House of M

アクセスカウンタ

zoom RSS 汝、引き篭もりて世界を見よ。

<<   作成日時 : 2016/10/19 10:05   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

汝、引き篭もりて己が深淵を見つめるべし。


他者との“コミュニケート”の意義について非常に敏感になっている。それは、コミュニケートの手段は増えても、その内容が混迷を増すばかりだからだ。

家族内でのコミュニケート、ご近所さんの間でのコミュニケート、友達との間のコミュニケート、あるいは、働いておられる方なら職場でのコミュニケート等々。お互いの意思のベクトルが双方向でなければ、“コミュニケーション”は成り立たないといわれるが全くその通り。現実世界でも、はたまたネット世界でも、コミュニケートしたいならお互いの意思が噛み合うように、双方が努力しなければならない。
しかし、その当たり前のことが私にとっては大変な苦痛を伴う。元々内向的な性格である上に、群れを成すよりは離れた場所に1人で立っていたい人間にとり、様々なコミュニティのしがらみに囚われるのは拷問にも等しい。だからこそ、引き篭もりタイプの人間は、外ではなく内側に自分だけが心地よい理想的空間を作ろうと躍起になる。私の場合は、たまたま主婦であったために、子供の世話等で嫌でも外部に向けてコミュニケートしなければなならい。従って、引き篭もりも中途半端なまま。

画像

学生時代にソーシャル・ネットワーク・システム、フェイスブックのアイデアを世に問うたマーク・ザッカーバーグも、なにもご本人の弁を待たずとも、私と似たような引き篭もりであることぐらい簡単に予想がつく(笑)。映画「ソーシャル・ネットワーク The Social Network」の中でも描かれていたが、彼が一日24時間PCを手放さず、繭の中に篭って繭の強化にこれ努める虫のごとく、自分の理想郷たるフェイスブックを一心不乱に構築し続ける姿は、私のような人間にとってはある意味とてもうらやましいものだ。ネット等にさほど興味のない向きには、単なるコンピューター・オタのたわごとにしか見えないだろうが、ザッカーバーグがやろうとしていることは、あのサグラダ・ファミリアをたった1人で完成させようと、日夜ノミを振るい続ける石工の狂気にも通ずる部分があると思う。

確かにザッカーバーグという人間は、現実には友達になれないタイプの人間だとは思うが(笑)、本来なら自分1人だけが理想とする空間に、有無を言わさず不特定多数の他者をも引っ張りこんでしまった普遍的なパワーを有している。自分の理想が、他の大勢の人々にとってもまた魅力的に映ることを本能的に知っていたか、それとも、たまたまラッキーな偶然が重なっただけだったのか。

いずれにせよ、彼はビジネスの損得勘定といった下心ではなく、自分だけの理想郷を世界の理想郷にしたいという純粋な野望を、現在進行形で抱いているはず。そしてその野望は、半ば達成されようともしている。世界を動かす力は、いつの時代もこのような個人の無謀な野望とエネルギーから生まれるものなのだ。この「ソーシャル・ネットワーク」という映画は、世界経済や世界中のコミュニケーション文化といったものを、ある形に統一し、また新たな方面に導く新時代のパワーが、どのように生まれたかを示している。しかし、映画が描く時間よりも数年経過した現在、この新しいパワーの行く先がどこなのかはまだ見えていない。パワーの潮流に乗っている私たちユーザーはもちろん、ザッカーバーグ自身にもわからないと思われる。

まあそれでも、ザッカーバーグはいまだ未完成の彼のサグラダ・ファミリアに、今日もノミを振るい続けるのだろう。彼にとっては、潮流の到着点なんて興味の対象ではないのだから。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
日経BP社
デビッド・カークパトリック

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
汝、引き篭もりて世界を見よ。 House of M/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる