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zoom RSS 飛ぶ夢をもう見ない−「バーディ Birdy」(Dir. Alan Parker) Part1

<<   作成日時 : 2017/02/07 14:12   >>

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俺達は戦場から飛び立てるのか?

「バーディ Birdy」(1984年製作)
監督:アラン・パーカー Alan Parker
製作:アラン・マーシャル
原作:ウィリアム・ワートン「バーディ」
脚本:サンディ・クルーフ&ジャック・ベアー
撮影:マイケル・セレシン
音楽:ピーター・ガブリエル
出演:マシュー・モディーン(バーディ)
ニコラス・ケイジ(アル)
ジョン・ハーキンス(ワイス医師)
サンディ・バロン(アルの父)
カレン・ヤング(ハンナ)
ブルーノ・カービイ(ルナルディ)
ナンシー・フィッシュ(プレヴォスト夫人)
ジョージ・“バック”・フラワー (バーディの父ウォルト)
ドロレス・セイジ(バーディの母)
ロバート・L・ライアン(ジョー)
ジェームズ・サンティー二(マリオ)
モード・ウィンチェスター(ドリス)
クリスタル・フィールド(アルの母)

ベトナム戦争に従軍していた青年アルは、顔中に重い負傷を負い、帰国を許された。心も身体も傷ついた彼の脳裏に蘇るのは、親友バーディとの思い出だった。

なあバーディ、お前は昔から変わってた。お守りが大変だった。覚えてるか?あのナイフ事件。
フィラデルフィアの高校生時代の俺は、弟達とよく広場で野球をして遊んでいた。しかし運の悪いことに、ボールはしょっちゅうすぐ隣の家の窓をぶち割っていた。その家の癇癪ばばあはそのたびに頭から湯気を出して怒ったが、お前はいつも木の上に座り込んでいやがったよな。俺が名前を聞いても答えないし。最初は耳が聞こえないのかと思ったぜ。

弟がお前にナイフを盗られたとか言いがかりをつけるもんだから、ナイフを取り返そうとお前と取っ組み合いしたんだ。レスリングやってる俺でも、お前はなかなか筋がいいと思ったよ。でもお前はハトにしか関心がなくてな。お前言ってたよ、「ハトは飛ぶから素晴らしい」って。鳥は飛ぶのが当たり前なんじゃないのかよ。伝書バトにするんだって、そりゃあ嬉しそうな顔で言ってたよ、お前。伝書バトって高く売れるらしいから、俺もお前の後についてった。
電車が走り出すたびにハトどもはいっせいに飛び立っていく。毎日毎日、同じ場所へまた戻ってきちゃあ、電車が通るたびに飛び立つ。俺にはアホとしか思えなかったが、お前は大真面目でもっと近づいてハトと話すって言い出した。マジかよ。すぐ下は車がバンバン走ってやがるのに、お前はひょいひょい鉄橋を渡ってく。そんときから、俺はなんとなくお前と離れられなくなった。一緒に鳥小屋作ってハトをつかまえた。俺が離したハトが、俺たちの鳥小屋に戻っていったのを見たときは感動したよ。夕日が沈んでく川辺から、いっせいに飛び立つハト。奴らは空を旋回すると、真っ直ぐ俺たちの“ホーム”に帰る。いつのまにか俺も鳥の世話がうまくなってたよ。
でもな、お前が羽をいっぱいつけた着ぐるみ着て小屋から出てきたときは、正直びびったぜ。お前は頭や肩にハトをいっぱい止まらせてる。なあ、お前は鳥になりたかったんだよな。…うん、でも俺は遠慮しとく…鳥の着ぐるみなんて…サンドウィッチ売りじゃあるまいし…恥ずかしいよ。
結局お前に押し切られた俺まで全身羽の着ぐるみ姿で、夜を待ってハトを探しに行った。工場の屋根の上は空に近くてすごかった。タワー劇場に市役所まで見えて。お前はそんなことより、空を飛びたくってうずうずしてたんだろ。だから俺が手を離した隙に雨どいまでずり落ちた。俺があわ食ってるっていうのに、お前ときたらへらへら笑っててさ。これから下まで飛ぶんだぞって、手を離して飛び降りて…。あのな、それは飛ぶっていうんじゃなくて落ちたっていうんだよ。もう俺はお前が死んだと思ったよ。お前、口から血吐いてたんだぞ、わかってんのか!打ち所が悪かったに違いないよ。


バーディは精神病棟に収容されていた。日がな一日、高い窓から差し込む日の光を見つめ続けている。足を鳥のように折りたたんで、両手を羽のようにしまいこんでうずくまっている。バーディの担当医によると、彼は前線で一ヶ月行方不明になったそうだ。帰還後も身元不明。肉体的な負傷は軽く、精神的な打撃の方が莫大だった。なにしろ一言も口を利かない。やっと彼の母親を見つけ出したものの、手の打ちようがなく、親友だったアルが呼ばれたというわけだ。

担当医ワイスは、なぜバーディがすくんだような格好をし続けるのか皆目見当もつかない。アルにはわかる。バーディは逃げたがっているのだ。この大きな鳥かごから出たいのだ。
「なぜ彼がこうなってしまったのかわかるかね」
「召集されたからですよ」
「軍は傷病兵に対する責任をとっている」
「僕にとってもね、ドクター」
「“少佐殿”と呼びたまえ」
アル自身、顔の半分が吹っ飛ぶ大怪我をした。あごには鉄の釘が入っている。顔の半分は皮膚移植したばかりで気持ちが悪い。こんな状況を誰が信じられる。笑うしかないだろう。ワイス医師は、アルがバーディの病室を訪問できるように計らった。そして、アルと同じイタリア系の看護士ルナルディを紹介した。彼は兵役を忌避したため、ここで看護士をするようになったのだそうだ。ベトナムで精神を病んだ男たちが大勢いる。バーディもそのうちの一人だ。アルは戦場から戻って初めて親友と対面した。
なあ、バーディ、芝居してるのか?ベトナムから逃げ出すためなら目論見は大成功だ。俺の前ではもうよせ。なんなら一緒にやってみようか。“戦争でイカれた若者達”。時々大声でもあげりゃ一生年金をもらえるだろ。みんな、俺にこう言った。「顔のことは心配要らない」って。そう言った奴の顔は溶けたチーズみたいだった…。鏡に映った顔が自分のだとはとても思えないんだ。お前は?あの太った医者はさ、昔の思い出を話してお前を正気に戻せとさ。「マスをかいたか?」だとよ。イヤな野郎だよ。なにを話そう。あの野球のボールはどこへ行ったか…その話はいやか。ウィリアム・ペンの銅像を覚えてるか?アレがたってるようにみえたよな。
看護婦ハンナがバーディの食事を運んできた。べちゃべちゃのペースト状のしろもの。まずそうな食べ物だが、それしか口にしないのだそうだ。自分では食べないし、彼女以外の看護人では口にいれようともしない。アルは耐え難い疲労を覚え、宿舎に戻っていった。長い一日だった。

どうにも心配だった俺はお前を医者に診せた。あんな高いところから落ちたんだ、当たり前だろ。足の骨折とかより、背骨の方が心配だった。お前の頭がもともとイカれてるのは知ってたが、もっとイカれちまったら大変だろ。…まあ、羽の着ぐるみ着てる俺が言っても説得力ないか。
俺たちが丹精込めて作った小屋は、お前の親父さんたちに壊されちまった。お前のこと、新聞にも載ったんだぜ。ああ、お前のおふくろさんが箒でハトを追っ払ったんだ。…それにな、怒るなよ。ハトはその後確かに一度戻ってきた。でもおふくろさんが毒をまいて半分を殺したんだ。残りの半分は鶏肉店に売っぱらった。だからな、もうハトは戻ってこない。お前がいくらハトは利口だから絶対戻るって言ってもダメなんだよ。


画像

バーディは、窓からわずかに漏れてくる光を浴びようと裸になった。彼の脳裏にアルの声がこだまする。ウィリアム・ペンの銅像…アレがたってるように見えるだろ…。彼の顔に笑顔が戻る。少年の頃の自分の部屋…ベッドの下に大きな鳥小屋を作った…。飛びたければ、鳥たちが飛んでいるところをしっかり観察するんだ…檻に閉じ込めるのではなく…。窓から朝日が差し込み、美しいハトたちがさえずり飛び回る幻影が現れた。バーディの頬を涙が伝って落ちた。

もっと儲かることがしたくて、俺はポンコツ車の改造を始めた。お前もオイルだらけになって手伝ってくれた。俺の親父には粗大ごみだってののしられたが、見ろよ!エンジンも無事かかった。屋根も上がるようにしたんだ。時速120キロだ、ポリ公に気をつけろ!なあ、これからどこに行く?お前、海を見たことないって言ったよな。ほんとか?なら任せとけ、俺が連れて行ってやる。
今でも覚えてるよ、お前のセリフ。「濃い空気の中を飛んでるようだ」って。なあ、かわいこちゃんが大勢歩いてるんだよ、早くハントに行こうぜ!いいかげん出てきやがれ!俺泳げねえんだよ!
女の子と一緒にジェットコースターに乗った。お前は座席から身を乗り出して手をばたばたさせてた。あのな、なに考えてるかお見通しだぞ。ベルトしろとは言わないが、ちゃんと座れ。
折角お前の子もハントしてやったのに、知らん顔だったな。ま、両手に花で俺に異存はなかったが。遊園地で見た“サカナ人間”のジミー覚えてるか?水槽の中の太った気色悪い野郎。足を砂の中に突っ込んでさ、あれはインチキだよ。インチキだってのに、お前は大真面目で拍手してたよな…。俺たちがコトをイタシてる間、お前なにやってた?女の子を横にはべらせて息止める練習かよ!ほれみろ、彼女呆れてどっか行っちゃっただろ。俺たちはまだ終わってなかったんだぞ!なのに…クソ!女ってのはなあ、どこ行くにも友達連れなんだよ。お前がちゃんと相手しないから、連中帰っちまったんだよ。大体お前は人付き合いがヘタすぎる!
暮れかけた海辺でだべる俺たち。なにやってんだ、全く。くだらん話でも女に合わす努力ぐらいしろよな。たとえ頭の中は鳥のことしかなくってもだ、男は考えてることを表には出さないんだよ。せっかくデカパイの子だったのに、もったいない。お前、聖なるデカパイを“ただの発達した乳腺”だと!おまけにぶらぶらしてジャマになるだけだって!あれは必要欠くべからざるものなんだ、牛と女は違うんだよ。なんにもわかっちゃいないな。俺がせっかくさっきの子とのセクシーな思い出に浸ってるときに、ポリ公が来やがった。結局俺たちは無登録の車を乗り回してたかどで(言い忘れたがもちろん無免許だ)、ブタ箱に放り込まれた。
俺の親父とおふくろが迎えに来てくれて助かった。お前が一晩中ブタ箱の中をうろうろ歩き回るからな。参ったよ。俺は親父に無言でぶっとばされた。畜生!親父の車はなかなかエンジンがかからねえし、最悪の一日だったぜ…。


アルは再びバーディの病室を訪れた。バーディは相変わらずなにもしゃべらない。仕方なくアルは、1人で2人分のおしゃべりを始めた。
「やあアル」
「やあバーディ」
「君と別れてからいろんなことがあったんだ。君と話せなくて嬉しいよ…」
なにかしゃべってくれ!頼む!そんな格好しても俺にはわかってる。鳥になったつもりなんだろ。あの医者がそれを知ったらお前、一生病院暮らしだぞ。バーディの目に、窓をすかして幾重にも重なる雲が見えた。

プレヴォスト夫人の家には、たくさんの色とりどりの鳥たちが放し飼いで飼われていた。これこそバーディの理想だった。その中でも、黄色のカナリア、パータは素晴らしかった。飛ぶ姿は自信にあふれている。一目でパータに惚れた彼は、自宅に連れてかえることにする。

親父が勝手に俺たちの車を売ってしまった。癪に障るので原価だけは取り戻してやった。それでお前の飛行機を作ってやるよ。お前は車を取り戻すっていきがってたけど、やめとけ。親父に殺されるのがオチだ。俺が何度も警告したのに、お前は親父に直談判したよな。親父の目の前で奴を盗人呼ばわりするとは、お前も度胸があるんだか単にバカなのか。親父と対等で怒鳴りあう奴をはじめて見たよ。結局親父が痺れをきらして残りの金を全部出したんだから、たいしたもんだ。お前は勇気があったんだよな。最後まで「あれは俺たちの車だから」って。俺は…死にたいよ。

人生なんてくだらないよ。わかりたいとも思わない。せめて誇りを失わずに生きたい。車を取り戻そうとしたときのお前みたいに。…その代わりセックスともお別れだがな。
アルはもの言わぬバーディに優しく触れると、病室から出て行こうとした。大声でルナルディを呼ぶ。一刻の我慢もならない。即刻この場から離れたい。アルの大声は、アルにもバーディにも、あの忌まわしい戦場の記憶を呼び覚ます。アルが振り返ると、そこはスコールにたたられたジャングルだった。泥水に足をとられながら、向こうから仲間が走ってくる。あれは誰だ…バーディか?アルはバーディの名前を呼ぶ。早く来い、バーディ!すると、地雷が爆発した。滝のような汗をかいてアルは夜中に目を覚ました。彼の記憶はいつもここで途切れるのだ。傷が痛むのだろう。

ワイス医師の秘書は所構わずぺっぺとツバを吐き散らす。秘書はアルの経歴書を確認し、不愉快な質問を浴びせた。家族に精神を患った者は?自殺者はいるか?なぜかうれしそうに訊ねてくる彼のほうがよっぽどおかしい。
ワイス医師によると、その秘書も治療中の身だそうだ。口の中に戦地の味が残っているような気がするとかで、いつもツバを吐くのだそうだ。どうりで。アルが質問されたのは、彼がサイゴンの酒場で上官を殴り、鼻をへし折ったことが問題視されたせいだった。医師はアルの経歴書から、彼がバーディとアトランティック・シティーで車を盗んで乗り回したことを指摘した。冗談ではない。アルは、あれは盗みなどではなかったと抗弁する。ただ父親の名義になっていた車でドライブしただけだ。しかし医師は納得せず、アルがバーディを正気に戻さなければ、再びお前を病院に送り返してやると恫喝する。医師は、アルにもバーディにも精神異常者の烙印を押したいのだ。
アルはバーディに食事を食べさせることにした。バーディは、初めてハンナ以外の人間の手からもらった食べ物を口にする。アルは正直に内心を吐露する。彼はいまだにバーディが芝居をしていると思っているのだ。早くこんなところから出よう。俺までイカれてると思われてとんだ迷惑だ。俺がお前に食わせてるなんてこっけいだよ…。そこでバーディの表情が一変する。もう食べ物も口にしようとしない。
「わかった。俺も鳥になろう」

バーディが作った飛行機の模型は上出来だった。彼はパータの羽を明かりに透かして見る。いつまでもパータと遊んでいる彼に、両親の怒声が飛んでくる。

お前の飛行機が教室中を飛びまわったときは、ほんとに驚いた。お前はなんだかこ難しい話をしていたが、俺は全然聞いてなかった。ただ呆けたように、飛び回る飛行機を見つめてたっけ。しかし哀れ、飛行機は壁にあたって落ちてしまった。まるで本物の鳥のようだったな。気がついてたか、金髪のドリスがお前のことじいっと見てたぜ。彼女“イカれた科学者”にヨワいんだよ。お前、飛行機に金をつぎこんじまって金がなかったんだろ。だから親父さんに頼みに行った。オスのカナリアが欲しいって。でもダメだろうな、お前んとこのおふくろさんが許さない。鳥小屋を作る材木を盗んでやったのに、おふくろさん、俺のこと目の仇にしてるだろ。俺、お前の親父さんは好きだよ。昔は街一番の柳職人だったんだろう。でも時代の流れで、親父さんは世の中から落ちこぼれちまった…。おふくろさんは、きっとお前に親父さんと同じ道を歩かせたくなかったんだよな。もっと役に立つことにも目を向けろって。それも親心だと思うぜ。
なあ、パータってメスだったんだな。俺知らなかったよ。笑うなよ。お前の親父さんは優しい人だよな。結局オスのカナリア買ってくれたじゃないか。俺んとこの親父とは大違いだぜ。それにしてもオスの名前はアルフォンソだって。本名はなんだよ。カナリア語だあ?いや、俺にぴいーとかきいーとか言われてもわかんねえよ。
俺とお前が飛行のために体力づくりをしてたら、案の定お前のおふくろさんが怒鳴ってきたな。野球のボールをどうしたか、ついでに聞いてくれ。なに?全部燃やしただと。はっ。それにしてもお前、4.5キロの重りを持って一時間腕をばたばたさせれるんだな。レスリングやれよ、マジで。優勝できるぞ。はばたく力に換算すると18キロ…ふうん。でも飛べるわけないよ。


俺たちはだだっ広いゴミ捨て場に行った。お前の飛行初日だったな。ここは海に近いからかもめの大群が上空を舞ってる。見ると、ヘビがかもめの足に食いついてやがる。くさいし、さっさと始めようぜ。お前はバカでかい羽をしょって、大真面目だ。屋根で何度も練習したから大丈夫だって言われてもなあ。俺がお前を自転車にのっけて、ペダルをこいで加速する。ゴミの山から気合で飛び降りるお前。一瞬…飛んだ…ように見えたけど、池に落っこちた。ただ落っこちただけだった…。

アルはバーディに話しかける。お前を助けてバカを見るのはいつもこの俺だ。今もそうだ。過去の記憶を漂っていたバーディも思わず苦笑する。そういえば…昔からそうだった。
アルは、ワイス医師にバーディが一瞬笑ったことを報告した。これは彼の冗談にバーディが反応したからに他ならない。アルの主張に医師は疑わしげだ。薬物治療を進めようとする医師に、ついにアルはぶち切れた。薬漬けにするから、バーディはああなってしまったのだ!しかし医師はここでは絶対権力者だ。彼の意見一つでアルは再び病院送りにされる。上官の威厳を振りかざすワイス医師に、アルは反抗することも出来ない。

もう少し猶予を。バーディを助けたいというアルの必死の思いは、しかし医師を動かすことは出来なかった。時間の無駄だと判断した医師は、アルに病院に戻るよう言い渡す。アルはなんとか時間を稼ごうと医師にとりすがった。高校時代、アルたちが野球のボールをバーディの家に飛ばせてしまうと、バーディの母はボールを一つ残らず隠してしまった。バーディは、それをことのほか気に病み、いつか探し出してきっと返すと約束していたのだ。バーディの母に連絡して、ボールをここに持ってきてもらうよう、頼み込んだのだった。ため息をつきつつ、アルの申し出を承諾する医師。
病院に併設される体育館。車椅子の男が、見事な手さばきでバスケットボールをゴールに放り込んでいる。向こうでは、両足を失った男が腕の力だけでロープをよじ登っている。彼らの姿を見ながら、アルの胸に去来するものがあった。昔の戦争には英雄がいた。それがどうだ。ジョン・ウェインの映画にだまされたんだ、俺たちは。
鳥の格好のままで湯浴みをするバーディ。それをぼんやりと見つめながらアルはつぶやく。お前も俺もバカだったんだ。昔から俺たちはいいカモだった。野良犬のこと覚えてるか?

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