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zoom RSS 博物館は踊る−「ナイトミュージアム Night at the Museum」

<<   作成日時 : 2013/05/21 22:53   >>

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当博物館は、夜開館いたします。

「ナイト ミュージアム Night at the Museum」(2006年)
監督:ショーン・レヴィ
製作:ショーン・レヴィ&クリス・コロンバス他
脚本&原案:ロバート・ベン・ガラント&トーマス・レノン
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ベン・スティラー(ラリー・デイリー)
ディック・ヴァン・ダイク(セシル・フレデリックス)
ミッキー・ルーニー(ガス)
カーラ・グギノ(レベッカ・ハットマン)
リッキー・ジャーヴェイス(ドクター・マクフィー)
ビル・コッブス(レジナルド)
ジェイク・チェリー(ニック・デイリー)
キム・レイヴァー(エリカ・デイリー)

・ミュージアムの展示物

ロビン・ウィリアムズ(セオドア・“テディ”・ルーズベルト)
スティーヴ・クーガン(ガイウス・“オクタビアヌス”・オクタヴィウス)
パトリック・ギャラガー(アッティラ)
オーウェン・ウィルソン(ジェデダイア・スミス)
ラミ・マレック(アクメンラー)
ミズオ・ペック(サカジャウィア)
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(クリストファー・コロンブス)
ブラッド・ギャレット(声:モアイ像)
デクスター(猿)
ネアンデルタール人
フン族
ヴァイキング
T-REX

ニューヨーク在住のラリーは、決して悪い奴ではない。能天気過ぎて仕事の失敗が続いただけなのだ。だから定職につけない。だからデキる妻には離婚され、おまけに大事な一人息子ニッキーの心まで妻の再婚相手に奪われる羽目になった。
妻が去るのは仕方がないとしても、ニッキーとの絆は取り戻したいラリー。彼はようやく自然史博物館の夜警の仕事にありついた。だが出勤一夜目にして、ラリーは大変な災難に見舞われる。1人でだだっ広い館内を見回り始めた彼は、確かホール中央に設置されていたはずのティラノサウルスの骨格標本が消えていることに気付いて唖然とする。慌てて館内を走り回るラリーの前にティラノの骨は姿を現した。そして、彼めがけて猛然と突っ込んできたのである。パニックに陥るラリーは、さらなる驚異に晒される。

画像

館内で動いているものはティラノの骨だけではなかったのだ。自然史博物館内に展示されている展示物…動物の剥製、過去の偉人像、ジオラマ、モアイ像、石像にミイラ…、ありとあらゆるモノ達が、いっせいに動き始めたのだから堪らない。先輩警備員の爺さん3人組からいわくありげに手渡された虎の巻、“展示物との上手な付き合い方”は、イタズラ者の猿の剥製デクスターによって早々に奪われてしまう。せっかく得た定職に就くチャンスを失わないため、ラリーは仕方なく、博物館内に収蔵されている全ての展示物の由来や歴史を勉強する。そうして得た知識から、彼らの弱点やパーソナリティーを理解したラリーは、時空を超えて同じ空間に共存することを良しとしない頑固な彼らを、1人1人手なづけてゆく。しかし、初代ローマ皇帝オクタヴィウス、フン族の王アッティラ、米国大統領セオドア・ルーズベルト、アメリカ西部開拓時代の英雄ジェデダイア・スミスという、博物館ならではの強烈な顔合わせは、予想外の事態を引き起こしてしまう。

ラリーが1人奮闘する最中、先輩警備員の爺さん3人組は、密かにある計画を推し進めていた。それは、エジプト王家の魔法の石版の秘密に関することである。ラリーは知らず彼らの企みに巻き込まれてしまうが、エジプト少年王アクメンラーの助力を得て、いがみ合う展示品たちを土壇場で一致団結させることに成功した。一方で、来館者の数が減少するばかりであった博物館は、経営難から閉館の危機にも晒されていた。ラリーと展示品たちは、爺さん3人組の陰謀と閉館のピンチから、博物館を守ることができるのだろうか。

画像


ちょうどパリに住み始めて間もない頃でしたか(2009年春のこと)、この「ナイトミュージアム」の第2作目が劇場公開されていたのを覚えております。実はそちらの方は未見なんですが、このシリーズ1作目を観る限り、“もし博物館の展示品が夜一斉に動き始めたら?!”というワンアイデアのみで続編を作るのは難しかろうとも思いましたね。確かにこのアイデアは、子供のみならず大人をもワクワクさせる素晴らしいものではあるのですが。

ファミリーが安心して観るにふさわしい、ある意味結末の見える予定調和の設定であるにしても、今作が成功したのは、博物館内にある雑多な展示品たちのキャラクターを細かく描き分けた演出に尽きるでしょう。ルーズベルト大統領からモアイ像、果てはT-REXに至るまで、彼ら個性豊かな展示品たちがてんでバラバラに自己主張する様を、おもちゃ箱をひっくり返すごとき賑やかさで見せる可笑しさ。実際、人の良いラリーが展示品たちに翻弄されるばかりの前半部分は、様々なアトラクションで楽しむ遊園地的楽しさですよね。

後半に入ると、爺さん3人組(オールドファンにはうれしいサプライズ、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー等懐かしい面々です)の企みによって否応なく団結せざるを得なくなる流れと、人生の負け組であったラリー自身が息子のために“男”になる試練とが一致していきます。ラリーが、見ず知らずの存在であった展示品たちのバックグラウンドを知り、彼らを“理解する”ことから物語は大きく展開していくのですが、その様子はさながら、多人種から成り立つここパリ社会の喧騒を見るようでもありますね。言葉も文化的背景も思想も何もかも、他とはそれぞれ性質を異とする彼ら展示品たちが相互理解に至るためには、なによりも共通の言語を必要とします。それがラリーという人物であり、かつ、彼らに不思議なかりそめの命を与えているキーパーソン、アクメンラーであるわけです。

バラバラであった展示品集団が、爺さん3人組の企みと博物館閉館という二重のピンチに際して団結してからは、博物館内に限定されていたお話が、彼らにとって生死を分ける危険な場である“外”へ飛び出していきます。卑劣な企みを阻止せんと展示品たちが奮闘する様子にも、それぞれの個性がきちんと生かされていて感心しました(笑)。彼らが織り成す大小様々のアクション(笑)の合間にも、ルーズベルト大統領の恋の行方なんぞというサイドストーリー的ドラマが上手く差し挟まれていて、本筋に転調を加えている点も良し。この作品は、着眼点の面白さと脚本の完成度、多彩で豪華な出演陣の達者な演技がいい塩梅に組み合わさった、お手本のような映画だと思われますね。

それに、悪者が1人も出てこないのもいい。例の爺さん3人組も悲惨な末路を辿るわけでなし(笑)。所詮作り物の世界とわかっていても、せめて映画の中ぐらい大団円があったっていいじゃないですか。ねえ?

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