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zoom RSS 「ノアのはこぶね Noah's Ark」―いもとようこ

<<   作成日時 : 2013/10/18 23:14   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

当館では、こちらでエリザベス1世女王に関する映画のご紹介をしていますが、彼女がその治世下で最も腐心することになったのは、プロテスタント派とカトリック派の対立の緩和です。

私たち日本人には、同じキリストを崇めるのになぜ血を流すほどの対立をせねばならないのか、正直理解に苦しむ面がありますよね。そうなってしまった背景にはもちろん様々な問題があり、一概にこうだと説明できないもどかしさがあります。ただ、今の私たちに言えることは、もともとキリストが説いていたはずの根本的な思想―人間は皆神の元では平等であり、親や子供を愛するように全ての隣人を愛すべし―を今一度思い出す必要があるのではないかということだけです。


ノアのはこぶね
女子パウロ会
いもと ようこ

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「ノアのはこぶね」
井本蓉子:文と絵 ピーター・ミルワード:英訳 (女子パウロ会刊行)

ある日神様は、堕落した人間を滅ぼそうと決められました。しかし、正直者で真面目な羊飼いノアだけは助けてやりたいと思われたのです。そこで神様は、ノアに大きな箱舟を作らせ、ノアの家族と地上の全ての生き物をひとつがいずつ乗せるよう命じられました。ノアと家族は、人々に笑われながらも必死で箱舟を組み立て、ありったけの食べ物と動物を集めて乗せました。箱舟の中には、動物達のための部屋がたくさん作られていたのです。
ノアが扉を固く閉ざすと、大粒の雨が落ちてきました。それはたちまち大嵐になり、40日間昼も夜も続いたのです。地上に残された生き物は全て水にのまれてしまいました。箱舟に乗っていたものは助かりましたが、水はなかなか引きません。船の中の食べ物も残りわずかとなりました。
ある日ついに、船が高い山の頂にぶつかって止まりました。ノアは窓を開け、一羽の白いハトを放ちます。ハトはしばらくしてオリーブの新芽をくわえて帰ってきました。ノアは大喜びで扉を開け放し、地上に動物達を出してあげました。新しい住処を求めて、動物たちは駆け出していきます。神様は、空に美しい虹をかけられました。


よくわかる旧約聖書の歴史
日本基督教団出版局
樋口 進

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私はクリスチャンでもなんでもないのですが、若い頃に旧約聖書だけは読んだことがあります。なんといっても、現在世界中で信仰を集めている宗教であり、多くの人々がこの宗教の示す価値観に則って生活しているわけですからね。彼らの思想の根拠となるものを知っておくことも、大事だと思ったのです。


“あんしんしなさい。わたしがあなたといっしょにいるから。”
The BIBLE for you―あなたのための聖書
女子パウロ会

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「The BIBLE for you―あなたのための聖書」 (女子パウロ会刊行)
いもと ようこ:文と絵
いもとようこさんの、見ているだけでホッと安心できる優しいタッチのイラストと、子供にも理解できるよう平易な言葉で語られる聖書の心。
実は、今の世の中の多様性に対処できなくなっている聖書の解釈の限界と非寛容は、私にとっては既に相容れないものになってしまっています。しかしながら、聖書が伝えようとした、この世の森羅万象と共にある上での最も基本となる考え方―隣人を愛せよ、恐れる人や疲れた人を助けなさい、など―は、今を生きる私達こそがもう一度初心にたちかえって学び直す必要があると思いますねえ。


…この聖書の中でも、特に名高いエピソードであるノアのはこぶねのお話は、それこそありとあらゆる作家の手によって、絵本や小説といった形態で描かれ続けています。拙ブログでも以前ご紹介した、「ワニーさんのおまけつきレストラン」や「かえるのレストラン」の作者いもとようこさんも、このお話を絵本にされています。いもとさん独特の、和紙を貼り合わせたような暖かな画風、淡い色使い、たくさん登場する動物たちの愛くるしさなどで、子供に読み聞かせるには多少難解かもしれないこの説話が、実にわかりやすく親しみやすさをもって伝わってきます。

我が家では動物好きの長男のために、彼が3歳から4歳ぐらいにかけての時期に読んであげました。お話のテーマとなる“みんなで仲良く平和に暮らしなさい”という教訓は、まだ理解できていないようでしたが、いろんな動物達が登場するページでは大喜びでしたね。ゾウ、キリン、サル、カンガルー、オットセイ、コアラ、キツツキ、ワニ…。神様の言に従って、ノアは地上のあらゆる生き物を集めたのですから、絵本にも実に様々な動物達が描かれます。我が家では、出てくる動物の名前の当てっこをしながら読んでいましたねえ。

またこの作品では、長らく上智大学で教鞭をとってこられ、シェークスピア研究の分野でも第一人者であるピーター・ミルワード(Peter Milward)氏によって英訳も添えられています。簡潔な英語で、しかもわかりやすい文法で書かれていますので、お子さんの英語教育のテキストとして利用されてもいいでしょう。

ひょっとしたら、地上の生物にとって真に平和であったのは、ノアの箱舟に乗っていた時ではなかったか…。混乱の極みにある現在の宗教問題を考えると、そんな気すらしてまいりますね。悲しいです。

そうそう、わが長男は当初、この本のタイトルを「ノアのはこふね」と読んでおりました。うーん、惜しい(笑)。


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