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zoom RSS 雨とYシャツ(白限定)と私。…2013年度改訂版。

<<   作成日時 : 2013/07/27 00:35   >>

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わざわざ改訂版を出すほどの話題か(笑)?ですがまあ、梅雨に逆戻りしたかのような不安定な空模様を、じめじめして肌にまとわりつきそうな湿気を、そして突発的に降りつけるゲリラ豪雨を、少しでも心地良くしのぐため、白シャツの無駄話を一席献上いたします。


〜〜〜〜〜約3年前に書いた白シャツ記事〜〜〜〜〜

本日は朝から雨なのですが、子豆2号の幼稚園の行事に参加するため、出かけねばなりません。雨降りに加えてただいま貧血状態につき、とても出かける気分になりませんが、こんな趣向の画像を並べて自分を奮い立たせてみます(笑)。

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ショーンの最近作の中では比較的好意的な評価の多い作品「Far North」。しかしながら、国内版DVDは未発売であるので作品の細かいニュアンスは理解しがたく、非常に歯がゆい思いを噛み締めております。母1人娘1人の親子と、はぐれ兵士の危険な三角関係のお話。ショーンの俳優としての立ち位置とか、ストーリーの地味さ加減を鑑みて、まあ日本で劇場公開されることはないだろうと思っていましたが、テレビ・シリーズ『Game of Thrones』への注目度も高いことですし、この際便乗でも良いので(笑)せめてDVDだけでも発売にならないですかねえ…。

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マーク・ウォルバーグと共演した作品『The Fighter』の公開が待ち遠しいクリスチャン・ベイルさん。“白Yシャツとクリスチャンさん”といえば、そらあなた、新バットマンシリーズにおける王子様仕様白Yシャツでございましょうとも。清潔感溢れる爽やかな白に、品の良い坊ちゃまルックスが映えること映えること。シーンの都合上しかめっ面なのは仕方ないとしても、本当に素敵な立ち姿でございます。王子様仕様坊ちゃまとは、また180度趣きを変えた役柄である『The Fighter』も早く観てみたいもんですな。

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ただいま、「クリミナル・マインド」のシーズン1からシーズン2を集中的に観直している最中の、トーマス・ギブソンさん。お隣は奥様ですね。私生活の様子がほとんど外に漏れてこない、実にクリーンなイメージを保っておられるトマ子ことトーマスですが、素で見せる笑顔も実に爽やかさん。この画像の他にも、彼の出世作「ふたりは最高!ダーマ&グレッグ」をセルフパロしたダンス&チューポージング(笑)もあり、演技のときとは異なる気合の入ったチューを披露してくれていますよ(笑)。

オマケ画像。
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…さてと。そろそろ幼稚園に行って来るかな…。

〜〜〜〜〜約3年前に書いた白シャツ記事終了〜〜〜〜〜


“白”は純潔の証なんていわれますが、一体どこのどいつがそんな寝ボケた戯言を抜かしやがったのでありましょうね。いやいや、それはある面では真理だと思いますよ。だって、白は他のどの色にも染まっていないので、世界中に存在するありとあらゆる色の出発点だと考えられますからね。翻って、まだ何ものにも侵されていない、まっさらの領域の象徴だと。赤ちゃんのおくるみが白いのも、花嫁さんが純白の衣装を身に着けるのも、彼らがまさに今から新しい世界に足を踏み出し、彼の地でそれぞれ独自の色に染まっていくということを暗示しているのでしょう。

しかし最近では、本当の意味で“何ものにも汚されていないまっさらな色”というのは、実は白色ではないとも思います。雪が降った日の光景を思い出してみると、普段目にしている汚れたものも醜いものも恐ろしいものも、雪は全て覆ってしまいますよね。真っ白な雪は、富める者の上にも貧しき者の上にも、健やかなる者の上にも病める者の上にも、喜びに沸く者の上にも悲しみに沈む者の上にも等しく降り積もり、ほんのひととき、その差異と軋轢を私たちの目から隠してくれます。でも、それはあくまでも“白色に覆われて姿を隠している”だけのことで、実際には、純白の下では地上の憂いが相も変わらず渦巻いているわけです。陽が差して雪が溶けてしまうと、魔法も解け、またいつもと同じ混沌とした光景が姿を現してしまうように。

私には、白という色は、これから別の色に染まっていくのではなく、世界中の全ての色を飲み込み尽くした上で、極限にまで達した色と色とのぶつかり合いの結果なのではないかとすら思えます。ですから白色は、実は世界中に存在するあらゆる色の複合体だったとも考えられます。この“色の複合体”の片割れは、もちろん黒色ですね。

…ここまで考えると、3年前の記事では、やれ白シャツの着こなしは爽やか王子の基本だの(そうは書いてない・笑)、どんな極悪な面構えの男性でも、なんだかイケメン王子風に見せてしまうマジックがあるだの(そうも書いてない・笑)、いろいろ書いていますが、結局“白色はやっぱり爽やか、世間の汚濁とは無縁の純粋さ、むしろ汚濁を浄化する美の象徴である”という文脈から外れてはおりませんでした。


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ところが、白色が無垢や純潔の象徴というだけではなく、その下には、ネガティヴなものも含め、あらゆる情念を隠し持っている色だったのだと考えるようになると、「コズモポリス」で若くして億万長者になった美青年投資家エリックの服の色の変化はまた別の意味を帯びてくるんですよね。上記画像のエリックは、まだ天才投資家としてのプライドと自信を失ってはいない頃の服。白のシャツの上には上等な黒のジャケットを羽織っています。彼にとっては、この黒色は、非情なカネの世界で生き残るための戦闘服なのでしょうね。身を守る鎧といったところか。

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ところが、カネと経済の動きを読み間違えて投資に失敗し、一夜にして文無しになったことが分かると、手当たり次第に女を抱いたりして自暴自棄に陥っていきます。身を守る鎧はその途中で脱ぎ捨てられ、ジャケットの下に隠されていた脆弱な肉体をそのまま曝け出したかのような、頼りなげな白シャツ姿になるのです。彼は、身を守るすべもない白シャツのまま、破滅、その先の死に向かって堕ちてゆくことが分かっていながら、謎の暗殺者と対峙してしまいます。まあ、彼のこの白シャツ姿を見て“きゃあ素敵、白馬に乗った王子様だわん♪”と思う人はあまりいないでしょうね(笑)。彼の白いシャツから透けて見えるのは、初めての挫折で、己の人生と存在意義すら一気に見失ってしまった人間の未熟さ、死の影がちらつくことに怯える恐怖、自暴自棄に振舞う反面、誰でもいいから大きな存在に救済を求めるエゴイスティックな悪あがきです。

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この場合の白シャツは、エリックという人間を素敵に飾るのではなく、彼本来の姿をレントゲンのように映し出して私たちに見せる役割を担っていたのだと思いますね。


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白色の持つ意味がもっとわかりやすいのは、クローネンバーグ監督のもう一つの作品「危険なメソッド」かもしれません。精神科医ユングと彼の師匠的存在だったフロイト、彼ら2人の間で揺れ動いたザビーナの3人の人間模様を描くこの映画では、第一次世界大戦直前という時代性もあって、登場人物が白を貴重とした衣装を身に着けています。着る者を大変上品に、礼儀正しくかつ清楚に見せるこの白色の衣装は、しかし彼ら全員が抱える煩悩、思うにまかせない事態への焦り、怒りや悲しみといった黒々しい感情を内包しています。美しい妻と愛くるしい子供たちがありながら、かつての自分の患者であった若いザビーネとの不倫関係を断ち切れないユング。彼は、清く正しく美しい象徴のようなシミ一つない純白のシャツに身を包んでいても、彼自身のどうしようもない優柔不断さを曝け出してしまっていますね。

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美しい白のドレスを身にまとった美女と、まぶしいような白シャツを着た美男は、しかし世間のモラルと常識から外れた煩悩を捨てもせず、獣道をひたすらに走っていたのです。それを恥じ、悔いるどころか、ユングの方は去り行く愛人に泣きつく始末。

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“白シャツが着る者を浄化する”どころか、彼の場合は、白シャツが彼自身の内面の弱さと矛盾、身勝手さを嫌というほど浮き立たせています。これほど上等な色合いのシャツなのに、これほど情けなく見える“王子様仕様白シャツ”もないでしょうね。よくよく気をつけていないと、白色は、できれば隠しておきたいような自分の真の姿をも、うっかり暴露してしまうようです。

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だからこそ、白色のシャツというごくシンプルな装いは、着る人間の度量や真のセンスを問うものなのでしょう。“白シャツを見事に着こなせてこそ真の王子様”という格言(笑)は、まあ、まんざら間違いではなかったというわけです。白色のシャツには、着る人の真の人間性とその人生が、まるでスクリーンのように映し出されているのかもしれません。

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キャリアの浮き沈みはあっても、節目ごとに徐々に上向きながら、俳優人生を前向きに歩んでいるショーン・ビーン。彼の最近の白シャツ姿には、長い俳優生活の間で遭遇した喜びや悲しみ、苦労、様々な葛藤を乗り越えた人間が見せる清々した達観が感じられます。目を凝らすと、その白色の下に、雑多な色のぶつかり合いを発見するかもしれませんが、それもやがては白色に吸い込まれてゆき、私たちの目には見えなくなるのでしょう。


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