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zoom RSS 終わりなき妄執−「Jの悲劇 Enduring Love」

<<   作成日時 : 2015/09/29 10:42   >>

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日常の裂け目から染み出す“愛”という名の恐怖。

「Jの悲劇 Enduring Love」(2004年製作)
監督:ロジャー・ミッシェル
製作:ケヴィン・ローダー
製作総指揮:フランソワ・イヴェルネル&キャメロン・マクラッケン&ダンカン・リード他。
原作:イアン・マキューアン「愛の続き」(新潮社刊)
脚本:ジョー・ペンホール
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽:ジェレミー・サムズ
出演:ダニエル・クレイグ(ジョー)
サマンサ・モートン(クレア)
リス・エヴァンス(ジェッド)
ビル・ナイ(ロビン)
スーザン・リンチ(レイチェル)
ジャスティン・サリンジャー(フランク)他。

小春日和のオックスフォード郊外の野原。大学で人間の感情・行動の分析学について教鞭をとっているジョーは、同棲中の恋人で新進彫刻家のクレアを誘ってピクニックの真っ最中だった。空は澄み切った青、野原の緑はどこまでも瑞々しく、まさにピクニック日和であった。
しかし、ジョーが高級シャンペンの蓋を開けたそのとき、異様な光景が彼らの目に飛び込んでくる。真っ赤な気球がコントロールを失い、きりもみしつつ落下してきたのだ。どうやら子供が1人で乗っているらしく、父親と思われる男が1人で必死に気球のロープを操り、なんとか気球を地上に引っ張り下ろそうと奮闘していた。ジョーも慌てて現場に駆けつけ、ロープを引く。周囲に偶然居合わせた男達、ちょうど付近を車で通りかかった男も走りより、総勢5人の男達が気球にしがみついた。なんとか気球を地上に無事降ろし、皆が安堵した瞬間、突風が野原を吹きぬけた。支え手を失った気球はあっというまに空中へ浮き上がる。男達は再び気球にしがみつくが、慌てた子供の手違いで気球はぐんぐん高度を増し始めてしまった。ぶらさがったままの男達は、次々手を離して難を逃れる。ところが、中の1人だけが最後までロープから手を離さず、後戻りできない高さまで引き上げられていく。皆が呆然と見守る中、彼はついに力尽きてロープから滑り落ち、地上に落下した。即死であった。

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ジョーはこの事件のショックから、亡くなった男への贖罪の気持ちに苛まれる。もし自分が手を離さなければ…皆が手を離さなければ…彼を救えたかもしれないのだ。気球に乗っていた子供は結局自力で気球を地上に降ろし無事であったのだから、彼の死は全くの無駄死にとしか言いようがない。大学で学生相手に講義する日常に戻っても、ジョーの頭の中は気球のことでいっぱい。自分がどうしていれば気球を無事引っ張り降ろせたか、必死で計算する毎日だった。当たり一面、目に眩しいほどの緑色の中に、鮮やかな赤色の気球。彼は街中で空に浮かぶ風船を見かけても、動揺するようになる。
事件後数日経ったある日のこと。現場に居合わせた男たちの中の1人ジェッドが、突然ジョーの元を訪れる。“話し合いをしたい”とのことだったが、なるだけ事件のことを忘れたいジョーはすげなく追い返す。だがジェッドは諦めず、その日から執拗にジョーの周囲に現れては、彼の私生活を監視するようになる。そして何度も、“心を解き放て、本当の自分を隠すことはない”とうわ言のように繰り返すのだ。ジョーは、あの事件のとき、いの一番に気球から手を離したことをジェッドが問い詰めに来たと勘違いし、ついにジェッドと面と向かい合う。ところが思惑は外れる。どうやらジェッドは、あの事件に偶然居合わせたジョーに特別な絆を感じ、それを神の意思と信じ込んだようなのだ。自分たちは結ばれるべきだ、と熱に浮かされたような面持ちで迫るジェッドに、ジョーは改めて理不尽な恐怖を覚えるのだった。
ジェッドという男は、ジョーがいくら理論立てて誤解を説明しても信じず、ジョーに拒絶され、挙句にののしられても、全くひるむことがない。その根拠のない執着と狂気じみた愛情は、一瞬たりとも揺らぐことがないのだ。ますますエスカレートするジェッドのストーキング行為に、おびえ、苛立つジョーは、ふさぎこむようになった。そんなジョーを心配し、クレアや友人夫婦のロビンとレイチェルは専門家のケアを受けるよう勧める。だが元々が学者であるジョーはそれをつっぱね、なんとか自力でジェッドの行動真理を解明しようとするのだった。ジェッドのジョーに寄せる妄執は、要は同性愛感情そのものなのだが、“あの事件の時医師を救えなかった”というジョーのトラウマを上手く突き、ジェッドはぴったりと影のようにジョーの傍近くに居続けた。
一方でジョーは、少しでも自分の罪の意識を軽くしようと、事件で亡くなった医師宅を訪問した。彼は医師の妻に面と向かいながら、虚しく謝罪の言葉をつぶやくことしかできない。ところが、ここで彼は医師の妻から意外なことを聞かされる。あの事件の時、医師の車にどうやら妻の知らない若い女性が同乗していたらしいのだ。彼女は夫の死よりもむしろ、内緒で浮気されていたことにひどく動揺し、怒ってもいた。だがいくら思い出そうとしても、ジョーにはあのとき医師の車から誰が逃げ出したかなど、わかるはずもない彼はここでも無力感を覚える。
クレアの兄フランクが、自宅にステイさせていたポーランドからの留学生と浮気していることがわかる。折りしも、ジョーとクレアの仲も、ジェッドの出現以来、またジョーがジェッドを警察に突き出すこともしないため、急速にぎくしゃくし始めていた。ジョーは苛立ちのあまり口汚くフランクをののしり、その場に居合わせたロビンやレイチェルたちをも呆れさせる。またジョーは大学の講義中でも上の空になった。挙句の果てには、人間の恋愛感情など単なる種の保存本能の延長であり、生物学上の問題に過ぎないと言い捨てるようになる。クレアとの関係の悪化、亡くなった医師の浮気、そして自分に理由なき一方的な愛情を寄せる男。ジョーの周りを取り巻く“愛情”はどれもいびつで、しかも壊れかけている。ジョーは孤立無援の状況に追い込まれていくのを感じるのだった。
ある夜ジョーはついに、ジェッドの言うところの“我々だけの秘密のサイン”なるものがなにかを突き止める。不倫中の王が、カーテンの開け閉めで相手の女に合図を送っていたという逸話がヒントだった。ジェッドは、ジョーが自宅のカーテンを開け閉めする様子を見て、それが自分へのサインだと思い込んでいたのだ。しかしそんなことがわかったところで、事態は一向に改善されない。雨の中にもかかわらず、外ではジェッドが思いつめたまなざしでジョーの家を見張っているだけだ。
気球の事故以来、気球と自己嫌悪とジェッドの存在にとりつかれたようになっていくジョーは、ついにクレアにも見限られた。別れを告げるクレアに激昂したジョーは、あの事件の日、本当は彼女に求婚するつもりだったことをぶちまけ、怒りに任せて彼女をののしる。そしてその模様を外で伺っているに違いないジェッドの姿を、呪いながら探し求めるのだった。
ジョーは医師の妻から現場に居合わせた男達全員の住所を聞きだし、ジェッドの家に乗り込んでいく。そこで彼が目にしたものは、部屋の壁一面に貼り付けられた気球と、事件を伝える新聞記事の切り抜きやジョーの写真であった。天井からは気球のおもちゃが吊り下がっている。それはまるでジョー自身の部屋と同じ様相であった。ジョーはおびえるジェッドにバットを振り上げる。なぜ自分を追い回すのか。ジェッドは本当の気持ちを告白する。気球の事件を通じて、ジョーが自分と同じ孤独な男だとわかり、なんとか力になりたかったのだと。またそうすることで、自分も寂しさから解放されたかったのだと。それを聞くとジョーの怒りの矛先は思わず鈍ってしまう。つい今しがた恋人に去られたジョーにとって、“孤独”という言葉は耐え難いものだったからだ。彼はそのままパブに行き、べろべろに酔った醜態をロビン夫妻に晒してしまう。ロビンがクレアとの間に立ってくれたが、クレアとの別離は決定的になった。

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その翌朝、ロビンの元にクレアから連絡が入る。ジェッドがジョーの家にやってきているというのだ!ジョーはジェッドの部屋の中に飾られていた、目をくりぬかれたクレアの写真を思いだし、身の毛がよだつ。クレアの身に危険が及んでいる。ジョーはパニックになりながらも自宅へ急いだ。
ところが、自宅に転がり込んだジョーの目に飛び込んできたのは、すっかりくつろいだ風情のジェッドとクレアの姿だった。唖然とするジョーを尻目にジェッドが言い放つ。ジョーとジェッドが“秘密のサイン”を介して何度も逢瀬を重ねたこと、先に誘惑してきたのはジョーの方でありながら、今彼は自分を捨てようとしていること。おかげで自分の人生は破滅だということ…。ジョーには全く身に覚えのないことばかりだが、クレアは簡単に信じてしまう。それならば、ジョーのジェッドに対する煮え切らない態度も納得がいくからだ。恋人より見知らぬストーカー男の方を信じるクレアに嫌気が差したジョーは、荷物をまとめて出て行こうとした。そこへジェッドが飛び込み、これは我々2人が一緒になるための最後の手段だと必死に弁明する。そしてジョーの目の前でクレアの腹を刺してみせる。これで2人を妨げる障害はなくなったということだ。あっという間の出来事に凍りつくジョーであったが、クレアを助けるため、ジェッドに従った振りをして彼を引き寄せる。うっとりするジェッドと口付けを交わしながら、彼の手から包丁を奪い、誤たず腹を刺すのだった。
ジョーは、亡くなった医師の妻を事故現場に連れて行った。彼女と、あの日医師の車に同乗していた女性とを引き合わせるためだ。妻は嫌がるが、事の真相はこうだ。その女性は、同行していた男性と一緒にピクニックに行く途中で車の故障に遭い、通りかかった医師に拾われたのだ。気球落下事故を目撃した医師は、使命感から現場へ飛んで行った。彼ら2人は、事件に巻き込まれて情事が発覚することを恐れて、その場を逃げ出したというわけだ。愛し合っていたのは、その女性と親子ほども年の離れた初老の男性だった。医師は純粋に使命感で事故に立ち向かっただけなのだ。全ての誤解が解けた医師の妻は、安堵すると共にようやく夫の死を受け入れることが出来た。ジョーは遺された医師の娘達に、お父さんがいかに勇敢であったかを語って聞かせる。彼もまた、自分が真っ先に事故から逃げ出したという自責の念からついに解放されたのだった。野原の向こうから退院したクレアが現れる。ジョーとクレアは、あの日と同じように眩しい緑一面の野原に座り、結局蓋を開けることができず仕舞いだったシャンペンを取り出す。そして改めてクレアに謝罪し、今も変わらず愛していることを告げる。2人の姿はどんどん小さくなり、やがて野原の中の小さな点になって消えていった。

刑務所の中。服役するジェッドは、一心に手紙を書いている。彼はふと手を止めると、こちらを振り返り、うっとりと微笑んでみせた。

愛の続き (新潮文庫)
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原作『Enduring Love(邦訳タイトル「愛の続き」)』は、英国の作家イアン・マキューアンによって1997年に上梓された小説です。彼は翌年の作品「アムステルダム」でブッカー賞に輝きました。「アムステルダム」で頂点を迎えたマキューアン・マジック―登場人物に、蜘蛛の糸のように張り巡らされた謀略が複雑な伏線を経て意外な決着をみること―は、この「愛の続き」でも健在でした。実は原作の方では、主人公ジョーは、ジェッドにストーキングされた時点で警察やクレア(原作ではクラリッサ)に窮状を訴えています。しかし彼らは皆一笑に付して相手にしないんですよね。クレアですら、ジョーの問題に関して異常なほど無関心。映画では、ジョーがクレアに心配をかけまいと、一人で悩みを抱え込んでいるかのような描写がなされていましたが。原作では、クレアがジョーに対してあまりに冷淡なので、困惑したジョーがクレアの浮気を疑ったりするのです。
つまり、ジョーはクレアの浮気に疑心暗鬼となり、クレアの兄は伴侶がいながら、英語も理解できぬ留学生と浮気しており、あるいは気球事故で亡くなった医師の妻は、死んだ夫に浮気相手がいたと信じ込んで怒っている…。その一方で、ジョーは気球事故以外なんの接点もない赤の他人ジェッドから、執拗な愛情を強要されていて。この作品は、ジョーを巡る様々な人々が織り成す、捩れた恋愛関係のシンフォニーであるのです。
映画化作品「Jの悲劇」を、純粋なサスペンス映画を期待してご覧になった方の中に不満が高いのは、そのせいではないでしょうかね。この作品そのものは、なぜジェッドがジョーを執拗に追い回すのか、といった謎がサスペンス要素をもたらしてはいるのですが、実はそれが主軸ではないのです。ジェッドが病んでいる、異常な思考に取り付かれたストーカー男だということは、早い段階でわかっているわけで(原作ではジェッドのような症例をド・クレランボー症候群と紹介されている)、要は、ジョーがジェッドの出現によって、今まで“恋愛”というものに対して抱いていた己の不遜な考えの限界を知る過程を、ジョーの心象風景から丁寧に描いているのです。
ジョーは、人間の行動や感情というものに神秘を求めない男です。全て持論で科学的に解析・証明できると信じています。ために、ジェッドのジョーに寄せる一方的な妄執の意味を読み解こうと躍起になるのですね。映画では、自らの信ずる学問についてジョーはより尊大な男に描かれていましたが、まあ学者という人種はえてしてそうですね。自説が絶対に正しく、自説に反する考えは駆逐すべしという。しかしながらジェッドは、通常の理論や常識といったものが一切通用しない男でした。彼には彼なりの論理に則った世界があり、気球の事故によってジョーと出会ったのは、“神の意思”であるという確固たる思想があるわけですね。それが常識にはずれているか否かということは、ジェッドにとってはどうでもよく、ジョーがジェッドの考えを受け入れないことの方が非常識なのです。
いくら優秀な学者先生であっても、そんな相手に理論で対抗はできんでしょう。ジェッドのストーキングにうろたえるばかりのジョーが、あまりに学者らしくないというご意見も聞きましたが、現実問題として、常識の通じない人間にどう対処すればいいんですかね。ましてや警察も恋人も親身になってはくれないし。

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またジョーの心には、自責の念―自分が気球から手を離したために死者を出してしまった―から生まれた隙ができていました。とりつかれたように気球の研究をしたり、事故の記憶を引き起こす赤色や風船といったものに動揺するという行動は、いわゆる典型的なPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状であります。そんなジョーの隙を突き、彼に執着するジェッドもまた、ある意味同様であったと考えられますね。本来なら交錯するはずのなかった似た者同士の2人の人生が、たまたま“気球事故”に遭遇したためにぶち当たり、狂ってしまった。ジョーは事故のショックとジェッドの存在のため、ジェッドはジョーと運命的に出会ったために。当初はジェッドだけがジョーに一方的に執着するのですが、追い詰められたジョーも次第に“ジェッドのストーキング”に囚われてしまいます。お互いがお互いに執着し始める様は、見ていておもしろかったですね。ジョーはジェッドを忌み嫌いながらも捨てきれない。なぜなら、ジェッドこそが気球事故というトラウマに直結する人物であり、皮肉にもそのトラウマからジョーを解放する鍵となる人物でもあるからです。己の人生の中で、図らずもジェッドという存在を認めてしまったため、ジョーはクレアとのギクシャクした関係さえも元に戻すことができなくなってしまいます。恋愛感情なんて単なる生物学上の問題に過ぎない、と豪語する彼がです。彼は、亡くなった医師の妻が夫の浮気に怒り狂うのをどうもできなかったように、自分の周囲の恋愛のもつれと捩れが、思わぬ方向に転がり始めるのを手をこまねいて見つめるしかありません。ジョーが無力感に苛立ち、憔悴していく様子を、ダニエル・クレイグは非常にリアルに表現しました。もちろん、ジョーの視線や内面と一体化したような不安定なカメラ・アングルが、それに多大な貢献をしているのですが。
ジョーの緊張感が山場を迎えるのは、彼がジェッドの家に乗り込んで行ったとき。そのとき彼は、ジェッドもまた、気球事故に精神の平衡を奪われ、不安と孤独感から自分に依存していたのだと知るのですね。自分自身が、自己嫌悪からの逃亡先をジェッドの執着に求めていたとわかったとき、ジョーは大いなる敗北感を味わいます。まがりなりにも学者として充実した人生を送っていたはずの自分が、ジェッドのような病人と同じ本質を持っていたのですからね。

ジョーがクレアからの知らせを受けて、足をもつれさせながら帰宅を急ぐシーンは秀逸です。周囲の雑音は一切遮断され、心は焦っているのに足もとはおぼつかず、まるで真空の中をふわふわ浮かんでいる感じ。本当にパニックになっているときの人間ってそうですよね。スローモーションや周囲の光景が二重に見えたりする画面は、そういった心象風景を見事に表現できていると思います。クライマックスのジョーとジェッドの対決シーンも、また非常に現実的。よく観るサスペンス映画とはちょっと趣が違い、なんだ大丈夫だったのかと観客に思わせておいて、あっけないほど簡単に切迫した状況に変転するのです。実際の刃傷沙汰も案外こんなふうにあっけなく起こるのではないでしょうかね。最後のジョーの逆転方法なんですが、あれはまあ、ああするしかなかったでしょう。それよりも、ジョーにキスをねだるジェッドの恍惚とした表情が忘れがたいです。ジェッドのあらゆる想いが、あの表情に全て込められていると言っても過言ではありません。「ノッティング・ヒルの恋人」での愛すべき変人スパイク役とは180度異なる役柄を、リス・エヴァンスは粘着質でありながらどこか儚げな雰囲気で演じ切りました。
映画が大団円を迎えてエンドロールが始まると、刑務所らしき光景が映し出されます。囚人達に混じって、一命を取りとめたジェッドが観客に向かって穏やかに微笑みます。これが原作タイトルの“Enduring Love”、つまり“永遠に続く愛”の真意であったわけですね。ジョーはトラウマから解放されましたが、ジェッドからの求愛という名の拘束は終わっていないのです。“enduring”には、他に“辛抱する”という意味もあります。ジョーがいつまで永遠の愛の重みに耐えられるのか、空恐ろしい行く末を感じさせる幕切れですね。

この作品は、ひょんなことがきっかけで日常生活に生まれたきしみが、いともたやすく人生を崩していくのだという人間社会の恐ろしさを描いたものです。また、サスペンスという体裁をとりながらも、その実、人間関係の不可思議さ、こと恋愛心理の複雑さを解析して見せた、一種の心理劇ともいえるでしょう。

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