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zoom RSS “パートナー”は辛いよ―「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」

<<   作成日時 : 2010/12/31 18:10   >>

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同性間の“パートナーシップ”について、今やむしろ退化の道を辿っているとしか言いようのない某大国にとって、この作品は至極皮肉な意味合いを持つことでしょう。

「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」(2007年製作・劇場未公開)
監督:デニス・デューガン
製作:ジャック・ジャラプト他。
脚本:バリー・ファナロ他。
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:アダム・サンドラー(チャック・レヴィン)
ケヴィン・ジェームズ(ラリー・ヴァレンタイン)
ジェシカ・ビール(アレックス・マクドノー)
スティーヴ・ブシェミ(クリント・フィッツァー)
ダン・エイクロイド(タッカー署長)
ヴィング・レイムス(ダンカン)他。

ブルックリンで消防士として日夜危険な業務につくチャックとラリー。仕事の上では名コンビであり固い絆で結ばれた彼らも、私生活となると実に対照的だ。チャックは女好きでモテモテの独身男。方やラリーは、数年前に亡くした妻のことを今でも忘れられないでいる。しかもやもめのラリーは、死と隣り合わせの仕事柄、いざというときに2人の子供たちへ年金を残す方法を模索していた。というのも、年金の受取人名義を亡妻から子供たちに変更しようとした際、彼女が亡くなってから日数が絶ち過ぎていた為に、事実上不可能だと思い知らされたからだ。逆に、パートナーが同性であろうが異性であろうが、とにかく結婚さえしていれば子供を年金の受取人に出来るという“パートナー法”なるものの存在を知ったラリーは、奇想天外な悪だくみを思いつく。亡き妻以外に、大切な我が子を託せるほど信頼に値する人間は、いつぞやの火災現場で命を救ってくれた親友のチャックしかいない。そこでラリーは、嫌がるチャックに、ゲイのカップルとして偽装結婚してくれるように頼み込むのだった。親友のたっての頼みを無下にすることも出来ず、チャックは仕方なくラリーの家で同棲を始める。しかし、パートナー法を悪用する輩が後を断たないため、こと同性カップルである彼らへの当局の調査と監視の目は厳しかった。また、世間からの彼らへの差別もあり、悩んだ彼らは弁護士事務所にアドバイスを求めに赴く。ところが、そこで彼らの担当になった女性弁護士アレックスが、チャック好みのセクシーな美女だったからさあ大変。ゲイのはずのチャックがアレックスに入れあげ、おまけに彼の過去の女性遍歴が暴かれたことから、ラリーとのパートナーシップが偽装であったことが遂にバレてしまう…。




かなり期待して観た今作、まず最初にお断りしておかなくてはいけませんね。これはゲイ・ムービーではありません。主題テーマのように扱われている“同性結婚”はあくまでも素材の1つにすぎず、お笑いへつなげるための道具でしかありません。そこのところが、私自身は非常に不満に思う部分。
確かにね、正真正銘のストレート男であるチャックが、ラリーとの同棲生活を通じてゲイの人々との交流を深めて理解しあったり、社会のマイノリティへの偏見に気づいて憤ったりといった流れは、予定調和といえどそれなりにほろりとくる展開。偽装結婚がばれないよう四苦八苦するラリーとチャックのドタバタは、実力のある脇役たちの演技にも支えられて楽しめます。
ですが、ゲイというデリケートな素材のせいか、サンドラーたちの繰り出すお笑いにいつものキレっぷりがありません。ジェシカ・ピールを肴にしたお下劣ギャグ―“女役”であるチャックと“女同士”ということで意気投合、アレックスが彼にその豊満なバストを触らせまくるとか― がいささか興趣を削ぎ、徹頭徹尾下世話な笑いを追及するのか、それともハリウッド王道のハート・ウォーミング・コメディを目指すのか、どっちつかずの中途半端な印象を受けましたね。
ゲイへの差別といった社会問題を提起する意図もあったのでしょうが、それも追及しきれず、クライマックスにおける法廷シーンで子供たちにしんみりした台詞を言わせ、お茶を濁した感も強し。つくづく、スティーヴ・ブシェミやダン・エイクロイド等の達者な人たちに助けられた部分の大きい作品でしたな。ま、あまりシリアスにならず、ゆる〜い感じのコメディが観たいときには良いかもしれません。
ちょっと今思いついたことなのですが、今作はひょっとしたら、この同性パートナーシップ法を悪用したお話になるかもしれませんね。でもそういった現実が、同性のカップルが一緒になる自由を妨げる理由にはならないと思います。


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