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zoom RSS 「ミラグロ/奇跡の地The Milagro Beanfield War」ロバート・レッドフォード監督

<<   作成日時 : 2013/11/13 10:19   >>

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ここは、ソンブレロを被った天使が舞うところ。

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「ミラグロ/奇跡の地 The Milagro Beanfield War」(1988年製作)
監督:ロバート・レッドフォード Robert Redford
製作:ロバート・レッドフォード
原作:ジョン・ニコルズ John NIchols「ミラグロ/奇跡の地 The Milagro Beanfield War」(1974年)
脚色:ジョン・ニコルズ&デヴィッド・S・ウォード
撮影:ロビー・グリーンバーグ
音楽:デイヴ・グルーシン
出演:チック・ヴェネラ(ホセ・モンドラゴン)
ルーベン・ブラデス(バーニー・モントーヤ保安官)
リチャード・ブラッドフォード(ラッド・ディヴァイン)
ソニア・ブラガ(ルビー)
ジュリー・カーメン(ナンシー)
ジェームズ・ギャモン(ショーティ)
ジョン・ハード(チャーリー・ブルーム)
クリストファー・ウォーケン(キリル・モンタナ)
カルロス・リケルメ(アマランテ)
ダニエル・スターン(ハービー)
メラニー・グリフィス(フロッシー・ディヴァイン)
フレディ・フェンダー(サミー・カンツー町長)
トニー・ジェンナーロ(ニック)
ジェリー・ハーディン(エマーソン)
ロナルド・G・ジョゼフ(ジェリー)他。

一陣の風が舞い、夜が明けはじめた。澄み切った青い色に朝日の鮮やかなオレンジ色が流し込まれ、乾いた土地に生える木々の枝の向こうから太陽が輝くのだ。ソンブレロを被った老いたる天使が最も好きな瞬間。彼は踊るように軽やかな足取りで荒野を歩いた後、小さな村ミラグロに入っていった。ここには親友アマランテ老人が住んでいる。…もっとも、アマランテの方では彼を嫌っているのだが。アマランテの家の庭先で飼い豚ルピタが惰眠をむさぼっている。
アマランテは目を覚まし、いつものように神様への感謝の言葉から一日を始めた。いまにも崩れ落ちそうな掘っ立て小屋から出て、庭のポンプから水をくみ上げる。みると、放置してあるおんぼろ車の中に、大嫌いな天使がにやにやしながら居座っている。まだ自分はお迎えが来る年ではないと固く信じるアマランテは、さっさと消えるよう怒鳴る。ところがこのいまいましい天使は、アマランテ同様死に瀕したこの村を救いにきたと抜かすではないか。確かに天使の言う通りではあるが、助けなど要らない。それにしてもルピタはどこへ行ったのか。
ルピタは、これもいつも通りご近所さんまで走っていき、あちこちでいたずらのし放題だ。ホセはルピタに物を投げるが、全くあたらない。毎朝の見慣れた光景である。村で一つしかない自動車修理工場を経営するルビーの店でも、開店の準備が始まった。保安官バーニーも、朝のコーヒーを飲みながらくたびれかけたパトカーに喝を入れる。またたくまに暑い日差しにさらされるミラグロ。あちこちで村人達が一日を始めていく。サミー町長は今日もいい一日だとつぶやく。雑貨屋の親父ニックも答える。
「今のところはね」

ミラグロでは、『ミラクル谷レジャーランド』建設のため、木々を倒し山を突き崩して開発工事が進んでいる。美しい自然以外なにもなかった土地に、新たに産業が根付こうとしていた。これまでの静かでのどかな風景は俄然ざわつきはじめ、不穏な緊張感を村にもたらしていた。
職にあぶれたホセは、今日も友人ショーティが現場監督をしている開発工事現場にやってきた。なにか半端仕事にでもありつけるかと、ご機嫌伺いにやってきたのだ。だがすげなく追い返されてしまう。ぴかぴかのレジャーランドの看板には、『ディヴァイン・ランド』と大きく銘打たれている。これが目下のところ、ミラグロ村の“未来”なのだ。
『ミラクル谷レジャーランド』への出資者を募るパーティが盛大に開かれている。招かれた人々は皆、村とは縁もゆかりもないよそ者だ。着飾った紳士淑女の間で、熱心に出資を促す開発会社社長ディヴァインの姿があった。彼は年若い妻を腕に抱きながら、ミラクル谷レジャーランドはニューメキシコ州最大の施設になるだろうと、豪語する。サミー町長も、その脇でおべんちゃらに余念がない。この開発計画が村にとってはまたとない福音になること、ミラグロの住人も皆100%賛成していること。
ホセはスペイン語でぶつぶつ文句をいいながら、ディヴァイン社所有の川沿いを歩く。“水の使用禁止”の立て看板を思い切り蹴り倒す。なにが使用禁止だ。ここは俺の土地だぞ。彼は改めてこの乾ききった土地を眺める。父が自分に遺してくれた唯一の財産だった。父はかつてここに豆を植えていたものだ。だが土地が干上がってしまった今、所有していても意味がない。金にも困っているホセは、ここを売ろうと思いつめていた。それを聞いて、彼の父と仲の良かったアマランテはショックを受ける。そこへディヴァイン社所有の川から水が漏れ出てきた。さきほど看板を蹴っ飛ばした勢いで、水をせき止めていた板が外れてしまったのだ。ホセは自分の土地に流れ込んでくる水に手を浸した。恵みの水が乾いた地面に静かに広がっていく。彼はアマランテに向かってうそぶいた。「なにがいけない?」老人の顔にいたずら小僧のような笑みが浮かぶ。
ホセは夜になっても考え続けた。あの土地になにか作物を植え、その収穫を売る。父が歩んでいた道を自分もたどり、生き方を変えてみるのだ。父は農作業の傍ら、よく自分と遊んでくれたものだ。自分は?いつも金欠と仕事に追われてばかりで、子供の相手すらしてやれない生活ではないか。
ディヴァイン社の開発は続く。周辺地の見回りをしていた社員エマーソンが、ホセの土地に無断で川の水が流れ込んでいることに気づき、血相を変えた。
アマランテは村のバーに出向き、ホセが豆畑にディヴァイン社の水を引き込んだことを皆に告げた。それがいいことなのか悪いことなのか、誰にも判断がつかない。ただ村人は困惑のままお互いの顔を見合わせるばかりだ。しかし放っておくわけにもいかない。片腕の男がサミー町長にこの事実を知らせに行った。雑貨屋でたむろっていた町長はじめ、保安官たちは呆然。
「あのバカが」
この噂はさながら伝言ゲームのように、村人の口から口へと伝えられていく。ホセの行動はあっというまに村人の知るところとなった。ルビーの修理工場にいたバーニーも、従兄弟のやらかした愚行を知らされた。だがルビーはそれを聞くと、一目散にホセの元へ走っていった。
一方ホセは村人の噂などどこ吹く風。汗だくになって懸命に畑を耕す。ルビーはそれを見て満足げに微笑む。彼女は愛する土地が開発の名の下に壊されていくのが我慢ならないのだ。ホセのこの行動は、ディヴァイン社へ反旗を翻すいいきっかけになるではないか。
ディヴァイン社オフィスでは、緊急会議が開かれた。ホセの土地は、未買収のままの唯一の土地であったことのだ。社長はバーニーにホセを逮捕するよう要請した。バーニーは躊躇する。そんなことをすれば、村人を刺激することにもなりかねないからだ。いくら水利法違反とはいえ、それをどうやってあの石頭達にわからせればいいのだ。そこでエマーソンは、州から専門の役人を呼べばいいと提案した。水の問題は州知事と関係省庁の管轄だ。
州知事のオフィス。州民の平均所得額が下がる一方のニューメキシコ州で、原子炉の建設を誘致しようと目論む人々が議論を戦わせていた。狙いは、誘致によって州の懐に入る賄賂。気弱な知事は激しい議論についていけずオロオロするばかりだ。そこにホセの一件が伝えられる。
村中の人々が遠巻きにホセの豆畑を見つめている。そのまなざしは複雑で冷ややかだ。ホセは意に介さず畑を耕し続ける。そして、ディヴァイン社の川から水を引き入れ、畑に満たしていく。畑は立派なものに変わった。村人に混じってこの光景を見物していた天使は、さもおもしろそうに笑った。
ルビーは、他所からやってきた変わり者の弁護士チャーリー・ブルームの家を訪ねた。彼はこの地の貧しい人たちのために弁護を買って出ている弁護士で、1人でローカル新聞を発行してもいるのだ。本業の弁護の方は今は引退状態で、小さな菜園をのんびり世話する毎日だ。ルビーは、ホセの豆畑のことを新聞で取り上げるよう依頼した。ディヴァインの開発事業の是非を問ういいきっかけになる。だがチャーリーは懐疑的だ。ここで波風を立てたところで、ホセが撃たれてそのまま開発は続行されるだけだろう。いっこうに腰を上げようとしないチャーリーにいらだったルビーは、自分でホセを擁護する記事を書くと宣言した。

ある日、ニューヨークから1人の男がやってきた。彼の名前はハービー、ニューヨーク大学社会学科の学生だ。論文のリサーチを行うため、半年の期限でここに滞在する予定だった。だが町長はなにも聞いていないとにべもない。ホセは雑貨屋で豆の種を買おうとするが、ツケを断られる。仕方なく財布をはたいて最後の紙幣を取り出した。そして帰りがけ、途方にくれるハービーを拾うと、ただで豆畑で働くことを条件に住む場所を提供した。
州知事オフィスで、ミラグロについての現状報告がなされている。会社が大規模な灌漑を行い、荒地に水を引き入れて小作人たちに土地を耕させたものの、採算が取れずにいた。1973年の州の水利契約で小作民は灌漑権を失い、畑は元の荒地に戻り、会社が土地を買い上げた。そこで州は、ダム建設と土地開発事業を承認。この計画で北部の経済発展も見込め、土地の税金は自然と値上がりするだろう。そうすれば小作人は土地を手放さざるを得ない。ミラグロの人々は、いまだそのからくりに気づいてはいないのだ。ホセは法律を犯しているが、彼を逮捕してしまうと住人を刺激し、人権問題に発展しかねない。マスコミに嗅ぎつけられたらことだ。ホセを英雄に祭り上げかねない。つまり彼を逮捕することなく、彼の行動を止めたいのだ。それがキリル・モンタナ保安官に課せられた任務である。

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バーニーは従兄弟ホセを訪ねた。なんとか畑を諦めるよう説得する。だがホセは、他人の豆畑を1時間2ドルで摘む生活に心底うんざりしていた。自分の手で自分の土地を耕したい。豆畑の向こうに広がる風景は、どこまでも美しい。地平線をさえぎるものはなく、空と大地が触れ合う様が見通せるのだ。雲が手の届く位置に浮かんでいる。
アマランテはルピタと共に砂埃をあげる道を歩いている。天使が現れ、厄介な奴がやってきたことを警告する。またよそ者だ。
キリルはチャーリーの新聞社に出向いた。時代物の発行機の並ぶ埃だらけの狭いオフィス。主人は不在で、彼は村のあちこちを見て廻った。そんなキリルを村人はうさんくさげに見やるばかりだ。
ルビーがホセの記事を書き上げてチャーリーの新聞社にやってきた。チャーリーはルビーの戦闘的な記事を見て恐れ入る。彼女は抗議集会を開くことも考えていたのだ。ディヴァイン社から名誉毀損で訴えられても文句は言えない。ルビーは食い下がる。開発計画のせいでミラグロがどうなってしまうのか、村人に説明して欲しいとチャーリーに訴えた。だが彼は、興奮するとすぐに口論を始めてしまう村人に論理的な理解を求めるのは無理だと及び腰だ。
夕暮れ。熟れきった果実のような色の太陽が、地平線に沈もうとしている。天使はまたもやアマランテの傍らに出現し、老人に語気も荒く追い返される。ハービーは、ホセにあてがわれた畑のそばの物置小屋で、その模様を気味悪そうに覗いていた。彼には天使の姿が見えないのだ。
ある日ディヴァイン社長の家の前に、“ザピロテとブラゾ・オノフレの冥福を”と書かれた不吉な十字架が立てられた。バーニーは社長宅に呼ばれ、キリル・モンタナと引き合わされる。例のよそ者だ。洗濯屋のおばさんからとっくに噂を聞いている。キリルはザピロテの十字架の意味を問うた。ショーティが答える。ザピロテとはハゲタカの意味、ブラゾ・オノフレはオノフレの腕を意味する。オノフレは事故で片腕をなくして以来、それを見つけられなかった。そこで村人は、腕が1人で勝手に歩いて消えたと解釈し、村で何かものがなくなるとその腕が盗んだと信じるようになった。古い言い伝えだ。だがディヴァインは、自分への脅しであると怒る。キリルはプロのアジテーターである、チャーリーの監視を行うべきだと主張。チャーリーはデモを組織し、法廷では左翼を弁護して何度も監獄にぶちこまれている。キリルは、今回のホセの一件も彼が黒幕だと推理するが、バーニーにはとても信じられない。

数日後、チャーリーの次の新聞が発行された。エマーソンは配達された新聞を全て買い占めた。入れ違いにルビーがニックの雑貨屋にやってくる。チャーリーの新聞は全てなくなっていた。先を越された。怒りに震えるルビー。
エマーソンは村はずれで新聞を燃やしている。その様子を厳しい表情で見守っていた天使は、突風を起こした。残っていた新聞が残らず空に舞い上がり、まるで白いはとのように村まで飛んでいく。青い空から降ってきた新聞は、村中の人々の手元に落ちていく。若者は顔に張り付いた新聞を慌てて手に取り、子供達は新聞を追いかけて走り回る。もちろんルビーの足もとにも、水争いから土地開発阻止運動が住民の間に広まりつつあるという見出しの新聞が落ちてきた。
その夜予定通り、教会で住民集会が開かれた。町長、保安官の姿も見える。ルビーは彼らを前に静かに語り始めた。今やこの村は老人ばかり。若者は皆職を探して村を出て行ってしまう。このままでは村に未来はない。ディヴァインの土地開発が終われば、古くから住む貧しい村人も故郷を追われてしまう。レジャーランドに関するからくりを理解し、それと断固戦うべきだ。チャーリーは金持ちが村人になそうとしている現実―税金が上がり、割のいい職からは締め出され、やがては土地を売って立ち退く羽目になること―を教えるが、混乱する村人は騒然となる。ある者はホセのように畑に水を入れようと言い、保安官補ジェリーはチャーリーの話に真っ向から反論する。結局は、皆が勝手な行動に走ったホセを非難する。ルビーは皆を制し、“ミラグロの水と土地を守る会”を結成しようと呼びかけた。会長はホセにやらせろ、いや俺がやる、ルビーが適任だ、女に会長なんぞ任せられるか、なんだってこのごくつぶしが…人々はたちまち蜂の巣をつついたような騒ぎになった。収拾がつかなくなった会場に、狙い済ましたように警官が入ってくる。そして、治安を乱したかどでチャーリーを連行してしまった。その様子を悲しげに見つめる教会の聖人像。
首尾よく黒幕を逮捕したディヴァインの側近達は、上機嫌で笑い合う。アマランテも天使の嘲笑を甘んじて受け入れていた。革命が聞いて呆れる。馬鹿どもが無駄に騒いでおしまいだ。だがアマランテは胸に保安官のバッジを付け、自信たっぷりに答えた。「ミラグロはやがて目覚める」ハービーが、誰もいない椅子に向かって喧嘩腰のアマランテに声をかけた。“土着文化の研究”というテーマで資料を集めているので、インタビューさせて欲しいとのことだ。老人はこころよくハービーを家に招く。アマランテは、祭壇に祭ってある聖ジュードについて説明した。ジュードは絶望と戦う者の見方をする聖人だ。彼のおかげで6回もの大手術を生き延びることが出来た。だから彼にはサルサ・ソースをかけたタマレスにビールを供え、祈るのだ。最近の人間は聖人や天使とつきあう方法を忘れてしまったようだが。

サンファン郡留置所。ルビーがチャーリーのために保釈金を払い、彼を留置所から出した。だがチャーリーは礼を言うどころか怒り心頭だ。彼女の運動に関わったせいで逮捕されたのだから。ルビーはそんな彼に、皆に嘆願書を回す方法に切り替えると告げた。人々に一体となって署名させることが重要なのだ。チャーリーは今は60年代とは違うと鼻で笑う。住民を煽って失敗すれば、今度はルビーが逮捕されるだけだ。しかしルビーにしてみれば、300年前から先祖代々住み続けたこの土地を捨てるわけにはいかない。その日から彼女はたった1人で地道な署名嘆願活動を始めた。村人は誰も関心を示さない。キリルはルビーを監視する。
アマランテは、成長しつつあるホセの豆畑のそばで暇人の天使とチェスをうつ。だだっ広い土地の真ん中にぽつんとテーブルが出されている光景はのどかなものだ。老人はやがて新しい隣人ハービーと親しくなった。天使が座っていた椅子にはハービーが腰かけるようになり、互いの身の上話をしたり彼がレポートを書いている様子を向かいからのんびり眺めるようになったり。ルピタはせっかく彼が書いたレポートをむしりとって食べてしまうのだが。
ブルドーザーは無慈悲な開発を続けている。デイヴァインは小高い丘の上からその模様を満足げに眺めていた。だがホセはまた豆畑に水を引き入れている。そこだけ日差しに輝いているのだ。ホセを追い込むために、更に嫌がらせを進める必要があるようだ。ホセは自宅で飼っている牛のための放牧許可証を買えないので、町長から土地の一角を借りている。彼の牛を国有林に入れてしまえば、牛は没収されるし罰金も払わなければならなくなる。
畑で働くホセに、村の老人達が牛の件を知らせにきた。エマーソンとジェリーが牛を国有林に引っ張っていったというのだ。ホセはライフルを片手に家を出、牛を連れ戻しにいった。ジェリーはピストルを向けてホセを止めようとしたが、トラックから睨みをきかせていた老人達が一斉にジェリーにライフルの銃口を向けた。一触即発の事態に割って入ったバーニーは、互いに怒鳴りあうホセとジェリーをなだめる。老人達の射撃の腕は、ジェリーの尻の穴を撃ち抜くほど達者なのだ。ジェリーに勝ち目はない。びびった彼はホセを見逃すことにする。
ある日、ディヴァインの家に腐った魚が送りつけられてきた。これは明らかな挑戦状だ。ホセの豆畑から始まった騒動は、今やディヴァイン社対ミラグロの戦いの様相を呈してきた。

ハービーはホセに、キリスト教だろうが異教だろうが、同じ偶像崇拝に違いはないと熱弁を振るっていた。そこに夜陰に乗じて数人の男達が突然現れ、2人をしたたかに痛めつける。いよいよディヴァイン達が実力行使に出始めたのだ。アマランテの顔に憂いが広がり、バーニーは困惑顔だ。ルビーは知らせを受けると、一目散にチャーリーの家に飛び込んだ。ぜひ新聞で取り上げる事態だ。戦争が始まったのだから。村人皆でホセの豆畑の収穫を手伝い、ディヴァインに意思表示するべきだ。今こそ嘆願書を回す時期なのだ。この提案はたちまち村中に広がり、人々の間には不穏な空気が張り詰めていく。アマランテはここ何年も触っていなかった銃を身に帯び、決然たる面持ちで雑貨屋に向かった。天使は心配そうだ。老人は店で弾を買い求め、バーに繰り出した。突然銃を取り出した彼を見て皆からかうが、老人は意に介さず棚の上の空き瓶を試し撃ちする。上出来だ。腕はなまっていない。呆然とする人々に、にやりと微笑んでみせる彼であった。ホセの豆畑は順調だ。収穫の時期が近づいている。緑に色づく畑の周りでは、今や村中の人々が事の成り行きをはらはらしながら見守っていた。
一方、一向に改善されない事態に苛立つディヴァインは、何とかしろと側近に怒鳴りちらす。ショーティは山火事を起こせばどうかと物騒なアイデアを出す。それがダメなら、ホセに仕事を与えるべきだ。3か月分の給料を彼に支払い、働かせる。ルビーを懐柔するためには、彼女の店の部品をたくさん買い上げることだ。結局は皆金に困っているのだから。金で黙らせるしかない。バーニーは浮かない表情だ。
ホセは早くも、このあからさまな買収策に大乗り気だ。貸し別荘を建てるための工事をホセが担当し、下水の部品にはルビーの店のものを使う。大金になる。ルビーはもちろん大反対だ。ナンシーもルビーの肩を持った。金で連中の言いなりになるのは耐えられない。ホセは大いに迷う。金と豆畑の板ばさみだ。そこに突如銃が発砲される。だが外には誰もいない。身の危険が及び始めていた。
ホセは雑貨屋で弾を買う。その後もニックの店には弾丸を求める人々が次々押し寄せた。皆戦争を始める気でいるのだ。標的はディヴァイン社。
ディヴァイン社の看板が燃やされた旨の報告がキリルに届く。社長は怒りの余り絶叫する。犯人を早急に割り出せという彼に、バーニーとショーティは肩をすくめてみせる。
「犯人は、おおかた腕をなくしたオノフレだろうよ」
オノフレの十字架も、相変わらず村中に立てられ続けている。『山火事を防ぎましょう』という看板に炎の矢が放たれた。ディヴァインはちょっとした不審な物音にも怯えるようになった。妻のフロッシーはすっかり憔悴する夫に、ここにゴルフコースが必要なのかとさりげなく問いただすのだった。

ある晩、天使がアマランテの枕元に立った。彼は親友に忠告に来たのだ。
「大きな犠牲を払うときが来た」と。
エマーソンはホセの豆畑にブルドーザーを入れようとした。せっかく実った豆が根こそぎ潰されていく。アマランテは彼に向かって銃を発砲し、ブルドーザーを畑から出そうとする。しかし老人に操縦の仕方がわからるわけもなく、ブルドーザーは周辺の建物と林を軒並みなぎ倒しながらやがて崖から落下していった。畑に到着したホセ達は、豆畑の一部が破壊され、ルピタが豆を食べている現場にでくわした。ホセが撃った弾丸がルピタに当たる。愛する豚を殺されたと勘違いしたアマランテは、ホセに向かって発砲しはじめた。ホセは目くら滅法に撃ちまくり、そのうちの一つの弾丸が老人にまぐれ当たりしてしまう。ハービー達はホセに逃げるよう促し、大慌てで老人を病院に運んでいった。畑には老人の眼鏡がぽつんと残されていた。
ルビーはいても立ってもいられず、チャーリーにホセの弁護をするよう迫った。彼は弁護には懐疑的であったが、キリルの居丈高な言葉で我に返る。キリルは、逃亡犯ホセの居場所を隠し立てすると、法的措置をとると脅してきたのだ。チャーリーは自分はホセの弁護士であり、彼の人権を無視した対応をとるなら断固戦うと宣言した。
キリルはホセを追うため、捜索団を集めた。バーニーの呼びかけに応じた人々は、彼のメンツを立てるためだけにやってきたのだ。誰も本気でホセを捜そうなどと考えていない。のんきに歌など歌いながら馬に揺られている。と、そこに突如銃声が響く。キリルは緊張を漲らせてライフルを構えるが、出てきたのは見事兎をしとめてご機嫌な村人だった。キリルは時間の無駄だと判断し、皆を村に返すようバーニーに言いつけた。彼は1人居残りホセを捜す。
アマランテは依然として危険な状態だ。ハービーは彼のために、聖ジュードにできるだけのお供え物をしロウソクを灯した。そしてどうか友人を救って欲しいと祈った。チャーリーはホセの豆畑に水を入れた。苗を枯らさぬように。この豆は今、村人の自由の象徴となったのだ。天使はアコーディオンを奏でながら荒地を歩き、アマランテの枕元に立った。彼もまた祈っているのだ。
翌朝、アマランテが目を覚ました。開口一番ピストルはどこだと言う老人に、バーニーはホセの家の壁を撃ち、看板を焼き払い、十字架を立てた犯人の名前を訊ねた。老人はもちろん、付き添いの人々も皆だんまりを決め込む。バーニー自身も、答えを期待しているわけではない。そう、誰も犯人など知らないのだ。
ホセは崖地を逃げ惑う。ついに彼がキリルに追い詰められピンチに陥ったとき、抜群の照準でキリルを狙う別の銃声がした。キリルが足を踏み外して落下したその隙に、ホセは逃げ出す。ホセの前に姿を現した救世主はショーティだった。彼はアマランテが助かったことを告げる。ホセは泥まみれのまま、家に帰っていった。豆の収穫が待っている。
ホセは車で村中を回り、豆摘みに向かう人々を募った。教会は鐘を打ち鳴らし、豆という名のミラグロの自由と勝利を村人に伝えた。結局ホセの畑には、村中の人たちが押し寄せた。何台もの車を並べてまるで凱旋パレードだ。老いも若きも女も子供も皆、小さな豆畑にうずくまる。だがそこにキリルと警官がやってきた。ホセの逮捕のためだ。彼の手に手錠がかけられる。村人は、連行されていくホセの周りを取り囲むように一緒に歩く。男たちは手にライフルを構える。ルビーがキリルの前に立ちはだかった。ピストルを構える警官と住民達が睨みあう。バーニーはつんのめりながら現場に到着し、アマランテが回復し告訴もしないことを告げた。つまり、ホセに対する殺人未遂も公務執行妨害も成立しないわけだ。無理やりそこを突破しようとするキリルに、バーニーは村人全員を臨時の保安官代理に任命して対抗する。知事から彼に無線連絡が入った。ホセの逮捕は中止せよとの緊急命令だ。歯噛みしながらも、キリルはホセの釈放を告げた。バーニーの呼びかけに応じて手錠のキーを投げ渡す。ミラグロの勝利だ。人々は空に向かってライフルを発砲する。さあ、豆の収穫を続けよう。その頃知事は、ディヴァインに工事の無期延期を告げていた。

踊り歌い、お祭り騒ぎの村人達。ルビーは署名でいっぱいの嘆願書を、誇らしげにチャーリーに見せた。人々が一体となり、誇りと喜びを取り戻した素晴らしい瞬間だ。ハービーは包帯姿のルピタにビールをご馳走した。辺りはもう夕暮れだ。ナンシーと抱き合うホセの姿を見て、バーニーは久々にいい気分を味わっていた。
道を歩くアマランテの耳に、スペン語の愛の歌が聞こえてくる。天使も現れた。一緒に豆畑に行こう。皆大騒ぎしている、楽しいぞ。近道を知ってるんだ。
赤く染まり始めた空を背景に、老いた天使と老いた人間は、互いに冗談を言い合いながら歩き続ける。2人の後姿は小さくなり、やがて黒い点になった。

ミラグロ/奇跡の地〔ユニバーサル・セレクション2009年 第3弾〕 [DVD]
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2009-04-09

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「現代の世界は過剰な豊かさの中て生活する人々と、貧困な隷属や経済不安のために人間らしく生きることさえできない人々に二分されつつある。大会社や投資銀行のトップ、投機家、スポーツ選手、それに有名スターといった人々が何百万ドルもの年収を得る一方で、およそ10億人が、1日1ドル以下の生活を強いられているのだ」―デビット・コーテン著「グローバル経済という怪物」より抜粋

そもそも、ハリウッドの正統派二枚目スターであるレッドフォードが、なんでまたニューメキシコ州の片田舎に題材を求めなければならなかったのか。彼の健康的でまぶしく甘いスマイルと、干上がった土地で貧困にあえぐ人々の埃まみれの顔とは、どう考えても結びつきません。
ですが映画を鑑賞し終わった今、やはりこの作品は、レッドフォード監督がぜがひでも取り組みたかった大きなテーマを内包するものであったことが理解できます。

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(↑ジュリー・カーメンを演出するレッドフォード監督)
ミラグロ村は、時代に取り残されたかのような鄙びた田舎町です。土地は乾き荒れ放題で、農業で生計を立てることすらおぼつかないほどの厳しい環境なのですね。でも手つかずの自然は、人間の侵食を拒むほどの威容と圧倒的な美を誇ります。劇中でも、南部特有の青い空とオレンジ色の太陽、白く輝く大地の美しいコントラストが何度も挿入されていました。特に印象的なのが、冒頭の夜明けの映像とラストの夕暮れの映像。暗い空のパレットにオレンジ色の絵の具を流し込んだような明け方、年老いた老天使が踊りながら荒野を歩くシーンは本当に忘れがたいです。バックには、オスカーを受賞したデイヴ・グルーシンの古き良きアメリカ映画を思わせる優しい旋律が流れて。もうこれだけで心が沸き立ってきますね。また、この冒頭のシーンと対を成すように、オレンジ一色の夕暮れの中を老天使とアマランテ老人がひょこひょこ歩いていくラストシーンも、観客の心に優しい余韻を残すものでした。
さて、さしたる産業もない貧しいミラグロ村では、若者のための職などあろうはずがありません。人々は村を捨てて都会に出て行き、村はいよいよ過疎化が進んでいきました。現在先祖伝来の地に留まっているのは、老人とほんの一握りの家族のみ。死に瀕したミラグロに目を付けたのが、大規模なレジャー施設建設を企む土地開発業者ディヴァインです。いずれはミラグロ村から目障りな住民を全て追っ払おうと目論んでいるのですね。資本主義の名の下に貧しい人々のコミュニティを破壊する、人権と自由の敵です。しかし実はこの作品で最も糾弾されているのは、ディヴァイン社に法律上の自由を与えることで、最終的には自分達の手を汚さず、低所得層の人々を始末しようとする州政府のずるがしこさでしょう。州政府は、ディヴァイン社のような会社から営業許可の見返りに多額の献金を吸い取り、あげく州経済活性化の実働は彼らにやらせるわけです。そのくせ、世論の雲行きが怪しくなると見るや、さんざん貢がせた企業をいともたやすく切り捨ててしまう。劇中でも、ディヴァイン社の開発計画のほかに、複数の原子炉を州内に誘致する裏工作に励む政府役人が出てきますが、まっこと政府とは、そこに住む人々の事情などなんら関知しない非情なる集団であることが、皮肉たっぷりに描かれていましたね。
現代世界の経済構造が抱える問題点を、これほど分かりやすく提示した作品も珍しいのではないでしょうか。過去、世界中で、こうした大企業資本が各地に点在する小さな農村コミュニティを破壊してきました。それは今でも、“経済のグローバル化”と名前を変えて続けられている行為です。アジア、アフリカ、ラテン・アメリカへの大国の経済介入ですね。この作品では、ディヴァイン社のミラグロ村民への経済的圧力として象徴的に描かれています。この辺りに、レッドフォード監督の主眼があるように思われますね。彼は私生活でも、環境保護や低所得者層への法律的支援を熱心に政府に働きかけるリベラル派です。映画を観る観客に、世界経済の実態を理解してもらおうと真剣に考えたのでしょう。

ホセは3人の子供を抱えて経済的に困窮しています。金になる仕事にもあぶれてしまい困り果てた彼は、最後の砦として持っていた土地に、偶然会社の水を引き入れてしまいます。土地を農民から取り上げた挙句、生命線である水まで彼らの手から奪おうとする企業、政府のやりくちには本当に憤りを覚えますが、ホセはとにかく目先の仕事が欲しかっただけでした。彼自身には、大層な考えがあったわけではありません。たまたま目の前に豆畑があり、たまたま水が流れてきた。そこで亡くなった父親を思い出し、自分の人生の再生も賭けて畑を耕し始めたのです。
未来に希望もなく意気消沈していた村の人々が、ホセの豆畑騒動をきっかけに徐々に覚醒していく様は、定石通りとはいえ見ていてやはり気持ちのいいものですね。最初はホセの行動に懐疑的だった村人が、彼の豆畑をディヴァイン社への対抗意識のシンボルと捉え、そこに失っていた活気と生きる喜び、誇りさえも見出していくのです。特に、真っ先にホセを守ろうと動き出すアマランテはじめ、老人達の元気な姿が頼もしい。それまでは、道を歩くにも背をかがめておぼつかない足取りだった彼らが、ホセの身に危険が及ぶと見るや、すぐさま銃を構えてぴたりと照準を合わせる。彼らにしてみれば、保安官補のジェリーなどおしめをした赤ん坊同然。ホセの牛をはさんでジェリーと老人達が対峙するシーンは、西部劇の決闘シーンさながらの迫力です。この作品の主旋律はまぎれもなく、資本主義社会からうち捨てられた老人達の再生の物語でしょう。

そして、すっかり往年の活力を取り戻した彼らが、ニューヨークから研究のためにやってきた学生ハービーと親子のような交流を持つのも心憎い演出です。アマランテも村人達も、彼に熱心に過去の逸話を語り、古くからの言い伝えや先人の教えを嬉々として伝えます。そのときの彼らのまなざしの輝かしいこと。これこそ、本来彼らが“子供達”に果たすべき役割なのですね。
ハービーは当初、純粋な研究心からミラグロの人々を見ていましたが、アマランテ達と触れ合うに従い、彼らの信じる宗教を生活に根ざした形で理解していきます。天使や聖人を頭ではなく体で受け入れていくのですね。ある意味彼は、ミラグロの人々と観客をつなぐ線のような存在なのです。彼のセリフの中に印象的なものが一つありました。“キリスト教も異教も、偶像崇拝や儀式を行うという点において、全く同じものなのだ”というもの。メインストーリーとは直接関係のない言葉ですが、宗教の違いによって引き起こされる近年の内紛やテロの背景を思うと、監督からのメッセージとしてきちんと受け止めるべきだとも思います。

さて、この物語はミラグロ村を舞台にした群像劇です。主役たる老人達の他にも、様々な人物が魅力的に活写されていました。頑固なホセとディヴァイン社との間に挟まれて右往左往するバーニー保安官。権力側に仕える身分の彼が、やがては保身よりも村人としての誇りを選択する様子を、ルーベン・ブラデスが人の良さそうな丸顔に困り果てた表情を浮かべて、好演していました。

村で唯一といっていいぐらいの進歩派なインテリ女性ルビーを演じたのは、「蜘蛛女のキス」で有名になったソニア・ブラガです。ルビーはラテンの女性らしく、情に篤く気が強い。愛する故郷のためなら、苦境に立たされようが意志を貫く姉御肌です。彼女が村人にホセの行動に目を向けさせ、ひいてはディヴァイン社の悪徳を明らかにする触媒の役割を果たしました。
ホセの騒動を巡って、そのルビーと行動を共にせざるを得なくなるよそ者の弁護士チャーリー。負け犬のように都会から流れてきた彼もまた、活動家としての過去の誇りと生きがいを甦らせていきます。クライマックス、アマランテを誤射してしまったホセが村から逃亡した際、暗躍する政府役人キリル・モンタナに啖呵を切ってみせるシーンは見ものでしょう。彼は、気の強いルビーとぶつかり合いながらも、最後には彼女と共に村の一員に収まりました。
州政府からホセを止めるために派遣されてきたキリル・モンタナは、このドラマにおける悪役といった役どころです。確かにやってることはあくどいし、悪知恵も働く。冷ややかな美貌をぴくりとも動かすことなく、クリストファー・ウォーケンがいい味を出しているのですが、このキリル、徹底したワルというわけでもありません。悪事が思惑通りに運んで破顔するシーンや、のらりくらりとした村人にペースを乱されてむっとするシーンなど、折に触れて子供のような表情を見せるのですよ。最後の最後でホセの逮捕を取りやめさせられ、また来るからな!とふくれっつらになるところなど、キュートさ全開です。照れ隠しに手錠のキーを空高く放り投げるキリル。彼とバーニーの奇妙な交流も、最後には友情めいたものに変わっていきます。レッドフォード監督は、今回悪役たる人物にまで細やかな描写を心がけたようですね。このキリルの扱いが中途半端だとご不満な方もおられるかもしれません。しかし監督は、単純な善と悪の対比の物語を描こうとしたわけではないと思いますよ。

世の中には必要悪というものも存在するわけで、最も重要なのは、人々が平和な人生を守るためにいかにそれとうまく付き合っていくのかという点であるのです。だって考えてもみて下さい。ミラグロ村の人たちは、とりあえず故郷を追われる危機は脱しましたが、依然として産業不在、経済低迷の大命題は残されたままなのです。今後の村での生活を守るためにも、新たな形での産業を起こす必要があるでしょう。つまり、提携する企業はあくまでも住民の意思を尊重し、彼らの利益と企業の利益をすり合わせる努力を怠らないようにすること。これは言ってみれば、レッドフォード監督の理想とするひとつの社会のありかたではないでしょうか。

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