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zoom RSS 「つみきでとんとん」「おまかせコックさん」

<<   作成日時 : 2017/03/23 14:30   >>

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つみきでとんとん
金の星社
竹下 文子

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「つみきでとんとん」
竹下文子:文 鈴木まもる:絵
(金の星社刊行)

つみきとつみき、並べて重ねてベンチの出来上がり。
もっとつみきをとんとんすると、きりんが出来た。
もっともっとつみきを持ってきて、家かな?車かな?お城?それともお船?出来たのは、怪獣つみきざうるすだ!がおーっ!
つみきざうるすが歩き出したぞ、それ逃げろ!
ストップストップ。つみきざうるすを通行止めにするぞ。四角のつみきをどんどん重ねて、早く壁を作ろう。壁の完成!これで安心…と思ったら。
どんがらがっしゃーん!うわあ、壁が崩れたよ!
つみきざうるすも壁も全部壊れちゃった。もう一度最初からやり直し。
運んで運んで、つみきを運んで、とんとん並べてとんとん重ねてどんどん積んでなに作る?
つみきの公園、つみきのお城、つみきの動物に、つみきの町。つみきだらけのつみきの国だ。
子供達がやって来た。みんなおいで!つみきの国で待ってるよ!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

長男が、積み木を壊すだけではなく、組み立てることに興味を持ち始めたのはいつ頃でしたでしょうか。1歳を過ぎてからだと思いますが、いろいろな形の積み木を並べたり積み上げたりすることで、別のものを作ることが出来るというのは、子供の好奇心を大いに刺激するものです。
子供の発想には制約がありませんから、時には予想もつかない方法で思わぬものをこしらえたりしますね。積み木の形ひとつをとっても、彼らは大人とは違うものをそこに見出します。長男は今でも、ブロックなどで恐竜や飛行機、スーパーカーを作るのが大の得意ですが、こうした創造性は大事に育んでやらねばならないといつも思いますね。悲しいかな、人間の脳は知識を積み込めば積み込むほど、発想の飛躍できる余地が狭まってきます。子供のうちにできるだけイマジネーションの世界を広げておくことは、将来への布石として、親の使命の1つではないでしょうか。
この絵本では、積み木を運んで積み上げて、いろいろなものを作っていくのは小さな子供達です。生き生きとした表情の彼らが、自分たちと同じ大きさの積み木を抱えて走り回り、何人も協力し合って積み木の王国を仕上げていく様は、なんともユーモラスであり、ワクワクさせられるものでもあり。四角やら三角やら円柱やら、単純な形の積み木たちが、怪獣になったりお城になったりするのを見ていると、創造の可能性に限界はないことがわかりますね。
親御さんも、お子さんに読み聞かせをしたら、ぜひ一緒に積み木を手にとってみてください。創造する喜びを子供たちと共有することは、親にとっても大切な経験だと思います。かくいうわたくしめも、何度も積み木で創作チャレンジしてみたのですが、既に脳が硬化しちゃってるんでしょうねえ、めぼしい発想が全く涌いてきませんでした…。

言葉は単純で、積み木を積んでいく“とんとん”という音が、独特のリズムを生んでいます。最後まで、韻を踏むようにテンポよく読み進められますね。
そして、心ゆくまで遊んだ後は、みんなで一緒にお片づけ。積み木の箱に、全ての積み木をしまいます。そういえば、絵本の中の子供達がお片づけをしているのを見て、長男も片付けの真似事をし始めたことを思い出しました。



この作品の作画コンビ、竹下文子氏と鈴木まもる氏には、他にもいくつか共作があります。

以下にご紹介する「おまかせコックさん」も、「つみきでとんとん」で登場した小さな子供たちが大活躍するお話なんですね。

おまかせコックさん
金の星社
竹下 文子

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「おまかせコックさん」
竹下文子:文 鈴木まもる:絵
(金の星社刊行)

ぼくたちおまかせコックさん。お料理のことならまかせてね!

大きなりんごは皮をクルクルむいて、さくさくさくっと薄く切る。
大きなバナナはぺろんとむいて薄く切る。
トマトにきゅうりにレタスが来たぞ。みんな薄く切っちゃった。
でっかいチーズとソーセージがやって来た。チーズは固いぞ、気をつけて。ソーセージは大きなフライパンでじゅうじゅう焼こう。
大きな卵もおまかせだ。割らないように2人で持とう。卵はやっぱりゆで卵!お湯は熱いぞ、気をつけて。みんなで鍋から引っ張り上げる。殻をむいてつぶして塩振ってマヨネーズ!
お!ついに来たぞ、大きな大きなパンの山!ナイフで真ん中に切り込みいれて、よーしいくぞ!卵挟んで、ソーセージ挟んで、チーズ挟んで、トマトにきゅうりにレタスも挟んで、バナナもリンゴもさあ急げ!
やったぞ、大きな大きなサンドイッチの出来上がり!はらぺこお客さん、さあめしあがれ。

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「つみきでとんとん」の時にも思ったのですが、このお話に出てくる小さな子供達って、きっと妖精のような存在なのでしょうね。子供の目には見えるけれども、大人には見えないという。
今回彼らは、いっちょまえに白いコック帽を被り、白い制服で決めています。そして、自分たちよりも何倍も大きなナイフやフライパンを、数人で手分けして駆使しながらお料理するわけですね。彼らにとっては、りんごもバナナもトマトも卵も巨大な物体。それを小さな子供たちが、えっちらおっちら懸命に運びながら切り分けていくのですから、愛くるしいことこの上ないです。しかしながら彼らの手さばきは素晴らしく、身体の小ささを補って余りある円滑な共同作業で、気持ちいいほどてきぱきと作業を進めていきます。
最終的になにができるのかは絵本で確認していただくとして、この絵本の意義は、料理が出来上がる過程を見せることにあると思われます。素朴で簡単に見える料理でも、あれやこれやの手間がかかり、その間にこれを食べる人への愛情がこもっていくものなのです。そう考えれば、料理を頂くときには、自然と作ってくれた人への感謝の念もこみ上げてこようというもの。食事の前に手を合わせるのは、食材を提供してくれた人と、料理を作ってくれた人への感謝を捧げる意味があるのだということが理解できるでしょう。
また子供達にとっては、食材を切ったり調理したりという料理の面白さを追体験できるテキストとして、大いに活用できるのではないでしょうか。道具を使ってなにかを作りたがる長男、そして長男の真似をしたがる次男共に、これを読んだ後は必ず私の料理の手伝いをしたがるわけですよ(笑)。当然包丁や火を使いますから、危なっかしくて仕方ないのですが。

リズムのよい簡潔なセンテンス、小さな子供達の躍動感溢れるイラストもまた素晴らしいです。この子達の絵柄が、昔の雑誌の表紙を飾っていたもののようなレトロ風味なところも面白いですね。

それにしても。妖精のような存在だとはいえ、彼らはなんと有能な子供たちなのでしょう(笑)。母としては、こういう子達が家に何人かいてくれたらなあと思わないでもないですよ(泣)。


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