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zoom RSS ラテンの風が再び吹く時。−Nuclear Valdez復活!

<<   作成日時 : 2017/07/30 21:58   >>

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何年も前のこと、“南からの風”を感じさせるような、素晴らしい音楽を奏でるバンドがありました。


デビューアルバムが英国でスマッシュヒットを飛ばした、Nuclear Valdezというバンドです。当時日本でも少し紹介されていましたから、覚えておられる方もいらっしゃるかもしれません。

画像


キューバやドミニカ共和国出身者で構成された、マイアミを拠点に活動していた4人編成のギターロック系のバンドです。画像向かって右から2番目がボーカルのフロイラン・ソサ。彼はギター、あるいはキーボードの演奏もこなします。このフロのボーカルがまた、非常に艶っぽく色気のある声でして。日々の喧騒と夏の暑さ、様々なストレスによって荒みきった心を慰撫する、癒しの声(笑)でございます。

サウンド的には、爽やかなメロディラインのポップロックという感じでしょうね。特にデビューアルバムは、ギターの音がフィーチャーされた良曲揃いでした。

I Am I
Sony
1989-10-10
Nuclear Valdez

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「I AM I」(1989年製作)
1. Summer
2. Hope
3. Trace the Thunder
4. If I Knew Then
5. Unsung Hero (Song for Lenny Bruce)
6. Strength
7. Eve
8. Apache
9. Run Through the Fields
10. Where Do We Go from Here
11. Rising Sun
哀愁を帯びたメロディ、渋みあるブルージーな歌声。安定感あふれるリズム隊、ざくざくとしたギター。メンバーのルーツを髣髴とさせる、ラテン風味の個性的なロック・アルバムです。フロイランのエモーショナルなボーカルに引っ張られ、バンドサウンドも無駄のないソリッドな完成度を誇っています。デビュー・アルバムにして最高傑作か。このアルバムの中からは、7曲目の“EVE”がヒットしました。
そうそう、2曲目の“Hope”には逸話がありましたね。この曲のギターリフが、マイケル・シェンカーの某曲にそっくりだというので、当時ちょっと話題になりました(笑)。楽曲自体は、いかにもラテンの哀愁を漂わせる物悲しげなメロディに、フロイランの切ない歌声が映える、非常に良い曲です。

Dream Another Dream
Sony
1992-01-21
Nuclear Valdez

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「Dream Another Dream」(1992年)
1. Will
2. (Share a Little) Shelter
3. I Think I Fell
4. Dream Another Dream
5. Aragon
6. Dance Where the Bullets Fly
7. Eve '91
8. Without Words
9. Sense Her All Around
10. Oba Lube
デビュー作から2年後に発表されたセカンドアルバムです。前作でヒットしたポップチューン“EVE”のイメージを、拡大再編成したような内容ですね。前作との大きな違いは、ギター・サウンドではなくなっている点。全曲に渡ってシンセやキーボードの音が目立ち、よりメロディアスに、よりメランコリックに…、もはやロックとは呼び辛い状態なんですね。ラテン・フレーバーはより強調され、一聴するとエンリケ・イグレシアスのような雰囲気です。“EVE”もアレンジの上で再録されましたが、まるっきりディスコ・サウンド(死語)風味のポップ・ソングに変わっていました。ラストの“Oba Lube”ではスペイン語の歌詞が登場し、いよいよもって彼らがルーツに立ち戻ろうとしてるのではないかという印象を持ちました。

この後、一時期活動を休止していたバンドは、メンバーが1人抜けて3人編成のバンドになり、2000年に復活。3枚目のオリジナル・アルバムが発表されました。

In a Minute All Could Change
One Way
2002-08-13
Nuclear Valdez

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「In a Minute All Could Change」(2000年)
1. Wonderland
2. Remember
3. Still Won't Let You Go
4. Goodbye Mary
5. Save Me
6. Someone to Believe In
7. Stem of Tragedy
8. Love Is Not Enough
9. In a Minute All Could Change
10. Walk Away
11. Since You've Been Leaving Me
12. Only Yesterday
13. Remember [Spanish Version][*]
14. Goodbye Mary [Spanish Version][*]
15. Save Me [Spanish Version][*]
16. Stem of Tragedy [Spanish Version][*]
哀感溢れるメロディ・ラインは健在です。それどころか、より凄みを増したほど。楽曲の完成度の高さは相変わらずですね。一聴して“ああ、Valdezだな”とわかるほどの、フロイランのボーカルも変わらず素晴らしい。やはり特筆すべきは、後半のスペイン語で歌われる4曲。メンバーの気合の入れ方もハンパではないのでしょう。聴くだに鳥肌が立つほど美しい作品です。
ただ、ロックンロールとしてのダイナミズムを求める向きには、多少物足らないかもしれません。デビュー・アルバムにおける唯一無二の個性に感動し、セカンド・アルバムのポップ・イメージにがっくりきた面々には、お勧めするのは難しいかもしれません…。

実は、この記事を書いていた当時、バンドを構成するメンバーとして公になっていたのは、

フロイラン・ソサ Froilan Sosa - (ボーカル、ギター、キーボード Vocals / Guitar / Keyboards)
ホアン・ルイス・ディアス Juan Luis Diaz - (ベース Bass)
ロバート・スレイド・ルモン Robert Slade LeMont - (ドラム Drums)
ホルヘ・バルカラ Jorge Barcala (元メンバー) - (1枚目と2枚目のアルバムでリード・ギター Lead Guitar (original band guitarist on first 2 albums)
ラファエル・タラゴ Rafael Tarrago - (リード・ギター Lead Guitar)

の計4名でした。しかしその後、バンドが活動を続けていたのか、あるいはバンドそのものが存続していたのかどうかすら不明な状態でありました。フロイランの艶やかで哀しげなソウルフルなボーカルは、聴く者の心に沁みこんでくるもの。その唯一無二の歌声を聴くことができないストレスは長く続き、何とかして彼には新しい音楽に取り組んで欲しいと心から願っていたものです。私は一介ののファンに過ぎませんが、彼の声を渇望する人間がここにもいるのだということを、ご本人に伝える術があればよいのにと考えていました。

Nuclear Valdez - 'I Think I Fell'

一般人が音楽アルバムから勝手に音を抜き出してYouTubeに挙げている類の動画は、本来ならここに貼るべきではありません。それは重々承知の上で、あえて貼ります。皆さんにフロイラン・ソサの声を聴いていただきたいので。2枚目のアルバム「Dream Another Dream」からの楽曲です。


ところがですね、Nuclear Valdezはまだ元気に活動を続けておりまして、新しいアルバムが4月22日(アメリカ)にリリースされました。

Present From The Past [Analog]
Sinister
2017-04-22
Nuclear Valdez

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「Present From The Past」

Sinical Recordsというレーベルから発売されたアナログ盤だそうです。

バンドの公式サイト Nuclear Valdez Official Siteでは収録曲のさわりを聴くことができます。往年のNukes節は健在なようでめちゃくちゃ嬉しいです。ぜひともアルバム全体を聴かねば。

Nuclear Valdez Official Facebook
Nuclear Valdez Official Twitter

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