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zoom RSS “運命”を変えるのは9番目―「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜 9」

<<   作成日時 : 2017/05/06 14:30   >>

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世界は一度終わり、一回りしてまたゼロから始まるんだ。


「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜 9」(2009年)
監督:シェーン・アッカー Shane Acker
製作:ティム・バートン Tim Burton &ティムール・ベクマンベトフ Timur Bekmambetov 他。
原案:シェーン・アッカー Shane Acker
脚本:パメラ・ペトラー Pamela Pettler
音楽:デボラ・ルーリー
テーマ曲:ダニー・エルフマン
声の出演:イライジャ・ウッド(#1)
ジェニファー・コネリー(#7)
クリストファー・プラマー(#1)
ジョン・C・ライリー(#5)
クリスピン・グローヴァー(#6)
マーティン・ランドー(#2)
フレッド・タタショア(#8/ラジオ・アナウンサー)

第78回アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされていた作品を長編化したアニメーション映画「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜」。作品が製作されたのは2009年だったが、日本で劇場公開されたのはもっと後になってからだった(2010年5月から)。
私が今作を観たのは、まだパリに住んでいた2009年の夏。日本公開までのインターバルが長かった理由はよく分からない。ティム・バートン、ティムール・ベクマンベトフという個性派監督たちが自ら製作を買って出るほど惚れこんだという、シェーン・アッカー監督の処女作である。非常に異色のファンタジー・アニメであり、いわゆる終末映画の中の1作だ。

〜〜〜〜以下、2009年に書いた感想記事からの抜粋〜〜〜〜

アメリカでは、2009年9月9日という9並びの日に公開された、シェーン・アッカー監督(ティム・バートン&ティム・マクベントフの“Wティム”製作)のアニメ映画「9」。なぜか、ここフランスでは世界公開に先駆けて公開されていた。夏休みの終わりごろ、私も子供連れで劇場で観賞してきた。

ダーク・ファンタジーとカテゴライズされている作品らしく、劇中にはアグレッシヴで暴力的なニュアンスの表現も相当出てくる。レイティングはPG-13なので、お子様と一緒に観る予定のある方は、親御さんが説明してあげる必要もあるかもしれない。内容的には、かなり良く出来たお話であったと思う。なにぶん、まだ日本公開前の作品なのでネタバレはできないが、もう一度ぐらいなら再観賞してみたいと思わせる印象を受けた。

現在、なぜか申し合わせたように世紀末映画が製作されているハリウッドだが、これもそのうちのひとつと見ていいだろう。なにしろ、人間様は1人残らず滅んでしまっているのだから(笑)。
その人間様が生み出してしまった最終兵器“マシーン”を完全に破壊するために、ある科学者が命がけで生み出した不思議な生ける人形たち“1”から“9”の絶望的な戦いを描いたお話だ。9番目に生み出された人形“9”が目覚めるところからお話は始まる。まっさらの赤ん坊の好奇心を持つ彼が、仲間と出会い、様々なことを学びながら自分の使命を理解する。初めは全部で9人いる人形たちだったが、やはりマシーンによって次々と命を落としてゆく。実は彼らとマシーンの間には切っても切れない緒関係があったのだ。各々の強い個性や価値観の違いから、当初はバラバラであった彼らが、戦いの最中に次第に相互理解と団結力を強めていく。そして、尊い犠牲を乗り越えて最後に残ったわずかな者たちが、ようやく人類の最大の過ちであるマシーンを闇に葬り、生命の新たな誕生の兆しを見届けて映画は終わる。

日本のアニメ…宮崎駿作品や「新造人間キャシャーン」、あるいは日本製漫画「20世紀少年」といったものからのインプレッションを強く感じた作品だったが、それらの影響を独自の個性に作り変えてみせた手腕はさすがだと感じ入った。あと、今作で監督デビューを飾ったアッカー監督は、かつて「ロード・オブ・ザ・リング」でアニメーターとして働いていたそうだ。その縁からか、劇中にボロミアの水葬シーンそっくりの場面が登場する。「ロード〜」シリーズへのリスペクトか?ボロミア・ファンとしては少し切ない感慨も残る(笑)。

生命の歩んできた長い歴史から顧みても、未来のいずれかには、その生命の滅亡は避けられないと思っている。それが近い将来になるのか、それとも遠い未来の話になるのかは別として。それが、おそらく自然の摂理ではないかと思っているだけだ。ただ、そうなったとしても、この作品のラストに暗示されるように、淘汰された生命の火が再び転生して別の時、別の場所で新しい生命として燃え出て欲しいと切実に願う。例え、その輪廻転生が特殊な宗教的概念でしかないと分かっていても。

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