラ彷徨う若き富豪の爛れた姿が随所で描かれるでしょう。その彼が、今までの生活の背後に薄々感じ取っていた“死”の影が、このお話では彼の目の前にはっきりと立ちはだかることになります。本物の“死”を前にして、彼はどのような選択を行うのでしょうね。そこに、クローネンバーグ師匠のメッセージが込められることになるような気がします。


日本語の記事も既に出ているのですが、このほどクローネンバーグ師匠が、旧「スパイダーマン」シリーズ等のサム・ライミ監督と共に、テレビ・シリーズ『Knifeman』(Media Rights Capital制作)の製作総指揮に就任したそうです。師匠は製作総指揮を務めると同時に、この企画のパイロット版も監督することが決まっています。

この『Knifeman』という企画ですが、ウェンディ・ムーアのベストセラー伝記小説「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」を原作にいただいているそうです。

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
河出書房新社
ウェンディ ムーア

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18世紀の英国に実在した、実験医学の父にして近代外科医学の祖、ジョン・ハンターの逸話多き波乱の生涯を描いた内容です。

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ジョン・ハンター John Hunter

1728年2月13生まれ
1793年10月16日没
スコットランド、グラスゴー出身

解剖医学者として成功していた兄ウィリアム・ハンターの下で助手として働き、解剖学教室で使われる死体の調達のため違法な裏家業に手を染めるも、手先の器用さから解剖医の才覚を発揮。兄の勧めで名医に師事して修行を積み、外科医として独り立ちした。
聖ジョージ病院で働きながら、自宅で解剖学講座を開いた。瀉血や水銀を用いた治療など、旧来の非科学的な医療行為を意味のないものとして否定し、安易に患者の身体を切り刻む外科医療を拒否した。医療はあくまでも患者の症状に合わせた形で行われるべきであり、時としては自然治癒に任せる方が良いという、現代医学では当たり前の考え方も、“病気になればなんでも瀉血”が一般的だった当時の医学界では異端であった。そのため医学界からは疎まれたが、解剖学の分野での研究が評価され、王立協会の一員に選ばれている。教師としてのハンターも非常に近代的な考え方に則っており、弟子達にはできるだけ多くの症例に触れ、症例と治療とその経過を比較推察することを奨励していた。
ところが研究熱心が高じたか、世界中から収集した動物標本の中には、法に触れる手段で手に入れたものも含まれ、遺伝的な理由で特徴的な身体に生まれついた人間の死体を盗みだし、標本にしてしまったという。近代医学の基礎を打ち立てた偉大な功績の裏には、“標本”に対する狂信的な執着もあり、その二面性が「ジキル博士とハイド氏」のモデルになった。


いや〜めでたい!このテレビ・シリーズ企画がボツにならず、末永く続行することを祈っています。でも、このテーマ、この内容でサム・ライミ監督とタッグを組むとなると…。

当たり前のようにホラー臭がプンプン(爆)。

アメリカのテレビ界のレイティング基準は異常に厳しいことで有名。大丈夫なんでしょうかね、この企画。まあ、ケーブル系の局で放映することになるのでしょうが。それにしても、なんてクローネンバーグ師匠向きの企画なんでしょう(笑)。まるで、師匠自身を地で行くような人間(異端者)を描くんですのね。天才と狂気は紙一重と申しますが、映画界の天才異端児が医学界の天才異端児をどう描くのか、非常に非常に楽しみで仕方がありません。この企画を立ち上げたサム・ライミ、さすがはよく分かっていらっしゃる(笑)。

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良かったね、師匠♪映画だけでなく、テレビでもその異端っぷりを存分に発揮してください。誰がなんと謗ろうがかまわない。それこそが、貴方の生きる道です。
この画像は、昨年の11月28日、ニューヨークのチプリアーニで開催された第21回ゴッサム・インディペンデント・フィルム賞で、名誉賞を授与されたときのクローネンバーグ師匠の勇姿です。これまでほとんど気にも留めていなかったのですが(笑)、私の中でゴッサム賞の株が急上昇いたしましたよ。


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