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zoom RSS 落語とパタリロの初心者向け−「パタリロ師匠の落語入門」

<<   作成日時 : 2012/06/12 10:16   >>

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最初にお断りしておきます。漫画家、永遠の28歳ミーちゃんこと魔夜峰央は天才です(笑)!


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魔夜 峰央

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いきなりなにをと皆さん仰ると思いますが、魔夜峰央ほど博識な漫画家を私は他に知りません。いえ別に私は魔夜先生の回し者ではないですし、ご本人に会ったことがあるわけでもありません。しかし「パタリロ」を読んでいただければ、その悪ノリ気味の同性愛表現やらベタな下ネタギャグやらに隠された知性と、物語の背景に関する入念なリサーチを伺わせる説得力に気づいてもらえると思うのです。

魔夜氏の芸術一般や国際情勢への深い造詣、やたらとマニアックな雑学知識、ことプライベートでも趣味だという宝石に関する薀蓄…。こういった素地が、「パタリロ」を単なるお下劣ギャグ漫画と一線を画す作品にしているのでしょう。そして、氏の造詣はそれにとどまらず、日本の古典芸能である落語にまで及びます。「パタリロ」で、主人公パタリロ殿下やその周囲のキャラたちが放つギャグの中には、落語を元ネタに頂いているものも少なくありません。エピソード全体が、有名な古典落語をモチーフに、さらに氏独自のアレンジを施されて独創的な作品になっているものもありますね。私のように、落語に関してはまったく暗い人間にしてみれば、“元ネタさえわかればもっと楽しめるだろうに…”と臍をかむ思いもしばしば経験しますね。

やはりそういった声が多かったのか、これまで発表されてきた「パタリロ」の全エピソード中、落語ネタを元に作られた代表的な作品をピックアップして、1冊にまとめた本が出ていました。それが、この「パタリロ師匠の落語入門」ですね。“入門”と銘打たれていることからもわかるように、エピソード再収録の合間には下敷きにされた落語の原典紹介も織り交ぜられています。また、落語独特の基本的な言い回しや用語の解説、さらには、噺に登場するおなじみのキャラクターの紹介と解説、どのように落語を楽しんだら良いのか(CDを聴くのか寄席に行くのか)、落語に直に触れるにはどこへ行けばよいのか、落語の種類によって寄席を選択すべきか、はたまたホールでの公演を楽しむべきかの指南まで、初心者向けにわかりやすく説明がなされております。Amazonのレビューに、“これ1冊では落語解説としても物足らない”という指摘が載っていましたが、今作はあくまで初心者向けに設定された内容なのですから、あまり高望みはできません。逆に言えば、今まで落語に縁の無かった読者が、この本で落語世界の入り口まで辿り着けたらシメたもの、ということになるでしょう。興味を持った後は、奥深い落語探索の旅に各自出発すればいいのです。
さすれば、魔夜氏がいかに原典落語をうまく料理し、たとえ元ネタを知らなくとも充分に楽しめるエンターテイメントを提供していたか、改めて実感できるでしょうね。


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